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もうすぐ北風が強くなる

小出氏11/29「原発と政治、政治家」

 小出2

  小出裕章氏インタビュー11/29岩上安身氏: 書き起こし 「kiikochan.blog」から

岩上:この再稼働を認めたのは、関西の広域連合の方々。
橋下さんのイニシアチブとかが大きかったと思うんですけれども、
ずっと脱原発とおっしゃっていて、しかし最後のところで独断があったというふうに言われていますけれども、
えー、いま、小出先生が政治にはコミットしたくないというのはよくよく存じ上げて入るんですけれども、
しかし原発をめぐってですね、脱原発なのか、それとも存続したい、推進して維持していくのかということを、
やっぱり政治選択を迫られる局面になってきた。
総選挙が近づいてきています。

で、この選挙でどのように有権者が1票を投じるかによって、
大きくこれから方向が変わってくる、決まってくると思うんですね。
そういう中で、ま、コメントはしたくないかもしれませんが、
個々の政党や、あるいは個々の政治家の考え方、
他の政策は別として原発に関してという事で結構なんですけれど、
どのようにお考えになっているかちょっとお聞きしたいと思うんですね。

特に今、ま、一番最初に「関西の広域連合の」という事で申しましたが、
橋下さん、
橋下さんのおっしゃっていることはちょっと分かりにくい。
原発は脱原発という事もおっしゃっていた。
だけれども、再稼働は容認したし、
それも夏季限定だと言っていたのが、夏季限定ではなく今も続いていますし、
そしてブレーンに飯田さんや古賀さんのような方がいて、しきりに脱原発の事を聞きいれる。

ま、そういうそぶりをしながらも、でも今、
石原慎太郎さんという明確に原発容認の方とですね、結びついて一つの党をつくった。
もう、ちょっとわかりかねるんですけれども、
こういう橋下さんの姿勢はどういうふうに評価しておられますか?

小出:
まぁ、
私が何で政治が嫌いかといえば、橋下さんのような人が政治家だからですね。

岩上:おぉ…

小出:
ようするに、基本的なポリシーも何にもないんです。
一時期「原発反対だ」とかを言ってみたけれども、簡単にそれを撤回してしまうわけですし、
…彼はとにかく強いものが好きなんですね。
自分も強くなりたいし、強いものが好き
自分よりも強そうな石原さんがいればへーこらと頭を下げてしまって、原発も彼は捨てて、
彼にすり寄ってしまうという、そういう人に私には見えますし、
こういう人が政治をやっている限りは、私はやっぱり政治に期待は持てないと思ってしまいますので、
出来る限り政治家らは離れたところにいたいと思っています。

岩上:
んー、そうすると、橋下さんはね、ま、今日あたりのツイッターでもまだ、
たとえば飯田さんの、飯田さんは今は離れましたから、
飯田さんを批判しながら、彼は総合的判断を出来ないんだと、
政治ができなければ、彼は狭い専門家でしかない。
私のような政治家でなければ総合的な判断は出来ない
とツイッターで書きながらですね、
批判しつつ、自分たちはちゃんと現実的なロードマップのようなもの、
ルールの構築ということをやっているんだと、言っております。
彼が言っている、その日程を決めたりとかルール、
この脱原発のルール構築というのがどのように評価しますか?

小出:
ようするに、原則がないんですね。
飯田さんは彼の専門にのっとって、原則的な立場を貫いているわけですけれども、
橋下さんはそれを政治という言葉で全てを片付けてしまって、原則もなにもないと。
とにかく現実的なやり方という所に彼は逃げていく訳で、
彼にとってやりやすいやり方でしか彼はやらないし、
言葉は悪いかもしれないけれども、
大衆受けを狙って発言をして、ダメだと思えばポッと投げ出すと、
彼にとってはそれが現実
的なんだと思います。

岩上:
なるほど。
脱原発と言っていたのはその時の大衆の空気を読んで人気をとっていた

小出:そうです。

岩上:
で、ここまで引っ張ったという所で、実際には関電の意向を受け入れて、そして捨ててしまうと、
そういうふうに見えると。

小出:
大飯の再稼働の時もそうでしたよね。
「停電してしまうぞ」と脅かされたらば、
「もうこれで終わりだ
」と、「負けました」という事をポロリと言ってしまうわけだけれども、
なにも、負ける必要もなにもなかった。
停電なんて絶対にしなかった訳ですから、ちゃんと戦えよと私は思いましたけれども、
まぁ、もともとそういう人だったという事ですね。

岩上:
橋下さんと手を握った石原慎太郎さん、
石原慎太郎さんはですね、
これは原発推進という事だけではなく、核兵器の保有を検討しようという事を言っています。
そして、前回のインタビューから今回までの間で、数カ月間がありましたけれど、
この間に安全保障とか、国防とかこういうジャンルに於いては状況を一変するような事がありました。
このひと夏の間で、尖閣領土という問題がせり上がり、
それに火を付けたのが当の本人石原慎太郎さんなんですけれども、
その石原慎太郎さんの発言によって、中国との間で大変険悪な状態になってしまい、
日本の、国内の空気も変わった。

こういう中で彼は都知事を辞めて自ら国政に乗り出していくわけですけれども、
石原慎太郎さんの言う核保有、それから原発の存続、維持存続をふくめた、
彼の政治姿勢についてはどのように評価しますか?

小出:
彼は橋下さん以上に力の強いものが好きな人だし、
自分がその象徴
だというふうに思っているのですね。
ですから、自分の言う事が正しいですし、
自分は力を持ってこの国を支配して、そして世界をも支配したいと多分思っているのだと思います。
私はその考え方は基本的に間違えていると思いますので、
彼のような人が政治に関わって欲しくないと昔から思っていましたし、
今もそう思います。

岩上:核保有というのは、これは現実的にあり得ることだとお思いでしょうか?

小出:
現実的という表現は大変難しいと思いますけれども、
技術的にあり得るかどうか?と言えばあり得ます

岩上:あり得ますか

小出:
はい、もちろん。
日本というこの国が原子力というものをこれまでずっとやってきたわけで、
「原子力の平和利用」と言って、
「核兵器ではなくて発電に使うんだ」というのが表向きの顔だったのですが、
でも、日本が原子力に手を染めた一番の理由は、始めから核兵器だったのです。

岩上:なるほど

小出:
ですから平和利用を標榜しながら、
いつでも核兵器がつくれるだけの技術的な力量をつけていく

そして核兵器の材料となるプルトニウムという物質を懐に入れておくと、
必要であればいつでもそれを行使できると、いう、
その条件をつくりたくて原子力の平和利用と言いながら原子力をすすめてきたのです。

もちろん石原さんも初めからそう思っていた筈ですし、
原子力、特に原子力の政治に関わった人たちの中には、
そう思っていた人達がずーっといたし、今でもいる
と思います。
それがたまたま石原さんのような人の口を経て、今出てきているという事です。

岩上:
1950年代に原子力の平和利用というものが初めて持ちあがってきた頃は、
比較的、隠されていなかったんですね、その目的というのが。
当時の政治家たちも「いずれ先々には核保有」というような事を、言ってたりしたんですね。

小出:
そうですね。
2年ちょっと前だったと思いますが、NHKが「核を求めた日本」という番組を放映しました。
それは1960年代に日本という国が原子力に突き進む時にどういう思惑でやっていたかという事を、
当時の外交官とか、外交文書、あるいは外国の…ドイツですけれども、
ドイツの外交官の証言などを集めてきて、構成した番組です。
その番組は明確に、
日本というのは戦争で負けて、二等国になってしまった。
二等国から一等国に這い上がるためには核兵器を持たなければいけない
」と言ってドイツに、
やはり戦争に負けたドイツに働きかけるというそういう内容を暴いた番組でした。

もう昔からそうだったのです。
私は、もちろんその事をずーっと前から知っていましたし、
外交文書にきちっとその事が書いてある訳だし、
日本の外務省の中の専門的な委員会の文書でも、ちゃんと書いてあるんですね。

「日本は核兵器をいつでも持てるようにしておかなければいけない」と。
その事に関して外国から掣肘を受けないように注意をしなければいけないし、
国民に対しても核兵器を持つか持たないかというその選択は・・・
政治的社会的な選択なのだと、
それをきちっと国民にも知らせておかなければいけないという事まで書いてあるんですね。
当時の文書に。

だから、まぁ随分遅れてしまったけれども、ようやく日本という国が、
「日本という国も核兵器を持たなければいけないんだ」という事を
国民に向かって教育を始めたという事
なのかもしれないと思います。

岩上:ここ最近のこの動きは…

小出:NHKがそんな番組をつくるという事も含めて

岩上:
なるほど。そういう事も含めてね、ははぁ
あの~、自民党もですね、石原さんに負けず劣らず右傾化していますけれども、
本音を出してきているというんですか、
改憲案とか、それから自衛隊を国防軍化すると、
もちろんその先にはですね、国防だけのためではなくてアメリカとの集団的自衛権を結び、
アメリカの下請け化をして、世界中に出動できるようになる
ということ、
これはアメリカ自身が強く求めてきていることでもあり、
それに従わざるを得ないという事もあるのかも知れませんけれど、そういう方向性。
それとともに「核」という事が、また強調されてきていると思います。
自民党の姿勢はどういうふうに思いますか?

小出:ま、昔から一貫しているじゃないですか。

岩上:一貫している、

小出:
すぐに憲法を改正したいわけだし、
特に安倍さんなんかは、その筆頭だった訳で、
もし自民党が次の政権をとるというような事になれば、ますます改憲の方向に行くでしょうし、
原子力は決して捨てないで、また復活させる
という、
そういう動きになるだろうと思います。

岩上:
あのー、原子力ムラの中での空気みたいなものは、我々はなかなかわからないのですけれども、
先生はその一角の中にいらっしゃって、エヘヘッ、原子力村の住人ではあるわけですから、…
どうでしょう、やはり科学者や技術者も含めてですね、
この原発を維持するだけではなくて、
常にこれは核兵器の製造まで向かっていくんだぞという事について、
暗黙のコンセンサスがあったりするんでしょうか?
事業者やなにか。
その突出した政治家なんかだけじゃなくて、本当の実務者まで含めて。

小出:
私もその原子力の場に、確かに今でもいますし、
原子力の専門家でも、ま、言ってみればそうだと思いますけれども、
いわゆるテクニカルな現場で働いている人というのは、
社会的な問題とか政治的な問題に関して、ほとんどの人は無知です。
自分の狭い仕事だけ
に関わっているという人が大半です。
ですから、原子力と核の問題の関連を考えるという、そういう動機すらがもともとありません

岩上:そうなんですか、

小出:
ま、なかに、ごくごく意識的な人はいる、居ると思います。
そういう人の中では、
当然核兵器は持たなければならないし、自分も原子力をやりながら協力しようと思う人もいる。

岩上:
いますか。現実的にいらっしゃる。
話をして、そういう事が出てくることというのもあるんですか?

小出:
この話題で直接、核…
たとえば「あなたがやっているの原子力は核兵器をつくるためにやっているんだろう」と言って、
「うん」といった人はいません、はい。
でも「そう思っているだろうな」と私が思う人は沢山います。

でも、沢山とは言ったけれども、今聞いていただいたように、
ほとんどの人は政治にも社会にも無関心なわけで、
そういう政治や社会などに何がしかの興味を持っている人という、そういう範疇の人を頭に私が描いてみると、
ああ、あの人もそうか、核兵器というものをむしろ作りたいと思っていそうだなという人は、
もちろんいます

で、気がついて、やはりそれはダメだ、止めた方がいいと思っている人もいます。
でも、原子力ムラの中でそういう発言はタブーですね。

岩上:
タブーなんですか、
そういうことを論じ合うこと自体が、みんなしない方がいいと思っているといいますか、
だれもしない、

小出:
日本では、原子力は平和利用だというのが、
もう基本的な提言
のように言われてきてしまっていて、
そこでみんな生きてきているわけですから、
原子力はもともと平和利用なんかではない」と言うような発言はタブーなんです。

岩上:
なるほど。
今回その事がですね、くしくも本音がむき出しになってきた。
これは、脱原発の方向に本当に進んで行ったら、核兵器の保有という悲願が達成できなくなるという、
推進派の焦りもあるでしょうし、

それから核とはまた別途の問題として、安全保障をめぐる、
日本だけではなくて、中国やアメリカの思惑も含めてですね、大変きな臭い。
これはつくられた緊張かも知れませんけれども、
緊張が少なくても高められるようなことにもなっていっている。

この事は本当は専門外だと思いますけれどもね、
たとえば尖閣の問題とか日中間の緊張、あるいはアメリカのそこへのコミットメント。
でも、まァ、そこに核も関わるわけで、
どのようにご覧になっていますか?
この夏の出来事が、それを引きずっていく訳ですけれども、いまも引きずりつつあるわけですけれども。、

小出:
憲法に戻ればいいんです。
憲法、たとえば日本国憲法。
みなさんよくご存じの9条には、「国の交戦権は認めない」と書いてあるわけですよね。
そのためには陸・海・空の軍隊を持たないと、ハッキリと書いてあるわけで、
国際紛争を解決するために武力は使わない」と宣言した国なので、そうすればいいんです。

核兵器なんか作らない。
もちろん軍隊も持たない。
国防軍なんてそんなもの持たないわけだし、
自衛隊だって本当は廃止しなければいけない


そういう中で、憲法前文に書いてあるように、
諸国民の公正と信義を信頼して我が国の安全を守ろうと決意した」と書いてある訳であって、
軍隊で安全を守ろうとしない。
諸国民の公正と信義に信頼するということを謳っているわけですから、
そうすればいいんです。
で、個々の属国になるという事をまずやめなければいけないのです。

岩上:やめたくても止められないような状態なのかもしれませんが、

小出:
長い歴史でしたから、皆さんそう思っているかもしれませんけれども、
私はできると思います。
日米安保もなにも破棄をすればいいのです

どこかの、どこかの国と軍事的な同盟を結ぶなんていうことをしてしまえば、
どこかの国と敵対をするしかなくなるわけですから、
諸国民の公正と信義に信頼をするなんて言う事はできなくなってしまいます


岩上:
あの、この問題も含めてですけれど、
今ちょっと石原さん橋下さんについてのね、ご見解を聞きましたが、
あと自民党の事も聞きましたけれども、
新たに第3極の中で、第3極の右派が日本維新の会だとすると、
第3極中道リベラルみたいな形で、これはほんの数日ですけれども、結集の動きがみられました。

滋賀県知事の嘉田さんがトップに立ち、飯田哲也さんが代表代行につき、
そしてそこに、国民の生活が第一とか、
あるいは亀井さん山田さんがつくられた、脱原発という、略称脱原発という小さな、
まだ党にはなっていない党が加わったりですね、

そういう動きが急に今進みつつあります。
でもこれ、衆議院選まで本当にもうわずかなんですけれども、
この動きはどのようにご覧になりますか?
あるいはトップに立った嘉田さんとか、どのようにご覧になっていますか?

小出:
総選挙が近づいてきてどういう選択をするか?という時に、
たとえば今までだったら、二大政党制だとか言って、
民主党か自民党かどっちかを選べというような事だったんですね。
どっち選んだってダメなんですよね。

私は即刻原発を廃止しなければいけないと思っていますけれども、
どっちを選んでもダメ。
その次に出てきた橋下さんと石原さんの組んだ、あれもまたダメ。
な訳で、政治全体がもう腐りきっていると私には見えた、見えてきました。

その中で、とにかく
原発を止めようとしている人たちの受け皿が何かできて欲しい」と私は願っていましたので、
その受け皿を嘉田さんが作って下さったという事はありがたいことだと思います。

原発を止めるという事はただ原子炉の問題だけではなくて、
「どういう社会をつくるか」という事
に関わってる訳ですから、
「原発を止める」という事を第一の旗印にしてくれたということをありがたく思うし、
嘉田さん達の活躍を願いたいと私は思います。

岩上:
同じ関西の自治体の長で、先程橋下さんに非常に厳しい評価だったんですけれど、
嘉田さんという人はどのようにご覧になっていますか?

小出:
嘉田さんは、もともと学者ですし、大変有能な学者でしたので、
個人的な感想というか・・・気持ちを言わせていただけるなら、
彼女は学者として自分の才能を発揮した方が、して生きてきた方が
幸せだったのかもしれないな、とは思いますけれども、

ま、よほどの覚悟を持って政治の世界へ行かれた訳ですから、
彼女の覚悟が生きて欲しいと思いますけれども、
私が大嫌いな政治の場だし、嘉田さんも苦労するだろうなと、
ま、これまでも苦労をさんざんされて来ているし、これからもますます苦労するんだろうなと、思います。

岩上:
あのー、小沢さんがですね、この脱原発を軸に、結集軸とした未来の党に、
自分が作っていた国民の生活が第一を、あっという間に解党してですね、
一転して加わるという姿勢を見せられ、たちまちそこへ入って行ったわけですよね。

この集まってくる諸政党の中で一番大きな所帯は国民の生活が第一ですし、
またその中で国政に最も経験豊かな政治家という事になると、
これはダントツに小沢一郎という事になると思うんです。
それを歓迎する人もいるだろうし、
小沢さんのファンという人は歓迎すると思いますし、
小沢嫌いという人はですね、大変胡散臭く見るだろうし、いろいろな評価があると思うんですが、
小沢一郎さんがここに加わったということ、
そして小沢さんという政治家はどのように小出さんはご覧になっているんでしょうか?

小出:
私、もともと・・・強いものが嫌いなんですよw。
ですから、

岩上:もうそれは生理的な話ですか?

小出:
そうですね、ま、生理的な話もあるし、
強いものを求めるような社会はもうそもそも腐っていると私は思いますので、
強い人、強い人…ま、橋下さんもそうだろうし石原さんもそうだけども、
自分が強くなりたいし、強い人に憧れるという、
国民の多くの人も何か「強力な指導者が出てきてほしい」というふうに
今願っているのかもしれませんけれども、

私はその事自身が間違いだと思っていて、
むしろ自分一人一人が主権者として、
しっかりとして自覚を持って生きるという事
の方が大事なのであって、
「強い指導者は求めてはいけない」とむしろ思っているのです。
そういう意味で言えば、小沢さんも強い指導者の一人だと思います。

最近の彼の発言を見ている限りは、大変立派だと思います。
「原発に反対」と言ってですね、
ハッキリと彼はものを言うようになってきたわけで、立派だと思うし、
今回の動きに関しても、
国民の生活が第一をパッと解党してですね、脱原発で一本化しようという決断ができるだけでも、
流石に有能な政治家
だと思います。

ただし私はもう何度も申し上げているけれども、
政治という場を信用していませんので、
小沢さんも、長い間政治の場にいた人ですし、
これから政治という場所でどのように変わっていくのか、不安がないわけではありません。

岩上:
国民の生活が第一はドイツへ視察に行きましたよね。
河合弁護士も同行されたようですし、
我々も記者を同行させて向こうでの状況もことごとく中継をしたりしたんですけれども、
それなりに事前の勉強も積み重ねていたようで、
その勉強会にも出席、我々の記者もさせてもらって、
結構分厚いペーパーを読み込んで、向こうに行かれていたようです。

このドイツ視察の成果というものも、
詳しくはご存じないかもしれませんけれども、
小出さんはどのように見ていますか?
ドイツで学ぶっていうのは良い事なのか悪い事なのか?

プラスなのかマイナスなのか?も含めてですね、
ドイツの道筋それが全部正しいとは限らないと思いますし、
どのようにお考えでしょうか?

小出:
原子力に関する限りは、日本よりははるかにドイツの方が正しいと私は思います。
日本は相変わらず原子力がなければ立ち行かないというような事を
政治のトップの人達が言っているわけですし、
経済界もこぞって、そう言っているわけですね。
私は「経済界って金勘定するんだったらちゃんと金勘定ぐらいしろよ」と私は思いますけれども、

原子力なんかやっていたら経済が立ち行かないという事になんで気がつかないか?と思います。

そんなのはドイツの経営者だってちゃんと分かっているわけで、
政治の場の人達と議論をしながら、やはり縮小していこうという事になっているのですよね。
もっと立派なのは、倫理的な考え方というのが、きちっと存在していて、

原子力のようなものをやるのは、倫理に抵触する」と、はっきりと認めるわけですよね。

私ももちろんそう思うけれども、
日本でその議論をしようとすると、
「そんな事言ったって実際にはできっこない」と。
「経済が立ち行かなくなるからどうだ」と、結局、また金の話しに戻ってしまうという、

「人間としてどうやって生きるか」という議論が、
この日本という国ではなかなか根付いてこなかったという、そういうことだと思いますし、
ドイツから学ぶという事は、私はいいことだと思います
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絵空事ではない、未来の党への期待と支持

 広範な国民の脱原発・消費増税阻止・反TPPの立場を鮮明にした「日本未来の党」は、少数政党の死に票となるか、それとも国会の政策決定に一定の影響力をもつ中堅政党としての議席を確保、勝利するか?

 爆発的な集票をする可能性があることは、誰しもが認めるだろう。
 マスコミの世論調査は偏向し、捏造の余地さえある代物なので考慮しないが、国民のうちの少数とは言えNet調査(IDにより重複を排除したもの)はそれなりに参考とできるだろう。
  ーーーーーーーーーーーーーーーー
  これは絵空事ではない 未来の党 比例で40%、76議席を固めている 11/30 日刊ゲンダイ

 大マスコミの予想は無意味
<無党派層の3%が動けば小選挙区も激震>

 電撃的に旗揚げし、選挙をガ然、面白くさせた嘉田新党、「日本未来の党」は果たして、どれくらい勝てるのか。
 大マスコミは「準備不足」や小沢一郎が背後にいることを理由に冷ややかだが、「未来」の選挙関係者の見方はまったく違う。彼らが描く「比例で80議席」は、決して大風呂敷ではない。

 大マスコミの世論調査は、自民がトップで維新が続き、民主が3番手というのが多い。
 比例の投票先は自民が二十数%、民主は十数%、維新は民主を若干リードで、小沢の「国民生活」などは数%にとどまっている。
 この通りの結果になれば、政治は何も変わらないが、朝日新聞OBで政治評論家の国正武重氏はまったく別の見方をする。
「ハッキリ言って、日本未来の党が旗揚げする前の調査は意味がないと思いますよ。卒原発、消費税反対の未来ができたことで、大きな変化が起きると思う。とくに女性や若者の票を取り込むだろうから、大新聞のこれまでの世論調査とはまったく違う結果になると思います」

 国正氏によると、小選挙区制では「3~5%の理論」というのがあるという。
「無党派層の3~5%が動くだけで選挙の流れが一変するのです。既成政党の票は固定票プラスαの無党派層。このαが変われば、オセロゲームのように選挙結果が変わります。
 今度の選挙は7割の有権者が関心を持ったり、選挙に必ず行くと答えている。3・11後初の国政選挙であることも大きい。
 無党派層の数%が選挙に行けば、投票率がグンと上がる。当然、その投票先は既成政党ではないし、石原、橋下ファンが固定化している維新でもない。未来がその受け皿になれば、選挙はガ然、面白くなってきます」

 実は未来の選挙関係者も同じような見方をしている。
 参考にすべきは7月に投開票された山口県知事選だ。
 自民・安倍総裁の地元で、保守の牙城といわれた山口で、自民党候補の山本繁太郎氏が取った票は25万2000票。辛うじて逃げ切ったが、脱原発を掲げて挑んだ飯田哲也氏も18万5000票を集めた。その差はたった7万票、飯田氏は有権者の35%の票をかき集めた。

 その飯田氏が未来の副代表になり、山口県知事選のリベンジをするのだ。
「脱原発を掲げたところ、保守の山口で35%の票が出たのは非常に大きい。全国規模になれば、比例で40%くらいの票を集められる」と選挙関係者はソロバンをはじいている。

「40%といえば、前回の衆議院選で民主党が比例で取った42%に匹敵する。この選挙で民主は87議席を取りました。自民党は26%で55議席。自公をあわせると38%で76議席でした。となると、未来も比例で76議席超はいく。これは決して、皮算用ではありませんよ」(未来を取材している選挙関係者)

 小選挙区は候補者が出揃うこれからだが、そこでも「3~5%の理論」を当てはめると、躍進が期待できる。
 少なくとも、76プラスα。これだけの議席が期待できれば、未来は間違いなく台風の目になるし、大新聞の選挙予想は大外れということになる。
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 そして、Yahoo政治投票
国民の生活が第一(代表:小沢一郎氏)が解党し、嘉田滋賀県知事が結成を表明した日本未来の党に合流することを決めました。あなたは、合流に期待する? 12/1 13時現在6531票

 全体   期待する 53%  期待しない 38%
 生活、社民、きずな、減税、大地、日本の支持者は100%から90%の高率で期待している。
 社民支持者も高率で期待している。

さらに民主支持者
 民主支持  期待する 57%  期待しない 35%
つまり、いまだ民主支持の良心的層への転換効果が大いに期待できる。

 最後に支持なし層  期待する 35%  期待しない 51%
 11/27からまだ日が経っていないことを踏まえると、地すべり的な変動が始まっていると考えられる。
 意外と、絵空事ではないようである。

 最後に腐れ裏切り政権横領の米国かいらい民主党さん。日刊ゲンダイから。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 大量擁立のウラで“銭ゲバ集団”と化した民主党  11/28 日刊ゲンダイ

公認料1000万円もらって温泉めぐり

 衆院選公示(12月4日)まで1週間を切り、民主党はモノ凄い勢いで、小選挙区の候補を擁立している。その数258人(27日現在)。
 今後さらに10人ほど立てる予定で、一時は約70あった「空白区」の大半が埋まりそうだ。

「離党した議員を、とにかく当選させたくない党幹部が、連日、若手秘書や落選中の地方議員に電話をかけ、『刺客』となるよう頼み込んだ」(党関係者)というが、不思議なのは今回48人もの新人が立候補することだ。
 政党支持率は「維新の会」にまで抜かれ、惨敗確実なのに、なぜこれだけの新人が集まったのか。

「党が『立候補すれば公認料と活動費として1000万円をあげる。選挙中に追加もする』と露骨にカネで“誘惑”したようです。
 たった1カ月の選挙で、1000万円は大きな魅力です。秘書は『短期間だし、懐が痛まないなら一度経験してみよう』だし、落選中の県議市議は『今回、顔を売るだけ売って、次の地方選につなげよう』と思ったようです。
 中には活動をほとんどやらずに車を購入したり、温泉巡りや高級クラブ通いを計画する新人もいるようです」(政界関係者)

 民主党への年間の政党交付金は165億円。貯金も200億円近くあるようだから、大盤振る舞いするわけだ。
 その一方、解散前後に離党した小沢鋭仁元環境相ら11人の前衆院議員に、「10月に活動費として支給した300万円を返せ」と厳しく迫っている。

 離党者続出は自分たちの失態が原因なのに、「カネ返せ」とはよく言えたものだ。
「民主党は、離党した『生活』の議員の政党交付金まで平然ともらっています。その額はすでに7億円。それは国に返還するのが筋でしょう。
 当たり前のことはせず、新たな離党者に対して『カネ返せ』と請求するのは、おかしすぎます」(政治ジャーナリスト・小谷洋之氏)

 民主党はもはや銭ゲバ集団だ。
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脱原発・消費増税阻止・反TPPの統一戦線を:植草

 植草

 相変わらずテレビと大新聞は民主と自民、維新の会などばかりを報道し、それ以外はこの世に存在しないかのごとくに国民を追い詰めたつもりでいる。
 画面と紙面を原発推進・消費増税・TPP参加の、これら反国民のかいらい勢力で覆い尽くしている。
 国民大衆の利害ははっきりしている。
 脱原発・消費増税阻止・反TPPである。

 猛烈なマスコミの世論操作に洗脳されてはいけない。
 「日本未来」への結集は、民自公などの「反国民勢力」と「国民の勢力」をはっきりと明快に分けてくれた。
 これは大きな転換を生むだろう。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   脱原発統一戦線は300選挙区擁立を実現すべき 11/30 植草一秀

10党党首による党首討論が行われた。
原発・消費税・TPPの三大テーマについて討論が行われた。
10人の党首がいて、三つのテーマについて意見を述べると、これだけで1時間半の時間がかかる。
これで討論は終わった。

だが、NHK討論と異なるのは、偏向運営が行われないことだ。
NHKの討論では、偏向司会者の島田敏男氏が民主と自民にばかり話をさせる。
メディアが創作した第三極であるところの日本維新などは、国会議員数が15程度にもかかわらず、特大の取り扱いを受けている。

「放送法」という法律が存在するのだから、「政治的公平」に違反する放送事業を厳しく摘発するべきである。
10の政党が討論を行うなら、決められた時間で発言するのが適正だ。
1時間半の枠なら、三テーマについて、それぞれ1分ずつの発言になる。

意味があるのは、党首の発言を直接見ることができることだ。

原発・消費税・TPPはいずれも超重量級のテーマである。
そして、この三つの問題に対するスタンスが、基本的にはねじれることなく二つに分化する。
この点が重要だ。

ひとつの立場は、
原発・消費税増税・TPP推進。
選挙向けにあいまいな態度を示す政党があるが、実情は明かだ。
民自公の大政翼賛野合勢力がこの分類に属する。
民主党は2030年代の原発ゼロなどと触れ回っているが、2030年代まで原発を稼働するのだから、明確に原発推進勢力だ。

野田佳彦氏が脱原発か続原発かなどと発言し、まるで民主党が「脱原発」を唱えているような言い方をするが、これがペテン師、詐欺師首相の特徴だ。
原発ゼロの閣議決定も見送った。
野田民主は明確に原発推進勢力である。


「みんな」は脱原発、反消費税増税を一応掲げているが、TPP推進なのだから、原発ゼロに実現性はほとんどない。
自民党はTPPにあいまいな表現を使っているが、対米隷属の自民党にTPPを拒絶することは不可能である。
維新は原発ゼロを撤回した。原発推進勢力に仲間入りをしたのだ。
TPPはもちろん賛成だ。
消費税増税も完全に賛成である。

したがって、民自公+国みん維新の6党が基本的には、
「原発・消費税増税・TPP」推進勢力である。


マスメディア=マスゴミが総力をあげて、この6党を全面支援している。
日本の主権者国民がどのように考えるか。
主要政策を最後に決めるのは主権者国民だ。

原発をゼロにするのかしないのか。
ゼロにするとすればいつするのか。
再稼働を認めるのか。活断層の上の大飯原発を停止させないのか。

これらを決める権限を持つのは主権者国民である。

野田佳彦氏が示した「シロアリ退治なき消費税」阻止の約束を踏みにじる野田佳彦氏による「シロアリ退治なき消費税」を日本の主権者国民は認めるのか。
消費税増税を阻止する勢力が国会過半数を確保すれば、消費税増税は実施されない。この最終判断を下すのはもちろん主権者国民だ。

TPPの本質は、国際大資本が主権国家を支配下に置くことだ。
国際大資本によって、日本国民の生命や健康、安全が破壊される。

公的医療保険制度が破壊され、日本の国民が残留農薬、遺伝子組み換え食品、排ガス、BSEの危険に晒されることになる。
製造業はTPPに参加しないと国外に出ると言うが、TPPに参加して国内の労働者が助かるのかと言えばまったく違う。
製造業は人件費の安い国に立地を移すか、日本で賃金の低い外国人労働者を雇用することになる。国内の労働者の処遇が急落することは間違いない。
製造業は資本の利益だけを考えて発言しているのであり、国内の労働者などは、単なる消耗品としか考えられていないのだ。

日本の主権者国民は
「脱原発・反消費税増税・反TPP」を選択する。
この勢力が国会過半数を獲得しなければならない。
国民の意思を受け止める新勢力が登場した。
それが「未来」だ。

私たちの思いを「未来」に託さねばならない。
党利党略で大同団結しない勢力を私たちは応援してはならない。
みんなで力を合わせようとするとき、自分勝手な行動を取れば、大きな仕事はできない。

主権者国民連合は300選挙区に支援候補者を用意しなければならない。
共産党は空白選挙区で選挙協力を獲得し、候補者が重複する選挙区で候補者調整を行うべきだ。
双方にメリットのある取り組みであるはずだ。

「脱原発」勢力は原発ゼロ目標を前倒しするべきだ。
「再稼働」を認めず、「即時ゼロ」を目標に掲げるべきである。

日本の進路、日本の未来を定める選挙である。
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