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オデッサで焼き殺しの極悪犯罪

ウクライナ

オデッサ
 非武装住民が追い込まれたオデッサの労働会館(ソ連時代の労働宮殿)。棍棒などを持った極右グループが公然と包囲封鎖している。警官隊は手出しをしていない。 

 非合法政権によるスリャビンスク制圧が進まないなかで、オデッサではネオナチを中心とする極右武装勢力が広場の親ロシア派住民を襲撃。
 彼らは隣接する労働会館に追い込み放火し、住民を大量虐殺した。
 (遺体は現在42名。ソ連時代の労働パレスである。追い込んでからガソリンをたっぷり撒いて火をつけ、焼き殺したわけだ。なお、遺体のうち上階から飛び降りた人々が地上で殴り殺され、射殺されたかは判明していない。)
 放火虐殺の蛮行で新たな内戦の挑発を行っている。

 と同時に、「建物に追い込んで焼き殺す」手口が、大戦時に日本軍やナチスゲシュタポが行った蛮行虐殺を思い起こさせるに十分なものである。
 ナチスを信望するネオナチであるから、彼らがナチスの手口に学んでいるのは当然である。

 西側とキエフ非合法政権はすべての責任を負わなければならない。 
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   オデッサの「アウシュヴィッツ」 5/3 ロシアの声

 黒海沿岸の港湾都市オデッサでは、2日ウクライナの民族主義過激派と連邦制支持者との間で衝突があり、多くの犠牲者が出たところから、3日間の喪の日が宣言された。

騒乱行為と市中心部にある労働組合会館の火災により、40人以上が亡くなり、およそ200人が病院で手当てを受けた。 ロシア側は、オデッサでの犯罪行為の責任は、現在実権を握っているキエフ当局にあると見ている。
 ロシアのペスコフ大統領報道官は「犯罪者となっているのは、キエフの政権を合法的だとみなす者達だ」と述べた。

2日夕方オデッサのクリコヴォ・ポーレ広場にある労働組合会館で起きた火災は、2か月前にキエフで起きた出来事を彷彿とさせるこの日の騒乱の悲劇的幕切れとなった。
 民族主義グループの戦闘員や地元のサッカーチーム「ウリトラス」のファン達が「統一ウクライナ」を合言葉に組織した無許可の行進は、その後、クリコヴォ・ポーレ広場にテントを張り少し前から抗議行動をしていた連邦制支持者達との対立に姿を変えた。
 そして新しいウクライナの「革命的伝統」に従って、バットによる殴り合い、投石、火炎瓶投げが始まった。
 警察は、双方を引き離そうと試みたが、その行動は消極的で、断固としたものではなかった。
 その結果、所謂「右派セクター」の民族主義過激派らは、テント村に火をつけ始めたため、キエフの現政権の政策に同意しない連邦化支持の活動家達は労働組合会館に逃げ込んだ。
 しかし過激主義者らは、そこにも火を放った。
 そのため、ある人は生きたまま焼かれ、別の人は発生した黒煙に巻かれ一酸化炭素中毒で命を失った。
 炎から逃れようと、人々は窓から外に飛び降りた。
 目撃者によれば、消防隊がようやく到着したのは、火が出てから30分も経ってからの事だった。

ロシア外務省の声明によれば、ロシア政府は、オデッサでの悲劇は「連邦化やウクライナ社会の現実的な憲法改正を支持する人々へのテロ・キャンペーンを展開する傍若無人な民族主義過激派らを甘やかした」キエフ当局の犯罪的とも言える無責任さが引き起こしたものである。

 ロシア議会下院・国家会議、CIS問題委員会のレオニード・スルツキイ委員長は、今回オデッサで起きた出来事をナチスの犯罪と比較し「これは新たなアウシュヴィッツだ」と述べた。
 またクリミア共和国のルスタム・ティメルガヂエフ第一副首相も「大祖国戦争時代ナチスがウクライナで、人々を最後には生きたまま焼き殺した事を思い起こさせるものだった」と語っている。

 オデッサで多くの人々が非業の最期を終えることとなった衝突が起きたという事実は、ウクライナが直接的な意味で、内戦の際にある事を意味している。

 ロシアCIS諸国研究所の、ウラジーミル・ジャリヒン副所長も、そうした考えの持ち主で「ウクライナの右派過激主義者らは、自分達が政治プロセスのカヤの外に置かれていると感じており、大きな影響力を持ちたいと望んでいる」と指摘し「彼らにとってみれば、国が最終的に内戦に転がり落ちてゆく方が得なのだ。そのさい米国は、欧州の中心に、ロシアと直接国境を接する欧州の中心に『新しいソマリア』が誕生する事を単に喜ぶに違いない」との見方を示している。

 さてクレムリンの反応だが、ドミトリイ・ペスコフ大統領報道官は「オデッサでの悲劇的出来事の後、他のいかなる国もそうだろうが、命が直接脅威にさらされている現状において、ロシアは、ウクライナ南東部の住民達に対し、武装解除するよう説得する事などできない」と述べた。同時にプスコフ報道官は、5月25日に予定されているウクライナ大統領選挙実施の見通しについて「ナンセンスである」とし、次のように強調した―

オデッサであのような事が起こり、ウクライナ南東部での対決機運が高まりを見せている雰囲気の中で、我々は、キエフ当局や欧米が、どんな選挙をやるつもりなのか理解できない。
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※ 建物に集めて、あるいは追い込んで、焼き殺すという極めて極悪野蛮な手口は、古くは帝政ロシア時代ウクライナで行われたユダヤ人集落絶滅のいわゆる「ポグロム」で頻繁に行われた。

 次に日本軍が中国大陸で広範囲に行った。
 「村人を一軒の農家に入れて、農家に火をつけた。農民は大混乱におちいったが、外へ脱出した者は機関銃で皆殺しにした。」「中国の日本兵と銃後の日本人

 私たちの歴史に残っている三番目はナチスのソ連侵攻である。ドイツ国防軍はあまりそのよな蛮行はしなかったようだが、占領地ウクライナに入ったゲシュタポはまさしく「ポグロム」を再現した。
 ユダヤ人、ジプシー、親ソ連と思われたロシア人集落など、親ナチスのウクライナ民族派以外は、追い込んで建物ごと焼き殺すことが広範囲に行われた。
 なお、「ウクライナ民族派」はゲシュタポの虐殺に加担することがナチス支持の証であった。

 このゲシュタポと同等の極悪犯罪集団である「ウクライナ民族派」(バンデラなど)は末期にはドイツからも排斥され、ソ連軍の侵攻で消滅する。
 これが現在の「スヴォボダ」など復活したウクライナ・ネオナチの源流であり、戦後の冷戦期から現在まで米国とNATOが養ってきたわけである。
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米英によるウクライナ政変はロシアを破壊できるか

ウクライナ軍
 スラヴャンスク市に向かうウクライナ装甲車

 米英軍産複合体はウクライナに内戦状態を作り出し泥沼化することで、ロシアに軍事介入させて第二のアフガンにし崩壊滅亡させたがっているように見える。
 これは軍産複合体が国際金融資本のかなりの支持を得ていなければできないことだろう。

 最初にパイプラインのことだが、米英がロシアを挑発するためにウクライナを内戦の泥沼化することは、ガスなどエネルギー価格の高騰あるいは途絶を意味する。
 高騰はまたもユーロ危機の再発となるし、途絶は英国以外の西欧産業の息の根を止める。
 経済崩壊と社会暴動などはEUの政治権力は望まない。
 米英に対して欧州が試される正念場である。
 ユーロ圏(ドイツ)はロシアとともに米英に叩き潰されるか?やりかねないのが米国だが、成功する可能性はかなり弱いと考える。
 
 次に米国の挑発に対するロシアの体力だ。
 ウクライナは今もロシアにとっては国外とはいえ最重要工業地帯であり、ウクライナで生産された工業部品はロシアに輸出される。
 逆に言えばウクライナの工業はロシアの工業向けの部品製造に特化しているのである。
 つまり、ウクライナの農業生産をさておいても、ここに泥沼の内戦状態が起こると、ウクライナはもちろん、ロシアにとっても普通ならば致命的な工業生産の破壊に結びつく。

 ただ、ロシアは米国とも西欧とも異なる国家社会組織と物流のエリアである。
 第二次大戦でドイツのソ連侵攻当時ウクライナは最重要工業地帯だったが、ソ連は工業設備のほとんどを強力な鉄道輸送によってウラルとシベリアに移動させた。
 そして、わずか1年半で最新鋭の戦車、航空機、多連装ロケット砲、自動車化重装狙撃師団を完備してドイツ軍を敗走させたのである。 (米国のソ連への援助物資はもっぱら食糧などである。)

 現在のロシアはソ連ではないし、市場経済であるが、欧米資本主義の社会ともかなり異なる。
 言い切るならば、社会にはかなり社会主義の名残があり、制度的には強権的であり、重要産業は規制の強い半ば統制経済である。
 ボルシェビキは消滅したが、エリツィンの腐敗混乱から国を立て直したプーチンは国際政治で老舗の実力を持つと同時に国民の支持においては共産党に劣らない。国民の本心ならばそれ以上の可能性があるだろう。

 ウクライナが内戦の泥沼となり、ロシアが軍事介入した場合に、西側を主導する米英軍産複合体の目論見通りにロシアは崩壊するだろうか?
 もとより密接な工業部品の生産はロシア内ですぐにでも可能であろうし、人材、ノウハウはあっさりと移動できるものである。
 そもそもウクライナ人にとっての民族性はロシアとの比較では意識されていない。ウクライナに親戚のいるロシア人は2割とも4割りとも言われるほどの深い関係である。
 アフガンの泥沼とは大違いであることだけは間違いない。 
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    プーチンは何故アメリカの標的なのか?  4/29 By Mike Whitney-Global Research(ca) 翻訳ROCKWAY  EXPRESS

 「アメリカはロシアをガスから上がる利益を削減することで経済的に弱めたいと願い、そうすることでロシアの防衛力あるいは利益を損なおうとしている。
 アメリカはヨーロッパとアジアが経済的に統合されることを願わない
 EU-ロシアの事実上の同盟関係はアメリカの世界覇権に対する直接的な脅威である」

 ウクライナにおけるアメリカの挑発行為は、アメリカの「アジアに軸足を置く」政策から離れて理解することはできない。
 これは中東からアジアへ軸足をシフトするという拡大された戦略的計画である。いわゆる「リ・バランシング」と言われるものは、アメリカの覇権的野望と取って代わる可能性のある中国の台頭を統御するための青写真である。
 それがどう達成できるかについて、二つの思潮があるが、大まかに言えば、「龍退治法」と、「パンダ抱擁法」の二つである。

 龍退治陣営は封じ込めに好意的で、パンダ抱擁陣営は婚約に好意的である。
 どちらの方法をとるかの決定はまだなされていないが、南シナ海と尖閣諸島を巡る敵対的関係からして、この計画は大いに軍事力に依るであろう。


■中国を統御するということの何がウクライナの騒動と関係するのか?

 一切である。アメリカはロシアのことを、ヨーロッパ支配計画に対する増大する脅威と見ている。
 問題は、ロシアは石油とガスのパイプライン網を中央アジアを通ってヨーロッパに引き込んだことで強力になったことだ。
 経済的にヨーロッパと統合された強いロシアはアメリカの覇権に対する脅威なので、アメリカはウクライナをロシアに対する攻撃の橋頭堡にする決定をしたのだ。
 アメリカは、中央アジアにおけるプレゼンスあるいは重要なエネルギー資源地帯を支配する計画に挑戦することのないような弱いロシアを願っている。 

 現在ロシアはヨーロッパ中西部の天然ガスの30%を供給しているが、その内の60%はウクライナを通過している。
 ヨーロッパの人々とビジネスは家の暖房から機械の動力源などをロシアのガスに依存している。
 EUとロシアの貿易関係は相互に利益があり買い手も売り手も利益を得ている。
 アメリカはこのEUとロシアのパートナーシップからは何も得るものは無い
 そのため、アメリカは重要な市場に対するロシアのアクセスを封じようと願っている。
 この商業的破壊工作の形式は戦争行為である。

 かつて、大石油企業の代表者らが、EUが必要とする膨大な量の天然ガスを供給できる新しいパイプライン・システムを建設し、ロシアと競争できるようにしようと考えた事があった。
 しかし、この計画は失敗し、それでアメリカは計画Bに移った。つまり、ロシアからEUに向かうガスの流れを切断するということだ。
 取引するパートナー達の間に割り込むことで、アメリカは二つの大陸での将来のエネルギー供給と経済成長をコントロールすることを願っている。

 アメリカが抱え込むことになる問題は、EUの人々に、2015年に2014年の時のように、自分達の家屋を暖めるために料金を二倍支払う事で自分達の利益が確保されるということを納得させることだ。
 これはアメリカの計画が成功したら、出てくる問題だ。
 この計画を達成するためにアメリカはプーチンを紛争に巻き込もうとあらゆる努力をしているので、メディアは彼のことをあくどい侵略者として描いているし、ヨーロッパの安全保障に対する脅威だと非難している。
 プーチンを貶めることは、ロシアからEUへ流れるガスを停止させるために必要な正当性を与えるだろう。
 それは更に、NATOがロシア西方に対する前線基地を作る機会を提供しつつ、ロシア経済を弱体化させることになるだろう。

 オバマにとっては、人々がガス料金をむしり取られるか、あるいは単に寒さに凍え死ぬか、何の違いも無い
 問題は、次の世紀の世界で最も繁栄する約束された市場への中心点である。
 重要なのは、ロシアのガスによる収入に打撃を与える事であり、防衛力あるいは利益を守る能力を損なうことである。
 問題は世界覇権であり、世界支配である。それこそが問題なのだ。これは誰もが知っていることだ。
 ウクライナで起きている日々の事件が大きな構想から離れて起きていると考えることは馬鹿げている。
 それは全てが、同じ不健全な戦略の一部分なのだ。ここに元国家安全保障顧問のズビグニュー・ブレジンスキーがフォーリン・アフェアーズに書いたものがある。
 アメリカに関する限りはヨーロッパとアジアへの政策を分離することは意味がないということを説明している。

 「決定的な地政学的チェス盤としてユーラシアが存在しているので、ヨーロッパのためとアジアのためと、政策を分けて立てることは適切でない。
 ユーラシア大陸の権力の配置の仕方で生じることは、アメリカの世界覇権と歴史的遺産に対し決定的に重要なものとなるだろう」(アジアの戦争の危機)

 これは全てアジアに軸足を置くということと帝国の将来のためである。
 それで、CIAと国務省がヤヌコビッチ大統領を追放するクーデターを起こし、オバマの願いを実践するアメリカの太鼓持ちと置き換えたのだ。
 更には、ペテン師首相のアルセニイ・ヤツェニュークが東ウクライナでキエフ当局に反対する非武装の活動家達に対する二つの反テロ弾圧を命令した理由である。
 またオバマ政権が現在の危機的状況に対し平和的解決を見つけようという建設的な対話をプーチンと持たなかった理由である。
 それが、アメリカが長引く内戦にロシアを巻き込もうとする理由である。
 その内戦でロシアは弱体化し、プーチンの評判は落ち、世論はアメリカとNATO側に付くようになるであろう。
 アメリカは達成されることになっていた目標を確実に達成する政策から舵を切るようなことをするであろうか?そのようなことをするわけはないのだ。
 以下はantiwar.comからの抜粋である。

 「ロシアからの情報によれば、プーチン大統領はオバマ大統領との対談をすべて停止し、現在の脅迫的、敵対的環境の中ではアメリカと対話はしないと語った、という。
 プーチンとオバマはウクライナの件で3月と4月初めまでは日常的に電話での対談を行っていた。しかしプーチンは4月14日以降は直接話すことをしておらず、ロシアはこれ以上話す必要性はない、と言っている」(“Putin Halts Talks With White House Amid Sanctions Threats”, antiwar.com)

 オバマと話しても何も得ることは無いのだ。
 プーチンは既にオバマが願っていることを知っている。オバマは戦争を欲している。
 だから、国務省とCIAはウクライナ政府を倒した。
 だから、CIA長官のジョン・ブレナンがキエフにクーデターの前日に現れたのであり、東ウクライナの親ロシア派に対する弾圧を命令したのだ。
 だから、バイデン副大統領が東ウクライナの親ロシア派に対する2回目の弾圧が始まる数時間前に現れたのだ。
 だから、ヤツェニュークが親ロシア派に対する攻撃を準備していたスラビャンスク市を包囲したのだ。
 それはアメリカが暴力的な混乱が自分の大いなる利益に資すると信じているからだ。そのような人間に話しても意味はないから、プーチンは対談をやめたのだ。

  現在、オバマ政権はロシアに対する新しい制裁を課そうとしているが、EUのメンバー国は乗り気ではない。RTの報道によると以下のようだ。

 「現在、EU諸国の間にはロシアに対する経済制裁についての合意が、それが必要かどうかも含めてなされていない」と、ヨーロッパの外交筋がイタール・タス通信に語った。

 この外交官は匿名を条件に、ウクライナへの軍事介入ないしはウクライナにおけるロシア軍が秘密裡に侵入しているという反駁できない確かな証拠があれば、EUの経済制裁が決まるであろう、という。
 今のところ、キエフ当局もアメリカもロシアの工作員がウクライナに介入したという言いがかりについては、決定的なものはなく、ないしは単なる誤った情報である

 4月27日、RIAノーボスチ通信は、東ウクライナのスラビャンスク市郊外でで大規模な軍備増強がなされていることを示す衛星写真を発表した。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、ウクライナ軍の大規模な軍備増強と軍事演習、それにNATO諸国への追加の軍の展開は、ロシアをしてやはり軍事演習という形で応酬することを余儀なくさせた。
 もしもキエフ当局が抗議する者たちに対する弾圧を重火器を使用してエスカレートさせれば、ロシアは流血を停止させるためにロシアも軍事力を行使する権利を有する、と言っている。

 プーチンは繰り返し、もしもウクライナのロシア系住民が殺害されれば、それに応酬すると述べてきた。それが最後の一線だ。
 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は同じメッセージを、先週のロシア・トゥデイのソフィア・シュバルツナゼとのインタビューで繰り返し語っていた。
 いつもは柔らかい語り口のラブロフは、ウクライナにおけるヤツェニュークの弾圧を非難し「犯罪的」だと語り、ロシア系住民に対する襲撃はロシアに対する攻撃である、と警告している。

 この声明は一般市民に対する暴力的弾圧があればロシアは介入する準備をしていることを示唆する、ロシア軍のウクライナ国境付近での動きによって確認できる。
 ロシアのイタール・タス通信によれば、「セルゲイ・ショイグ国防大臣は、今現在、戦術大隊グループがウクライナとの国境沿いで演習を始めた、と語った」という。
 更に航空機は国境付近で行動シミュレーションを行うことになろう、という。 

 これでお分かりになるであろう:これはオバマの挑発がプーチンを争いに巻き込もうとしていることになるだろう。
 しかし、事態はオバマがそうなると考えているようになるだろうか?
 プーチンはアメリカの脚本通りに動くであろうか、そしてアメリカが資金援助している準軍事的ゲリラとネオナチによって東ウクライナで狙い撃ちされるままにするであろうか?
 あるいは、彼は例えば、キエフの暫定政府を電撃作戦で一掃し、紛争を鎮めるために国際平和維持軍を招請し、自分らも国境の内側の安全地帯に撤退するというような、別の手段を隠し持っているであろうか?

 戦略がどのようなものであれ、事態が動くまではそう長いことはないであろう。
 もしもヤツェニュークの軍がスラビャンスクを攻撃すれば、プーチンは戦車を送って、そうなれば、もう事態は新たな段階に入ることになるであろう。
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