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もうすぐ北風が強くなる

安倍は米中アジアに好まれない政権

 安倍の極右路線と円安、物価上昇方針、世界通貨戦争への「参戦」は中国、韓国、台湾、東南アジア各国から対立緊張政策として不安視あるいは批判されている。
 米国オバマ政権は安倍の訪米を拒否し、2月の日程も決まらない。
 訪米拒否の理由はあれこれの説があるが、要は安倍政権をトータルで「評価しない」ことに尽きるだろう。
 安倍の路線で喜ぶのは米国では「軍産複合体」だけだ。
 それと漁夫の利で巨大な中国市場を獲得できるドイツ、イギリス、オランダ、フランスなど欧州だ。
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  本澤二郎の「日本の風景」(1255) 1/18

<危うい国家主義外交>

 「米国の戦争に加担する国防軍創設」「中国封じ込め」に向けて政権発足早々に始動した安倍外交は、従来の自民党の外交路線と完全に一線を画する危ういものだ。
 平和を愛する敏感な市民は、いち早く軍靴の音や徴兵制に耳をそばだてて怯えている。
 そんな市民の恐怖に対しては、円札を刷りまくってマスコミと株屋を踊らせ、それらに蓋をかけている。
 それにしても、政府挙げての中国封じ込め外交は異様だ。これこそが極右・国家主義外交の悪しき正体である。

 いざという時には、遠い親戚よりも、向こう三軒両隣という諺がある。その両隣との付き合いを拒絶、喧嘩三昧の安倍外交である。子供じみている。価値観や国家観が違う相手とは付き合わない、と言わぬばかりだ。
 こんな政権は戦後初めてのことだろう。天皇制国家主義に心酔する戦争知らずの政権の怖さ・恥部かもしれない。国民はこれに重大な関心を抱いて、この政権と対峙する必要があろう。

<1月訪米に待った>

 安倍首相は1月訪米を誓って伊勢参り、神風が吹か無いと知るや、明治神宮にも参拝したが、それでもワシントンから蹴飛ばされてしまった。こんなことも珍しい。
 日本は米軍に金を払ってまでして、基地を提供してワシントンに朝貢している唯一の国だろう。かの国の指導層からは「アジア太平洋で一番頼りがいのある国」と日ごろからおだてられてきた。

 たとえ参勤交代と言われようが、ワシントン詣でをすることは、日本国首相の最初の仕事なのだ。しかも、総選挙で圧勝して政権奪還の訪問である。凱旋将軍の扱いをしてくれるだろう?との思いを抱いての訪米計画であったはずだ。
 ワシントンの御主人は首を長くして「早く来い」と手招きしていたろう?実際は違った。「1月は時間が取れない」と外交ルートを通して断られてしまった。安倍の面子は丸潰れだ。
 東京は、1月訪米を想定して通常国会を28日に召集したのだが、どうやら民主党リベラルのオバマ大統領は、極右の日本国首相に対して、そんなに関心を抱いていなかった?
 オバマは前任者のブッシュとは水と油だ。戦争屋を嫌うオバマなのだ。思えば安倍も麻生もワシントンの共和党・ネオコンとのパイプばかりである。
 民主党リベラルとの付き合いはゼロである。

<TPP処理?いや違う?>

 安倍の1月訪米を拒絶したワシントンの思惑は、何なのであろうか。誰しもが、それはTPP参加問題であると、さも当たり前のように口をそろえる。民主党もそうだったが、自民党も農村議員の全てが「TPP参加を阻止する」と公約してバッジをつけた。
 幹事長の石破にしても、安倍にしたって地方の農村を抱えている。野田以上に壁が厚い。それゆえに「TPPに決着をつけてから来い」がワシントンの回答というのだ。

 これと全く反対の指摘もある。「オバマの地元はシカゴだ。TPPに反対している。オバマはTPPに熱心ではない」という。
 ご存知、シカゴは自動車の街である。BIG3の拠点である。アメリカ経済再生の本陣だ。「TPPに日本が参加すると、シカゴは壊滅的な打撃を受ける。シカゴは幽霊街に化けてしまうだろう。
 オバマはTPP推進派ではない。本当のアメリカを知らない者がTPPを宣伝しているだけだ」という解説にも一理ある。

 オバマの怒りは「極端な円安政策にある」との別の指摘をする向きもある。ワシントンがドル札を輪転機で刷っていることはよく知られている。国際通貨だから、それもある程度は我慢できる。
 しかし、日本が同じように刷りまくるとどうなるか。アメリカ製造業がこれまた大変な打撃を受けてしまう。
 円札刷りまくり作戦にワシントンはNOなのだという。これもわかる理由だ。
 ともかく、はっきりしていることは、安倍は1月訪米を拒絶された、という冷厳な事実である。

 2月に具体化するのか?たとえ具体化しても時間は少なく儀礼的になるだろう。
 周辺と本人から、過去の正当化・改憲軍拡・核武装の煙が立ち上っている、そんな人物にオバマが興味など示すだろうか?安倍訪米には複雑な臭いがしてくる。

<中国包囲網形成に必死>

 かくして訪米計画を事実上キャンセルされたような安倍である、その心情には複雑な思いが心を締め付けているだろう。
 東京のワシントンのパイプの小さいことに改めて気付かされている。もはやブッシュのいないワシントンだ。

 次期国務長官のケリーもまた民主党リベラルだ。安倍との価値観は異なる。
 次期国防長官も戦争嫌いで知られる共和党リベラルだ。それが今後、4年間も続くことになる。これまでのようにCIAが暴走できるのかどうか?
 こうしたワシントンの変化を知っていないのか、安倍は内閣挙げて中国包囲網の形成に躍起となっている。実に、滑稽な国家主義外交・価値観外交であろうか。

 まず麻生をミャンマーに行かせた。岸田はフィリピン・シンガポール・ブルネイ・オーストラリアだ。自らは16日からベトナム・タイ・インドネシアである。
 露骨な中国包囲網つくりだ。ワシントンのネオコンの意向でもある。アーミテージが1年以上前からわめいていた路線である。
 北京の感情を害することはできるが、ただそれだけのことである。これに熱心なワシントンのネオコンが、引き続きその地位を維持できるのかどうか、しばらく様子を見るべきだろう。
 アーミテージ・ナイ・グリーン・カーチスら4人組とオバマ・ケリー組と歩調が合うのかどうか?

<欧州経済界は大喜び>

 野田に輪をかけた中国敵視政策に大喜びなのが欧州勢、とりわけドイツ経済界である。
 ドイツのBIG3は、世界不況下のもとで大幅な利益を上げてほくそ笑んでいる。石原と野田のお陰である。米ネオコンの策略の成果といえなくもない。

 そんな石原新党に大量の票が流れた12・16選挙だった。「ムサシ」の成果なのか?怪しいかぎりだ。「自動選挙システムをいじるのは簡単。いじっても不可能なものにする必要がある。これをしないと、何度でも起きる」 と事情通が筆者に明かすほどだ。

 「富士通で処理可能だが、それには総務省の決断、さらにはワシントンの意思が求められる」ということらしい。気の遠くなる作業が求められそうだ。日本属国の鎖なのか。
 ワシントンのネオコンに操作される日本から脱却できないとすると、もはや日本はお先真っ暗ではないのか。
 民意は選挙で決まる。それが「ムサシ」の自動選挙システムで議会が左右される現在のやり方を、昔の人間の手で票読みするようにしなければ、正確な民意は測定不能であろう。これは深刻きわまりない。

 これに全ての政党が沈黙している!驚くべき事態であろう。
 かくして欧米は中国での利益を独占している。欧州だけではない。韓国の新政権も北京接近に舵を切った。
 安倍のラブレターを突っ返している。当然だろう。東京に塩も砂糖も枯渇してないのだ。韓国も先をみて行動している。

<岸信介外交の焼き直し>

 ネオコンの罠にはまった東京の安倍政権なのだ。安倍のルーツは祖父の岸信介に行き着く。東條戦争内閣の商工大臣だ。
 財閥の代理人として満州・朝鮮で悪しき活躍をしてきた。天皇制国家主義の体現者で知られる。

 CIAの力で復権すると、台湾の蒋介石と連携して反中国政策を推進、日米同盟という屈米政権の流れを構築した。安倍も岸に習って台湾の李登輝をまるで父親のように慕ってきた。麻生も同じような対応を見せてきた。
 その台湾は大きく変貌している。しかし、安倍も麻生も変わっていない。時代が読めない。国家主義の弱点である。
 21世紀に入った今どき、岸外交の焼き直しなど通用するわけがない。

<福田全方位外交と正反対>

 岸の後継者で知られる福田赳夫は、政権を担当すると、日中平和友好条約を締結して、岸外交から離脱した。
 安倍の実父・晋太郎はその福田後継者だ。戦争体験もある。これまた岸外交と無縁で、リベラルな政治姿勢を打ち出していた。
 そもそも福田外交は、全方位外交を展開して、各国との等距離を印象付けた。福田の息子・康夫は日中友好を旨とした。

 岸の後継者で岸外交を貫いた人物は一人もいない。安倍ただ一人なのだ。天界で笑っているのは岸一人なのである。
 21世紀の天皇制国家主義など論外である。これに声援を送る読売・産経の世論操作にも困ったものだ。時代錯誤である。

<平和外交が憲法路線>

 日本国憲法は政党・政治家・役人に対して、憲法を順守する義務を命じている。政権担当者はこの憲法を踏み外すことは出来ない。
 憲法順守義務を負っている。
 その点で、司法界の沈黙はおかしい。法曹界はこれに注意を喚起する義務を負っている。
 日本外交は国際協調主義を原則に掲げている。平和外交でなければならない。安倍内閣は、このレールを踏み外している。

 国民は日本国憲法によって保護されている。国民の権利もまた憲法によって保障されている。公務員を罷免する権利を有しているのである。
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