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もうすぐ北風が強くなる

秋山宇宙飛行士インタビュー:原発事故、政府、マスコミ

ミール
 ソビエト連邦の軌道宇宙ステーション ミール 

 秋山宇宙飛行士をご存じない方もおられるでしょう。
 ソ連崩壊前にTBSと読売が多額のスポンサーを集めて、日本人を宇宙ステーション「ミール」に乗せたのです。
 ミールは世界唯一の宇宙ステーションで当時すでに十年近く軌道上にありました。
 宇宙飛行士もソ連と共産圏はもちろん、フランス、イタリア、エジプト、シリア、インド、ベトナム、イラン等々載っていないのは米英圏と日本くらいなものだったのです。

 大震災と原発事故の春、何かのインタビュー記事で「秋山宇宙飛行士」が福島に住んでいることを知りました。
 かつて彼自身が住み着いていた「マスコミ世界」ですが、当時から腐敗していたわけです。
 彼もその一翼を担っていたはずです。

 退職して福島で農業を初めていたところに原発事故が起こり、政府の隠蔽と欺瞞、マスコミ偽報道に彼自身がさらされてしまったわけです。
 もともと一翼を担っていたわけですから、マスコミ報道が一切信用できないのは自明だったのでしょう。
 春の時点で即、反原発に舵を切ったようでした。
 
 彼は自分にとっての重大な利害から告発者に変わったわけですが、その契機を問題にしても得るところはあまり無いでしょう。
 今の時点での彼の認識がどんなものなのか、マスコミの内情を知り尽くした職業経験として政府、マスコミをどのように把握しているのか。
 に興味があります。
 ーーーーーーーーーーーーー
   日本最初の宇宙飛行士、ジャーナリストが語る福島、脱原発、マスメディア  町田市の放射線量を測定する有志の会  

 (日本最初の宇宙飛行士兼ジャーナリスト)

秋山豊寛氏の名前を憶えておいでだろうか。1990年にTBS職員としての在勤中に当時のソ連のソユーズ宇宙船で日本人初の宇宙飛行士として宇宙に飛び立ったジャーナリストである。
(※ 北風:世界で唯一の軌道ステーション「ミール」に滞在した。)
彼は、その後TBSを退職し、福島県で農業を営んでいたが、2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く福島第1原発事故により、福島での農業を諦め、現在は京都造形芸術大学の教授の職にいる。

 (福島、脱原発、マスメディア)

同氏は、折に触れて原子力発電所や放射能に関する意見を原発難民の立場から近時披露しているのだが、先般8月3日付の「Japan Times」に長文のインタビュー記事が掲載された。

http://www.japantimes.co.jp/life/2013/08/03/people/cautionary-tales-from-one-not-afraid-to-risk-all/#.Ugov6RGCjIV

中でも福島第1原発事故、脱原発運動、マスメディアへの考えについては、元TBSの職員という立場で、日本のマスメディアを信じることへの国民への警鐘記事となっている。
これらの発言は、日本のマスメディア内では、絶対に取り上げてもらえないだろうという内容が盛り込まれているが、時代の真実を知悉するためには、是非多くの人に読んでいただくべきと当会としては考え、以下インタビュー中の該当部分を抜き出し意訳してみた。

<何物も恐れることのない者からの警告(秋山豊寛氏インタビュー)>

(前略)

インタビュアー:それから、2011年の地震が来て、福島第1原発がメルトダウンした時のことですが、私は後に出版された秋山さんの日記を読みました。
日記を読んで驚いたことは、秋山さんが、そのアクシデントに素早く反応したということです。秋山さんは、知人から電話で集めたいくつかの情報に基づいて、地震の翌日には福島の自宅を離れたわけです。
いつ政府が、情報を隠しているということがわかったんですか?

秋山氏:
簡単なことですよ。私は、(ジャーナリストとして)1986年のチェルノブイリの事故の5年後にその件のレポートをしていますし、(1979年の)スリーマイル島の事故の時もレポートをしています。
だから、米国政府、ロシア政府が何を行ったか良く知っていました。
私は、過去日本政府が原子力関係の事故が起きた時にどのようにそれを扱ったかを本で読んでいました。
緊急事態が起きた時、当局は法と秩序を維持することに腐心します。
その秩序とは何でしょうか?秩序とは、その時の統治システムを守ることを意味します。

3月11日の時点で日本政府の中心は、2人の弁護士でした。すなわち官房長官の枝野幸男氏と副官房長官の仙谷由人氏です。
そして内閣総理大臣の菅直人氏はエンジニアの素養がありました。
弁護士は、何をしたでしょうか?彼らはまさにその秩序中で出来る範囲の可能性を探求したわけです。
彼らにとって秩序を維持するとは、どういうことだったのでしょうか? 
それは、原子力ムラを生存させ続けると言う意味での秩序だったわけです。
さらにマスメディアにおいては、その状況において、政府の主張に従う以外、選択肢はありませんでした。これは日本のメディアに限ったことではないのです。
2001年9月11日のテロリストによる攻撃の後、米国のメディアに何が起こったかを見ると良いでしょう。(1982年の英国とアルゼンチンとの間で発生した)フォークランド紛争においては、BBCは、何とかかろうじてアルゼンチンを称するのに敵国という言葉を使用することを避けるようにしました。

私は本能的に政府当局が守ろうとするものを知っています。だから私は政府を信用しないのです。
当時私にとって最大の情報は、米国のオバマ大統領が在日米国人に対して、福島第1原発から半径80キロメートル以上の遠くに避難することを命じたことでした。
それ以外に信用できる情報はありませんでした。日本政府は、嘘をつく方向にありました。
私は3月16日までは福島第1原発から60キロ離れた郡山市に滞在しました。

それは(静岡県の)浜岡原発で何が起こるか不確定だという理由からでした。
もし浜岡原発で、地震により何かが起こったならば、東京から北を目指して人々の大脱出が起こり、交通がマヒ状態になるだろうと考えました。
浜岡原発の停止後、私は、福島第1原発から200キロメートル離れた群馬県に移動しました。

インタビュアー:秋山さんは、浜岡原発が、別の地震によって、問題を生ずると考えたわけですね。

秋山氏:
そうです。私は浜岡原発は、本当に何かが起こると思っていました。福島では強い余震が毎日起こっていましたので、そう思いました。

インタビュアー:3・11後の日本における脱原発運動及び現在までのところその運動では、日本政府の原子力発電政策に何らの変更が無いという点において、運動は、失敗ではないのかと言えるわけですが、この点についてどう思われますか?

秋山氏:
(今私が住んでいる)京都において、7月21日の参議院議員選挙において喜ばしい結果になったわけです。脱原発を主張する日本共産党が、議席を獲得したわけです。私は日本共産党は特に好きではありませんし、私は共産主義者でもありません。どちらかと言えば、私は赤と言うより黒でしょう(笑)。

しかしながら、参議院の京都選挙区に立候補した候補者の全員の選挙公約を読みましたが、日本共産党の候補者を除いて、誰も原子力発電所の再稼働に明確に反対していませんでした。
よって、脱原発の声が、選挙結果として明確に有権者から意思表示されたわけなんです。
しかしマスメディアは、有権者に情報を提供していません。
彼らは、原子力問題をほとんど、運任せだと扱っています。

東京電力は、参議院議員選挙の後、福島第1原発からの汚染水が地下水に流れ込み、海に流れ込んでいることを発表しました。
しかし、その情報は、すでに知っていたわけであり、これは(情報を隠したと言う点で)、メディアコントロールではないのでしょうか?
だから今、私の最大のテーマは、日本の原発の再稼働を止めることなんです。

インタビュアー:首相官邸前や各地で行われている大規模なデモや福島の事故により多くの人々の生活が失われたり、損害を被っているにもかかわらず、原発は、将来的にも止まらないであろうと言う事実に対しては、どう思いますか?

秋山氏:
私は自信をもって言えますが、原発は、最後には止まると思いますよ。
私はそれは100年戦争だと思っています。その結果を作るためには、一般市民が脱原発の意思を発し続けることが必要です。
回り道のように思われますが、それが唯一の方法なのです。私は多くの人々が脱原発を諦めていないこと、そして彼らが参議院議員選挙で山本太郎氏に東京選挙区では、投票したことに対して感銘を受けました。
60万人以上の人々が彼に投票したわけであり、彼の支持者の大部分は若者であるわけです。

年をとった人々は、自分の(人生の)蓄積を守ることを考えます。彼らの大部分は秩序を維持しようとする側によって洗脳を受けています。そして多くの人々が付和雷同型です。
その意味で、私には教育の場があるわけであり、学生を教える意義を見出しました。今日学生の大部分は、新聞は読まないし、テレビも見ません。新聞やテレビは洗脳用の道具です。彼らの大部分はインターネットでニュースをチェックするか、あるいはまったく何もしていません。

インタビュアー:社会のニュースに興味を持たない学生に対して、何か希望があるんですか?

秋山氏:
マスメディアの影響を受けていない学生に対して、ゼロから教えると言うことに希望を見出しています。
それは自分自身の顔に唾するように聞こえるかもしれません。何しろ私は、マスメディアの世界に30年間いたわけですから。
しかしながら、私たち(国民)がマスメディアの考えを自分の考えだとすることは、恐ろしい行為であると思います。
マスメディアは、市民(国民)自身が自ら考えようとする力を奪ってしまいます。そして市民(国民)をして、マスメディアの考え方にあった行動をさせようとするのです。

(後略)

この後に事務局のコメントが長文で続くのですが、マスコミ偏向をスポンサー圧力に矮小化したり、他にもいろいろと表面事象的で、内容が中途半端と考え、省略します。
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