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もうすぐ北風が強くなる

プーチン:3/4報道声明と質疑応答全文

プーチン

   プーチン氏3/5記者会見と質疑応答全文  翻訳「ロシアぶろぐ」氏から

     ウクライナ情勢に関するプーチン大統領の声明

(ウラジーミル・プーチン大統領は火曜日、マスコミの代表たちと会見した。
記者会見の主題となったのはウクライナ情勢であった。NTV局がロシア大統領の主な声明を伝える。)

ウクライナ、キエフで起きたことの全体的な評価について。
その評価とは、きっとたった一つしかありません。
これは法に反するクーデターであり、武力による権力奪取だということです…

私の視点では、この革命的状況はずっと以前から、ウクライナ独立の初期から形成されてきたものです。
一般のウクライナ国民、一般のウクライナ人は、ニコライ二世の時代も、クラフチュクの時代も、クチマの時代も、ユーシチェンコの時代も、ヤヌコーヴィチの時代も苦しんできました。
何も良い方向に行っていない、あるいはほとんど変わっていないのです。
汚職は限界点に到達しました。
私たちがここロシアでは想像できないほどの限界点です。
社会が豊かになり、分化すること―わが国でもこういった問題は非常に多いですし、わが国でもそれは非常に激しい性格を有していますが、ウクライナではそれはさらに激しく、さらに酷く、3乗4乗になっています
お分かりでしょう、ウクライナではそれは本当に限度を超えた規模なのです。
基本的には民衆は、もちろん、変化を望んでいました
しかし不法な変化は奨励することはできません。
まだ非常に脆弱な政治構造を有し、経済が非常に弱いポスト・ソビエト地域では、極めて合法的な手段で行動しなければなりません
最も根本的な間違いは、いつも法の枠外に出ることなのです

私はというと…私自身はこのような形での権力交替の事実を歓迎しないけれども、マイダンの人々のことは理解しています。
彼らがこれまで求めてきたのは政権の表舞台の修復ではなく、根本的な変化を求めているのです。
なぜ彼らは求めているのか?
それは、ある詐欺師を別の詐欺師やペテン師に変えることに、彼らがもう慣れきってしまっているからです。
それどころか、地域の人々は自分の地域政権の形成にすら参加できていない
わが国では、大統領が地域のリーダーたちを推薦する方法で、彼らを権力に導いた時期がありました。地方議会は彼らを認めなかったけれども。
ですが、彼の地では直接指名です
現在、私たちは選挙に移行しました。
彼の地ではそんな気配はありません。
東部の地域でもオリガルヒや億万長者を知事に指名し始めています。もちろん、人々はそれを受け入れません。
もちろん、不誠実な民営化の結果、厳密に言えば、わが国の多くの人が思っているのと同じように、彼らが思っているのは、人々が豊かになって今度は権力にまで引き寄せられたということなのです…

今のこの政権は合法的なものでしょうか?
議会は、部分的には正しいけれども、残りの全てはそうではないのです。
大統領代行が合法であるとは、もはや完全に言えません。いかなる合法性もないのです。
法的にただ一人合法的な大統領が存在しています
はっきりしているのは、彼にはいかなる権力もないことです。
しかし、私はすでに発言したように、繰り返し言いたいのです。
その法に照らして純粋に合法といえる大統領は、ヤヌコーヴィチだけなのです

ウクライナの法律では、大統領が免職されるためには3つの手段があります。
第一に死亡した場合、第二に自ら辞職を表明する場合、第三に弾劾される場合です。
弾劾は定められていることであって、合法的な規範です。
弾劾には憲法裁判所、最高裁判所、国会が参加することになっています。それは複雑で長い手続き必要とします。
この手続は行われていません
ですから、法的な観点から見ると、これは議論の余地のない事実なのです。

その他に私が思うのは、きっとそれゆえに、いわゆる現政権は、憲法裁判所の解散の決定を下したのでしょう
このことはウクライナ自体の立法の枠内にも記されていないし、欧州の立法の枠内にも記されていないことなのです。
不法な形で裁判所を解散させただけでなく、さらに―この言葉をよく考えて欲しいのですが―憲法裁判所メンバーに対する刑事事件の立件を、検事総長に委任したのです。
これは一体どういうことなのでしょうか?これが自由な司法と言えますか?
どうして刑事事件の立件を委任することができるのでしょうか?
もし何らかの違法行為や犯罪行為があるのなら、司法機関が自ら見て、自ら反応すべきです。
しかし、刑事事件の立件を委任するというのはナンセンスですし、愚かなことです。

(※ もうすぐ北風:政治権力を握った者が、おおっぴらに反対派の立件起訴を命じることである。)

派兵、軍の使用について。
今のところその必要はありません
しかし、その可能性はあります。
ところで、最近行われたわが国の訓練は、ウクライナでの出来事とは何ら関係ないと言えます。この行事は早い時期から計画されていたものです。
しかし、これは該当する軍隊の戦備の抜き打ち検査なので、公表されてはいませんでした。

どういう場合に軍隊使用が行われるか?
それは、もちろん、最終手段です。極めて最終の手段なのです

第一に、合法性について。
ご存知の通り、私がすでに述べたように、我々はウクライナ国民の生命、自由、健康を守るための武力行使について、現行の、合法的なウクライナ大統領であるヤヌコーヴィチ氏から直接要請を受けたのです。

最も我々を心配させていることは何か?
私たちはキエフを含むウクライナのいくつかの地域で今起きている、ネオナチ、ナショナリスト、ユダヤ人排斥者たちの横行を目にしています。
あなた方マスコミの皆さんは、おそらく、広場で現行の知事の一人を鎖で、手枷で何かの施設に繋いだのをご覧になったでしょう。冬の寒い時期、水をかけられたのをね
ところで、その後、彼は地下室に囚われ、そこでさらに拷問を加えられました。これは一体何なのでしょうか?
これが民主主義なのでしょうか?
これが民主主義の発露なのでしょうか?
ところで、私の記憶によれば、彼はほんの最近、12月に指名されたばかりです。
現地では全ての権力が買収されたものだと仮定すれば、彼は何も盗むことすらできなかったと思うのです。

地域党の建物が占拠されたのはいつのことか?
現地で何が起こったかご存知でしょう?
あそこには党の誰一人いませんでした。2、3人の職員、技術スタッフが出てきました。
あるエンジニアが攻撃者に「君たち、私たちを解放してくれ、女性たちを解放してくれ、お願いだ。私はエンジニアだ。政治には何の関係もない」と言うのです。
彼は群衆の目の前で撃たれました
もう一人の技術スタッフは地下室に追われ、「モロトフ・カクテル」の入った瓶(火炎瓶)を投げつけられました。そして生きたまま焼かれたのです。
これもまた民主主義の発露なのでしょうか?

私たちがそれを目にする時、何がウクライナ国民を―ロシア人もウクライナ人も、ウクライナの東部や南部に居住するロシア語話者たちを苦しめているのか理解できるでしょう。
何が彼らを苦しめているのでしょうか?
彼らを苦しめているのは、こういった残虐な行為なのです
この残虐な行為が東部地域で始まっていることを我々が目にする時、人々が我々に助けを求める時、現行の合法な大統領からの直接の要請がすでにあるのですから、我々はこれらの国民を保護するため、持ちうるあらゆる手段を行使する権利があります
これは完全に合法的であると我々は考えています。それは最終手段です

(クリミアでは)おかげさまで、広場での混雑以外には一発の発砲もないし、一人の犠牲もありません…何がその場で起こったのでしょうか?
人々が来て、武装した部隊や軍隊を封鎖していました。そして彼らはこの地域に住む民衆の要求と意志に沿うべきであると、我々と話をまとめていたのです。
一つの戦闘もありませんでしたし、誰も一度も撃っていませんし、発砲は一つもありませんでした。

このように、軍事力の行使の可能性があったクリミアでの緊張した状況は収束しました
何の必要もありませんでした。
唯一、必要性があり、行ったのは、我々の軍事拠点の警備強化でした。
なぜなら、それらはずっと危険にさらされていたからで、ナショナリスト組織の戦闘員たちがすでにクリミアへ集結しつつあるのを目にしたからです
我々は警備の強化を行いました。正しく、適切な時期にそれを行ったのです。
ですから、ウクライナ東部で我々が同様のことを行う理由は何もないのです。

しかし、再度強調したいことがあります。
もちろん、全く私の領分ではありませんし、我々は干渉をするつもりはないということを言いたいのです。
しかし、ウクライナの全ての国民に、繰り返します、
彼らがどこに暮らしていようと、等しく国の運命に参加する権利があるし、この国の将来を決定する権利がある
のだと、我々は考えているのです…

市場について。
市場について言えば、ご存知の通り、ウクライナでの出来事が起こる以前に、一定の過敏な反応をしています。
それはまず、一定の決定を下した米FRBの政策と関連しています。これはアメリカの経済への投資を十分魅力的なものにしました。
(※ もうすぐ北風:米国FRBによる大規模金融緩和の緩やかな縮小いわゆるテーパリングの開始声明のこと。)
新興国市場から投資家たちは、とりわけアメリカの市場にマネーを引き出します。これは全体的な傾向で、ウクライナとは一切関係がありません。
私が思うに、一番被害を受けているのはインドです。BRICsのその他の国々もそうです。ロシアもそうです。
インドよりは被害はやや少ないですが、同じく被害を受けています。
これが根底にある理由です。ウクライナ情勢について言えば、たしかに、政治はいずれにせよ常に市場に影響します。
マネーは静寂、平安、安定を好みます。しかし、これは戦術的なもので、一時的な現象であり、一時的な影響だと私は思います…

       以下質疑応答

質問:ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、確認してもよろしいでしょうか? クリミアでウクライナ軍の一部を封鎖した人々は、ロシアの軍服に非常に似た制服を着ています。あれはロシアの兵士だったのでしょうか。あれはロシアの軍人たちですか?

ウラジーミル・プーチンポスト・ソビエト地域を見てください。似た制服があふれていますよ…わが国の店に行ってごらんなさい。そこであらゆる制服を買うことができるでしょう。

質問:しかし、あれはロシアの兵士だったのですか?それとも違うのですか?

ウラジーミル・プーチン:あれは地方の自警団でした

質問:あれだけの訓練された人たちが?キエフの自警団と比べてみると…

ウラジーミル・プーチン:親愛なる同僚よ、御覧なさい、キエフで活動していた人たちは周到に準備されていたでしょう。
周知の通り、彼らは隣接するリトアニア、ポーランド、当のウクライナのしかるべき基地で訓練を受けた人々です
教官が訓練し、長い時間をかけて養成してきたのです。
彼らはすでに数十、数百に分かれており、良く連携して組織的に動いています。全てが時計のごとく機能しています。
彼らの働きを見たでしょう?スペツナズのように、完全にプロフェッショナルです。
あなたはクリミアの状況が悪化するはずだと、なぜ思うのでしょうか?

質問:では質問を確認してもよろしいでしょうか?わが国はクリミア自警団の訓練に参加していたのでしょうか?

ウラジーミル・プーチン:いいえ、していません。

質問:では、あなたはクリミアの将来をどうイメージしていますか?ロシアへの併合という選択肢を検討されましたか?

ウラジーミル・プーチン:いいえ、検討していません。
全体として、私が思うに、そういった地域に居住する国民だけが、自由に意志表示ができるという条件のもと、安全であるという条件のもとで、自らの将来を決めることができるし、またそうでなければならないのです。
それは、例えば、コソボの住民、コソボのアルバニア人にそうすることが許され、世界の多くの地域でそうすることが許されたのなら、私が知る限り、国連のしかるべき文書で保証されている民族自決の権利は、誰も無効にしてはいないのです。
しかし、我々はいかなる場合もそうしろと煽るつもりはないし、いかなる場合もそのような気分を煽るつもりはありません…

私が強調したいのは、一定の地域に居住する国民だけが、自己の運命を決定する権利を持つのだということです。

質問:あなたはウクライナ領への軍の投入の可能性は、最終手段であると言いました。しかし、やはりその可能性は完全には排除していません。しかし、この場合、軍が投入されたら戦争が始まるかもしれません。それは心配ではありませんか?

2つ目の質問です。あなたはヤヌコーヴィチが人々を撃てという命令を出していないと言いました。しかし、誰かがデモ参加者を撃ちました。それがスナイパーであったことはわかります。訓練されたスナイパーでした。

ウラジーミル・プーチン:あなたはご存知でしょうが、今は、長くデモを行っている人々を含めて、これがある野党の扇動者であったという意見が存在します
あなたはそれを聞いたことがありますか?

応答:いいえ、私は聞いたことがありません。

ウラジーミル・プーチン:この資料を見て下さい。
これらはオープン・ソースのものなので、今十分に検討するのは非常に困難です。しかし、「ベルクート(ウクライナ特殊部隊)」(※ ウクライナ内務省治安部隊のこと。日本で言えば機動隊に相当。)の兵士が盾を持って立っていたとき、彼らが空気銃ではなく戦闘用の武器で撃たれたのを、私たちははっきりと目にしました
彼らを貫くように撃たれたのをね。それを私たちは確かに見たのです。
誰が命令を出したか、私はそれを知りません。私が知っているのは、ヤヌコーヴィチが私に話したことだけです。
彼は私に言いました。彼はそんな命令は出していないし、むしろ、しかるべき合意に署名した後、首都からあらゆる警察部隊を撤退させるようにとすら指示したということです。

もしお望みなら、私はあなた方により多くを語ることさえできます。
彼は私に電話してきましたが、彼がそういうことをしないように、私は彼に言ったのです。私はこう言いました。「あなたの国に無政府状態が訪れます。カオスが首都に訪れます。人々を守って下さい」と。
しかし、彼はいずれにしてもそれをしました。彼が行動するやいなや、彼のオフィスも、政府も占拠され、ちょうど私が警告したようなカオスが始まったのです。
そのカオスは今に至るまで続いています。

質問:では、最初の質問にお答え下さい。戦争が起こるかもしれませんが、そのことは心配ではありませんか?

ウラジーミル・プーチン:私は心配していません。
なぜなら、我々はウクライナの人々と戦うつもりも、戦うこともないからです

質問:しかし、ウクライナの軍隊は存在しているし、軍はウクライナの所属ですが。

ウラジーミル・プーチン:よく聞いて下さい。あなた方に私の言うことを一義的に理解して欲しいのです。
もし我々がそのような決定を下すとすれば、それはウクライナ国民を守るためだけです
我々がバックに立とうとしている、前面ではなくバックに立とうとしている人々を、軍人の誰かに撃たせるというのか。
彼らに女性や子どもを撃たせるというのか!
ウクライナでそんな命令を出すような者は誰なのかを考えてみましょう


質問:ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、西側の反応に戻りましょう。米国務長官の厳しい表明への返答として、アメリカからわが国の大使を呼び戻すよう、上院はあなたに提案しました。それを行うつもりはありますか?

ウラジーミル・プーチン:もちろん、国務長官は重要人物です。
しかし、これはアメリカの外交政策を決定する最終判断というわけではありません
私たちは様々な政治家や、政治勢力の代表者たちの表明を目にしています。
これは最終手段です。もし、求められるのであれば、その手段が取られるでしょう。
しかし、私はそれをあまりしたくないのです。
なぜなら、経済、政治、国際安全保障の分野での国際レベルでの協力において、ロシア側だけが自らのパートナーに関心を持っているわけではなく、わが国のパートナーもまた我々との協力に関心を持っているからです。
これらの協力手段を破壊するのはとても簡単です。
しかし、一から作り上げるのはとても難しいでしょう。

質問:ロシアはヤヌコーヴィチの運命に参加しました。彼の今後の役割は、あなたにはどう見えますか。彼の今後の運命はどうなるのでしょうか?

ウラジーミル・プーチン:それについて発言するのは、私にとってはとても難しいことはおわかりでしょう。
私は非常に気をつけて、分析しないようにしています。
私が思うに、彼の政治家としての将来はありません。私は彼にそのことを言いました
「運命に参加した」とは一体どういうことなのでしょう。我々はやはり専ら人道的な理由から、それをしたのです
私が思うに、死が合法的な大統領を排除するための最も単純な方法であることを考慮すれば、そういうことが起こるかもしれない。
私が思うに、彼はきっと殺されていたかもしれない
ところで、「何のために?」という疑問がわきます。

注目してみてください。この騒ぎが何から始まったのか。
何が引き金となったのか。形式的には彼がEUとの協力についての合意に署名しなかったことでしょう。
今、それは何だかナンセンスなものに思われ、口にだすのも可笑しいぐらいです。
私はあなた方に何を見て欲しいのか?
だって、彼はEUとの合意に署名するのを拒否したわけではないのですよ
彼は言いました。
「我々はしかるべくそれを分析したが、我々の国益に一致しない内容だった。我々は住民に対し、エネルギー価格の大幅な上昇をすることはできない。なぜなら、わが国の国民は、かなり辛い状況にあるからだ。我々はあれやこれやすることはできないし、わが国とロシアとの経済関係を断ち切ることもできない。なぜなら、非常に大きな協力関係があるからだ…」
と言ったのです。
彼は署名を拒否したのではありません
彼はこの文書についてさらに議論する機会を願い出たのです。そしてすぐにこの大騒動が始まったのです。

本当に彼は自分の権限を越えて行動したのでしょうか?
彼は完全に自分の権限の範囲で行動したのであり、何も犯していないのです。
これは野党勢力が政権争いの口実にしたのです。全体として、何ら特別なことはありません。
しかし、国を現在置かれているようなカオスに陥れるために、無政府状態に、憲法に反する政変に、力による政権奪取に至らせて本当によかったのでしょうか。
私が思うに、それは許されないことです
わが国の西側のパートナーたちがそれをウクライナで行うのは初めてではありません
アメリカのどこかで大きな水たまりの向こうで、何かの研究所のスタッフが、結果がどうなるかわからないのにマウスに何かの実験をやっているような印象を私は時々持つのです…

質問:「ガスプロム」が4月からガスの価格を戻すとすでに発言しましたが。

ウラジーミル・プーチン:「ガスプロム」がそんなことを言うはずはありません。あなたが聞き違えたのか、ガスプロムが正確な表現をしなかったのでしょう。
「ガスプロム」は価格を戻したりはしていません。
合意していた現在の割引価格の延長を望んでいないのです。割引を導入するか、導入しないかは四半期ごとに決まります
この一連の出来事以前、この出来事の差し迫った局面以前はね

私は「ガスプロム」とそのパートナーたちとの交渉について知っています。
「ガスプロム」は1000立米あたり268.5ドル以内の割引をすることで、ロシア連邦政府とも合意しています。
ロシア政府は第1クレジット・トランシュ(形式上クレジットではなく、債権の購入―擬似クレジット)をしています。最初の段階では30億ドルです。
一方、ウクライナ側は昨年下半期から生じた借金を完全に返済し、消費されている原料―消費されているガスの現在の支払いを順調に行う義務があります。
借金は返済されていません。現在の支払いは完全に支払われていません。


さらに、もしウクライナ側が2月分の支払いをしないなら、借金は膨らみさえするでしょう。
今、ウクライナ側は15~16億(ドル)のあたりです。もし2月分を完全に支払わなければ、20億ドル近くになります。
当然、「ガスプロム」はそういう状況の中で言っているのです
皆さん、聞いて下さい。もしあなた方がいずれにしても支払いを行わないのなら、私たちは増える借金だけをフィックスしていますが、値下げ価格よりも通常価格でフィックスする方が良いのです」と言っているのですよ。

これは「ガスプロム」の純粋な営業活動です。
「ガスプロム」はあらゆる大企業と同様に、投資プランに収益と支出の項目を持っていて、計画が立てられているのです。
もし、彼らが期限内にウクライナ側から収益を上げられないなら、彼らは自らの投資プログラムを見直すのです。彼らにとってはそれが現実問題なのです。
ちなみに、これはウクライナ情勢とは無関係ですし、政治とも無関係です。
こういう合意がありました。
私たちはあなた方に金銭とガス価格の引き下げをしましょう。あなた方は支払いを行うのです。
遅滞なく。金銭は与えられ、ガス価格は引き下げられましたが、支払いはありません。
当然、「ガスプロム」は「みなさん、そうは行かないですよ」と言うでしょう


質問:ウクライナで行われる予定の大統領選挙をロシアは認めていますか?

ウラジーミル・プーチン:選挙がどのように行われるのかを見て、もし私たちが今キエフで目にしているようなテロ行為の中で行われるのであれば、我々はそれを認めません

質問:ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、もしクリミアで住民投票が行われ、住民が分離を決めたら、住民自らが、多数票によって決めたのなら、あなたはそれを支持しますか?

ウラジーミル・プーチン政治では仮定は用いられません。私はそのルールに従おうと思います。

質問:ヤヌコーヴィチは生きているのですか?彼が死んだという情報が出回っていますが。

ウラジーミル・プーチン:彼がロシア連邦国内にいると判明した後、私は1度彼と会いました。それは文字通り2日前です。
彼は生きており、元気で、あなた方にも同じことを願っていました。彼は死亡説を広めている人たちの葬式で風邪を引くでしょうね。
ロシア
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遠隔操作、片山氏が保釈を勝ち取る、記者会見全文

片山保釈

   片山被告、1年ぶり保釈…パソコン遠隔操作事件  3/5 読売

 パソコン遠隔操作事件で、威力業務妨害罪などに問われた元IT関連会社社員・片山祐輔被告(31)が5日、収容先の東京拘置所から約1年ぶりに保釈された。

 保釈後に東京・霞が関で記者会見した片山被告は「外に出ることができてよかった。事件は身に覚えがなく、真犯人は別にいる」と改めて訴えた。

 東京高裁は4日に保釈を認める決定をしたが、検察側が最高裁に特別抗告。
 これを受け、高裁はいったん保釈を停止したが、検察側の手続きにミスがあり、5日に停止を解いた
 今後、最高裁が保釈決定の是非を判断する。

 片山被告は他人のパソコンを遠隔操作して殺人予告をした疑いで、昨年2月に逮捕され、勾留が続いていた。同種の10事件で起訴され、公判が続いている。

 堺徹・東京地検次席検事の話「被告には証拠隠滅の恐れがあり、東京高裁の判断は遺憾。最高裁の適切な判断を期待する」
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   「真実を探すブログ」氏のコメント。

PC遠隔操作事件で警察に捕まっていた片山祐輔氏が遂に釈放され、3月5日の夜に記者会見を行いました。
片山氏は記者会見で、「検察に犯人と同じ山に登ったのはおかしいと言われた」等と述べ、検察側から一方的な取り調べを受けた事を示唆。
また、「私はやっていないし、身に覚えもない。頑張って裁判を闘っていきたい」とも話しています。

取り調べの時に暴力行為があったのかは分かりませんが、一年間も同じ場所に居続けるのは拷問にも等しかったようで、「今も感覚をしっかりと取り戻せていない」と彼は言っていました。
ユーチューブには会見のノーカットが公開されているので、興味のある方は是非とも見てみて下さい。
他にも色々と興味深い話を片山氏はしてくれています。

それにしても、弁護士の方の物凄い嬉しそうで、見ているこっちまでも笑顔になってしまいました(笑)。
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  「自由というのはまぶしい遠隔操作事件・片山被告人が保釈会見(全文) 3/6 弁護士ドットコム


パソコン遠隔操作事件について威力業務妨害罪などで起訴され、東京拘置所に勾留されていた片山祐輔被告人が3月5日、保釈された。
片山被告人は、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開き、「私はやってない。なんの身に覚えもない」と述べ、法廷と同じように無実だと主張した。

  ●「夜なのにまぶしいです」

片山: この一年間、緊張といろんなことの連続で、本当に疲れ果てました。
まだまだ戦いは長いですけど、がんばって戦っていきたいと思います。
無罪を取るところがゴールということで、現時点はまだ道半ばだと思います。

――まず保釈された今の印象をお願いします。

片山: 印象ですか。
やっぱり、正直に申し上げると、ストロボがまぶしいです。
ちょっと、拘置所を出るところから、目が痛いです。
そういった意味で、気持ち的な意味でも、自由というのはまぶしいものだなと。そんなふうに思います。
夜なのにまぶしいです。


昨日、午後2時ぐらいに小池弁護士の面会がありまして、高裁が保釈を認めたと。
そういうことを聞いて、今日中に出られると思っていたところ、呼び出しが来ない、来ない、来ない
もう夕食も抜いてもんもんとしていたところ、午後7時すぎぐらいに、刑務官からの告知がきて、高検の検事が最高裁に特別抗告したので、いったん保釈が止まっちゃったと
その告知だけを受けました。それでガクッときてしまって。
まあ、昨日午後から今まで、情動の上下が激しいというか、とにかく出てくることができて、良かったです。

(今日は)まず朝、裁判所に着いて、弁護人と面会して、特別抗告されて(保釈の)執行が停止になった経緯の説明は受けました。それで、お昼を食べて、(第2回公判に)出廷したあとにOKが出たということで、良かったという感じですね。

――あらためて、無罪を訴える気持ちを聞かせていただきたいのですが。

片山: 私はやってない。なんの身に覚えもない。
本当に1年と20日ぐらい前、今日で389日目ですね。毎日、ノートに日数を書いていたわけなんですけれど。
まさに、寝耳に水の家宅捜索と逮捕でした、
昨年の2月10日は。警察とマスコミから尾行を受けていたことすら、まったく気づいていなくて、前日に行った猫カフェで、正面から写真を撮られていることにすら、気づかなかった
そんな状態で、寝耳に水の逮捕でした。

  ●「身に覚えのないアクセス記録」が

――裁判ではほかに真犯人がいて、むしろ遠隔操作されたという主張をしていたと思いますが、そのへんのことについて、ご自身の口からもう一度、説明いただけますか。

片山: そうですね。やはり、身に覚えのないアクセス履歴のようなものが多すぎると。
たとえば、事件に関する報道をものすごく多く見ている。
検察主張では「多数」とか「頻繁に」とか、そういう使われ方をしているんですけど・・・。
たしかに、遠隔操作事件というものが騒がれ始めた初期から、ヤフーニュースのヘッドラインをクリックして見る程度には、見ていたのは事実ですが、「多数」とか「頻繁」とか言われるほど、見ていない
それで、その記録を精査してもらったところ、何万回という回数、もう人力では不可能な回数、報道記事をアクセスして見ていたりとか。
あと、落合(洋司)弁護士のブログを見たとか、部落解放同盟のサイトを見たとか、そういう事実も全然覚えがないので、そういった身に覚えのないアクセス記録があることから、遠隔操作されていた可能性が高い
それしか考えられないと思います。

――片山さんとしては真犯人が別にいるということですか?

片山: はい。別にいます

――真犯人に対して、何か言いたいことは?

片山: そうですね。できれば、出てきてほしい。自首してほしいです。
それが無理なら、「片山さんは犯人ではないですよ」的なアクションをしてくれることを、1%ぐらい期待していなくはないです。
ただ、1年待っても、結局、何もしてくれないわけで。
ラストメッセージでも言っているとおり、犯人はもう、何が起こっても静観するつもりなのかなとか、そんなふうに思ったりもしています。

――質問が2つあります。1つは、いままでメディアにも、ずいぶんいろんなことを書かれてきたと思います。たとえば、首輪をつけるところの決定的な場面があるとか、あるいは、片山さんのスマホから写真が再現されたとか。
そういう今までの報道について、思うことを1つ。
もう1つは、これからやりたいこと。それからメディアの人たちに言いたいことがあれば、お願いします。

片山: 1つ目は、メディアの方に対しても、ちょっと、正直な気持ち、怒りたい気持ちはありますけど。やはり警察発表ですね。
嘘の大本営発表」って、私は呼んでますけど、まさに大本営発表ですよ
ありもしないものが出た。そうやって、メディアの人をだました警察が一番悪いのではないかと。
もちろん一番悪いのは、真犯人だと思いますけど。

2つ目のやりたいこと。
これまで私はIT業界で仕事をしてきて、私のできることといえば、やはりITぐらいしかないので、この先、どうやって生きていこうかと。
ちょっとIT業界に戻るのは難しいのではないかと思っていますが、しばらく執筆なり、講演するなり、そういったことで、食べていけたらいいなとか、ちょっと思ったりしています。

  ●今年は「外でお花見」を

――そこまで長い期間のことではなくても、数日単位ではどうでしょうか?

片山: ここ数日としては、まず、おいしいものを食べて、ちゃんとして、ゆっくりお風呂に入って、自由を満喫したいです。

佐藤博史弁護士: 昨年、捕まったときは、2月10日でした。「桜の花見は外でできますか」と言ったけど、今度は本当にお花見ができそうで・・・

片山: そうですね。3月22日に起訴されてしまって、お花見ができないと確定してしまって、ガクッときてたところを、佐藤先生が・・・

佐藤: 私、家の庭にある桜の枝を折ってきまして、「今年の花見はこれだよ」と言って、接見室で桜を見たんですけど、今年は外で見れそうだと。
良かった

片山: はい、はい。そうですね。

――2回の公判に出て、検察側がまず主張したのをご覧になって、何か反応や思いはありますか?

片山: そうですね。これまで、公判前整理手続が、多数回おこなわれてきて、証明予定事実というものがいくつも出てきているので、もうすでに検察主張は見ていて、「特に新しいことは言っていないな」と。
なので、公判が始まったから、何か検察の言っていることに対して、印象が変わったとか、そういったことはないという感じですね。

――公判前も含めてどうですか。検察が言っていることを聞いていて、ああいうことで犯人にされてしまうのかなと不安になるようなことがあるとか、そういうのはどうでしょう?

片山: やはり、そうですね。いろいろな面で、証拠上、矛盾しているところがある
たとえば、江の島の猫の首輪から出てきたDNAは別人のものだったりとか。
その、さまざまな面の矛盾点が、そこかしこにあるにもかかわらず、屁理屈でごまかしていると。
DNAに関していえば、他人のDNAが混入しただけだとか。そもそも、私のDNAが出ないことが重要なわけで、他人のDNAなんかどうでもいい。
そういった論調で、屁理屈で証拠の矛盾をごまかしている
そういった印象を受けます。

――今後、そういったことをご自身も積極的に発信したり、主張していったりする予定ですか。メディアなんかに対して。

片山: できればしたいです。

佐藤: 今後のこととして、極めて重要なことで、私たちが保釈を求めていたのもそうなのですが、データの解析を、特別弁護人と一緒にやらなければいけないんです。
その作業があります。
今日、(検察側が)ずっと立証していた片山さんのパソコンの中から出たものというのは、全部、データベースの形で私たちも持っているので、その解析の作業がとりあえず、すごく大事なことです。
今日、(第2回公判の)法廷で出てきたイコマ証人ですが、そのことを破るもの、自分が遠隔操作されていたという根拠を見つけていくということを、車の中でも言っていました。

片山: そうですね。自分もあまりウイルスとかセキュリティに関してのスキルは正直ないですけれど、自分のできるかぎり、自分の使っていたパソコンのことですし、何かおかしいことがあれば、特別弁護人ではなく、まず自分で気付くべきだと。
何かおかしいところを少しでも探していきたいと思っています。

――片山さん自身は、犯人に対して、まったく心当たりのようなものはないんですか?

片山: ないですね。はい。

――その点に関連して、検察側はパソコンにウイルスを作成した途中のファイルが残っているなど、そういう形跡があると主張しているようですが、その点については、どうお考えですか?

片山: やはり、私のパソコンが遠隔操作されていた以上、何があってもおかしくないわけです。
犯人はファイルを置くのも、盗むのも、消すのも、自在だったわけですから。
犯人が使った遠隔操作ウイルスは、iesys.exe(アイシス)だけとは限らないと思います。
そこらへんにある、ネットで拾ったウイルスなんかの亜種みたいな形にして使っていたのかもしれないですし。
その辺は、結局、今後、解析してみないとわからないですけど。
なんらかの形で、iesys.exe、または、iesys.exe以外の方法で、私のパソコンが操られていた可能性が100%だろうと思います

  ●遠隔操作されているとは「思わなかった」

――そのときは、ご自分はまさか自分のコンピュータが遠隔操作されているとは、夢にも思わなかったんですか?

片山: 思わなかったです。わからなかったです。

――検察側としては、そのうえで、ファイル・スラック・スペースに意図して痕跡とかを残せないので、遠隔操作はないという主張もしています。
片山さん自身としては、遠隔操作はそもそもされている、ありえないことはないということですか?

片山: そうですね。そもそも、ファイル・スラックという言葉自体、今日初めて知ったんです。
原理を聞いたかぎり、上書きされて残ったスペースということなので、遠隔操作されてファイルを置かれて、消されて、ほかのファイルが上書きされて、残ったスペースにデータが残るということは、十分ありうることだと思うんです。
「遠隔操作では、ファイル・スラック・スペースは自由に残せない」という主張がよくわからないというのが、正直なところです。

佐藤: さきほどの質問で、iesys.exeを作る途中のファイルが見つかったとおっしゃったと思いますが、私たちの理解が正しければ、実はiesys.exeのソースコードというのが送られてきたために、iesys.exe自体のソースコードはわかっているわけですね。
その保存のフォルダというのが、「F」というフォルダということはわかっている。
それで、片山さんの派遣先を見つけたら、本来あるフォルダと違う「F」というものがあったという説明がありました。
これは極めて特殊なフォルダだと言っていたと思いますが、これは片山さんの目からみると、まったく見えないフォルダです。
そこに、いま彼が言うように、上書きをすると、ファイル・スラックというところに残るだけの話なので、「F」がいかにもなにか意味がありそうで、iesys.exeと結びつくんですが、片山さんサイドからみると、まったく見えないフォルダですからね。
そこへ犯人がアクセスして、何度かそれを上書きしていれば、ファイル・スラックに痕跡が残ると
その痕跡というのは、要するに、iesys.exeにたどり着く文字列が共通していたから、そのiesys.exe関連のものだということを言っているだけですよ。

片山: その「F」に心当たりがないわけではないんです。
一応、自前で持ち込んでいたポータブルアプリケーションを起動するのに、トゥルー・クリプト・ボリュームを使ったり、subst コマンドを実行したりして、仮想ドライブという形で使うことはしていたんです、事実。
その際に、Fドライブというものは、心当たりがないわけではないです。
ただ、Vプロジェ・フォルダとかは、おそらく隠しフォルダになっていたので、自分では見えなかった
ちょっと、佐藤先生の主張を訂正させていただきたいです。

佐藤: いまのそこが、どうやら検察の主張のキーだということは、今日の証人でわかったと思います。
ファイル・スラックのことは、さっきの車の中でも、まったくわからないと。
原理的にいって、上書きをして、断片みたいなものが残っているという説明なんですけど。それは犯人がそういうことをすれば、とにかく残るというだけの話ですね。

片山: そうですね。

  ●「犯人に仕立て上げられた」

――今後、ご自身でパソコンのデータなどを解析していって、無罪を取る自信はおありですか?

片山: もちろん、それ以外のことは考えていません。

――真犯人については、想像するしかないと思うんですが、片山さんと面識のある人物の可能性っていうのはあると思いますか?

片山: うーん。ないのではないかなと。

――まったく知らないということですか?

片山: おそらくそうです。

――それは?

片山: 私が想像しているのは、たぶんiesys.exeではないウイルスを何十人にもばらまいていて、
その何十人のパソコンをくまなく調べていたところ、たまたま前科のある私を犯人が見い出した。「じゃあ、こいつをスケープゴートにしよう」ということで、犯人に仕立て上げられていったのではないかと、私は推測しています。

――単純な疑問として、江ノ島と雲取山に行かれていると思うんですが、その辺はどのようにご説明されるんでしょうか?

片山: まあ、ただ普通に行っただけなんです。
冒頭陳述でも言ったのですが、どちらについても、行く何日も前から、雲取山については1カ月以上前から、ネットで下調べしてルートを調べたりしていたので、
犯人が私の画面を監視していたりすれば、当然私がそこに行こうとしていることを掴むことは可能だったと思います。

――初公判のとき、ご自身で1時間、冒頭陳述をされていましたが、あれはなぜ自分でやろうと思ったのですか?

片山: 弁護人のすすめで。

――ぜひ、やりたかった?

片山: たしかに言われてみれば、自分で言いたいこともいくらでもありましたし、今になってみてもやって良かったなと思っています
前例のないことだと弁護人から説明はされていて……。

佐藤博史弁護士: 相当、努力してくれたんですね。テーマを与えて、少しずつ、少しずつ作っていって、面会をして最終的に仕上げたということだったんですけど。
それは彼にとっても、すごく良い経験だったと。

片山: そうですね。

――これから公判をやっていくわけですが、片山さんがこれまで公判前などを通じて、検察の証拠などをみて、もし自分が犯人だったら絶対これはないな、これは決定的に間違っているというように、なにか言えるようなものが、もしあったら教えてください。

片山: 雲取山ですね。
埋められなかった。スコップなんか持ってなかった。山頂に複数の人がいた。山頂でそれなりに交流もあった。
人が見ている横で、鍋を出して何か調理している人がいるところで、ザックザックと掘っているようなことをしていたら、絶対に目立ちますよ
私が滞在していた30~40分の間に、少ないときで3人、多いときで6、7人にはなっていて、山頂で1人になったことはない。

――鍋?

片山: 何か火をたいて調理していた。

――山頂でですか?

片山: 山頂で。はい。(そういう)人もいたということですね。
私は、コンビニおにぎりで食事を済ませたんですけど。

  ●「佐藤弁護士と知り合えたのが大きかった」

――検察から特別抗告という手続きが踏まれたことについて、どのようにお考えですか?

片山: 保釈の特別抗告ですか? 
やはり、最後の悪あがき、というふうにしか思えません。
何が何でも私を外に出すまいとする、そういう姿勢が感じられます。

――いままで、非常に拘束が長くて、こんなに長い拘束になるのであれば、「ウソでも良いから認めておけばよかった」とか、気持ちが折れそうになったというのは、なかったですか?

片山: ないですね。やはり、早い段階で佐藤弁護士と知り合えたことも大きかった
とにかく取り調べを拒否しなさい、録音・録画されないなら、と。
そういうことで警察の取調官と人間関係を形成する前に、弁護人と仲良くなっておけたので、そのへんについては良かった。
良い方向だったのかなと思っています。

佐藤: 私のことだけ言ったのですが、本当に感謝しなければいけないのは、隣の竹田弁護士ですからね(笑)。

片山: たまたま当番弁護士として来て・・・。

佐藤: 私よりはるかに責任を感じて、回数もたくさん、接見をずっとしてくれたので。

片山: 最初の2カ月ほどはもう、完全に毎日、一日も休まず面会に来てくれました。
土日も休まずに


佐藤: ちょっと厳しいお父さんみたいな私ですけど、甘えられるのは竹田さんなので。竹田さんのサポートがあったんだね(笑)

――毎日?

片山: はい。休日というものがないぐらい、毎日、警察に来てくれました。

佐藤: そのころはけっこう、私も毎日行ってたんですよ(笑)。
東京拘置所に行ってからはちょっとだけ頻度が落ちましたけど。

  ●「保釈金はお母さんが用意してくれた」

――検察が片山さんをどうしても外に出したくなかったのは、ご自身としては、なぜだと思いますか?

片山: 仮に私が犯人だとして、冒頭陳述でも書いたことですが、「鬼殺銃蔵」のメールアカウントはまだ生きている。
僕が犯人だとしたら、そのメールアドレスを知っている。それを使って、「私が真犯人ですよ」メールを出すような工作をするのではないか。
検察はたぶんそこを恐れているのだろうなと思っています。
当然、私は犯人ではないですし、何の手出しもできないです。

佐藤: いま言ったのは、(鬼殺銃蔵の)パスワードを知っているはずだって話だよね?

片山: もし犯人なら、(鬼殺銃蔵の)パスワードを知っていて、検察の言葉でいうなら「虚偽の真犯人を作りだす行為をする恐れ」ですね
そこに集約されると思います。

――今の点ですが、パスワードを盗まれていたかもしれないとなると、どこかのパソコンとかにそのパスワードを保管していたということを・・・

片山: はい。自分のパソコンには各種アカウントのパスワードをメモして、テキストにして置いてあったので、それを盗まれていたのなら、なんでもやりたい放題ですね
例えば、iesys.exeのテストに使われた、「したらば」の「auto/6682」に関してもそうですね。
あれは、たしかに私が開設したものです。
6682という番号自体は、システムから割り振られる通し番号ですが……。

佐藤: 鬼殺銃蔵のパスワードは、犯人は知ってるけど、片山さんは知らないわけで。
自分のパスワードは盗まれていた可能性があるということですよね。

――保釈保証金1000万円の原資は?

佐藤: それはお母さんが出してくださいました。昨日、連絡を受けて、「すぐ用意してください」と。
事前にどのぐらい用意できるんですかと聞いてはありましたが、裁判所から言われたのが1000万円で、ちょっと私たちとしては大変だったんですけど、お母さんがすぐ準備していただいて・・・。
午前中ぐらいだったかな、私のところに振り込まれて、それですぐ済んだのです。

――全面的に否認していますが、長い間拘束されて、法廷では検察官に追及されて、いま法廷に立たれている際のご心境というのは?

片山: まだ本格的に追及はされていないといいますか、今後、被告人質問かなにかでの追及は心にダメージを受けそうな気がしますけれど・・・。
捜査段階では、早い段階で取り調べを拒否してしまっていたので
検察官からの追及という点で、いままで、「この人、言ってることおかしい」と感じたのは去年の3月5日、まさに今日ですね、
水庫(みずくら)検事の取り調べのときだけですね。
今後、検察官が私と対面して、どう言ってくるか、それにどう対応するか、ちゃんと心構えをしなければと思っています。

佐藤: 今ので思い出したけれど、3月5日の取り調べがあった後、警察に行ったら、「ものすごく疲れました」と彼が言ったので、相当厳しい追及にあってダメージを受けたのかなと思って、
よく聞いてみたら、ずいぶん反論をしていたんですけど、すごくいろいろなことを言われたんですよね?

片山: はい。

佐藤: 言いたい放題、言われちゃって。

片山: はい。

佐藤: そういうダメージを受けていたことは、ホント、思い出しました。

――言いたい放題というのはどういう?

片山: もう、「証拠の評価からすると、君は有罪だ」とか、「やっているけれど認めないか、やっていないから認めないか、いくつか選択肢はあるけれど、君はどうするのが得か考えてみな」みたいなところから始まって・・・。
その前、検事の自己紹介の時点で、「私は特捜部所属だ。今は刑事部に応援に来ている」というようなことを言われました。
それ自体は威圧的ではなく、ただの自己紹介だったのかもしれないんですが、その後もいろいろと・・・。たとえばC#に関するスキルとかも、「僕はそんなウイルスなんか作る能力はない」と言っても、「こっそり勉強していたかもしれない」のように言われ・・・。
私は「そんなの悪魔の証明ですよ」と返してやったんですけど。
あと、そうですね、雲取山に関しては、そもそも水庫検事は、雲取山のことを知らないみたいで、「あまりメジャーでない山に登った。
犯人と同じ山に偶然登った。おかしいじゃないか」的なことを言ってきたので、私は「いや雲取山、知らないんですか? 東京都最高峰ですよ」と言い返してやりました。
まあ、そんな感じで言い合いの連続で非常に疲れました

――お母さまには会えたのですか?

片山: まだ会ってないです。

――最初に会って、どんな言葉を?

片山: まあ、「ただいま」と。

佐藤: 実は、車の中に弟さんがいて、一緒に迎えに行ったんです。
で、乗り込んで「やあ」って、助手席と後部座席で握手したわけですけれど、身内で最初に会ったのは、弟さんですね。

――弟さんとは、どんな話をしましたか?

片山: まあ、世間話程度です(笑)。

――今回の事件以降ですが、えん罪について勉強されたりされましたか?

片山: はい、かなり。弁護人から、たとえば足利事件だったり、松本サリン事件だったり、そういった本を差し入れてもらったりとか・・・。

佐藤: 河野義行さんの本ですね。

片山: あと、国策捜査関連ですね。鈴木宗男さんの事件とか……。

佐藤: 佐藤優さんの。

――本はどれぐらい読まれたのですか。

片山: この1年で500冊は超えていますね。

佐藤: 江川さんが書かれた村木(厚子)さんの本も……。

片山: あれも熟読しました。本の差し入れは竹田先生から。

佐藤: マンガも読みましたけどね、たくさん。

――体調はどうですか。

片山: まあ、悪くはないですが、やっぱ歯の治療が必要なところ・・・あそこは申し込んで3カ月待ちなので、いま歯に大きい穴が空いた状態で、早く歯医者に行きたいですね。

佐藤: そうそう。健康保険もね、切れちゃって。

片山: 会社の健康保険はもう使えないので、早く国民健康保険に入って、必要な診察を受けたいと思います。

――去年逮捕されてから1年、いまも裁判は継続中で、被告人という立場で、世の中的には犯人なんじゃないかという見方も今まではあったと思うんですけども、いま一番、誰に対して何を言いたいですか?

片山: やはり家族に対して、「いままでも、いまも、信じてくれていてありがとう」と言いたいです。
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
※ でっち上げられた冤罪、PC遠隔操作事件については
 「PC遠隔操作事件、片山被告書面インタビュー
 「PC遠隔操作事件、片山祐輔氏冒頭意見陳述
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破綻するウクライナと賢明なロシア

ウクライナ地図

   ウクライナ政変とデフォルト危機  3/3 闇株新聞

 先週は「人民元の急落」や「ビットコイン消滅」などがありましたが、世界の金融市場にとって(日本の株式市場にとっても)最も影響が大きいと懸念されるのがウクライナの経済危機です。

 2月22日に親ロシアのヤヌコービッチ政権が崩壊して、親EUの暫定政権が発足しました。
 しかしプーチン大統領は、ロシア人が多く軍事上重要なクリミア自治共和国に対する軍事介入も辞さないようです。

 最大の問題は、ウクライナを巡りロシアとEU・米国が対立していることだけではなく、ウクライナは1400億ドル(うち国家分は375億ドル)もの対外債務を抱えてデフォルト寸前であることです。

 ヤヌコービッチ政権時に約束されていたロシアからの150億ドルの金融支援(ウクライナ国債の引き受け)は、当然に見送りとなりました。

 政権の交代後、ウクライナの対外債務総額は報道される毎に大きくなっており、たぶん現在の暫定政権では誰も正確に把握していないはずです。
 またウクライナ通貨のフリブナは年初の1ドル=8.2フリブナから一時1ドル=10.6フリブナまで急落しており、ドル建・ユーロ建の対外債務は日々膨らんでいることになります。

 ウクライナの2013年の経常赤字はIMFの推計で128億ドル(GDPの7.3%)もあり、頼みの外貨準備は危機ラインとされる150億ドルを割り込んでいるようです。
 またウクライナ経済は公式統計には現れないアングラ経済の比率が5割ともいわれ、ますます実態が把握できないことになります。

 さて親EU政権となったウクライナから金融支援を要請されているEU・IMF・米国は、驚くほどスピード感・危機感に欠けています。

 EU諸国(特にオーストリアとイタリア)の銀行はウクライナ国債を大量に保有しており、当然に早急な措置が必要となります。
 ところがウクライナ入りしたアシュトンEU外交安全保障上級代表は、調査のための専門チーム派遣を約束しただけで、しかも「IMFが支援に合意すれば融資を検討する」と完全に他人事です。

 さらにその場合でも、融資額はヤヌコービッチ大統領(当時)が反故にしたEUとの連合協定にあったわずか6億ユーロ(8.4億ドル)を示唆しただけです。

 そのIMFも、そもそも2008年9月に164億ドルの緊急融資(実行は106億ドル)、さらに2010年7月に151億ドルの緊急融資(実行額不明)に踏み切っており、これ以上の融資ができる状況ではありません。

 ラガルド専務理事も調査チームの派遣を約束しただけで、「(ウクライナ経済は)現時点では危機的な状況ではない」「まず必要な金額を見極める必要がある」と懸命に予防線を張っています。

 米国では、オバマ大統領が「いかなるロシアの軍事介入も代償を伴う」といつものように息巻いたもののプーチン大統領に完全に無視され、肝心の金融支援はルー財務長官が「IMFを中心とした国際支援を要請するように(ウクライナに)提案した」だけです。

 つまりEUもIMFも米国も全く他人任せで、誰も自らが金融支援するとはいっていません
 つまりウクライナの暫定政権はヤヌコービッチ大統領を追い出したものの、期待していた金融支援についてはEUやIMFや米国との間に大変な距離があることになります。

 これにウクライナの政治と経済情勢が日々悪化している状況を考え合わせると、ウクライナが実際にデフォルトする可能性は、考えられているより「はるかに高い」となります。

 ただ日本株がウクライナ情勢に直接反応するのではなく、いつものようにNY株式や欧州株式に悪影響が出れば「それをみて反応する」ことになります。とりあえずは先週末(2月28日)のNY市場や欧州株は上昇しており、日本株もとりあえずは影響されないはずです。

 ただ日本に対しては、そもそもウクライナに対する支援原資のないIMFが、必ず資金提供を求めてきます
 IMFは財務官僚にとって「大切な天下り先」なので気前よく応じてしまうはずです。
 民主党政権時にも欧州債務危機に備えるIMFに600億ドル(当時の為替で5兆円)も資金提供してしまいました。

 今回も「別に日本にとってはあまり関係のない」ウクライナのために、日本の税金が気前よく使われることになりそうです
 ーーーーーーーーーーーーーー
※ (もうすぐ北風)
 破綻が既に見えているウクライナ。
 国際金融資本が手を出すには、欧米国家がIMFなどにより支援するのが前提。
 IMFの支援条件は当然超緊縮財政と資産売り払い、民営化。
 そこに国際金融資本が「投資」という名の買い叩き略奪というシナリオか。

 ところが、この世にはもう一つの凶暴な片割れ軍産複合体がいる。
 彼らは戦争、紛争、対立と混乱を飯の種にする。
 シリアで本格戦争に失敗した彼らは、もう一つの用意された駒であるウクライナでネオナチを反政府の中核にすえた。
 経済破綻による社会の窮乏がファシズムの風潮を作る条件だ。

 ウクライナのいわゆる民族主義はあまり実体的な根拠が無い。
 「ウクライナの政変」、「ウクライナ、実体の無い民族主義
 経済は破綻状態で、軍は給料遅配。
 烏合の野党連合では、長期維持の展望がなかったのだが、ネオナチの登場でその崩壊はさらに早まることが疑いないだろう。
 そしてネオナチ自身もその作られた基盤を失う。

 ロシアはクリミアの治安維持(実効支配)を優先し、あとはしばし様子見の実態把握に努めている。
 極めて賢明な選択と思われる。 
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