チェリノブイリの子ども:マリナ・ミグラショーワ
2013-02-19
わたしは明るくふるまう マリーナ・ミグラショーワ(16) 「チェリノブイリの子どもたち」から
チェルノブイリ。この言葉を聞いてなぜ涙をながす人がいるのか。多くの人はわからないでしょう。私も最近までわかりませんでした。
チェルノブイリ原発事故によって、今でも人々は病気に苦しみ、あってはならないこともおこっています。
不幸は私にもふりかかり、私は病気になりました。
診断はリンパ腫(※)です。これは重い深刻な病気で、死刑宣告とほとんど同じなのです。
私が治療を受けた科学研究所には、このような患者さんがたくさんいました。みんな生きたがっているし、命のために闘っています。
このような目にあったことのない人は、私のことを分からないのではないでしょうか。
※リンパ腫
リンパ節、粘膜のリンパ組織などに見られる腫瘍
私は16歳になりました。
自分の性格が、かたくなになったような気がします。
よく、折れた若木や、くずれた鳥の巣、蟻塚を見ることがあります。だけど、それに心をよせるのは、少数の人です。
人の挫折させられた運命や病気、苦悩にたいしても、それは同じです。
今、新聞で汚染地区の生活について多くの報道がなされています。
その光景を考えると、とてもつらいです。私には、持ち主に捨てられた農家、菜園、一面に生えた雑草、捨てられた犬や猫が思いうかびます。
開かれたままの納屋の戸が、魂を苦しめるように物悲しくきしみ、木々の葉が心配そうな音をたて、人の声はどこにも聞こえません。不気味な重苦しい沈黙がこのような村をおおっています。
おそろしいけれど、これがのがれられない現実なのです。
大切なふるさとを永遠に捨てざるをえなかった人の苦悩を想像するのはむずかしくはありません。
チェルノブイリは人々になんと多くの不幸、涙、被害をもたらしたことでしょうか。
私はつい最近までベッド暮らしで、壁にあたる日の光をながめながら自分の運命や、ほかの人々の命について考えていました。
皆、本当に生きたがっているのです。この一年、私はそれをすごく感じました。
私たちはいたるところで死というものに出合っています。木の葉が枝から落ち、蝶は寒さで死んでいます。
ある人にとっては、死は、たぶん、待ち続けた平穏のおとずれであり、苦痛からの解放なのかもしれません。
だから、病人は自殺することもあるのだと思います。
そんな人たちも、きっと人生を愛していたのでしょう。
しかし、苦痛に耐えることができなかったのです。
私と同じ病室の患者さんたちはこう言います。「私たちって、姉妹みたいなものね。いえ、それ以上よ。家族や親戚は時にはそっぽを向くことがあるわ。私たちは2週間家にいて、またこちらに帰ってきて、またもいっしょでしょう」と。
こんなとき、同じ病室の仲間たちは、寂しげな笑いをするのです。
彼女たちは、私に多くを語らず、私が自分の病気については、知らなければ知らないほどよいと思っていて、元気づけてくれるだけです。
私は全てをよく理解できるので、私も多くを語らないようにしています。
病院のベッドに横になって、闇に光る稲妻にツバメの姿がきらめき、木の葉が震え、すべての生き物が、夏や、暖かさや、太陽を喜んでいるのを開け放たれた窓から見ていると、
私は安静にしていなければならないのが少し腹立たしく、目に涙が浮かんでくるのです。
急いでふくのですが、涙はどんどんほおをつたって流れ、枕に濡れた斑点をつくってしまいます。
私は生きたかったし、生きのびられることを望んでいました。
私はもう半年も外に出ず、家族の者としか接してきませんでした。私は、だれにも、私の人生に突然襲いかかってきた苦痛を話していません。今後とも、だれにも話さないでしょう、
私にはよくある見せかけの同情はいりません。
自分の力で治そうと思っています。ほかに方法はないのですから。
みんなには以前と同じような活発な子だったと思っていて欲しいのです。
自分の態度、ふるまいを変えたくありません。
私は、今、家にいてやることがたくさんあります。
編み物をしたり、本を読んだり、宿題をしたり、家の掃除をしたり……。ただ、夜みんなが寝静まった時に、一人っきりになると、悲しくなることがあります。
でも、そのときは、できるだけ楽観的になるように試みるのです。
これがけっこう、うまくいくんです。私の家族はよい家族でいい人ばかりです。わたしはとても家族を愛しているので、私のことで悲しませたくありません。
明るくみえるようにし、冗談も言うようにしています。
いつもそううまくいくわけではありませんが……。
私は、将来に希望をいだいています。
毎晩、私は、今日より明日はよくなると信じて眠りにつきます。
時々夢に、私の幸せだった子どものころのことが現れます。
そこでは私を不安にさせるものは何もなく、私は鳥のように、手を羽ばたかせて、空高く舞い上がり、美しさにあふれた故郷ベラルーシをながめることができるのです。
この大地が好きです。そしてこれからもずっと好きです。
チェルノブイリ。この言葉を聞いてなぜ涙をながす人がいるのか。多くの人はわからないでしょう。私も最近までわかりませんでした。
チェルノブイリ原発事故によって、今でも人々は病気に苦しみ、あってはならないこともおこっています。
不幸は私にもふりかかり、私は病気になりました。
診断はリンパ腫(※)です。これは重い深刻な病気で、死刑宣告とほとんど同じなのです。
私が治療を受けた科学研究所には、このような患者さんがたくさんいました。みんな生きたがっているし、命のために闘っています。
このような目にあったことのない人は、私のことを分からないのではないでしょうか。
※リンパ腫
リンパ節、粘膜のリンパ組織などに見られる腫瘍
私は16歳になりました。
自分の性格が、かたくなになったような気がします。
よく、折れた若木や、くずれた鳥の巣、蟻塚を見ることがあります。だけど、それに心をよせるのは、少数の人です。
人の挫折させられた運命や病気、苦悩にたいしても、それは同じです。
今、新聞で汚染地区の生活について多くの報道がなされています。
その光景を考えると、とてもつらいです。私には、持ち主に捨てられた農家、菜園、一面に生えた雑草、捨てられた犬や猫が思いうかびます。
開かれたままの納屋の戸が、魂を苦しめるように物悲しくきしみ、木々の葉が心配そうな音をたて、人の声はどこにも聞こえません。不気味な重苦しい沈黙がこのような村をおおっています。
おそろしいけれど、これがのがれられない現実なのです。
大切なふるさとを永遠に捨てざるをえなかった人の苦悩を想像するのはむずかしくはありません。
チェルノブイリは人々になんと多くの不幸、涙、被害をもたらしたことでしょうか。
私はつい最近までベッド暮らしで、壁にあたる日の光をながめながら自分の運命や、ほかの人々の命について考えていました。
皆、本当に生きたがっているのです。この一年、私はそれをすごく感じました。
私たちはいたるところで死というものに出合っています。木の葉が枝から落ち、蝶は寒さで死んでいます。
ある人にとっては、死は、たぶん、待ち続けた平穏のおとずれであり、苦痛からの解放なのかもしれません。
だから、病人は自殺することもあるのだと思います。
そんな人たちも、きっと人生を愛していたのでしょう。
しかし、苦痛に耐えることができなかったのです。
私と同じ病室の患者さんたちはこう言います。「私たちって、姉妹みたいなものね。いえ、それ以上よ。家族や親戚は時にはそっぽを向くことがあるわ。私たちは2週間家にいて、またこちらに帰ってきて、またもいっしょでしょう」と。
こんなとき、同じ病室の仲間たちは、寂しげな笑いをするのです。
彼女たちは、私に多くを語らず、私が自分の病気については、知らなければ知らないほどよいと思っていて、元気づけてくれるだけです。
私は全てをよく理解できるので、私も多くを語らないようにしています。
病院のベッドに横になって、闇に光る稲妻にツバメの姿がきらめき、木の葉が震え、すべての生き物が、夏や、暖かさや、太陽を喜んでいるのを開け放たれた窓から見ていると、
私は安静にしていなければならないのが少し腹立たしく、目に涙が浮かんでくるのです。
急いでふくのですが、涙はどんどんほおをつたって流れ、枕に濡れた斑点をつくってしまいます。
私は生きたかったし、生きのびられることを望んでいました。
私はもう半年も外に出ず、家族の者としか接してきませんでした。私は、だれにも、私の人生に突然襲いかかってきた苦痛を話していません。今後とも、だれにも話さないでしょう、
私にはよくある見せかけの同情はいりません。
自分の力で治そうと思っています。ほかに方法はないのですから。
みんなには以前と同じような活発な子だったと思っていて欲しいのです。
自分の態度、ふるまいを変えたくありません。
私は、今、家にいてやることがたくさんあります。
編み物をしたり、本を読んだり、宿題をしたり、家の掃除をしたり……。ただ、夜みんなが寝静まった時に、一人っきりになると、悲しくなることがあります。
でも、そのときは、できるだけ楽観的になるように試みるのです。
これがけっこう、うまくいくんです。私の家族はよい家族でいい人ばかりです。わたしはとても家族を愛しているので、私のことで悲しませたくありません。
明るくみえるようにし、冗談も言うようにしています。
いつもそううまくいくわけではありませんが……。
私は、将来に希望をいだいています。
毎晩、私は、今日より明日はよくなると信じて眠りにつきます。
時々夢に、私の幸せだった子どものころのことが現れます。
そこでは私を不安にさせるものは何もなく、私は鳥のように、手を羽ばたかせて、空高く舞い上がり、美しさにあふれた故郷ベラルーシをながめることができるのです。
この大地が好きです。そしてこれからもずっと好きです。
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小沢氏2/18記者会見
2013-02-19
2/18 生活の党 小沢一郎代表 定例記者会見 2/19 「銅のはしご」氏から
≪ 会見 ≫
小沢一郎代表 ; 25日の韓国大統領の就任式にお招きを頂きましたので,出席する事に致しました。その前日に,青森の平山君の所に入ります。今週末の予定はそのくらいかな。
≪ 質疑 ≫
Q. 『日本改造計画』出版から20年経った。現在,日本の安全保障環境も大きく変わったが,新・あるいは改定版の『日本改造計画』を出版するご予定はおありか。
A.小沢一郎代表
そんな気持ち(=20年経った現在)を持って,原稿は何回も推敲して,ほぼ出来てるんですけど。あとは現状に合わせて書き直さなくてはならない所もあります。
また,読んでもらわなきゃしょうがないので,そういうタイミングもありますし。基本の原稿は,書き上げて有りますんで,後は手直しを加えて,いずれの日か(少し嬉しそうに)近々出したいと思ってます。
Q. 出版社はどこか。
A. 小沢一郎代表
出版社はまだ決めていません。出そうと思って何年か前にやった時は,最初は講談社だったので(コンタクトしたが)いったん先送りという事にしたので,その後は決めてません。
Q. 2月16日(土)テレビ東京の番組で,参院選では民主党から呼びかけがあれば全野党と連合したい,ただし,維新以外とおっしゃたように思う。具体的な政策や公約などは何が解決点になるか。
A. 小沢一郎代表
特定の政党をどうこう言ったわけではありません。
野党第1党,そして良くも悪くも政権を一度取った民主党ですので,民主党が皆なに呼びかけて,このまま,また自公の政治を,自民党政治を許すべきでないと思う人が皆なちからを合わせようと,
そういうふうに言うのが筋道ではないだろうかという事です。
維新の党も別に除外したという訳じゃなくして,若干,自民党と石原代表は考え方が近いのかなという感想を申し上げただけで,除外するという意味ではありません。(共闘するのが)良ければ,いいと思います。
それから,一番の共通の我々の考え方は,長年にわたる官僚主導,お上主導,この政治がこんにちの激変する世界情勢に対処できなくなって来ているというのが,色んな日本の社会的な矛盾を表面化させている,と。
ですから,それにかわって,新しい体制を,政治主導・国民主導の形にして政治を変えなくちゃいけない,
そういう基本的考え方が一致できれば,わたくしは全く問題ないと思っております。
それ以外の個別政策については,手法の問題ですから。
たとえば,社会保障にしても安全保障にしても,それは要らないと言う日本なら別ですけれども(笑)。
国民主導の政治,国民の生活が第一,我々の言葉から言えばそういう事である以上,要らないという議論は成り立たないんですから。
とすれば,じゃあ,どういう風な仕組みにすれば良いかとか,そういう類いの違いは別にあったって良いと思います。
ですから飽くまでも旧来のアンシャン・レジーム=旧体制を,新しい体制に変えるんだ,という事で一致できれば,わたくしは良いと思っています。
Q. 今日,大阪市に岩手県から100トンの瓦礫が搬入された。2月初めから本格的に焼却が始まった。反対運動の人が叫んだだけで3人逮捕されたり,駅前でビラ配布しただけで逮捕された。今までの逮捕者11名中6名も起訴されている。橋下徹大阪市長の下で大阪府警がかなり暴走しているという印象を持つ。
岩手県から100トンの瓦礫が,なぜ大阪市に行ったのかあまり説明がない事。それに反対する市民運動に対し物凄い弾圧が始まっている事。これらに感想を。
A. 小沢一郎代表
(質問の間,何度も「ほおーっ」と驚きを表しながら)基本的には,わたくしは,震災の当事県はその復興について,瓦礫の処理であれ何であれ,出来るだけ自分たちでこなして行く。
それに対して政府が支援をするという形が一番望ましいと思います。
ただまあ量が多かったり,急に処理場が間に合わなかったりという事もあって,他府県のご厚意にお願いするという事じたいは,仕方のない事でもあろうかと思います。
ただ,そういう反対の意見の表明や反対運動等について,今お話しのようなそんな大勢逮捕者が出ているという事については,
わたくしはちょっと知りませんでしたが。それは,どの程度どうなったのか現状・事実関係を知らないので論評のしようはありませんけれども,
どんな意見であれ,意見を主張する事によって官憲による妨害があるという事は,民主主義社会では,あってはならない事だと,わたくしは思っております。
Q. 『日本改造計画』は,1年後に英語版も出版された。小沢代表の当時の考えは世界に発信されたが,鳩山由紀夫元総理や安倍首相も英語の論文を発表している。現在の小沢代表の政見,考え方を,たとえばニューヨークタイムズなど海外メディアに発表する事については。
A. 小沢一郎代表
あの時は(『日本改造計画』出版時)そういう要請があったので(また)家に米国市民の秘書もおりましたので英訳をしてもらったということです。
それから中国語訳もあります。これも出版社からお話しがあって,中国語の本も出させてもらいました
やはり,日本はどっちかと言えば自己主張がない国という事で評価されておりますので,
自己主張をきちんと,それこそ自立した国家として自立した個人として,自己主張をする。
そしてそれは,共通言語になっております英語でやらないと,外国人には分からないという事もありますので,出来る限り英語も使ってやるという事は必要な事だと思っております。
わたくし自身については,さっき言いましたように,本であれ意見であれ,自分でもう少し推敲を重ねながら,また,タイミングを見てやりたいと,そう思っております。
≪ 会見 ≫
小沢一郎代表 ; 25日の韓国大統領の就任式にお招きを頂きましたので,出席する事に致しました。その前日に,青森の平山君の所に入ります。今週末の予定はそのくらいかな。
≪ 質疑 ≫
Q. 『日本改造計画』出版から20年経った。現在,日本の安全保障環境も大きく変わったが,新・あるいは改定版の『日本改造計画』を出版するご予定はおありか。
A.小沢一郎代表
そんな気持ち(=20年経った現在)を持って,原稿は何回も推敲して,ほぼ出来てるんですけど。あとは現状に合わせて書き直さなくてはならない所もあります。
また,読んでもらわなきゃしょうがないので,そういうタイミングもありますし。基本の原稿は,書き上げて有りますんで,後は手直しを加えて,いずれの日か(少し嬉しそうに)近々出したいと思ってます。
Q. 出版社はどこか。
A. 小沢一郎代表
出版社はまだ決めていません。出そうと思って何年か前にやった時は,最初は講談社だったので(コンタクトしたが)いったん先送りという事にしたので,その後は決めてません。
Q. 2月16日(土)テレビ東京の番組で,参院選では民主党から呼びかけがあれば全野党と連合したい,ただし,維新以外とおっしゃたように思う。具体的な政策や公約などは何が解決点になるか。
A. 小沢一郎代表
特定の政党をどうこう言ったわけではありません。
野党第1党,そして良くも悪くも政権を一度取った民主党ですので,民主党が皆なに呼びかけて,このまま,また自公の政治を,自民党政治を許すべきでないと思う人が皆なちからを合わせようと,
そういうふうに言うのが筋道ではないだろうかという事です。
維新の党も別に除外したという訳じゃなくして,若干,自民党と石原代表は考え方が近いのかなという感想を申し上げただけで,除外するという意味ではありません。(共闘するのが)良ければ,いいと思います。
それから,一番の共通の我々の考え方は,長年にわたる官僚主導,お上主導,この政治がこんにちの激変する世界情勢に対処できなくなって来ているというのが,色んな日本の社会的な矛盾を表面化させている,と。
ですから,それにかわって,新しい体制を,政治主導・国民主導の形にして政治を変えなくちゃいけない,
そういう基本的考え方が一致できれば,わたくしは全く問題ないと思っております。
それ以外の個別政策については,手法の問題ですから。
たとえば,社会保障にしても安全保障にしても,それは要らないと言う日本なら別ですけれども(笑)。
国民主導の政治,国民の生活が第一,我々の言葉から言えばそういう事である以上,要らないという議論は成り立たないんですから。
とすれば,じゃあ,どういう風な仕組みにすれば良いかとか,そういう類いの違いは別にあったって良いと思います。
ですから飽くまでも旧来のアンシャン・レジーム=旧体制を,新しい体制に変えるんだ,という事で一致できれば,わたくしは良いと思っています。
Q. 今日,大阪市に岩手県から100トンの瓦礫が搬入された。2月初めから本格的に焼却が始まった。反対運動の人が叫んだだけで3人逮捕されたり,駅前でビラ配布しただけで逮捕された。今までの逮捕者11名中6名も起訴されている。橋下徹大阪市長の下で大阪府警がかなり暴走しているという印象を持つ。
岩手県から100トンの瓦礫が,なぜ大阪市に行ったのかあまり説明がない事。それに反対する市民運動に対し物凄い弾圧が始まっている事。これらに感想を。
A. 小沢一郎代表
(質問の間,何度も「ほおーっ」と驚きを表しながら)基本的には,わたくしは,震災の当事県はその復興について,瓦礫の処理であれ何であれ,出来るだけ自分たちでこなして行く。
それに対して政府が支援をするという形が一番望ましいと思います。
ただまあ量が多かったり,急に処理場が間に合わなかったりという事もあって,他府県のご厚意にお願いするという事じたいは,仕方のない事でもあろうかと思います。
ただ,そういう反対の意見の表明や反対運動等について,今お話しのようなそんな大勢逮捕者が出ているという事については,
わたくしはちょっと知りませんでしたが。それは,どの程度どうなったのか現状・事実関係を知らないので論評のしようはありませんけれども,
どんな意見であれ,意見を主張する事によって官憲による妨害があるという事は,民主主義社会では,あってはならない事だと,わたくしは思っております。
Q. 『日本改造計画』は,1年後に英語版も出版された。小沢代表の当時の考えは世界に発信されたが,鳩山由紀夫元総理や安倍首相も英語の論文を発表している。現在の小沢代表の政見,考え方を,たとえばニューヨークタイムズなど海外メディアに発表する事については。
A. 小沢一郎代表
あの時は(『日本改造計画』出版時)そういう要請があったので(また)家に米国市民の秘書もおりましたので英訳をしてもらったということです。
それから中国語訳もあります。これも出版社からお話しがあって,中国語の本も出させてもらいました
やはり,日本はどっちかと言えば自己主張がない国という事で評価されておりますので,
自己主張をきちんと,それこそ自立した国家として自立した個人として,自己主張をする。
そしてそれは,共通言語になっております英語でやらないと,外国人には分からないという事もありますので,出来る限り英語も使ってやるという事は必要な事だと思っております。
わたくし自身については,さっき言いましたように,本であれ意見であれ,自分でもう少し推敲を重ねながら,また,タイミングを見てやりたいと,そう思っております。
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ただいま被曝中(25)小児甲状腺癌
2013-02-19
小児甲状腺癌 2/15 「ただいま被曝中」氏から
とうとう福島で小児甲状腺癌が見つかってしまった。
被害を未然に防ぐため先回りして活動をしてきたつもりであったが、間に合わなかった・・・
先日発表されるより前に、被害がかなり出そうな情報を得ていたが、これほど早く、そして実際に起きているのだという実感を目の当たりにすると、かなり凹んでしまう。
自分がしてきたことは何だったのか・・・
この二年で3人の子供が甲状腺癌の手術を終えたらしい。
そしてさらに7人、癌患者と思われる子供たちがいる。
昨日、福島市内の心ある内科医のもとを訪ねてお話を伺う事が出来た。
首に針を刺して甲状腺の組織を採取し腫瘍の陰陽を測る検査らしいが、精度はおよそ80%らしい。
つまり最低でも7人のうち5.6人は陽性であろうという事。
そしてこれは福島全県の子供を検査しての結果ではなく、2011年に38000人ほどの児童を検査した結果に過ぎない。
福島県には36万人の未成年者がいるといわれる。
そして近県にもたくさんの未成年者がいることであろう。
伺った医院の理事長いわく『県の発表は、地域差が無く、且つ放射能由来ではなく自然発生のものだと言っている。もしそれが本当なら、この数字は大人の肺癌が健康診断で発見される数に等しい。よってそれほどまでに自然発生数が深刻であるなら、ただちに全国で小児甲状腺がん検診を行うべきだということになる。』
とお話を頂いた。
なるほど、その通りである。
さて、福島一区の衆議院議員に、どうするか投げかけてみようか。
さらにもう一つ教えて頂いた。
『福島市で開業医をしている医者の90%は福島県立医科大卒であり、5%は県外医科大卒後福医大で研修を受け開業している。その95%はうちうちで出来レースを行っていて、自分たち残りの5%の医者たちは変わり者扱いされて疎外されている』
ということである。
僭越ながら、理事長にむかって『先生、解明されていない放射線による人体への影響について、安全だという医師会は無責任ではありませんか?
解らない事は、解明されていない事が多いのでとりあえず大事を取り注意しましょうというのが医師である前に人としての常識ではありませんか?
新型インフルエンザが見つかった時、10000人に一人しか死なないから安全です。それを心配して神経症になる方が危険ですなどと言うのでしょうか?』などと生意気を申し上げてしまった。
すると理事長は『まったく仰る通りですね。私も何故安全だと医者たちが言い切るのか解らないのです』
と仰った。
私:『事故当初、医師会で、危険を謳わないようにとかいう指示があったのでしょうか?』
医:『いや、少なくとも私の所にはそういったものは来ませんでしたね。もし来てたら私は暴露します。95%の人々の内々で何かすり合わせがあったのでしょうね。』
30分ほどの時間であったが、大変参考になるお話を頂けた。
さて、いよいよMAXギアである。
間に合わなかった自分を戒めつつ、根本的な解決を目指し、本日も活動する。
小児甲状腺癌 つづき 2/18
平成23年度に原発周辺13市町村の子供38,114人の甲状腺検査が行われました。
検査受診者のうち二次検査対象者は186名で細胞診を実施したのは76名。
そのうちの10名に悪性腫瘍の疑いがあり、3名がすでに手術によって甲状腺癌(乳頭癌)が確定しました。
陽性の患者10名の平均年齢は15歳で甲状腺腫瘍サイズは平均で15mmでした。
男子3名 女子7名 であることから『通常の甲状腺癌の発生率と同様』(鈴木眞一氏)という見解がなされました。
一般的な世界基準において小児甲状腺癌の発生率は100万人に1人の発症率と言われます。
あくまで18歳未満の児童を対象にしているので、非常に珍しい病気と言えます。
福島県の児童数は36万人ほどと言われていますので、県全体で、およそ3年に1人の発病率であると想像されます。
しかしながら今回の見解においては大人も子供も含めた全体からの数字をもとに通常の発症率と同等とされています。
某医師にアドバイスを頂いたところ、この発症率は通年の癌検診において肺癌が発見される発症率と同等であるという事でした。
仮にこの発症率が年齢を問わないものであるならば、全国において小児甲状腺癌検診を直ちに始める必要があると思われます。
しかしながら、素人が一概には言えないものの、社会的な通念や一般的な医学知識等からも常識的に考えて、これほど小児癌があるものでしょうか?
通年的にこれほどの発症率が小児癌として常識であるならば、これまで生きてきた過程において幾度となく耳に入り、身の回り、親族、友人等でもあり得る数であると思います。
しかし友人知人等、誰に聞き取りをしても、まず聞いたことが無いというのが大多数の認識であります。
平成24年度は111,546名の受診者中、548名がB判定(5.1mm以上の結節、20.1mm以上の嚢胞)で平成23年度B判定186名の約3倍となっています。
発症率から換算すると、更に30名の小児甲状腺癌患者が出ても不思議ではありません。通常の発症率であるということにおいては、大いに疑問が残ります。
C判定の結節のサイズが記されていないので判りませんが、初めから15mmあってもB判定だったのでしょうか?
ここからは想像ですが、5-10mm程度だったものが再検査までに15mmになったのではないでしょうか?
進行具合を考えると恐ろしい気がします。
再検査は2年後とか言われている状態なので。
公益財団法人 がん研究振興財団のサイトに部位別の年齢別ガン罹患率が掲載されていました。
http://www.fpcr.or.jp/pdf/statistics/date05.pdf
2005年のDATAのみですが、これをみても『通常の甲状腺癌の発生率と同様』(鈴木眞一氏)とは到底思えません。
ほとんどあり得ないといえるレベルであることが分かります。
さて、なんとかしないと。。。
ーーーーーーーーーーーーーー
※ 参考:ベラルーシの小児甲状腺がん

事故当時の年齢が幼い子どもほど症例が多い。また幼いほど長期にわたって増え続けている。
とうとう福島で小児甲状腺癌が見つかってしまった。
被害を未然に防ぐため先回りして活動をしてきたつもりであったが、間に合わなかった・・・
先日発表されるより前に、被害がかなり出そうな情報を得ていたが、これほど早く、そして実際に起きているのだという実感を目の当たりにすると、かなり凹んでしまう。
自分がしてきたことは何だったのか・・・
この二年で3人の子供が甲状腺癌の手術を終えたらしい。
そしてさらに7人、癌患者と思われる子供たちがいる。
昨日、福島市内の心ある内科医のもとを訪ねてお話を伺う事が出来た。
首に針を刺して甲状腺の組織を採取し腫瘍の陰陽を測る検査らしいが、精度はおよそ80%らしい。
つまり最低でも7人のうち5.6人は陽性であろうという事。
そしてこれは福島全県の子供を検査しての結果ではなく、2011年に38000人ほどの児童を検査した結果に過ぎない。
福島県には36万人の未成年者がいるといわれる。
そして近県にもたくさんの未成年者がいることであろう。
伺った医院の理事長いわく『県の発表は、地域差が無く、且つ放射能由来ではなく自然発生のものだと言っている。もしそれが本当なら、この数字は大人の肺癌が健康診断で発見される数に等しい。よってそれほどまでに自然発生数が深刻であるなら、ただちに全国で小児甲状腺がん検診を行うべきだということになる。』
とお話を頂いた。
なるほど、その通りである。
さて、福島一区の衆議院議員に、どうするか投げかけてみようか。
さらにもう一つ教えて頂いた。
『福島市で開業医をしている医者の90%は福島県立医科大卒であり、5%は県外医科大卒後福医大で研修を受け開業している。その95%はうちうちで出来レースを行っていて、自分たち残りの5%の医者たちは変わり者扱いされて疎外されている』
ということである。
僭越ながら、理事長にむかって『先生、解明されていない放射線による人体への影響について、安全だという医師会は無責任ではありませんか?
解らない事は、解明されていない事が多いのでとりあえず大事を取り注意しましょうというのが医師である前に人としての常識ではありませんか?
新型インフルエンザが見つかった時、10000人に一人しか死なないから安全です。それを心配して神経症になる方が危険ですなどと言うのでしょうか?』などと生意気を申し上げてしまった。
すると理事長は『まったく仰る通りですね。私も何故安全だと医者たちが言い切るのか解らないのです』
と仰った。
私:『事故当初、医師会で、危険を謳わないようにとかいう指示があったのでしょうか?』
医:『いや、少なくとも私の所にはそういったものは来ませんでしたね。もし来てたら私は暴露します。95%の人々の内々で何かすり合わせがあったのでしょうね。』
30分ほどの時間であったが、大変参考になるお話を頂けた。
さて、いよいよMAXギアである。
間に合わなかった自分を戒めつつ、根本的な解決を目指し、本日も活動する。
小児甲状腺癌 つづき 2/18
平成23年度に原発周辺13市町村の子供38,114人の甲状腺検査が行われました。
検査受診者のうち二次検査対象者は186名で細胞診を実施したのは76名。
そのうちの10名に悪性腫瘍の疑いがあり、3名がすでに手術によって甲状腺癌(乳頭癌)が確定しました。
陽性の患者10名の平均年齢は15歳で甲状腺腫瘍サイズは平均で15mmでした。
男子3名 女子7名 であることから『通常の甲状腺癌の発生率と同様』(鈴木眞一氏)という見解がなされました。
一般的な世界基準において小児甲状腺癌の発生率は100万人に1人の発症率と言われます。
あくまで18歳未満の児童を対象にしているので、非常に珍しい病気と言えます。
福島県の児童数は36万人ほどと言われていますので、県全体で、およそ3年に1人の発病率であると想像されます。
しかしながら今回の見解においては大人も子供も含めた全体からの数字をもとに通常の発症率と同等とされています。
某医師にアドバイスを頂いたところ、この発症率は通年の癌検診において肺癌が発見される発症率と同等であるという事でした。
仮にこの発症率が年齢を問わないものであるならば、全国において小児甲状腺癌検診を直ちに始める必要があると思われます。
しかしながら、素人が一概には言えないものの、社会的な通念や一般的な医学知識等からも常識的に考えて、これほど小児癌があるものでしょうか?
通年的にこれほどの発症率が小児癌として常識であるならば、これまで生きてきた過程において幾度となく耳に入り、身の回り、親族、友人等でもあり得る数であると思います。
しかし友人知人等、誰に聞き取りをしても、まず聞いたことが無いというのが大多数の認識であります。
平成24年度は111,546名の受診者中、548名がB判定(5.1mm以上の結節、20.1mm以上の嚢胞)で平成23年度B判定186名の約3倍となっています。
発症率から換算すると、更に30名の小児甲状腺癌患者が出ても不思議ではありません。通常の発症率であるということにおいては、大いに疑問が残ります。
C判定の結節のサイズが記されていないので判りませんが、初めから15mmあってもB判定だったのでしょうか?
ここからは想像ですが、5-10mm程度だったものが再検査までに15mmになったのではないでしょうか?
進行具合を考えると恐ろしい気がします。
再検査は2年後とか言われている状態なので。
公益財団法人 がん研究振興財団のサイトに部位別の年齢別ガン罹患率が掲載されていました。
http://www.fpcr.or.jp/pdf/statistics/date05.pdf
2005年のDATAのみですが、これをみても『通常の甲状腺癌の発生率と同様』(鈴木眞一氏)とは到底思えません。
ほとんどあり得ないといえるレベルであることが分かります。
さて、なんとかしないと。。。
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※ 参考:ベラルーシの小児甲状腺がん


事故当時の年齢が幼い子どもほど症例が多い。また幼いほど長期にわたって増え続けている。
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