原発は敷地ごと崩壊する可能性
2014-02-23
汚染水で脆い地盤がユルユル…福島原発“敷地ごと崩壊”危機 2/22 日刊ゲンダイ
ソチ五輪のお祭りムードを吹き飛ばす驚愕のニュースではないか。福島原発の貯水タンクから高濃度の汚染水100トンが漏水していた問題だ。
事態を20日に公表した東京電力によると、原発敷地内の「H6」というタンク群の1基(容量1000トン)で、ふたと側面の継ぎ目付近から漏水し、周辺の地面に流れ落ちているのが確認されたという。東電は「海への流出はない」なんてノンキなことを言っているが、冗談ではない。
漏水に含まれる放射性物質のストロンチウム濃度は1リットル当たり2億4000万ベクレルで、国の基準値のナント、400万倍だ。「海に流れていないからOK」で済む話ではないし、敷地の地中に染み込んだこと自体も大問題なのだ。
もともと福島原発の下は大量の地下水でユルユルだという。そこにどんどん水が入れば、プラントはグラグラになってしまう。
「67年に発行された『土木技術』(22巻9、10号)の『福島原子力発電所土木工事の概要』を読むと、福島原発は地下水が豊富で、地盤がもろいかが分かります。
著者は当時の佐伯正治・東電福島原発土木課長で、〈土工事にとって最も重要な問題は排水処理である。当所でもこの問題には大いに悩まされた〉と振り返り、福島原発の設置工事は湧水続きで難しかったことが記されています。
地盤についても〈湿潤化した場合泥土化してゆるくくずれやすくなる〉とも書いています」(科学ジャーナリスト)
民主党の辻元清美衆院議員は、昨年10月の経産委員会で福島原発の地下水問題を取り上げ、〈地下水の水圧に押され(略)建屋が浮いてこないように1日850トンもの水を汲み上げて(略)防いできた地層〉と指摘していた。
これが本当なら、福島原発はプールの中に箱が“浮いている”ようなもの。
汚染水のダダ漏れで“プールの水位”が上昇を続ければ、ある日突然、福島原発は敷地ごと“崩壊”しかねない。
原子炉ごと海に向かって倒れ込み、誰にも制御できないまま沈んでしまう危険性もある。
タダでさえ、地下水がジャブジャブな敷地に大量の汚染水をあふれさせるなんて愚の骨頂だ。まったく「アンダーコントロール」されていない。
ーーーーーーーーーーーーー
※ (もうすぐ北風)
日刊ゲンダイ風のやんちゃ言葉を除けば、これらは事実である。

上の図にあるように福島第一原発は安定地塊である洪積層を、図の左端及び左欄外に相当する位置で十数m切土している(数段に分けて切っているはず)。
当然ながらこうした大きな切土はあちこちから大量の地下水が湧出する。
みなさんもよく見かけるだろうが、道路の法面などは排水を入れてあっても数mの切面でも、始終補修しているのはこの湧出水のせいである。
湧出水は通常は法面の地山の地中から排水処理されている。
地表面への湧出は地下が水であふれたからと言ってもよい。
従って、放置すると地山の崩壊、流動に至るのが土木工学の常識。だから始終法面補修をする。
自然の地形は経年変化して地塊、地山というものも崩れたり、流動したりしているのだが、道路のような営造物は守らなければならないので、排水処理してその地山の流動、崩壊を防いでいるわけである。
福島第一原発はこの地下水と湧出水のポンプアップ排水路が地震で崩壊し、事故以来の三年間に大量の地下水が浸透している(地中であふれているという言い方でも良いだろう)と見るべきである。
上の図の地下水脈はもちろん模式図であるが、水は水脈というより実際は「水域」のメッシュになっているだろう。
地下全体が恐るべき高濃度汚染水で充満されている。そしてメルトダウンした核燃料が時折ふつふつと再臨界している。というのが実態と思われる。
放置すると地山の崩壊、流動となる。
つまり記事にある「ある日突然、福島原発は敷地ごと“崩壊”しかねない。原子炉ごと海に向かって倒れ込み、誰にも制御できないまま沈んでしまう危険性」というのは、決して大げさな話でなく、具体的な事実なのである。
付け加えるなら、火山列島で降雨量の多い日本では大陸のような石のように強固な岩盤は存在しない。
みないわゆる安定地塊であって、吸水する脆い地盤である。
日本の原発は全てが海岸の丘陵地や山地にある。
ということは断崖絶壁を数段から十数段、十数mから数十mの切土法面を作って造成されている。
事故が起きて排水が崩壊し、放射能漏れで原型復旧が遅れた場合は敷地ごと地山の崩壊、流動をおこす。
この点は、すべての原発が同じ条件である。
ソチ五輪のお祭りムードを吹き飛ばす驚愕のニュースではないか。福島原発の貯水タンクから高濃度の汚染水100トンが漏水していた問題だ。
事態を20日に公表した東京電力によると、原発敷地内の「H6」というタンク群の1基(容量1000トン)で、ふたと側面の継ぎ目付近から漏水し、周辺の地面に流れ落ちているのが確認されたという。東電は「海への流出はない」なんてノンキなことを言っているが、冗談ではない。
漏水に含まれる放射性物質のストロンチウム濃度は1リットル当たり2億4000万ベクレルで、国の基準値のナント、400万倍だ。「海に流れていないからOK」で済む話ではないし、敷地の地中に染み込んだこと自体も大問題なのだ。
もともと福島原発の下は大量の地下水でユルユルだという。そこにどんどん水が入れば、プラントはグラグラになってしまう。
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著者は当時の佐伯正治・東電福島原発土木課長で、〈土工事にとって最も重要な問題は排水処理である。当所でもこの問題には大いに悩まされた〉と振り返り、福島原発の設置工事は湧水続きで難しかったことが記されています。
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民主党の辻元清美衆院議員は、昨年10月の経産委員会で福島原発の地下水問題を取り上げ、〈地下水の水圧に押され(略)建屋が浮いてこないように1日850トンもの水を汲み上げて(略)防いできた地層〉と指摘していた。
これが本当なら、福島原発はプールの中に箱が“浮いている”ようなもの。
汚染水のダダ漏れで“プールの水位”が上昇を続ければ、ある日突然、福島原発は敷地ごと“崩壊”しかねない。
原子炉ごと海に向かって倒れ込み、誰にも制御できないまま沈んでしまう危険性もある。
タダでさえ、地下水がジャブジャブな敷地に大量の汚染水をあふれさせるなんて愚の骨頂だ。まったく「アンダーコントロール」されていない。
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※ (もうすぐ北風)
日刊ゲンダイ風のやんちゃ言葉を除けば、これらは事実である。

上の図にあるように福島第一原発は安定地塊である洪積層を、図の左端及び左欄外に相当する位置で十数m切土している(数段に分けて切っているはず)。
当然ながらこうした大きな切土はあちこちから大量の地下水が湧出する。
みなさんもよく見かけるだろうが、道路の法面などは排水を入れてあっても数mの切面でも、始終補修しているのはこの湧出水のせいである。
湧出水は通常は法面の地山の地中から排水処理されている。
地表面への湧出は地下が水であふれたからと言ってもよい。
従って、放置すると地山の崩壊、流動に至るのが土木工学の常識。だから始終法面補修をする。
自然の地形は経年変化して地塊、地山というものも崩れたり、流動したりしているのだが、道路のような営造物は守らなければならないので、排水処理してその地山の流動、崩壊を防いでいるわけである。
福島第一原発はこの地下水と湧出水のポンプアップ排水路が地震で崩壊し、事故以来の三年間に大量の地下水が浸透している(地中であふれているという言い方でも良いだろう)と見るべきである。
上の図の地下水脈はもちろん模式図であるが、水は水脈というより実際は「水域」のメッシュになっているだろう。
地下全体が恐るべき高濃度汚染水で充満されている。そしてメルトダウンした核燃料が時折ふつふつと再臨界している。というのが実態と思われる。
放置すると地山の崩壊、流動となる。
つまり記事にある「ある日突然、福島原発は敷地ごと“崩壊”しかねない。原子炉ごと海に向かって倒れ込み、誰にも制御できないまま沈んでしまう危険性」というのは、決して大げさな話でなく、具体的な事実なのである。
付け加えるなら、火山列島で降雨量の多い日本では大陸のような石のように強固な岩盤は存在しない。
みないわゆる安定地塊であって、吸水する脆い地盤である。
日本の原発は全てが海岸の丘陵地や山地にある。
ということは断崖絶壁を数段から十数段、十数mから数十mの切土法面を作って造成されている。
事故が起きて排水が崩壊し、放射能漏れで原型復旧が遅れた場合は敷地ごと地山の崩壊、流動をおこす。
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元社員:エリートと捏造の東京電力
2014-02-23

この記事は2011年の夏のものです。
当時、スラーと読んだ記憶があるのですが、なんとなく信頼性が薄い感じと忙しかったのと併せて忘れていました。
昨日偶然にまた見つかり、読んでみると中身は今更ながら具体的です。
ヨウ素が出ている限りは再臨界していること。
遺伝子を壊された細胞が減数分裂してあらゆる病気と遺伝を引き起こすことなど。
だから逆に成長期の子どもとこれから出産する可能性のある女性が危険であること。
本人は10年前まで東京電力社員。原発近くに住んでいたが、事故のあと高知県中村市に移住。
ーーーーーーーーーーーーー
【驚愕】元東電社員の内部告発 2011/8/26 Qetic
短くお話ししますと、僕は福島原発、第一原発から15キロ真西に住んでました。
標高は550ぐらいあったんで、津波は全く問題なく、
家も束石方式の基礎の古い家に住んでたんで、平屋の、で、屋根も軽くて、
ちょうど本震が来たときは薪の仕事をしとって、で、一服しようかなと思って、3時前だけど、まあ、いっかなと思って、ココアを、薪ストーブに火入れて、ココア飲んで、
で、たまたま午前中にデジタル放送のテレビの難聴区域だったんで、光ファイバーみたいなのを大熊町が引いてくれて、その工事が終わって、で、別にテレビとか、全然見たくないんだけど、子供とかがいるんで、テレビ見れるようにしたんですけど、
で、ぱっとテレビつけたら、どーんと緊急地震速報が出て、で、これだと思って、すぐ外出て、で、ココア持ってたんだけど、薪割り台のとこに置いて、で、2分、3分弱ですか、本震があって、その間、山がもう、ごーってずっとうなってて。
で、ココア、ほとんどこぼれました。そのぐらい。
でも、立ってられて、別に這いつくばって腰抜けるようなほどでもなくて、薪ストーブにちょうど火入れたばっかりだったんですけど、中の煙突がちょっと外れたぐらいで、ひっくり返りもせず、何の被害もなかったです。
で、次の日、爆発したんですね、1号機が。
その爆発までは、僕はもう、地震、津波、炉心溶融というのはもう予測してたんで、
で、嫁はちょっと離れたとこに、たまたまちょっといたんで、迎えに来てくれて、土曜日、で、常葉町っていう35キロのところに嫁の実家があったんで、そこに逃げて、
で、2日ほどして、まあ、子供もまだ小学校2年生の女の子なんで、もうちょっと逃げようかって話になって、さらに嫁の親戚筋をたどって、栃木県の那須、70キロぐらいですね。
まで逃げて、で、そこに3週間ぐらいいたんですかね。
で、高知県の県庁が県営住宅の無料開放を宣言してもらったんで、もともとナカムラのほうに、朋輩がおったんで、僕、サーフィンやるんですけど、サーフィンブラザーズがいて、県営住宅あれば、余計行きやすいかなと思って、4月の頭にこっちまで逃げてきました。
実際、じゃあ、放射線、どのぐらい浴びたのかなってぱっと計算したんですけど、20ミリシーベルトありました。
放射線量率って単位時間当たりのマイクロシーベルトとか、ミリシーベルトで表示されてますけど、僕は一応、原子力、学校合わせると20年いて、国の日本原子力研究所ってとこで大学の原子炉工学コースのさらに短時間濃縮コースみたいのを半年ぐらいトレーニングを受けた人間なんで、
ちょっとした線量率の計算とか、あと、どのぐらい積算で浴びるのかって簡単な計算方法はもう自分でできるんで、
で、こっち来て、落ち着いて、計算したら20ミリシーベルトを大体浴びてて。
結局、具合悪くなりました。
はっきり言うと。栃木の那須に逃げて、すぐ、だから、4日目ぐらいからもう鼻水、どろどろの鼻水が出て、で、鼻血もとまんなくて、のども痛い。これが低線量障害ってやつなんですね。
だから、実際、100ミリまで行かなくても、恒常的に常に浴びてれば、何らかの障害というのは出てきて、
で、国も政府も、当然、原子力安全委員会も、東電も、全く問題ないって言い方してますけど、全く問題あります。というのが1つ、僕の生の証言です。
一応、今日あんまりコピーしてこなかったんですけども、単位時間当たりの線量率をどうやって積算にするのかという計算式を書いたメモ、すごい汚い字なんですけど、書いてきたんで、欲しい方はどうぞ持ってってください。
で、0.24マイクロシーベルトパーアワーって書いてありますよね、新聞に。
1時間当たり0.24マイクロ、それを1年間ずっと浴び続けると、2ミリシーベルト、1年間当たり浴びるんです。
ICRPって国際放射線防護委員会が勧告してるのは、一般公衆の被曝線量限度ってのは1ミリシーベルト、わかりますか。その20倍をたった1カ月もたたない3週間ぐらいで浴びちゃったんです、僕は。
で、僕はもう今年47歳なんで、そんなにもう細胞分裂もしてないからいいんですけれども、子供、子供はもう細胞分裂、活発で、自分の原本のDNAをコピーして体でっかくしてるわけですから、
壊れたDNAをコピーすることによって発がん率ってのは高まりますんで、
まあ、子供もすぐこっちまで避難させたっていういきさつなんですけれども、そんな、ちょっと生々しい感じの話になっちゃんですけど。
で、もう1つ言わせてもらうと、僕は10年前に東電やめたんですね。
で、何でやめたかって皆さん、聞いてくるんだけど、理由はね、ほんとに簡単なこと。
もう、うそ、偽りの会社、ひどい会社。
で、偉くなれるのは東大の原子力出てきた人間、技術系だったら、もしくは東大の法学部出てきた人間が社長とかになりますから。
で、もう、そういうエリート官僚主義の最先端行ってるとこなんですね。最先端っていうのかどうかわかんないんだけども。
で、うそばっかついてて、
例えば、あるものが壊れましたと、このハンドルが壊れました、壊れた理由は、例えばこうやって日に出しといて、紫外線で劣化して壊れたっていうのが普通の理由なんだけれども、
それを経産省、昔でいうと通産省、で、今でいうと保安院と原子力安全委員会に説明するにあたって、自分たちが説明しやすい、しかも、結果ありきでつじつまが合うようにストーリーをつくって、それで保安院に報告してプレス発表するわけです。
それを専用のテレビ回線を使って、トラブルをちゃんと収束するまでの間、テレビ会議で延々と、昼夜を問わず、1週間缶詰とか、2週間缶詰は当たり前の中で、どうやって壊れた、ハンドルが壊れた原因を役所で説明しようかってことをやってるわけです。
で、僕はもう17のときからサーフィンやってて、レゲエの神様のボブ・マーリーが大好きで、で、そのせいで、そういううそ、偽りに気がついて、僕は会社いるときにバランス崩しちゃってですね、
そういう世界にいたから。
いつも自然と触れてて、レゲエが大好きで、ビールも大好きで、で、友達といい波乗って、おいしいビール飲むっていう生活と、その東電のその組織の中での役割っていうギャップですよ、真逆ですから、はっきり言って。
で、それでバランス崩して、もうやめたいって表明して、やめるのに3年かかりました。3年です。
もう引きとめに引きとめて、で、最後、もう、僕ちょっと労働組合の仕事とかも少しやってたんで、労働組合の委員長と面談になって、引きとめの面談になって、で、何で、キムラ、やめるんだと、そのほんとうの理由を教えてくれと労働組合の委員長に言われたときに、僕、こう言ったんです。
はっきり言って、10年前ですよ。原子力発電とか、原子力エネルギーというのは斜陽、終わってるって。
だって、わかりますよね。皆さん、ほんとに意識が高い人たちだから、プルトニウムの241番が放射能の力が弱まる、半分になるまで2万4,000年かかるんですよ。
今この瞬間使ってるエネルギーのために2万4,000年先の子孫にごみを、負の遺産を受け渡すことの解が出てないわけじゃないですか、答えが。
なのに、発電し続けてることのその矛盾、だから斜陽なんですよ。
そしたら、労働組合の委員長、こう言いました。キムラ、おまえ、頭が狂ったんだな、気が狂ったんだな。
僕は、あんたが気が狂ってるんだよってはっきり言ってあげました。
そしたら、すごい怒って、おまえみたいなやつはもうやめろと、そう言われて、やめられて。
で、またその後におもしろい話があるんですけど、僕はね、
原子炉の認可出力ってあるんですよ。例えば福島第一の1号機だったら、1,380メガワットなんですよ、原子炉の出力は。
1,380メガワットを電気にすると、460メガワットで、東京ディズニーランドを1日動かすのに必要な電気は570メガワット。
だから、福島第一の1号機じゃ東京ディズニーランドは動かないんです。足りないの。
でね、電気の出力ははかれるんですよ、ちゃんと。オームの法則みたいなやつで。「オーム」(ガヤトリー・マントラのたぐい?)ってやつ。なぜかオームなんですけど。
で、1,380メガワットをはかってるんですけども、間接的に、だけど、認可出力が1,380メガワットだから、絶対に超えちゃいけないんです、それは。
1時間に1編コンピューターを使って計算して、打ち出しして、保安院に報告するんです。
で、1,380メガワットを1メガでも超えちゃいけないんです。で、誤差っていうのは2.5%なんです。
ということは、27メガワットプラマイ誤差があるんですけど、だから、うちらは技術者の判断で、それは誤差範囲だからっていうことで下げるんですよ。
1,381にならないように、僕が計算機に、大型コンピューターにアクセスして、裏技なんですよ、これは。
アクセスして、超えそうなときに係数を掛けるんですよ、0.995とか。1に対して。それで認可出力を超えないように、打ち出しが、そういう操作をしてたんですよ、僕は。
で、それができるのは東京電力の中でも、4,000人原子力従事者がいるんだけども、社員だけでも、その中でも2人か3人、そんな技を持ってたんで、なかなかやめれなかった。
全くやめさせてくんない。
何でかっていうと、やっぱりこうやってね、内部告発みたいなことするわけですからね。あれは間違ってるよって。
だって、僕、人並みぐらいには正直な人間ですもん。
だから、知りたい人にはこうやってちゃんとアナウンスして、ほんとうの情報だけ、さっきの単位時間当たりの線量率をどうやって年間にかえるのかとか、そういうことも全部レクチャーしますんで。
そういうことを危惧して、東電は僕に、会社やめるときに、850万円退職金上乗せしてくれたんです。そのときに、本店に呼ばれて、副社長に、キムラ君、わかってるよね。何がわかってんだろうって思ったけど、わかってますって。
わかってるよねって言われたら、わかってます、わからないとは言えないんで、じゃあ、もう帰っていいよって言われて、面接2分、それで850万上乗せしてくれて、
で、1,300万もらって、まあ、親が事業やってたんで、全部そっちに回しちゃって、今はそんなお金持ってないんであれなんですけども。
まあ、そんなおもしろい話が1つあって。
で、あんまり、第一の1号機も燃料の全体の燃料の7割が溶けちゃって、で、最近はちょっとデータ見てないんですけれども、原子炉の圧力とかも上がってるし、格納容器内の放射線量率も上がってるし、
で、ヨウ素の131番っていうのが減ってない、最近ちょっと減ってきたみたいなんですけども、つい最近までは確実に再臨界になってました。
だって、皆さん勉強してるから、ヨウ素の131番というのは放射能の力が半分になるのにたった8日間ですよね。なのに、もう8日たって、もう1カ月近くになってるのにヨウ素131がどんどん増えてる、
それ自体がもう再臨界して、臨界にならなければ、ヨウ素というのはできないんです。絶対に。
中性子、ぼーんとウラン235番が受けて、割れて、ヨウ素の131番っていうのができるんですよ。原子力っていうのはそういうもんなんで。
で、そのうちのアインシュタインの相対性理論の話になっちゃうんですけど、そのうちのほんの1グラムとか、0.何グラムが熱になって、で、水を温めて、蒸気にして、その蒸気をタービンに回して、タービンに直列につながって発電機を回して電気ができるんです。
それが発電システムなんで。
で、絶対にヨウ素の131番は中性子が出て核分裂しない限りは、絶対に出ないんです。
だから、再臨界してて、そういう、ほんとは再臨界してるのに、原子力安全委員会、認めないでしょう。
東電、認めないでしょう。
政府も認めないでしょう。
これはね、再臨界はしてたんです。つい最近まで。
これはもう事実です。
プロがほんのちょっと原子炉の物理とか知ってる人間であれば、だれでもわかること。それがまず1つ、うそね。
で、さっき言った、例えば0.24マイクロシーベルトパーアワー(0.24uSv/H)というのは安全だとかっつってるのもうそ。うそです。
それが僕は今日、皆さんに伝えたかったことです。
で、高知は結構離れてるんでいいんですけど、ドイツの気象局が出してる放射線の、放射能の分布予測、スピーゲルっていうんですか、わかんないですけど、
それを見て、北東の風が日本を全体を流れてくるときは、絶対に子供を雨に当てないでください。
あと、女の人、これから子供をまだ産む人は出さないでください。
それは、おんちゃんらはいいですよ。おれとかも含めて。
何でかっていうと、セシウムの137番というのがあります、今度。
それの放射能が半分になるのが30年かかるんです。で、何が危ないかっていうと、セシウムの137番というのは筋肉にたまりやすいんです。
男の人は比較的筋量が多いんで、筋肉に薄く、体の中に取り入れたとしても薄く広がっていきます。
だけど、女の人は乳腺と、あと子宮、どうしても筋肉がないんで、そういった器官に濃縮しやすいです。
そうするとやっぱり乳がんの発生率とかがちょっと上がってしまう可能性があるので、
そんなことは知ってれば防げることなんで、
で、どうしても外に出なきゃなんないときは、布マスクの中にガーゼ入ってるじゃないですか。それをぬらして、で、マスクして外に出る。
あと、ヨウ素が出てる限りは、ヨウ素はやっぱり昆布とか海草類にヨードとしてたまるので、そのヨウ素なんです。
で、髪の毛から吸収されやすいです、人間は。
だから、帽子をかぶって、直接雨に触れないようにするっていうのが1つ防げる方法です。
全然そんなことだれも言わないですよね。政府も。だけども、これだけは僕は言いたかったんで、今日、ナカムラから来てみました。
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秘密保護法強行採決に抗議、靴を投げたAさんが未だ拘置
2014-02-23

秘密保護法が強行採決された際に、抗議して傍聴席から靴を投げたAさん。
未だに勾留されている。
靴は誰にも当たっていない。
業務の妨害にさえなっていない。
勝手に脱げて落ちたのと何も変わりはない。
見せしめの勾留、見せしめの起訴。
そして、高額の保釈金。
この国は恐ろしい国だ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【秘密保護法】国会靴投げ事件 不起訴求め検察庁に署名提出 2013/12/16 田中龍作ジャーナル
治安維持法の時代に歴史のコマが後戻りした夜に起きた“事件”だった。今国会最大の争点となった「特定秘密保護法案」の審議が参院本会議で最終盤を迎えていた12月6日夜のことである。参院本会議を傍聴していたAさんは議場に靴を投げ入れ、威力業務妨害の現行犯で警察に逮捕された。
Aさんは明日(17日)、1回目の勾留満期を迎える。ツイッターなどで呼びかけて集まった支援者20人余りがきょう、東京地検を訪れ、3,636筆の署名を添えてAさんを「不起訴」にするよう求めた。
6日、Aさんと同じブースで国会を傍聴していて一部始終を目撃していた男性(50代・都内在住)も参加していた。男性に当時のもようを聞いた―
(日本共産党の仁比聡平議員の質疑が終わった頃)、自民党議員たちが「質疑打ち切りと採決」を求める声を上げていた。
その時だった。「やめろ。強行採決するな」。最前列で傍聴していたAさんはびっくりするような大きな声をあげると同時に、右足の靴を議場に向かって投げた。
間髪を入れずに2人の衛視が飛んで来てAさんを捕りおさえた。Aさんは「放せ」と叫んだが、議場から引きずり出された。
靴が誰にも当たらなかったこともあり、議員たちは無反応だった。
Aさんは接見の弁護士を通じてメッセージを発した―
「自民党議員がおそろしく下品なヤジを叫ぶ中で、私たち傍聴者にはヤジどころか拍手すら許されていません。
この状況では、与党の議員が、“ 我々が主人であり、国民は我々の下にあるのだ ”と勘違いしても仕方がありません」
「事実与党議員のおごり高ぶりをこの目で見て、それは目に余る耐え難いものでした」
「私は秘密保護法廃案を心から願う日本中の心ある仲間たちと世界中で心配してくれている友人たちに「私たちは絶対にこの強行採決を許さない」というメッセージを伝えたいと思いました」
「また私たちの怒りがどれほど強いものかを与党の議員たちに伝えたいと思いました。
そのために傍聴していた私はやむにやまれず自分の靴を本会議場に投げ込んだのです」。~Aさんのメッセージ、ここまで~
小挙区制度の矛盾により有権者の20数パーセントの支持しか得ていない自民党が巨大与党となり、国会運営を ほしいまま にする。パブコメで8割弱(約7万人)が反対しようが、お構いなしだ。「特定秘密保護法」に反対する有権者の声は政治に届かない。
どうにもできない国民の怒りが、靴に乗り移ったのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
2/6 「薔薇、または陽だまりの猫」から抜粋
★東京拘置所の「秘密保護法と闘う男」Aさんからメッセージ★
「みなさん、私は逮捕されて約50日、起訴されて約1ヶ月です。
私は元気ですが、本来、逮捕・起訴されるべきは憲法違反の大悪法を強行採決連発で成立させた安倍首相や菅官房長官たちだと思います。
絶対に彼らを許しません。
私は市民の怒りを代表・代弁して抗議し、逮捕されました。
ですので、秘密保護法に反対するすべての皆さんで、力を合わせて私を取り戻して下さい。
よろしくお願いします。
保釈に向け、まとまったお金も必要なので、カンパもよろしくお願いします。」
ーーーーーーーーーーーーーーー
【秘密法弾圧・緊急のお願い】Aさんの保釈確定、保釈金200万円!Aさん解放へ全国からの緊急カンパを 2/21 「薔薇、または陽だまりの猫」氏から
【秘密法弾圧・緊急のお願い】Aさんの保釈確定も、保釈金200万円が足りません。Aさん解放へ全国からの緊急カンパをお願いします!
12.6 秘密法国会傍聴者弾圧救援会
2月18日に東京地裁がAさんの保釈を認めました。東京地検も「準抗告」をしないと決めたので、Aさんの解放が確定しました!
しかし、地裁に「保釈金200万円」が要求されました。
これを全額払わなければAさんは外に出られず、閉じ込められ続けます。
しかし救援会は残金が少なく、まだ大幅に不足しています。
そこで皆さまにAさんを早期に取り戻すための緊急カンパを呼びかけます。
金額が大きいためぜひとも多くの方のご支援をお願いします。
また今後の裁判支援にも様々な費用が必要です。
秘密法に反対した全国のみなさま、以下の口座にぜひとも振込をよろしくお願いいたします。
★郵便振替口座:00130-0-586573
★加入者名:12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会
それにしても、Aさんの逮捕・勾留・起訴の不当性は明確です。
なぜ、こんな莫大な大金を払わなければ出られないのでしょうか(裁判が終われば全額戻ります)。
私達はこれを見越して解放要求署名で<保釈金も保釈条件もつかない無条件の解放>を求めて523名の賛同ともに地裁へ提出しました。
http://urx.nu/6AnA
しかし地裁は無視しました。
これはお金で解放を遅らせる究極の人質司法であり、地裁のこの決定は許されません。
監獄にはこれが払えないため何ヶ月も何年も監禁され続ける人が本当にたくさんいます。
地裁は保釈金の要求をやめるべきであり、この制度は変えるべきだと思います。
そして不当な逮捕・勾留・起訴を全国の声で無くしていきましょう。
とはいえ運動弾圧で初公判前に保釈が決まるのはとても珍しく画期的な事です。
秘密法反対運動が高揚した事で勾留や裁判への注目が高まるのを恐れた事、解放要求署名で保釈制度を徹底して問題にし、多くの賛同が集まった事が大きいと思います。
私たちはこれを前例にして、地裁に今後も起訴前・裁判前の即時解放をさせましょう。
安倍政権に秘密法強行採決の責任を、警視庁に不当逮捕の責任を、東京地検公安部の岸洋介、鈴木敏宏に悪意の起訴の責任を取らせていきましょう。
12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会
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「12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会」

強行採決が提案され、野党は直ちに退場、可決宣言。与党議員はいたが、投げられた靴にはほとんど気づかず(一人だけ?)。「威力業務妨害」の事実効果はなし。
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