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もうすぐ北風が強くなる

広瀬隆:侵略の歴史、竹島尖閣はどこの領土か?

 広瀬隆

   竹島と尖閣諸島は何処の領土か? 広瀬隆氏6/2福島  書き起こし「kiikochan.blog」から

日本の敗戦前から戦後史へ
侵略の歴史 戊辰戦争・日清戦争・日露戦争

http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=24m53s

維新の会のバカどもがなんかとんでもない事を言ってですね、
我々は新聞を見るのも嫌な気持ちにさせられてきてるんですが、
その「維新の会」という言葉の意味を日本人が何も分かっていないから
ああいう集まりをみんなが支持してきているんだとおもうので、
そこからお話します。

維新の三傑というのはみんなご存じの
薩摩の西郷隆盛
長州の木戸孝允(こういん)木戸孝允は桂小五郎と言いました。
それから薩摩の大久保利通。
これをですね薩摩と長州が明治維新の主役だと。
こういう事はみなさんご存じで、
それで、バカな大河ドラマが毎年こういうのを持ちあげてやってきてるんですけれども、

歴1

いいですか?
満州支配に乗り出したのも長州なんですね。有名な児玉源太郎という満州で参謀総長を務めた男。
一体どういう事なのか?

歴史のね、戦後の歴史を批判する素晴らしい人達は沢山いますけれど、
私はあの人たちを誰も尊敬していません。
日本の中の文化人で。

なぜか?っていうと、必ずあの人達は話し始めるのは満州事変からなんです。
違うんですよ。その前からやっているんです、日本の侵略というのは。
なんで満州事変から始まるんだ」と、その前を言わないんですよ。

それが私、グーッ!と腹が立つところです。

その一番の苦労をなめさせられたのはあなた達でしょ?

歴2

戊辰戦争
東北に進軍した薩摩・長州らの藩兵がザッー!とやってきて、
特に仙台に乗り込んで行って、暴行をやって泥棒をやって、略奪をやったんでしょ。
そんなことは何処からも聞かないでしょ?
記録が全部残っているじゃないですか。
なんで言いませんか、東北の人達は。
何の理由もなく、こちらは同盟をつくったからと言って、攻め込んできやがって、
人殺しをして、みんな盗んでいったのはこの維新の人達でしょ!?
そうでしょう。
みなさん、先祖って聞けばわかるんですよ、2代前位のおいじいちゃんおばあちゃんに。

ところが坂本竜馬だって、桂小五郎だって、
こういうのを英雄に祭り上げてきている訳でしょ。
こいつらチャンバラだけやってる、脳みそが何にも入ってないバカどもです!

いいですか。
それでこの年表が一番大事なんです。

歴3

1853年にペリーが来航しましたね。
中国にアヘン戦争をイギリスが仕掛けて植民地から始まって、それから、
明治維新が1868年に始まるんでしょ。
そこからの歴史が大事なんです。

1875年っていうのは明治8年ですよ。

歴4

明治8年に日本軍は朝鮮に侵入してるんです。
明治維新の奴らがやったんですよ。
侵略はここから始まっているんです!

何故これを言いませんか?だれひとり。
おかしいですよ、日本に文化人が一人でもいるのか?って。
私が腹が立つのは一番ここなんです。

そもそも江華島事件というのを引きおこして、
朝鮮の鎖国を解く」と言ってね、自由にしてやると言いながら、
そして日本軍が上陸して行って、王宮を占領したんでしょ!これをやりはじめたんでしょ。

歴5

そして1894年に日清戦争を始めるわけです。
その日清戦争の間にですよ、
1895年、尖閣諸島を日本領土に編入
したんです。
ここに外務官僚が一人もいないからいってあげたいんだけど、
ええ!日本の領土じゃないの、これは。
戦争で取ったの。

で、戦争の戦利品として台湾を植民地化したんでしょ。
ここの違いが分かるでしょ?誰にだって。
台湾は1945年、日本が敗戦したら、台湾を返したでしょ?
尖閣諸島だって返さなきゃいけないんです、だれかに、ね。
まず聞いて下さい。
そして、その後ですね、日清戦争に勝って、閔妃を殺しちゃうんです。
王宮の実権者です。
最高実権者を殺しちゃうんですよ。
アメリカがイラクでやったことと同じ事をやっている訳です。
ね、この当時。

そうして、今度は何をやりましたか?
今度は、何かわかるでしょ?

日露戦争ですよ、今度は。
10年おきに戦争をやってきているんです。

1904年に韓国の外交権をはく奪するんです。
日露戦争を始めた中でね、その中で、竹島の領土編入を決定して、
そして満州へ乗り込んで行って、この同じ日に竹島を島根に編入
したんです。
いいですか。
そうして奉天を占領して、満州の支配を開始して、
そうして1905年に日露戦争に勝ったと言って、日本人がみんなキチガイのように大喜びをしたわけです。

その後何しました?
この後、同じ年ですよ。韓国を日本政府代表が支配して、
そうして日本人の統監、後の総督ですけれど、朝鮮総督ですよ。
韓国支配を正式に開始して、そうしてほどなく日韓併合といって、
日本が韓国を併合して完全植民地化したんでしょ。

同じ過程で考えていけば、
竹島だっておかしいんですよ。
戦争中のどさくさにまぎれて取っただけなんです。

やったのが誰か?という事です。
長州で吉田松陰なんていうことをみんなで持ち上げてきているんです。
あんな馬鹿なやつはいないですよ、吉田松陰ほど、ね。
ペリーが来航した時「船に乗せてくれ」なんて言って、ふんどし一つでね。
ばか丸出しの男ですよ。
そういうのに育てられた伊藤博文とか長州のね、わるい餓鬼どもが全部明治維新をやって行って、
それで、初代の総理大臣になったばっかりじゃないんだよ。
韓国統監、要するに総督として支配をしていった。
だからこいつは暗殺されたんですね。
安重根(アンジュングン)に。
安重根はすごい人ですよ。
ソウルに行けば分かりますけれど、韓国の人が尊敬する偉人ですよ。
ところが日本ではずーっとこの男の顔を写真にして我々はずっと使ってきている訳です。

歴6

そして、もう一回言いますけど、
日清戦争がはじまってから尖閣諸島を日本の領土に編入したの。
ね、尖閣諸島を日本領土と宣言して、台湾を植民地化したんだから、
台湾と尖閣諸島が同じ意味だっていう事が分かりますよね、同じ事です。

歴7

こうやって長州出身の総理大臣を数えて御覧なさい。
伊藤博文だけじゃありません。山縣有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、
そして戦後。
忘れもしない岸信介、佐藤栄作、安倍晋三、管直人まで、全員クズでしょ。

歴8

もう一回言いますとね、朝鮮の最初の開国を要求して渡って行ったのはこの二人なんです。
薩摩の黒田と聴衆の井上馨(かおる)なんです。

日韓併合した時の朝鮮総督も長州の寺内。台湾総督は代表的な長州の乃木希典。
そして尖閣諸島を編入したのが伊藤博文、台湾総督になったのが長州の桂太郎。
2代目韓国統監も長州の曽根荒助。
そうして、いわゆる満州事変の時代に繋がって行く。

これ、全部同じ一族なんですよ。
一族ですよ。
山口県とか鹿児島県の人が問題なんじゃないんです。
これはその中の極悪人の集団なんです。

そして日独伊の三国同盟を締結して、有名な長州の松岡洋右、それから長州の岸信介が出てきて、
そして満州重工業開発総裁の鮎川義介達が、こうやって侵略をずっとやってきたわけです。

歴9

もう一回言いますと、いいですね、日露戦争で竹島を島根県にとったんです。

歴10

じゃあ、竹島と尖閣諸島は誰のものか?という原点にかえりましょう。
私は日本のものだと思っていませんし、朝鮮のものだと思っていません、竹島は。
それから尖閣諸島は日本のものだと思っていませんし、中国のものだと思っていません。
こんなのは見ればわかるでしょ。、地図を。
両方の真ん中にあって、がらがらの竹島、人が住めますか?誰も住んでなかった所でしょ。
これを取りたかったのは領土面積を取りたいだけ
でしょ?

これは中国じゃないですよ、尖閣諸島は、中国に人達は怒るかもしれないけど。
これは強いて言えば、沖縄か台湾の領土ですよね、誰が見たってね。

日本っていうのはここまで(鹿児島)しか日本じゃなかったんだから、
そうでしょ、江戸時代まで。

ここ(沖縄)はなんて言ったか?琉球王国だったんですよ。
明治になってから、琉球王を勝手にとっちゃったの。
だから強いて言えば琉球。
そして、台湾も中華民国じゃない。
中華、いわゆる華人じゃないんですね。
ここは原住民の人達の土地です。

だから強いて言えば台湾の原住民か琉球の人達の土地が尖閣諸島です。
だから今もって台湾の独立問題は起こっている。

じゃあどうしたらいいか?
これはみんなで仲良く分けるだけですよ。
ここで獲れたもの、大事なものは海底資源というものだけなんですから、
それは外交で、喧嘩をしないでやって行こうという事を日本人が言えば良いんです。

これは我々が奪った戦利品であって、我々のもんじゃないっていう事をまず宣言して。

いいですか、なぜ、いま韓国の人や中国人がこの問題でカーッ!ってなるか?っていうと、
いま前に話した歴史を知っているから
なんですよ。
日本人だけ知らないんです。
みんな、中国人も韓国人も北朝鮮の人も知ってるんですよ、戦時中に取ったものだという事を。

だから腹が立つんです、日本人が今そういう事を言いだすと。
だからムキになるんです、実際は誰のものでもないんですよ。
お互いに喧嘩をしないでやって行かないといけないんですから、隣人として。
それをですね、言う文化人が一人もいない。
いまの日本で。
聞いていたって。
います?どこか新聞に書いてあります?

誰も言ってないですよ、こんな大事な事を。

ん?

ー:広瀬さんが言ってます。

俺は言ってるよ。
言いたいんだけど誰も聞いてくれないんです。
話す場所がなかったから、今日初めて言っているんですけれどもね。

こういう大事な事をまず知る事です。
歴史を。
日本人がどんなにひどい事をしたかということですね。
  ーーーーーーーーーーーーーーーー
 2010年以来の尖閣(釣魚)事件と領土問題、米中関係と日米関係に関連するページ。

あまりにひどい尖閣事件
仕組まれた尖閣か
敵は中国ではない
尖閣(釣魚)は歴史的領土問題
尖閣ビデオの流出
仕組まれた尖閣ビデオ
尖閣(釣魚)事件(8)政権崩壊へ自滅か
アメリカの操り人形内閣が公然となった
通貨戦争(27)ドル覇権の終わりが見えてきた
北朝鮮の中国属国化と東アジア、日本:田中
日本の権力構造と在日米軍
孫崎氏講演:領土問題と日米同盟の事実
国際金融資本の歴史と米中関係
尖閣(釣魚)問題への基本スタンス
米国、外務省と「北方領土問題」
前原と石原、領土問題を煽るマスコミと米国奴隷
日中韓、緊張の先に:孫崎
尖閣・竹島と米大統領選:山田
悪化する日中関係に笑う米国
尖閣問題と日米中の利害
日本の国境問題:孫崎
尖閣と日中対立、スイスとロシアの解説
尖閣をめぐる日中の対立:イラン国営放送
重要な問題から意図的にそらすための尖閣、竹島
亀井静香:愛国心で理性を停止させるな
日中戦争挑発とTPP対中ブロック化
孫崎:事実を知らされない国民日中対立と日米
尖閣、米国発言を捏造報道するマスコミ
中国敵視によって孤立する日本:田中宇
きな臭い環境づくり、戦争へ誘導するマスコミ
百年前の世界大戦前夜に似ている:耕助
草の根差別主義とゴロツキ右翼指向
朝鮮の怒りを正面から受け止めよ:月刊日本
北方領土、日本政府に解決の意志はない
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 このブログ内の広瀬隆氏関連ページ

・ 情報を隠して危機を煽る政府と東京電力
・ 広瀬隆:原発震災の破局は避けられるか
・ 広瀬隆:放射能汚染列島ニッポン
・ 広瀬隆インタビュー浜岡停止後の課題
・ そして誰もいなくなった:航空の現代
・ 東京地検に刑事告発(記者発表):広瀬隆
・ 刑事告発記者発表(質疑応答):広瀬隆
・ 原因は津波ではない、地震による配管破断
・ 広瀬隆:原発全廃へ決戦、運命の2012年
・ 4号機崩壊の予感、滅亡:広瀬隆
・ ガンダーセン、広瀬隆:4号機にひびが入ったら
・ 広瀬隆・川内対談(1)~(4)
・ 広瀬隆、落合恵子、中嶌哲演ハンスト声明
・ 広瀬隆、自主避難の長谷川氏記者会見、田中俊一は犯罪者
・ 広瀬隆10/26電話インタビュー
・ 広瀬隆12/14郡山講演(1)~(7)
・ 広瀬隆3/9「なぜ俺は怖がっている
・ 広瀬隆:活断層無くても自身は起こる
・ 広瀬隆:原発被害者の状態が隠されている
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戦争屋の理屈、シリアで化学兵器

 欧米流民主主義、民主制度と言う概念がある。
 社会契約論、人権宣言などをベースとする選挙制度、義務教育、裁判、非武装の集会デモ、労働三権等々の制度である。
 だが、第二次世界大戦集結とソ連圏の崩壊以降では差異が現れててきている。
 経済のグローバル化に伴う、政治制度の波及によって、思わざる弱みと欠陥が露出されてきている。
 
 政治的には帝国主義の問題である。
 民主主義という概念の帝国主義化である。
 国内的には曲がりなりにも民主制度の欧米が、新興国、後進国には民主的どころか露骨な帝国主義政策を進めているという矛盾が露呈してしまった。
 民主、人権と言いながら、欧米帝国主義の都合で二重規範ダブルスタンダードを公然と使い分けをする。
 新興国、後進国にすきあらば内紛を仕掛けて、反対派を支援して混乱状態を作り、軍事侵略を進める。
 
 つまり、帝国主義支配に都合の良い制度が民主主義だと言う、考え方が多方面に拡大しつつある。
 最も典型的にはシオニストや軍産複合体の言う民主主義がそれである。
 だが、その考え方は彼ら戦争屋に限るものではない。
 国際金融資本、欧米支配階級などの金銭亡者、権力亡者もこの考え方をあえて否定せず、婉曲にはこそこそ実行しているからである。
 ーーーーーーーーーーーーー
   戦争屋の理屈 シリアで化学兵器が使われたことについて 8/24 「つれづればな」氏から ((※ )はもうすぐ北風の注釈、また段落、強調ももうすぐ北風です。)

この映像は春の風が吹きすさぶリビアにサルコジ前大統領が仏軍を侵攻させさた後だった。2011年6月2日、イスラエルのテル-アヴィブ大学で行われた講演である。
講師はフランス人哲学者のベルナール・アンリ・レヴィ(Bernard-Henri Lévy)、そして現在イスラエル法相のツイッピー・リヴニ(Tzipi Livni・当時はイスラエル野党第一党党首)である。

映像はここ。
おふらんす野朗のオカマ英語にイライラするのでご了承いただきたい。

-レヴィ氏に質問します…政治において倫理と現実との間の選択はどのように為すべきとお考えですか?
たとえばじきにエジプトで大統領選挙がありますがムスリム同胞団が議席の過半数を得たとしますと、どのような立場をとられるでしょう?
アルジェリアで起こったようにエジプト軍がムスリム同胞団の政権獲得を阻止する必要があるというご意見はおありでしょうか?
もしくはガザ地区でハマスがそうなったように民主主義の掟に従いムスリム同胞団の勝利を許すのでしょうか。

-1992年にアルジェリアで選挙が(軍事クーデターにより)中断したのを肯定的に見ている。「GIA(武装イスラム集団)」や「イスラム救済戦線」が与党となるのは民主主義に反している。
ガザの例(ハマスが選挙に勝ったこと)にも同じ感情を抱いている。私に言わせればあれもクーデターだ。民主的なクーデターだがクーデターには違いない。ヒットラーが1943年に与党を勝ち取ったのもクーデタだ。
エジプトでムスリム同胞団が与党に立ったとしても「民主主義がこれを欲した」とは言えまい。「選挙の結果に従おう」とは、もちろん言えまい。

モンテスキューの言を用いてバラク・オバマが言ったように、民主主義は選挙だけを指すのではなく社会的価値を指す。両方とも必要だ。
(※ 奇怪な発言に聞こえるだろうが、彼らの「民主主義」は国際金融資本や軍産複合体の「社会的価値」なのである。我々からすると奇妙なのだが、彼らは論証不要の真理とする。つまりユダヤ人的価値の物神化。)

もし私が何を信じているかしりたいのなら…ここでこれをいうにはリスクがあるけれど…私もエジプトの専門化ではないので皆さんと同様に状況を見ながら主張しているに過ぎない(ことを前提に話す)が、私の主張は、エジプトで有力になるであろう新しい空気(ムバラク独裁を駆逐し国民投票による民主政治が始まること)はムスリム同胞団にとっていい風を送るとは言えないということである。
同胞団が与党になりそうだという状況を役立てるために彼らを「力をもつ唯一の政治組織」と認めることを私は肯定しない。

-あなたのお話を正しく理解したとすれば、もしムスリム同胞団が正式に選挙に勝ったとすれば、同胞団が与党に立つことを阻むために軍部がクーデタを起こすことに賛成するとおっしゃるのですか?

-ああ、賛成する。彼ら(ムスリム同胞団)が与党に納まらないためならなんでもする

-国際法に従って、ね(笑うリヴニ)

-さっき話したようにね(笑うレヴィ)


演題は「リビア」であった。ここでは欧米がリビア問題にどういう姿勢をとるべきかということが話され、その関連で話に上ったのがエジプトである。
講演の日付は2011年6月でありながら、語られた内容はまさに今日のエジプトである。これが何を意味するかはお察しのよい方であれば説明の必要もない。
(※ 彼らの意図的な計画としてその後のエジプト、シリア情勢がある。)

レヴィの主張を要約すれば次のようになる。

ひとつ、西欧の価値観から外れた政党が当事国国民の支持を得て勝利した場合それをクーデターと定義している。

ふたつ、アルジェリアの選挙が軍事クーデターにより反故にされたことを肯定している。

みっつ、国民が指導者を選ぶという民主主義の大原則をはなから無視している。

よっつ、エジプト国民が選んだ政党をエジプト軍によるクーデターにより排除すべきだとしている。



ベルナール・アンリ・レヴィは、アルジェリア生まれのフランス国籍を持つ「哲学者」である。ユダヤ系であるとされている。アフリカ・中東・旧ユーゴ・旧ソ連のあらゆる政治問題に首を突っ込んでは欧米の軍事介入を煽るいわば「戦争屋」である。
懇意にしていたサルコジ前大統領に仏軍のリビア侵攻を提唱したのもこの男、つまり「アラブの春」の脚本家の一人でもある。レヴィに鼓舞されたためかサルコジは仏軍にリビア空爆を開始させ、英米軍はそれに続く形で参戦した。
さらにNATO軍が加わりリビア介入は空爆開始後半年でようやく終結する。
この映像の講演が行われたのは仏英米NATO軍の「いい加減な」爆撃のため多くの市民が誤射・誤爆の犠牲になっていることが明るみになり介入に批判の声が集まりだした頃であり、おそらくは軍事介入の正当性を再確認するためにもこのような講演会が催されたのだろう。

(※ ベルナール・アンリ・レヴィは国際金融寡頭勢力の末端に座る一族の者。質問しているリブニはシオニスト右派。両人ともに国際戦争屋の末席で、シオニストユダヤ教徒で、アシュケナジムである。違いは金銭亡者と権力亡者と言う点か。仲間内の対談で本音が丸出しなのだろう。
 彼らは自分たちの利害が民主主義と言う奇妙な信仰をもち、それを欧米に広めているが、クーデタという犯罪行為と選挙という人権の区別さえついていない。)

仏軍のリビア侵攻は一般には「悪者カッダーフィー」を王座から追い落としたとされ肯定的に見られているがそうではない。
アフリカ・アラブ一帯に欧米の新体制を布くための作為であり、侵略である。
今のエジプトの惨劇も同じように欧米の標的となったために起きたであろうことはこの映像がそれを証明している。

横で首を立てに振りながら賛同する女はツイッピー・リヴニである。
ユダヤ人である彼女はシオニスト武装組織の幹部の娘として生まれた。兵役の後モサドに勤務しパリなどを舞台に多くの特殊工作(暗殺)に携わった。
その後弁護士を経て政界に入りシャロン首相の懐刀として活躍、脳卒中に倒れたシャロン(暗殺未遂説あり)からオルメルトに政権が移るとそこで外務大臣に就任した。その後一時政治の中心から遠ざかるが去年から議員として復帰する。
現在はネタニヤフ政権の法務大臣を務める。殺し屋が大臣になれる物騒な国である。

一般人が勝手にこのようなことをほざく分には問題はない。
しかし欧米の政財界そして世論に少なからぬ影響力を持つこの男が、国立大学の講演会で元閣僚と同席の上で発言したことであれば意味が違う。
さらなる問題はエジプトがこの男の提言したとおりの道を歩まされていることである。

今日のエジプトの惨状は日本でも映像が公開され知られるものとなったがわかりづらいことが多い。「誰が暴力を振るっているか」が見えにくい。

虐待を受けるのはムスリム同胞団とそれを支持する市民たちである。
銃で市民を射殺するのはエジプト軍である。
催涙ガスや棒で市民を攻撃するのは警察である。
軍や警察とは別の「自警団」がある。現地では「バルタギイヤ」と呼ばれている。テロや紛争で親を失った子供たちをムバラク政権が保護養育しバルタ(=斧)を持つ私服の暴力集団として育てた。思想も信仰もない。金、食料、覚せい剤を与えられ、家もなくバラックで暮らす。

ムバラク政権時時代には敬虔なイスラム教徒の市民たちはこのバルタギイヤに常に生活を脅かされていた。
ムスリム同胞団のデモ隊に危害を加え、逃げる者をリンチにかけ、逃げこんだモスクを取り囲んでは火をつけ、教会に放火しその罪をムスリム同胞団になすりつけたのはこのバルタギイヤである。
ソーシャルメディアの映像の中で棒を振り上げ暴れ周り「暴徒化したムスリム同胞団」の印象を世界に与えたのはこのバルタギイヤである。
(中略)

アメリカが停止した援助は我々が埋め合わせる、と、エジプト軍を勇気付けるサウジアラビア王家。イスラエル・米・サウジ・エジプト軍がそう合意した上での制裁宣言だった。サウジを含む湾岸諸国の殆どは欧米追従型の世俗主義政権である。
彼らにとって同胞団の台頭は甘い石油を貪ることを阻害されかねないために何より恐ろしい。その湾岸諸国を使い石油価格を操る欧米としては同砲団にその基盤をひっくり返させるわけにはいかない。この好機に同胞団をあぶり出し、駆除したいのである。

エジプトではムスリム同胞団の幹部たちが次々に捕らえられている。
若く血気盛んな者たちに忍耐を教え、神の言葉を咀嚼して説くことのできる老練の指導者が最も必要なこのときに彼らは軍によって獄中に送られる。
そのかわりに獄中から舞い戻ったのは無期懲役で服役していたムバラクである。今後は自宅で軟禁されるという。

世界のメディアがいかに同胞団をテロ組織呼ばわりしようとそうでないものは仕方がない。
彼らの真の目的は教徒として生き、教徒として死ぬことである。そして神のほかには誰にも服従しないという教義を守るためには命を顧みずに戦う。
傀儡政権によって信仰を妨げられることに反抗したこの市民たちを「民主化を求めて立ち上がった」と勝手に定義したのはじつは西洋人である。

シリアでも昔からムスリム同胞団が政治組織として活躍していた。
そして悲劇は国民のほとんどがスンニ派イスラム教徒であるこの国で、シーア派であった軍人ハーフィズ・アサドが欧米の支援でクーデターを起こして政権を乗っ取ったことで起こった。スンニ派の同砲団と市民は政府から激しい弾圧を受けることになった。
そして1982年、「ハマの大虐殺」が起こる。非武装の市民が政府軍の爆撃に遭い、地下に避難した市民は毒ガスによって殺害、その数は三万人を超える。シリアにおいてこの大虐殺に触れることは投獄を意味している。

そしていま泥沼の内戦にあえぐシリアでは、息子のバシャール・アサド政権と、それに反抗する勢力が攻防を繰り返している。
反政府勢力はひとつではなく、いくつもの勢力がゲリラ的に戦いを続けていることは「いったい誰が悪いのか」を見えにくくしている。

父から大統領を継承したバシャール・アサドは引き続きスンニ派の国民を迫害し続けた。
ハマの大虐殺以後もムスリム同胞団は地下活動を続けアサドを政権から追う好機をうかがい続けていた。そしてエジプトから飛び火したアラブの春に乗じて反政府デモを開始したが政府軍の激しい制圧はデモを内戦に発展させた。
シリア軍から離反した軍人たちが「自由シリア軍」を結成し反政府戦闘勢力の中心的存在となる。
シリア北部に勢力を持つクルド人武装部隊も反政府側に組みしているが、圧政に対して戦う集団とは目的が違い彼らは「国土」を求めている(旗をたてれば建国できると思っている)。

そのほか金で雇われた寄せ集めのアルカイダとヒズボッラー(いずれも擬似イスラム武装集団)が目的もなく暴れている。その雇い主もまた欧米である。
アサド政権を非難しこの反政府組織に資金協力をするのは欧米である。
それに対しアサド側に資金を貸し付け武器を売るのはロシアである。
これだけの流血惨事を前にして、指一本動かそうとしないのが国連である。

いったい誰と誰と誰が悪いのか。

アメリカはアサド政権に対し「化学兵器の使用が(侵攻の)限界線である」とかねてから宣言していた。
しかし去年から化学兵器が使用されたとの噂が流れていたが調査する権限のある唯一の組織である国連は何の調査も行わなかった。
今月にはいりエジプトの情勢がますます悪化するのと同時にシリアの戦火は激しさを増した。
そして今週明けに国連の調査団がシリアに入り化学兵器の使用があったかどうかの調査がようやく行われ始めた。

その矢先である。
21日未明ダマスカス近郊の数箇所で、サリンと思われる化学兵器が使用された。正式でない発表によれば死者は1300人を超える。苦しみながら命を落とした罪なき市民の、その大半は子供だった。

アサド政権は化学兵器の使用を否定した。
ロシアは反政府勢力のプロパガンダだとして支援していたアサドを庇った。
国連は直ちに事の真相を明らかにするよう委員会を立ち上げる意向を明らかにした。
アメリカは「限界線を超えた」と指摘、反政府勢力に更なる資金援助をすると発言。
イギリスはアサドを非難。
フランスは「軍事介入」と即座に言った。
イスラエルはアサド政権が化学兵器を使用したことを諜報部が確認したと発表。

国連調査団がシリア国内で活動中の今なぜ化学兵器を使ったか、これは解せない。
アメリカが以前から化学兵器の使用を侵攻の前提のような言い方をしており、イスラエル諜報部がその使用を告発し、それにフランスが呼応するかのように侵攻を叫んだ、これも解せない。
なにより今まで何もしなかった国連が重い腰を持ち上げて調査団を送った時点と化学兵器が使用された時点の一致、これが一番解せない


そして気が遠くなるほど恐ろしいのは、化学兵器を使ったのは誰であったかを「認定」するのは国連なのである。

冒頭の、民主主義とは投票結果ではなく社会的価値観だという戦争屋の主張をぜひもう一度読んでいただきたい。その価値観とやらの中には非西洋人社会のそれは含まれていない。まさにこれが民主主義の産みの親たちが掲げた思想である。

この世で親子が死に別れたり、一家が消えてしまったり、町中、村中、国中が焼かれたり、国が孤児たちをゴロツキに育てたり、そして同国人を殴り、襲い、血を流して内戦へと引きずり込む地獄絵の背景にはこの吐き気のするような戦争屋の理屈があることを知っていただきたい。

そしてこれはイスラエルという特殊な国での理屈ではなく世界の主導権を握って離さない欧米と、国連という決して和平のためになど機能しない巨大組織で共有する思想であることを、ゆめゆめ忘れないでいただきたい

地球中東

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 ※ このブログ内でのアラブ、イスラム、パレスチナ関係ページのリンク。

・ 国際金融資本の成立
・ 中東への分裂謀略が続く
・ 狂信的シオニストと闘うパレスチナ
・ エジプト反政府デモは勝利するか
・ 反政府闘争はムバラク追放では終わらない
・ 復興するイスラムの力
・ 復興するイスラムの力(2)
・ R・フィスク批判:民衆か宗派かではない、闘う思想の重要性
・ バーレーンからサウジへの道
・ シオニスト国家を揺さぶる大デモとギロチン
・ 傲慢に偽装する欧米の大マスコミ
・ 孤立を深めるシオニストと復興するイスラム
・ 自ら自分の首を絞めるシオニスト国家
・ イラクの次はリビアを帝国主義軍事侵略
・ 米軍のイラク撤退とイスラム復興勢力
・ シリアへの帝国主義軍事侵略が始まっている
・ 帝国主義によるシリアの内戦
・ イラン経済封鎖で政府転覆を狙う米国
・ 石油価格と通貨防衛のため内戦を仕掛ける欧米
・ WikiLeaks:米主導のNATO軍がシリアに入っている
・ 暴かれるシリア偽造報道とフランスの豹変
・ 帝国主義がシリア空爆を準備している
・ シリア軍事侵略は挫折か
・ イラン核問題は妥結に向かうか
・ 米国、イスラエルがイランにサイバー・テロ
・ ガザの解放とアラブの統合
・ シリア空爆に向けて捏造をアップするマスコミ
・ シリアのソマリア化を狙うシオニスト
・ シリアに殺人傭兵会社が入っている
・ エジプト革命、大統領が軍政幹部を解任
・ トルコに砲撃挑発はトルコとシリア反政府派の謀略
・ 狂信的シオニスト国家と戦うパレスチナ
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