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黒田「異次元金融緩和」は米国とFRBの意向

 アベノミクスとやらとその黒田日銀の「異次元金融緩和」なる政策。
 悪くすれば「家計、企業、政府の共倒れ破綻」。
 基本的に所得増が物価上昇を作ることはあっても、物価上昇が所得増を作ることなどはあり得ない。
 現に資産バブルとスタグフレーションが進んでいる。
 まったく効果がない場合でも「勤労者窮乏化の効果だけは必ずある

 重要な疑問はなぜこんな政策をとるのか、その動機は何なのか?
 リフレ派の政策論だということになっているが、自営業、中小企業構造や労働力市場、人口構造などがまるきり異なる条件の日本に欧米リフレ派をアテハメするなら、最初からの大間違い以外にない。
 動機にならないのだ。
 
 口には出せない動機は「米国の要求」であると考えると黒田、安倍のはしゃぎぶりと日銀政策委員6人の「豹変」も辻褄が合う。
 米国の利益は為替差益、米国国債、円キャリーとと増え続けるし、最終「日本売り」が始まれば「底値買い」の絶好機となるわけだ。
 ぜひ「通貨戦争(65)アベノミクスに潜む「日米密約」」も御覧ください。

 要は米国と国際金融資本が日本収奪のための荒療治として、リフレ派の鉄砲玉黒田を抜擢したわけだ。
 嫌な予感。竹中どころではない荒療治を進めるだろう。 
 ーーーーーーーーーーーーーーー
   官制本「アベノミクスの真実」 4/30 「闇株新聞」から 

 さて表題の「アベノミクスの真実」は、安倍内閣官房参与の本田悦朗・静岡県立大学教授の書かれた「安倍首相公認」の本です。表紙にはっきりとそう書かれている「官制本」です。

 「闇株新聞 the book」とほぼ同じ時期に発売されたのですが、さすがに「安倍首相公認の官制本」なので、どの書店も一番良い位置に大量に並んでおり、マスコミへの宣伝も大々的に行われています。

 その「アベノミクスの真実」を読みしました。
 「安倍首相公認の官制本」なので、内容についてのコメントは差し控えようと思うのですが、それでは記事になりませんので少しだけ書きます。

 一番気になったところは「金融緩和では、日本銀行が5年以上の国債を買入れなければ効果がない」です。

 これは白川総裁時代の日銀が、3年以下の短い国債しか買入れなかったので、インフレ心理が引き起こされなかったと批判しているのですが、それでは5年以上の長い国債を買入れると、どうしてインフレ心理が引き起こされるのでしょう?

 そもそもインフレ心理と、株や不動産などの資産価格の上昇と、一番重要な経済全般の回復は、それぞれ意味が違うはずです。
 どうもアベノミクスとは、インフレ心理=資産価格上昇=経済回復と「安直に」結びつけているように思います。

 仮にインフレ心理が経済回復に必要だとしても、日本銀行が5年以上の長い国債を買入れることがインフレ心理を引き起こすことにはなりません

 FRBでは、今でも毎月450億ドルの長期国債と400億ドルのMBS(これも長期債です)を買入れているのですが、10年国債利回りは4月26日現在で1.66%まで低下しています。

 米国の3月消費者物価指数の前年比上昇率はプラス1.5%まで低下しています。

 少なくとも異次元金融緩和の「先輩」である米国では、いくら長期債を買いれてもインフレは鎮静化しており、長期金利も低下を続けています。

 ユーロ圏でも3月の消費者物価指数の前年比上昇率はプラス1.7%で、ドイツ10年国債利回りは1.20%まで低下しています。

 因みに日本では、3月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)は前年比で0.5%下落しており、10年国債利回りは0.59%です。

 つまり世界中でインフレの鎮静化と長期国債利回りの低下が続いており、その中で日本だけがインフレ心理が引き起こされる「はず」がありません

 日銀の異次元金融緩和とは、「日本銀行をFRBと同じ長期債の塊」にすることによって、効果が薄れ始めているFRBの金融緩和に相乗効果を加えることだと考えます。

 つまり米国政府とFRBの「意向」なのです。

 そう考えなければ、日銀をわざわざ「長期債の塊」にしてしまう理由が無いのです。
 ーーーーーーーーーーーーーーー
 バーナンキ ロス

 ※ 以下は勤労者賃金、所得の再配分と消費増税、デフレに関連するページ。

労働分配率の強制修正
世界で日本のみデフレ
日銀の金融緩和は誰のためか
信用創造と言えば聞こえは良いが
信用創造とは
公務員叩きとデフレ政策
通貨、金利と信用創造の特殊な性質
信用創造(3)無政府的な過剰通貨
デフレ脱却には賃金上昇が不可欠:根津
これからの経済生活はどうなるのか
なぜデフレなのか、なぜ放置するのか
ゆでガエル!
消費増税でデフレ強行を目指すかいらい政権
日本の労働は封建主義の農奴農民か 
窮乏化、3軒に1軒が貯金もなし
逆進課税とデフレ恐慌
消費増税を許すな!三党談合政権を倒そう
破滅の緊縮財政か、恐慌を断ち切る財政出動か
景気対策ではない、消費増税を通すためのGDP操作だ
安倍某の経済政策?恐怖のシナリオか
安倍の過激刺激策は過去のミス繰返し:人民網
家計、企業、政府の共倒れ破綻
生活と円安、アベノミクスが招くこと
アベノミクスが作り出す地獄の窮乏生活
通貨戦争(62)ゴロツキ右翼が口火で世界大戦:ペセック
アベノミクスは現実を欠いた宗教:ペセック
勤労者の地獄と国際金融資本の高笑い
賃上げが無ければ経済成長は無い
来年度成長率2.5%?参院選向けの国民騙し!
なぜ消費増税に固執するのか
アベノミクス、勤労者窮乏化の効果だけは必ずある 
アベノミクスの展開と帰結:吉田繁治
企業内労組連合の腐敗とブラック企業、アベノミクスの茶番
安倍の犯罪、早くも生活苦が始まった
失業、窮乏、貧富の拡大を目指す安倍政権
通貨戦争(64)キプロスにみる、金融緩和という火薬庫
スタグフレーションとバブル:藻谷
狂気のアベノミクス、マネタリーベースと長期国債
注意!大マスコミが好景気を「演出」している
小沢氏4/1経済も安倍政権もこのままでは持たない
出口もリスクも無視、空気に従う委員たち
通貨戦争(65)アベノミクスに潜む「日米密約」
黒田日銀は己の失敗を願うべき:Richard Koo
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戦争犯罪まで英霊とする宗教施設参拝

 千鳥ガ渕
 千鳥ケ淵の国立戦没者墓苑。

 アーリントン
 アーリントン、無名戦士の墓。

 靖国
 靖国神社、昭和天皇さえ参拝しなかったのは当然。

 ーーーーーーーーーーーーー
   靖国神社とアーリントン墓地 4/26  「大阪弁で世情を語る」から

前回のエントリーでは、一宗教法人である靖国神社に
総理大臣や衆議院議長という公人中の公人がその公的地位を明示して供え物を奉納する行為や、
大勢の国会議員がその地位にあることを対外的に明示して参拝する行為は
とうてい私的行為とは言えないから、こんなん政教分離原則違反(憲法違反)や!
…ということを書きました

しかし、世の中、何事も一方通行はよくありません
彼らの言い分も一応聞いてあげんとあかんやろ…ということで、今回は、
閣僚や国会議員などの「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」の方々の言葉をいくつか紹介しながら
それに対するぼくの考えを述べたいと思ってます

自民党の高市早苗政調会長…「(米国の)アーリントン墓地に日本の閣僚が行ったら花を捧げる。では、ベトナム戦争が正しかったのか。東京大空襲は明らかな陸戦法規違反だが、あれが良かったのか悪かったのか。そんなことで慰霊のあり方が変わってはいけない」

この高市とか言う人は、前々からトンチンカンなことをよく言う人で
この発言も、正直、よくわかりません

でも、高市がせっかく「(米国の)アーリントン墓地」のことを持ち出しているので
ぼくもその土俵に乗ってあげたいと思います

日本の閣僚がアメリカのアーリントン墓地を訪れて献花する… 注1
それは誠に美しい行いであると思います
なぜなら、かっての敵国であった日本の指導者がアーリントン墓地を訪問して献花することは
両者の和解を象徴するものだからです ※注2

高市がアーリントン墓地のことを持ち出しているところをみると、日本の指導者が
かつての敵国であったアメリカの兵士が眠る墓に献花することと
靖国神社を参拝することはおなじことだとアピールしているつもりだと受け止めますが
この話は実はねじれていまして、本来なら

アメリカ大統領がアーリントン墓地へ慰霊に行くことと
日本の閣僚が靖国神社に参拝することがおなじではないか…と、そうならないとおかしいのです
まぁ、高市の言うことはいつもこの調子で、ツッコんでいくとキリがないのでやめときますが

はたして、アメリカ大統領がアーリントン墓地へ慰霊に行くことと
日本の閣僚が靖国神社に参拝することがおなじなのでしょうか?

(高市の頭では両者はおなじことになってるようですが…)

閣僚や国会議員などの「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」のみなさんの言うことは
注意深く聞かないと、そうだよな…と妙に納得してしまうところがあって
この高市の発言もその可能性が高いのではないかとぼくは感じています
では、先に挙げた二つの行為は本当に、「おなじようなもの」なのでしょうか?

この点、注1で既にアーリントン墓地の説明をしていますので
すぐに答えが出てくると思いますが、
アーリントン墓地は「国立の施設」で「無宗教」(正確には宗教の縛りがない)、
したがってそこは、特定の宗教的あるいは政治的主張をしている場所ではないのに対して

靖国神社は「一宗教法人の施設」であるので、「特定の宗教観」をもち
その宗教観を元に政治的主張までも展開している場所です

「アーリントン墓地は国立の無宗教の施設」
「靖国は特定の宗教法人の施設」
両者は天と地ほどにその性格が違います

(それをおなじようなものだとアピールする高市の論理回路はかなり大ざっぱだと言わざるを得ません)

ではここで、もう一人の「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」の代表格である
安倍晋三に登場してもらいましょう

安倍総理大臣…「国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して尊崇の念を表する、
これは当たり前のこと…」


この発言も、注意深く聞かないと、そうだよな…と妙に納得してしまう危険性が大です
では、ぼくも億歩譲って、そうだよな…と一瞬だけ納得してみましょう

うん、そうだ、亡くなった兵隊さんを追悼したいと思う気持ちは誰にもあるよな…
(追悼と尊崇の念ははっきり違うものですが、ここでは深入りしません)

でも…
じゃ、その場所にふさわしいのはどこなのか…

また繰り返しますが、靖国神社は一宗教法人の施設です
安倍ちゃんたち「公人が靖国参拝して何が悪いねん派」は、
市民の中にごく自然にある、「亡くなった兵隊さんたちに対する哀悼の気持ち」をすくい上げて
自分たちの行為を正当化しようとしていますが、その哀悼の気持ちを示す場所がなぜ靖国神社なのか
そこが一番問題
…というか、疑問なのです

仮に国としての慰霊を一宗教法人である靖国神社に肩代わりさせようと意図しているなら
これは明らかな政教分離原則違反
です

したがって、安倍ちゃんたちが本当に亡くなった兵隊さんを慰霊追悼したいなら
外国の指導者も献花に訪れることのできるアーリントン墓地の日本版をつくればよい…
というのが、誰もが納得できる結論だと思います 注3
(そこに、かつての敵国の指導者が献花に訪れたなら、亡くなった兵隊さんの慰霊に繋がるでしょう)

しかし、安倍ちゃんたち自民党は、国立の無宗教の追悼施設をつくることに一貫して反対していて
実現のめどがまったく立っていないのが現状です
それはなぜでしょうか…

安倍ちゃんたちは、国立の無宗教の追悼施設で亡くなった兵隊さんたちを慰霊をするのが、
なんとなく気が進まないのでしょう
安倍ちゃんたちは、とにかく靖国神社に参拝したいのです
それは、安倍ちゃんたちが靖国神社の主張に共感しているからに他なりません
(彼らが靖国神社の宗教用語である『英霊』という言葉
を使っていることからも、それは明らか)

日本の閣僚や国会議員がどのような個人的宗教観を持とうがそれは自由で
従って個人としてどれだけ靖国神社に共感しようとそれも自由なのですが
国としての戦没者の慰霊を一宗教法人に肩代わりさせることはできないのです

そういうことを素通りしながら、市民の哀悼感情を利用して自らの靖国参拝を正当化しようとすることは
市民に対する二重の裏切りになる
それがぼくの考えです

※注1 「アーリントン墓地」…アメリカ合衆国の国立墓地および、戦没者慰霊施設のこと

※注2 正確に言うと、日本を含め、他国の指導者が献花するのは、
    アーリントン墓地の中の「無名戦士の墓」です
     ウィキには、「各国の元首や首相は、外国を公式訪問する際にはその国の無名戦士の墓を
訪問し献花するのが通例となっており、アメリカ合衆国を訪問した要人はこの墓地に献花する
ことが多い。」とあります

※注3 実は日本にも、アーリントン墓地の中にある無名戦士の墓とほぼ同じ性格をもつ
国立、無宗教の施設、千鳥ケ淵戦没者墓苑があります
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ボストンテロは軍産複合体の組織謀略か:田中

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    ボストンテロの自作自演性  4/26 田中宇

 4月15日に米国ボストンのマラソン大会のゴールで起きた爆弾テロ事件で、米当局が主犯格とみなしたタメルラン・ツァルナエフ(当局との銃撃戦で死亡)が、昨年夏、米国の諜報機関CIAが出資する「コーカサス基金」が主催する、ロシアを困らせる目的で北カフカスを不安定化する政治運動の研修会(ワークショップ)に参加していたことが明らかになった。ロシアの新聞イズベスチヤが報道した。 (Tamerlan Tsarnaev Attended CIA-sponsored Workshop)

 タメルランは、2002年に米国に亡命申請し、米国人と結婚して永住権を持っていたが、国籍はロシアだ(銃撃戦で死なず、怪我をして捕まった弟のジョハルは昨年9月に米国籍を取得)。兄弟はチェチェン人である。
 チェチェン人はイスラム教徒で、ロシアからの分離独立を求める武装独立運動を続けてきた。
 サウジアラビア王室が金を出し、アルカイダの関係者が独立運動を支援してきた。米国にとってアルカイダは「敵」だが、もともとアルカイダを育てたのはCIAなど米当局で、80年代にアフガニスタンを占領したソ連を疲弊させるためだった。 (真の囚人:負けないチェチェン人) (アルカイダは諜報機関の作りもの

 CIAとアルカイダ(サウジ王室)が協力してロシアを困らせるやり方が、チェチェンでも繰り返された。
 もともとチェチェン人のイスラム信仰は、イスラム以前の要素が多く入り込んだ密教的、神秘主義的なシーア派に近いスーフィ系だったが、そこにソ連崩壊後の自由化とともに、正反対の、アルカイダやサウジが信奉する教条的なワッハーブ主義(いわゆるイスラム原理主義)が、サウジの札束とともに流入した。
 アルカイダとサウジの背後にいるCIAも一緒にやってきて、チェチェン人とロシアとの敵対を煽った。 (チェチェンをめぐる絶望の三角関係

 チェチェンのとなりのグルジアも、サーカシビリ前大統領が政権をとってから、米国にすり寄ってロシアとの敵対を強めたので、グルジアを拠点に、CIAの肝いりでロシア敵視のコーカサス基金が作られた
 そして、同基金のロシア潰しのための研修会にタメルランが参加していた。この手の研修会の参加者のほとんどは、CIAのエージェントか、勧誘されている最中だ。

 タメルランは以前、イスラム教に熱心でなかったが、ワッハーブ主義に傾注し、08年からモスクに足繁く通い始めた。同時期に、チェチェンの独立運動への支持も強めた。
 しかし彼は同時に米国への忠誠心もあり「チェチェンが独立しない限り、自分は米国選手団の一員としてオリンピックのボクシング競技に出たい」と言っていた(彼はボクサーだった)。
 彼が11年に半年間、父母が住むダゲスタンや、そのとなりのチェチェンを訪問したが、その直後、ロシア当局がタメルランを危険人物とみなして米政府に通報し、それを受けてFBIがタメルランに事情聴取した。 (Dzhokhar and Tamerlan Tsarnaev - Wikipedia

 01年の911事件以後、CIAやFBIといった米当局は、米国内のイスラム教徒の動きに対する監督を強化した。
 ワッハーブ主義に傾注する米国のイスラム教徒のほとんどは、CIAやFBIから接触を受けている。
 ロシアが米国にタメルランについて通報する前に、FBIはタメルランをよく知っていたはずだ。
 つまり、タメルランは今回のテロ事件のずっと前から、FBIやCIAのエージェントだった疑いが濃い。
 昨夏のグルジアでの研修会への参加は、それを象徴している。
 爆破事件が起きるまでタメルランに全く目をつけていなかったという、FBIの発表は信じがたい


 爆破の当日、マラソン会場で、FBIやCIAなどがテロ対策の訓練をしていた。タメルランはFBIのエージェントとして、その訓練に参加していた可能性が高い。
 タメルランの自宅から手製の爆弾が見つかったと報じられたが、それが事実とすれば、タメルランがFBIと関係ない人物とは思えない。
 彼がイスラム主義に傾注したのは反米的な動機からでなく、チェチェンをロシアから独立させる運動のためであり、米国を敵視せず支持していた。
 爆弾の所持は米国市民を爆殺するためでなく、FBIから頼まれたエージェントとしての活動と考えられる。

 タメルランが爆弾を仕掛けたとしても、それは当局によるテロ対策訓練の一環であり、本当に爆発させるつもりはなかっただろう。
 それが、何らかの手違いで爆発し、米当局は失態を隠すため、タメルランを犯人扱いすることにしたのでないか。
 この推論に基づくと、今回の出来事は「テロ事件」でなく「テロ対策訓練中に起きた事故」である。死なずに捕まった弟のジョハルは、のどを怪我して声を出せない状態で、彼が入院しているボストンの病院の幹部(イスラエル人)によると、二度と声を出せないかもしれない状況だ。容疑者の一人は生きているものの、口を封じられている。 (Suspected marathon bomber may never speak again, Israeli director of Boston hospital says)

 とはいえ、訓練に本物の爆弾を使うのは奇妙だ。本物を使うとしても、手違いで簡単に爆発するのはおかしい。
 しかも、前回の記事に書いたように、過去を振り返ると、米国では、当局の訓練やおとり捜査の最中に、爆発しないはずの爆弾が爆発する、訓練のはずのハイジャックが本物だったという大失態が、何度も繰り返されている
 911事件や、93年の貿易センタービル爆破が象徴的だ。 (サウジアラビアとアメリカ(中)

 911も93年の事件も、イスラム原理主義者によるテロ事件として喧伝され、イスラム世界を敵とみなす長期の有事体制を米国が組むことのきっかけに使われている
 手違いで起きた爆破事故であるなら、繰り返さぬよう当局内で万全の再発防止策が採られるはずだ。
 実際は逆に、何度も手違いの爆破が「テロ」として起こされ、それを機に新しい米国の国家戦略が形成されている。
 これは「未必の故意」を通り越して「失態に見せかけた意図的、戦略的な行為」と考えるのが自然だろう。 (田中宇の911関係記事集

 米当局の全体が、意図的な失態作戦を自覚的に行っていたとは考えられない。
 作戦を立案・知覚していたのは、当局の上層部だけで、下の方はエージェントも含め、言われたとおりにやっただけだろう。
 911を機に、国防総省やCIA、軍事産業といった軍産複合体が膨大な権限と予算を獲得した。
 今回の事件では、銃規制の強化と、無人偵察機の米国内利用が正当化されそうだ
 米議会上院では、共和党で軍産複合体と親しいグラハム議員が「容疑者を追いかけるのに無人戦闘機(無人偵察機)を使うのが理想的な状況だ。米国本土が戦場になっている。ツァルナエフは刑事事件の容疑者でなく、敵国兵士として扱うべきだ」と発言した。
 911直後に頻出した発言だ。 (Sen. Lindsey Graham: Boston Bombing Proves Homeland is the Battlefield)

 米上院は、爆破事件の3日後、オバマが進めたがっている銃規制強化の法案を否決した。
 これに対してオバマは、法律でなく大統領令で、銃規制強化を強行的に実施しようとしている。
 爆破事件は、オバマによる銃規制強化の方向を有利にする感じだ。
 米国では、駆け込み的に銃器の売り上げが急増している。 (Biden: 'The President Is Already Lining Up Some Additional Executive Actions' for Guns)

 手違いによる偶発事故でないなら、なぜ今回の件がボストンで起きたかも分析の対象になる。
 思い起こせば、911事件も、ボストンから飛び立った旅客機が摩天楼に激突している。
 「犯人」たちはボストン周辺で宿泊した後、旅客機に乗り込んだ。
 ボストンにはMITやハーバードといったエリート大学があるが、それらの大学では、以前から、多くのCIAの研究者が、国際政治や治安、防衛などの戦略立案や技術関係の研究を行っている。 (アメリカの戦争を支えた大学

 私が911直前に1年間うろついたハーバードの行政大学院は、CIAだらけだった。
 CIAを休んで研究に来ている者、卒業したらCIAか国防総省に入りたい者などで満ちあふれていた。CIAの上層部は頭が良くないとつとまらず、高学歴のエリート集団である。
 ツァルナエフ兄弟の自宅は、MITやハーバードの近くだった。CIAにとって、ボストンはなじみのある地域だ。 (知のディズニーランド、ハーバード大学

 今回の事件は911と本質的に似ているが、決定的に異なっている点がある。
 それは、911の「裏の主役」が国防総省だったのに対し、今回の事件では国防総省と米軍がほとんど動いていないことだ。
 事件対応を主導しているのは、FBIや警察といった非軍事部門だ。
 そもそも、911を軍事問題化したのが異様だったのであり、今回の事件対応は、それが正常に戻った。
 911は「テロ戦争」と呼ばれ、今回も軍産複合体系の人々は「ボストン戦争」と呼びたいようだが、その呼称は広がっていない。 (Absent From Boston Bomb Investigation and Relief: U.S. Military)

 オバマ政権は「テロ戦争」の構図が国力を浪費させていると考え、イラクやアフガニスタンからの米軍撤退を積極的に進めている。
 政権2期目に入り、軍産複合体やイスラエル右派の増長を嫌うチャック・ヘーゲルが国防長官になった。
 今の米政府の最上層部は、ボストン事件でテロ戦争の構図が復権することを嫌っている。
 だからヘーゲル傘下の国防総省や米軍は、今回のテロの後、動かなかったのだろう。

 しかしこれは、米当局の上層部が意図的な手違いで爆破テロの発生を起こしたという仮説と矛盾する。
 その部分は、オバマが率いる政府の最上層部(ホワイトハウス)は、テロ戦争を早く離脱して米国を安定させたいが、その下にまだたくさんいる政府内や連邦議会の軍産複合体の人々は、テロ戦争の構図を復権させたいと考え、クーデター的に、手違いの爆発を引き起こしたと考えることで納得できる。
 911の後も、当時の政権党の共和党内のそれまでの主流派(中道派)は、軍産複合体が絶大な権力を握ることに抵抗していた。
 米国の政権中枢は一枚岩でない。
 ーーーーーーーーーーーーー
 2001年の911事件当時とは格段に進んだ情報手段によって、現在は英語圏にかぎらず世界中で英語さえ読める人は記事や多様な意見を読めるし、英語を読めない人も現場映像を確認できる。
 現地国民であるアメリカ人はショックの中で騙されるかもしれないが、遠く離れて客観的に冷静にみるなら、犯人とされる兄弟についても、また負傷者についても不自然な映像が多く発見されている。

 消防や医療関係者は知っている通り、爆発で切断などした場合の出血はぽたぽた落ちるなどというものではない。
 噴水のように噴出するのが普通であり、寸秒の猶予もなく直ちに四肢の根元を縛らなければ失血死する。
 だから、そのような形の血の海となる。
 この点映像は不自然であり、中には「挑発的」に不自然なものまである。

 新ベンチャー革命「ボストン・テロの爆発現場に残された大量血痕はなぜ鮮やかなのか?:日本の政官指導層はお人好し日本国民の想像を絶することを平気で実行する連中に牛耳られていると知れ!
 腕、足などの切断手術を受けた傷害者(元兵士など)の俳優をAmputee Actorと呼び、映画製作などに派遣する会社がある。下はそのgoogl検索。
 http://www.google.co.jp/search?q=amputee+actor&hl=ja&rlz=1R2RNQN_jaJP486&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=med8UbXaG8TskgXSjIGYDg&ved=0CDUQsAQ&biw=896&bih=457
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