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もうすぐ北風が強くなる

人道の名で戦争犯罪を進める欧米:長周新聞

シリア軍
 シリア政府軍

 反米・愛国・左派の長周新聞氏。
 少々プロダガンバっぽいですが、欧米帝国主義の批判としては非常にすっきりしています。
 どこにも遠慮しない素直な論調。 
 その通りと思います。
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   「人道」掲げ軍事介入図る米国
   シリアでも政府転覆を画策
   中東支配破綻する中      8/30 長周新聞

 人類史上もっとも残虐な兵器である原爆を広島、長崎に投げつけたアメリカが、イギリス、フランスを従え、「化学兵器使用の懲罰」と主張し、中東のシリアへの軍事攻撃に踏み出そうとしている。
 日本のメディアも呼応して連日、負傷して苦しむ子どもや若者の映像を流して「人道」のための正義の戦争と印象づけ、アメリカのいいなりにならない政府の転覆を画策している。
 それはアフガン・イラク戦争でも、リビアでもアメリカが用いた侵略戦争の常套手段である。
 これに対して「イラク戦争の二の舞いをさせるな」という世論が全世界で噴き上がっている。
 
 阻止求める行動 世界で拡大

 米四軍の司令官である統合参謀本部議長ヘーゲルは、「すでに必要な軍事配置を終えた。あとは大統領の命令を待つばかりだ」とのべた。
 米海軍は、巡航ミサイル・トマホーク搭載の米駆逐艦四隻と潜水艦をシリア沖に待機させた。米空母機動部隊がスエズ運河を南下してペルシャ湾に向かっている。
 また、先に隣国ヨルダンでの多国間演習に参加した米兵700人のほか地対空ミサイル・パトリオットやF16戦斗機なども、ヨルダンに配備。地中海のキプロスにあるイギリス軍基地には戦斗機や輸送機を続続と集結させている。

 今回のシリア軍事作戦についてオバマ政府は、「化学兵器使用を禁止する国際ルールに違反したアサド政府への懲罰的攻撃」だとし、シリア沖に配備した米英の艦船から巡航ミサイルを発射して、シリア国内の数百の標的に向けて3日間攻撃を加えるとしている。
 それは「化学兵器使用禁止に違反した」として、それをはるかに上回る規模の爆撃をやってもっと大量の犠牲者を生み出す野蛮な軍事行動となる。

 しかも、2003年、安保理決議もないままイラク戦争を発動したとき、アメリカが理由にした「イラクが大量破壊兵器を保有している」がでっち上げであったのと同じように、今回の「化学兵器使用」についてもさまざまな情報が飛び交い、なにが真実か確証はない。
 シリア政府は化学兵器使用について「反政府派の傭兵部隊が使用したもの」とのべているが、国連調査団は受け入れる対応を見せている。

 28日には米国務省が定例記者会見で、「オバマ政府がアサド政権による化学兵器使用を断定、多数の市民を無差別に殺害したことは国際法違反であり、安保理決議なしに軍事介入する」とのべた。
 しかしこの席で参加していた記者から「米国が原爆を使って広島、長崎で大量の市民を無差別に殺したことは国際法違反ではないか?」と問われ、しどろもどろとなる一幕もあった。

 人類の歴史上もっとも凶悪な兵器である原爆を、広島、長崎の幾十万の非戦斗の老若男女にまともに投げつけたのはアメリカであり、戦争につぐ戦争で世界一極支配をめざしてきた「ならずもの国家」アメリカを糾弾する世論が国際的に圧倒していることを示す動きとなった。

 米英仏など世界各国では軍事行動に反対する世論が噴出し、イギリスのロンドンでは、「イラク戦争の二の舞いをさせるな」と要求するデモが首相官邸をとり囲んでいる。

 米欧介入で混乱に拍車 シリア

 シリアをめぐっては、2011年1月、北アフリカ・アラブ諸国で民衆の大衆的蜂起があいついで起こり、チュニジアやエジプトでは数十年にわたる親米独裁政府が打倒されたことなど中東全体の情勢と無関係ではない。
 窮地に立つアメリカは、新しくできた政府への介入を強めると同時にリビアとシリアで「独裁反対」「自由、民主」を掲げる反政府デモをひき起こし、アメリカのいいなりにならない政府の転覆を狙ってきた。

 そしてリビアでは同年9月、米欧軍の空爆で反政府派を支援し、カダフィ政府を転覆した。
 シリアでも米中央情報局(CIA)が指揮し、雑多な反政府勢力を糾合して「自由シリア軍」をつくり、アサド政府転覆策動をやらせようとした。
 だが、テロリストや傭兵からなる反政府勢力が殺りくや暴力、破壊をくり返すなかで国民からは忌み嫌われ、彼ら自身が同士討ちを始めるなかで収拾がつかなくなり、国内の混乱はますます深刻化した。

 こうした事態を裏で煽ってきたアメリカは、今年の春ごろから「シリア軍が化学兵器を使っている」などと騒ぎ、オバマは「もし化学兵器を使うならば武力懲罰もある」と公言。
 反政府グループに対して、これまでのサウジアラビアやカタールにかわって米欧が直接軍事援助を始めた。
 そして国連調査団がシリア入りした日に合わせて、米欧政府と傭兵部隊が「シリア政府が化学兵器を使用して千数百人の死者が出た」と騒ぎたて、むごたらしい映像を世界中に発信。
 そして「人権」や「民主主義」を守るような顔をして、直接の軍事行動に踏み出そうとしている。

 アメリカのイラク戦争から10年たち、その中東支配は大破綻をきたしている。
 アメリカのイラク・アフガン侵略戦争は、親米かいらい政府をでっち上げて占領支配し、石油などの資源を一手に握るとともに、中東と中央アジアの戦略的要衝を抑え、世界支配の基地とすることが目的であった。
 そのため米軍をイラクに15万人、アフガンに10万人派遣し、NATO(北大西洋条約機構)諸国や日本などによる多国籍軍を派遣して、民間人100万人を殺傷する戦争犯罪を重ねた。
 そして、戦争で破壊した油田や各種施設の復興をアメリカ企業に請け負わせる「ショック・ドクトリン」を実行した。

 しかし、両国の人民の頑強な反米武装斗争が巻き起こり、欧米をはじめとしてアメリカの侵略戦争に反対する運動が世界的に広がった。
 そして、イラクに続いてアフガニスタンからも米軍は撤退せざるをえなくなっている。
 また、チュニジアやエジプト、イエメンで親米政府が打倒された。オバマ政府は8月4日から、「テロ攻撃の恐れがある」として中東・北アフリカ地域の少なくとも21カ所の大使館、領事館を1時閉鎖した。
 それは、この地域で人民の反米斗争が勢いよく発展し、アメリカの支配が瓦解していることを示している。

 アメリカの支配者は、アメリカ大陸の先住民インディアンの虐殺に始まり、ハワイやフィリピンを征服し、そして日本に原爆を投下して赤ん坊から年寄りまで無差別に焼き殺し、日本を単独占領して従属国として支配してきた。
 そのときのスローガンが「ファシズムから民主主義を守る」であった。
 そして80年代後半には、中国の天安門事件やソ連・東欧で社会主義転覆の新手の戦争をしかけ、90年代に入ってからはユーゴスラビア、2000年代にはイラク、アフガニスタンに戦争をしかけてきたが、いずれも「自由・民主・人権」を掲げたものであった。

 しかし現在では、その残虐な本質は広く暴露されている。
 アメリカは政治・経済・社会の全面にわたって国家破綻に追い込まれ、没落の坂を転がり始めている。
 アメリカが今回、もし軍事行動に踏み込んだとしても、中東全域の反米斗争の火に油を注ぐことになり、全世界で「ならず者国家」をうち倒す斗争が発展することは必至である。

 米国の下働きで動く姿 安倍政府の中東訪問

 そのアメリカの下働きとして、安倍首相が中東・湾岸地域をめぐっている。
 安倍は首相就任後2回にわたって中東・湾岸諸国を訪問しているが、前回はサウジアラビアやアラブ首長国連邦の首脳と、今回はクウェート、バーレーン、カタールの首脳と会談し、日本の首相としては初めてジブチにある自衛隊基地を訪問した。
 それぞれインフラや原発の売り込みなど経済・軍事関係の強化を確認する一方、シリアを含む中東・北アフリカ情勢について意見を交換している。

 サウジとカタールは、アメリカの指示を受けてシリアの反政府勢力に資金と武器援助をおこなってきた国である。
 そして、米欧がシリアに軍事攻撃をおこなおうとするなかで、カタールのタミム首長との会談で「化学兵器の使用は許されない。責任は暴力に訴え、無辜の人命を奪い、人道状況の悪化を顧みないアサド政権にある」とし「アサド政権は道を譲るべきだ」と退陣を要求、アメリカの本音を代弁した。

 この安倍の行為は、中東の人民にとっては、日本がアメリカの手下として憎しみの的になることを意味する。
 安倍が憲法を改悪し集団的自衛権の行使容認に踏み出そうとしているなかで、日本における「日米安保条約」破棄、米軍基地撤去、原水爆戦争反対の世論と行動をいっそう力強いものとして発展させることで、中東や世界の人民と連帯することが切望されている。
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-40度、パーティ、Cockett城

 故リー湘南クリニック院長の遺稿「異端医師の独り言」から
 アメリカでの生活
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  ★ マイナス40℃  2010年03月02日

 ボスさんのブログを読んで、アメリカ時代(1985~90年)の冬を思い出しました。
 ロチェスターの冬は、だいたいマイナス 20~30℃、防寒着とアパートは密閉型住宅なので快適だった。
 そんなある晩、帰宅時にマイナス 40℃にでくわした。
 医学部から10分ほど、いすづジェミニのセルがまわらない。守衛にジャンピング・ケーブルを依頼にとってかえし、車内で待つ。
 震えがとまらくなり、次第に四肢の感覚がなくなる(末梢から体幹に血液が移動する)、こりゃ、ほんまにやばいぞと死をも意識していると、守衛さんの車が現れた。
 ところで春先、0度くらいになるとアメリカ人は Tシャツで闊歩していた(頭の悪そうな輩にかぎるが)。

 アパートは密閉型、でふと思ったのだが、換気扇もどき(電気コンロの上にフィルターがついている)で外に排気しないのだが、部屋がベトベトしてこない、さんざん揚げ物をこさえたのに。

 毎週、テレビでエコ住宅の特集をしていた。夏に家の土台にこさえた巨大コンクリートの塊に蓄熱するだとか、外壁と内壁の間に空気を循環させるなど。
 結果、高度密閉型住宅、2~3重窓と分厚い断熱材。
 ところで夏場、冷蔵庫で室内を暖め、エアコンで冷やす、理不尽ではないか。冷蔵庫とエアコンの熱交換器をいったい、一体にできないものか。
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★ パーティー ここはアメリカ  2010年04月11日

 ロチェスター大学医学部泌尿器科では、スタッフが退職する時、位に応じて何らかのパーティーが開かれた。
 在米一ヶ月目、事務員が辞めるため、昼に小会議室でピザ・パーティーがあった。Cockett(主任教授)が遅れてやってきたが、全員が腰掛けていたので座る椅子がない。
 私は気を利かせて席を譲った。 
 パーティーが終わると、Garyが血相を代え「何であんな事(席を譲ること)をするのだ、卑怯者と思われるぞ」、ああいう行為をしてはいけないと諭された。
 ただし、研修医たちをみていると、ハンディをもつ人には、われ先へと席を譲ったり、車椅子を押していた。ここはアメリカ。

 ロチェスターでは、ホームパーティーが盛んだった。娯楽が少なかったせいもあると思う。
 研修医(安アパート)→助教授(新興住宅地の邸宅)→准教授(豪邸)→教授(お城)の順に住まいが変わり、もてなしもこの順に肌理細かくなる。
 在米数ヶ月目、初めて、わがアパートでパーティーを開催した。
 同級生の Bobに「何か持っていくものあるか?」と聞かれたので「手ぶらでいいよ」と答えた。
 当日、高級ビール、ハイネケンを半ダース持ってきて、冷蔵庫に収めた。
 「さすが Bob、気が利く」と思った。
 Bobが帰るとき、冷蔵庫から残ったハイネケンを持って帰ってしまった。
 そうか、ここはアメリカ、次回の自宅パーティーから、それぞれに持ち寄るものを頼むようにした。  


★ Cockett城  2010年05月22日
 Cockett教授のところに 1985年 7月に赴任し、秋頃、自宅へ招待された。
 自家用車でたどり着くと絶句、邸宅どころか「お城」である。
 僕が天ぷらを作る予定で「えびは用意する」というので、粉とツユをもっていった。大型エビが大量に茹でられていた。まあいいか、茹で上がったえびに衣をつけて揚げた。
 新発見、これはこれで実に美味しかった。

 トイレを拝借すると、手拭がない、絹の新品ハンカチが重ねてあり、それが手拭だった。
 本日の客人は私達 2人だけ、目が慣れると、隅々に花が飾られ、Cockettが台所でオレンジを絞って生ジュースをこさえていた。もてなしの真髄に触れた。
 ところで、Cockettが「鍵を預けるから、自分らが不在時、自由に使ってよい」といわれたが、恐縮してそうもいかなかった。
 後になって分かったのは、信用のおける人に泥棒対策に、そうするのが当たり前の国なのだ。

 次に、Cockett城を訪れたのは 2年後、息子さんの結婚披露宴。
 中庭に 80人分くらいのテーブルがセットしてあり、食事は質素でバイキング形式。
 お客さんが雑談に講じていると、「チーンチ-ン」という音。
 Cockettの息子さん(男前の大男)がナイフで空のワイングラスを叩いている。
 それを合図に客人の会話はやみ、息子が短くスピーチをし、女優さんみたいに綺麗な新婦を紹介した。それに呼応し、Cockettがジョークを披露しスピーチは終了。
 この経験と Debbyの結婚式(記事は削除したようだ)の経験から、型にはまった日本の結婚式は苦手だ、もっとも、もう招待される機会はないが。
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オバマ戦争権限を議会に移譲

シリアパルミラ
 シリア 紀元前2000年期からのオアシス都市国家パルミラ

 さきに山本尚俊氏「シリア攻撃、軍産複合体の禁断症状か」にて、98年の民主党クリントン政権が軍産複合体にスキャンダル暴露に追い詰められたこと。
 軍産複合体は戦争なき長期の平和に耐えられず、「禁断症状」から凶暴な罠を仕掛けてくること。
 妥協の結果とかんがえられるクリントンの「砂漠の狐作戦」が、今回のオバマ「短期間シリア空爆想定」とそっくりであること。
 オバマも結局クリントン程度には妥協するのか.......?というわけでした。

 ところが、今回オバマ氏は唐突に強引に、議会承認を通すとしたわけです。
 つまり、攻撃すると言いながらも、その権限を大統領から議会に移譲したことになる。

 再び、山本尚俊氏です。これも情勢への見方の一つでしょう。
   ーーーーーーーーーーーーー
   シリア空爆の実行意思決定を米議会に委譲したオバマ:ジョン・マケインなど好戦派議員はシリア戦争したいのに、シリア空爆に反対するというジレンマに陥る  9/1 「新ベンチャー革命」から

  1.シリア軍事介入実行に関して、意思決定権を議会に委譲したオバマ米大統領

 本ブログ前号No.790にて米国オバマ政権のシリア軍事介入について取り上げました。

 英国議会が米オバマ政権のシリア空爆に参加しないと決めた直後、オバマは米国単独でもシリア軍事介入すると決めたと勇ましい発表していますが、その実行に際して、米議会の承認を得ると条件をつけました。

 ここで重要なポイント、それは、オバマは米国のシリア軍事介入を容認したものの、その実行意思決定を米議会に委譲している点です。
 要は、オバマ自身はシリア空爆を実行すると明言していないのです。

 この発表は一見、民主主義的提案に見えますが、米国民の描く大統領イメージとは違うような気がします。

 米国がシリア軍事介入するか、しないかというような重大な国家意思決定の権限と責任は大統領に与えられています、なぜなら、米国は大統領制だからです。
 一方、英国は議会民主主義国であり、大統領はいませんから、キャメロン英首相がシリア軍事介入の賛否決定を議会の採決に委ねたのは当然です。
 しかしながら、米国は大統領制なので、重大な意思決定は大統領がしなければなりません。ところが、今回のシリア軍事介入に関して、あろうことか、オバマは肝心なところで、おのれの権限と責任を放棄しています、なぜでしょうか。

  2.好戦派の巣である共和党はオバマの議会提案にどう向き合うのか

 米国のシリア軍事介入に関する今回の米大統領らしからぬオバマ提言にて、9月9日から再開される米議会でアンチ・オバマである共和党議員はどのような反応を示すのでしょうか。

 9月9日は、サンクトペテルブルグG20首脳会談(9月5日~6日)が終わった直後であり、そこでシリア問題で対立する米露両国の首脳会談が公式には行われないとしても、オバマとプーチンがシリア問題で非公式に会談する可能性は非常に高いわけです。

 米国のシリア軍事介入の実行に関する意思決定を米議会に委ねたオバマの方針に野党の共和党議員がどのような反応を示すかについて、米国主要マスコミのひとつであるWSJに取材記事が載っています(注1)。
 この記事によれば、共和党の2008年の元大統領候補で、オバマに敗れたジョン・マケイン氏は、なんと、オバマの軍事行動を支持できないと答えています、その理由は、オバマのいうシリア空爆(米軍の死者はゼロ)は効果がないとみているからのようです。

 ということは、9月9日から米議会が再開されたら、共和党はオバマ政権のシリア空爆提案を支持しないということになります???。

 本ブログでは、マケイン氏はブッシュ系の典型的な米戦争屋ネオコン政治家とみていましたので、マケイン氏がオバマのシリア軍事介入決定を支持しないと表明しているというWSJ記事に仰天しました。
 WSJ記者がマケイン氏に取材した際、何か聞き違いしたのではないかと、最初思いました。

 なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.687の注記をご覧ください。

 そこで、マケイン氏のシリア問題取組みをネットで調べたら、マケイン氏こそ“アメリカをシリア介入に駆り立てる男”であることがわかりました(注2)。
 同氏は今年5月、シリアを電撃訪問し、シリアの反政府軍幹部と会談しています。マケイン氏は米戦争屋ネオコン勢力を代弁する最右翼の大物政治家であり、米国のシリア軍事介入を求める米軍事産業界の代弁者でもあります。

 上記、マケイン氏のシリア反政府軍コンタクト行動から、シリアにてアサド政権の政府軍と内戦している反政府軍を背後から支援しているのが米戦争屋ネオコン(米軍事企業含む)であることが如実に判明します。

  3.オバマの議会への意思決定権委譲の意図は何か

 上記、WSJの記事(注1)によれば、米国では、米大統領たるもの、重要な意思決定を議会に委譲することは、米大統領の尊厳を損なう行為のように受け取られるようです。
 しかしながら、日本は英国式の議会民主主義制ですから、われら日本国民はオバマの議会提案にあまり違和感はありません。英国民もおそらく同じでしょう。
 ところが、米国では、大統領が権限の一部を議会に委譲する行為は責任逃れの卑怯な行為と受け取られる可能性があります。
 もしそうなら、9月9日以降の米議会は大混乱する可能性ができました。

 米国は日本と違って、国民が民主主義の何たるかをわかっていますので、シリア空爆の実行に賛成か、反対かの採決を迫られる議員は地元の支援者や選挙民に相談して決めますから、世論調査どおり、米国民の過半数が米国のシリア軍事介入に反対すれば、その結果は米議会での採決に反映されます。
 そして、もし、英国同様、シリア軍事介入の実行が否決されれば、オバマは米海軍にシリア空爆の命令を出さなくて済む可能性が出てきます、そして、これが米国民の民意だと言えば、さすがのマケイン氏もお手上げとなります。

 上記のように、英国がシリア軍事介入に参加しないと決定した事実に加えて、NATOも英国の決定に準じて、シリア軍事介入に参加しないと表明しています(注3)。
 これらの動きは当然ながら、米国世論に一定の影響を与えるはずです。

  4.オバマはシリア軍事介入を決めても、米国民の民意で実行されない可能性が浮上

 マケイン氏など米戦争屋の子飼い議員はいずれ、オバマが大統領の尊厳を損ねているとしてオバマを批判せざるを得ない立場に追い込まれます、
 その結果、本音ではシリアへ軍事介入したくても、オバマの提案(限定的シリア空爆)には賛成できないというジレンマに陥ってしまいます。

 マケイン氏など米戦争屋エージェントの議員はシリアへ米軍を送り込んで地上戦にてシリア政府軍を倒すというイラク戦争の二番煎じを狙っているわけですが、その本音が米国民にばれると、イラク戦争時代の悪夢が蘇ってきて、ますます、米国民は米軍のシリア軍事介入を忌避するようになるでしょう。
 そして、その民意は米議会の採決に反映されます。

 以上より、やっぱり、米戦争屋は米国民をだまして、政権を獲らないと、彼らの思い通りのシリア戦争(イラク戦争並みの地上軍投入の本格的戦争)はできないということです。
 しかしながら、米国民はイラク戦争で懲りていますから、ブッシュ時代と違って、もう簡単にはだまされないのです。

 近未来、米議会にてシリア軍事介入が否決されたら、米戦争屋の言いなり安倍総理や石破幹事長はどうするのでしょうか、米軍の代わりに自衛隊をシリアに派遣するのでしょうか(笑)。

注1:WSJ“オバマ米大統領、シリア軍事介入決断―議会承認求めると表明”2013年9月1日
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579047831722754974.html

注2:ニューズウィーク“アメリカをシリア介入に駆り立てる男”2013年5月28日
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/05/post-2943.php

注3:朝日新聞“NATO、シリア軍事介入に不参加へ 事務総長が明言”2013年8月31日
http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY201308310050.html
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