ウクライナ5~10Bq/kgの食品で被害が出る
2012-11-07
<ウクライナ報告>「5から10ベクレルの食品で被害が出ているという事を確認しました」小若順一氏11/2 書き起こし「kiikochan.blog」から
小若氏の低線量被爆のウクライナ調査報告
2012年11月2日 「ふくしま集団疎開裁判」の抗議アクション
ーー食品と暮らしの安全基金の小若理事長においでいただきました、
小若さんは昔から原発問題に取り組んでおられまして
福島の原発事故があった後、今年になって3回ウクライナに現地調査に行かれています。
特に低線量被ばくの問題に関して、今回かなり突っ込んだ調査をされてきまして、
報告書もお出しになっています。
それがこの、第三回目の報告書なんですけれども、こういうものを出しております。
今日はこの内容について説明していただきます。

小若:
こんばんは小若です。
福島の子供たちが将来どうなるのか?という事を心配していまして、
それでチェルノブイリに行ってくればいいだろうという事を去年から考えていて、
チェルノブイリ原発事故から26年経っていまして、向こうでは孫が生まれ始めている訳です。
そうすると昔は、子孫危機と言ったように遺伝毒性をずっとやっていたので、
孫の代になると、病気が重蔵しているかもしれないと、
たとえば今2歳、3歳ぐらいの孫がいますから、
で、そういう事も主に調べてみたいという事で、詳細な調査をやりました
だけどその、病院に行かなければならないんですよね、
病院に行くとがんの子どたちですから、もちろん頭に毛は無いし、なかなか辛くて、
自分で治せるわけでも無いですし、ま、そういう事をしていましたら
「足が痛い」という子どもを見つけたんですね。
偶然見付けて、それ以降家庭を尋ねては、
事故の時に、チェルノブイリの時に妊娠していた女性の孫を取材していた訳ですよ。
そうすると、みんな「痛い」って言うんです。
みんなって言うのは、おばあちゃんも痛い、お母さんも痛い、孫も痛いという、すごい状態です。
おばあちゃんはもう全身あちこち痛いです。
大体全身ものすごく痛いです。
お母さんも相当痛いです。
孫になると足が痛い。
たまたま飛び込みで学校に行きまして、学校でお絵かきコンクールをやっていました。
そのお絵かきコンクールで、校庭で20人ぐらいの子供たちが元気そうに遊んでまして、
そこに副校長先生がいたんですけれども、
副校長先生に「子どもたちは元気なんですか?」って私が聞きいたんですね。
もちろん通訳さんを挟んで。
そうしたら、「あんた何言ってんのよ」って、
「もうみんなおかしいよ」って先生に言われてびっくりしまして、
それで「じゃあ集めて聞いてみるかい?」って言うんで、
校庭で遊んでいた子どもたちに集まってもらいました。
集まってもらって「足が痛い子」って言って手を挙げてもらうと、
約半数の子どもが手をあげた訳です。
それが2回目の調査ですね。
で、半分ぐらい足が痛い子どもがいるんだという事が分かって、
3回目はもっと詳細にやろうという事で
足首とか膝が痛いとか、腿が痛いとか、ふくらはぎが痛いとかというふうに分けて、
それから頭が痛い、の子が痛いというのも調査したんです。

最初から学校に申し込んでいて、学年ごとに集まってもらって、
合計101人の子どもを調査するとですね、
足が痛い子が7割です。
その7割という場所は、第3種汚染地域と言いまして、移住する権利を持っている地域です。
移住した場合に、先程も言いましたけれど、移住するとですねすごいですよ、
敷地面積110坪、110坪です。
庭が20坪から30坪ぐらい付きます。
畑も貰えまして、畑は130坪ぐらいもらえます。無償で貰えるんですよ。
それで家も付いています。
家の大きさが私の家の1階2階を全部あわせた部屋よりももっと大きい。
良い家かどうかは家次第です。学生が造った家はボロボロ、業者が造った家は素晴らしい、
これはいろいろあります。
これはもう緊急でやっているみたいですからいろいろあるみたいですけど、
で、そこをずっと回っていって、いろんな事が見えてきたんですけど、
ちょっと話が横道にそれましたけれども、
子どもは7割が足が痛いと言って、
頭が痛い子が5割
喉が痛い子が4割というような、
そういう第3種汚染地域とか非汚染地帯の子どもの実態です。

我々の事務所は埼玉県の与野にあるんですけれども、
その辺の線量というのは0.08マイクロシーベルト/hです。
非汚染地帯だと、0.08~0.07ぐらいです。
高いところに行くと0,11とか0.12位で、うちより少し高いですけれど、
だけど福島から見れば、郡山の、当時だったら5分の1ぐらい、今で6分の1ぐらいという、
その位の線量のところです。
その位の線量のところで、食生活は自給です。
だからさっきも申しあげましたけれど、庭に当然作っていますし、
それから庭以外に畑も貰っています。畑でも自給します。
それから村よりもちょっと広い入会地みたいな森がありまして、
森できのこを取ったりベリーを取ったりしていまして、それも自給です。
きのこをみんな大量に貯蔵しています。
そういうふうにほぼ完全自給です。
牛も共同で飼っていまして、ミルクもチーズも自給的なものを食べていると。
で、そういうところで、
それで衛生研究所にですね、食材を持ちこんで検査してもらいます。2カ所で。
衛生研究所に持ち込んで検査をしてもらったんです。
それで大体推定してみると、食事、Kgあたり、5~10ベクレルですね。
kgあたり5~10ベクレル位で子どもから痛みが出ます。
そしてこれがウクライナの実態です。
子どもと言っても5歳から10歳ですから、
だから日本で…例えば埼玉の状態ですと、埼玉のものは去年25~30ぐらいですから、
あの位の汚染がもし5年続けば、埼玉で痛みの出る子どもというのが半分いきますけど、
今年は、ゼロになって、ゼロじゃないですね、検出検体が1体になっていますから、
埼玉はもう大丈夫ですけれど、
まだ、福島の方はおそらく、おそらくダメでしょうね。
平均が6とか10とかにはならないんじゃないですか。
とにかく平均値ですけれども、5から10ベクレル位で、痛みが出てしまうんです。
その理由はですね、今まで皆さんは癌の話を聞かれていたと思いますけれども、
僕らが言っているのは癌じゃありません。
痛みです。
癌は、良く再生する、良く分裂するところで放射線が遺伝子に傷を付けると癌になりますが、
ところがですね、ほとんど再生しない、
たとえば神経などは昔再生しないって、分裂しないって言われていた細胞から、
そういう再生しない細胞のところに内部被ばくで遺伝子に傷がつくとどうなります?
ダメージだけが蓄積していくんですよ。

ダメージがどんどん蓄積していくと、たとえば心臓が痛くなるということで、
最終的には心筋梗塞で死にますけど、
それと同じような事が筋肉でも起こるわけですね。
それであちこちが痛いんです。
で、わたしたちが実際に避難をしてもらいました。
クリミアといってそうとう遠いです。
なん100キロというところではない南の方に避難をしてもらいまして、
そこから非汚染地帯を70日間転々と療養してもらいました。
26歳の女性という事はチェルノブイリの事故の時に生まれた女性です。
彼女は1月に生まれていますけれども、
その女性に70日間避難してもらいますと、
45日目までは全然、全く治りませんでした。
全身が痛くて痛くてしょうがないと、足も腕も肩もというかんじですね。
ところが、54日目位で相当良くなっていまして、70日目でほぼ良くなった。

我々のところに来てもらったのは70数日目ですけれども、報告をしてもらいましたら、
「ほら!」って、「もうどこも痛くないのよ」と、ニコニコで話を締めくくってくれたんですね。
だから、痛みの場合は直る可能性があります。
いいものを食べてれば治るんじゃないかと思っていますが、
まだ、多少サナトリウムなんかで治療を受けていますから、
食べ物だけでよくなるかどうかは、まだ完全に確認できていませんけど、
一応治ることは確認できました。相当時間がかかるけど。
だけど被害は出ますよ、筋肉がやられる、神経がやられるんですから、
細胞分裂はしない組織で放射能が内部被ばくで傷がつくと痛みが出るという事だけはほぼ間違いがない。
それは治せるという事が今回見付けてきた事です。
原理的におかしいのはですね、僕は添加物とか農薬をやってきましたけれど
添加物や農薬というのは動物実験で無作用量のを出すんですよ。
ところが放射能の場合は無発がん量です。無作用量じゃなくて無発がん量です。
で、「癌が出ないところを健康に影響が無い」と言って言い換えるんですよね。
インチキです。
言い換えた上に安全率を掛けません。
添加物・農薬の場合は100分の1の安全率をかけて基準を作ります。
ところが放射能の場合は安全率無しです。
「癌が出てない」という証拠のところまで下げて、人に健康が無いというふうに騙すんですよ。
それが今の学者です。
だからもう、まるでおかしいと思いますけれども、
ま、実態がそうなんで、騙されないようにしなきゃいけない、
被害を受けないようにしなければいけませんから、ぜひ、
とりあえずは5から10ベクレル位で被害が出るという事を確認しました。
もうちょっと遠くでもしかしたら被害が出てるかも。
要するにね、7割子どもの足が痛いという地域が、5から10だったという、
5から10ベクレル位で7割の子どもの足が痛かったという、これが今分かっている事実です。
そこまで今つきとめていまして、もうちょっと先へ進めたいと、今考えているところです。
ご清聴ありがとうございました。
質疑応答
低線量食品を食べたことによる健康被害のお話が今あったんですが、
それを今の福島の現状と比べて、
チェルノブイリの問題が福島との問題にどういうふうに絡んでくるのか?を、
少し具体的にお聞きしたいと思うので、その辺のところからちょっとお話しいただきたい。
質問:
先程の説明ですと、
チェルノブイリの健康被害が出ている線量の汚染の低線量汚染食品のベクレル数というのは
5~10ベクレル/kgのものを食べていると。
で、日本の今の基準というのは100ベクレルですよね、
10ぐらいのもので されている訳なんですけれども、
そういうものを日本の国民なり子供たちが食べ続けた場合の
健康被害の可能性というものについてはどういうふうにお考えですか?
小若:
それは一緒ですから、全く一緒ですから、
安全率をかければ当然1ベクレル位に規制しないと、日本の子供に被害が出てくると思いますね。
今までは老人はまぁ良いんじゃないかと言われていましたが、ところがそんなことはありません。
年を取った人もやっぱり痛みが出てきますから、
分からないでしょ?
腰が痛い原因が放射能なのか?
こむら返りをする原因が放射能なのか?
そういったものは判断としては分からないので、
だから…因果関係などの証明は出来ないと思いますけれども、
実態はものすごくひどいです。
僕は、触ってみましたけれども、
もう、ガチガチでね、全身が。
こんなに身体が硬い人には会った事が無いみたいな人がズラズラっているんですよ。
第3種汚染地帯で。
つまり郡山市よりもずっと線量が低い。
郡山の今の5分の1位。
その位の線量のところで自給生活をすると、
もう心臓は痛い、腎臓は病院にかかっている、身体がガチガチという人が、
もう、ぞろぞろ居る訳です。
だって、5歳から10歳の子どもで、健康な子どもが…
不健康な子どもが95%で、
健康な子どもが5~6%しかいないというのが実態なんですから。
だから100ベクレルなんていうのは論外だと思います。
質問:
そういう問題についてですね、IAEAもICRPもですね、
「科学的に放射能といまのウクライナの現状が立証できてない」という事で突っぱねているというか、
被害の救済の手を差し伸べていないのですけれども、
その辺は現地に行かれて、現地の反応とかはどういうふうだったんですか?
小若:
反応はね、もう山下の影響がものすごくて、
山下礼賛です。
それで、山下の息がかかっているところに行くと、「放射能は無い」という話になるわけですよ。
だから、論争はもう、いちいち嫌だからしませんけれど、
山下の関係ないところ、例えば学校に行くと「みんな病気」って、どこへ行っても言うわけです。
だけど、病院とかに行くと、「放射能の影響ではありません」という話になって、
「病気は増えていません」
山下の息のかかっていない所では病気は増えていないけれど、
人口が何割か減って、たとえば3割ぐらい減っている訳です。
3割ぐらい減っているという時に病気が増えていないというのは、
「実は3割増えているんですよ」というようになるんです。
ウクライナ政府の別の機関の報告書だと、癌は1.5倍に増えている。
病気 と言ってるんですけれど、
山下のところに行くと「科学的に解明されていない」という話になっているんです。
そこに日本は山下を通じていっぱい金がいっていまして、
建物がそもそも違います。外壁がきれいです。
他の、日本から金がいっていないところは外壁が汚いです。
「ここはそうだ」と思ったら、やっぱりそうだというようなひどい事になっていまして、
要するに山下がウクライナで子どもたちに被害をいっぱい出していて、
そういうことを黙認させている一人の元凶な訳ですね。
で、それを我々がどうも調査しに行っているという、実感がありますね。
結局、「ウクライナは健康被害が出ていないから福島は大丈夫ですよ」と言って
日本人が騙されているところを、私が多分いま、解明しつつあるんだろうという感じで思っています。
質問:
今回の食品と暮らしの安全基金の調査と相前後して、
ちょっと前にNHKのETVで同じようにウクライナの報告があったと思うんですが、
非常に話題というか反響を呼んでいる番組なんですが、
あの番組と今回の調査というのは、どういう形でリンクするんでしょうか?
小若:
緊急事態省というのがありまして、そこが出してて、
要するに病気になって病院に行っている子の調査をやっているんです。
それで6%の子どもだけが健康でという話なんですけれど、
実は、その、
病気ではない、ただ単に足がちょっと痛くて、元気そうに遊んでいる子どもの調査をしたわけですよ。
それでしかも、
NHKがやっていたのは第2種と第3種の入り混じったところで、
線量は僕らよりもずっと高い。
だから、ま、今の福島並みと思えばいいですよね。
そういうところでもう、体育ができない子どもが殆どという。
我々が行った地域はさすがに体育はやっていまして、元気そうに遊んでいるんですけど、
NHKでやった番組だと、もう遊べない
470人いて10何人が体育ができるという、その位健康が悪いんですから。
だから、福島は本当に…自給生活をしたら危ないと思いますよ。
ただ、外部被ばくだけであそこまでいくともとても思えないんですが、
それでとにかくどう違うか?というご質問ですから、
病気になった子どもを調べて
6%健康な子どもがいて、
確実に病気の子どもが78%。
で、僕たちは病気じゃなくて、ただ痛みだけ調べていくと、
7割の子どもが足が痛いという、
痛みだけの話です、我々のは。
質問:
私たちは、前回、前々回の集会の時に
「NHKのETVの番組はいい番組なのでぜひ見ていただきたい」と言ったんですけれども、
いまの小若さんのお話ですと、
NHKが調査した場所というのは、大体今の福島と同じ程度の汚染地域の子どもたちの状況をやったと、
で、今回やられた調査というのはそれよりもずっと低い、
いまの埼玉と同じくらいの汚染地域の子どもたちの実態調査をしたら
すごい事になっていたという事なんですね。
小若:
はい、そのとおりです。
私たちの事務所と同じ線量のところで、子どもの7割「が足が痛い」と言ったんでびっくりして、
だから健康影響が無いなんて学者が言っているのは本当に詐欺師ですよ。
言葉をね、「発がん量、健康影響が無い」と言っているんだけど、
「実際に行って見てみろ!」って言いたいですよね。
ひどい被害が出ているわけですから。
小若氏の低線量被爆のウクライナ調査報告
2012年11月2日 「ふくしま集団疎開裁判」の抗議アクション
ーー食品と暮らしの安全基金の小若理事長においでいただきました、
小若さんは昔から原発問題に取り組んでおられまして
福島の原発事故があった後、今年になって3回ウクライナに現地調査に行かれています。
特に低線量被ばくの問題に関して、今回かなり突っ込んだ調査をされてきまして、
報告書もお出しになっています。
それがこの、第三回目の報告書なんですけれども、こういうものを出しております。
今日はこの内容について説明していただきます。

小若:
こんばんは小若です。
福島の子供たちが将来どうなるのか?という事を心配していまして、
それでチェルノブイリに行ってくればいいだろうという事を去年から考えていて、
チェルノブイリ原発事故から26年経っていまして、向こうでは孫が生まれ始めている訳です。
そうすると昔は、子孫危機と言ったように遺伝毒性をずっとやっていたので、
孫の代になると、病気が重蔵しているかもしれないと、
たとえば今2歳、3歳ぐらいの孫がいますから、
で、そういう事も主に調べてみたいという事で、詳細な調査をやりました
だけどその、病院に行かなければならないんですよね、
病院に行くとがんの子どたちですから、もちろん頭に毛は無いし、なかなか辛くて、
自分で治せるわけでも無いですし、ま、そういう事をしていましたら
「足が痛い」という子どもを見つけたんですね。
偶然見付けて、それ以降家庭を尋ねては、
事故の時に、チェルノブイリの時に妊娠していた女性の孫を取材していた訳ですよ。
そうすると、みんな「痛い」って言うんです。
みんなって言うのは、おばあちゃんも痛い、お母さんも痛い、孫も痛いという、すごい状態です。
おばあちゃんはもう全身あちこち痛いです。
大体全身ものすごく痛いです。
お母さんも相当痛いです。
孫になると足が痛い。
たまたま飛び込みで学校に行きまして、学校でお絵かきコンクールをやっていました。
そのお絵かきコンクールで、校庭で20人ぐらいの子供たちが元気そうに遊んでまして、
そこに副校長先生がいたんですけれども、
副校長先生に「子どもたちは元気なんですか?」って私が聞きいたんですね。
もちろん通訳さんを挟んで。
そうしたら、「あんた何言ってんのよ」って、
「もうみんなおかしいよ」って先生に言われてびっくりしまして、
それで「じゃあ集めて聞いてみるかい?」って言うんで、
校庭で遊んでいた子どもたちに集まってもらいました。
集まってもらって「足が痛い子」って言って手を挙げてもらうと、
約半数の子どもが手をあげた訳です。
それが2回目の調査ですね。
で、半分ぐらい足が痛い子どもがいるんだという事が分かって、
3回目はもっと詳細にやろうという事で
足首とか膝が痛いとか、腿が痛いとか、ふくらはぎが痛いとかというふうに分けて、
それから頭が痛い、の子が痛いというのも調査したんです。

最初から学校に申し込んでいて、学年ごとに集まってもらって、
合計101人の子どもを調査するとですね、
足が痛い子が7割です。
その7割という場所は、第3種汚染地域と言いまして、移住する権利を持っている地域です。
移住した場合に、先程も言いましたけれど、移住するとですねすごいですよ、
敷地面積110坪、110坪です。
庭が20坪から30坪ぐらい付きます。
畑も貰えまして、畑は130坪ぐらいもらえます。無償で貰えるんですよ。
それで家も付いています。
家の大きさが私の家の1階2階を全部あわせた部屋よりももっと大きい。
良い家かどうかは家次第です。学生が造った家はボロボロ、業者が造った家は素晴らしい、
これはいろいろあります。
これはもう緊急でやっているみたいですからいろいろあるみたいですけど、
で、そこをずっと回っていって、いろんな事が見えてきたんですけど、
ちょっと話が横道にそれましたけれども、
子どもは7割が足が痛いと言って、
頭が痛い子が5割
喉が痛い子が4割というような、
そういう第3種汚染地域とか非汚染地帯の子どもの実態です。

我々の事務所は埼玉県の与野にあるんですけれども、
その辺の線量というのは0.08マイクロシーベルト/hです。
非汚染地帯だと、0.08~0.07ぐらいです。
高いところに行くと0,11とか0.12位で、うちより少し高いですけれど、
だけど福島から見れば、郡山の、当時だったら5分の1ぐらい、今で6分の1ぐらいという、
その位の線量のところです。
その位の線量のところで、食生活は自給です。
だからさっきも申しあげましたけれど、庭に当然作っていますし、
それから庭以外に畑も貰っています。畑でも自給します。
それから村よりもちょっと広い入会地みたいな森がありまして、
森できのこを取ったりベリーを取ったりしていまして、それも自給です。
きのこをみんな大量に貯蔵しています。
そういうふうにほぼ完全自給です。
牛も共同で飼っていまして、ミルクもチーズも自給的なものを食べていると。
で、そういうところで、
それで衛生研究所にですね、食材を持ちこんで検査してもらいます。2カ所で。
衛生研究所に持ち込んで検査をしてもらったんです。
それで大体推定してみると、食事、Kgあたり、5~10ベクレルですね。
kgあたり5~10ベクレル位で子どもから痛みが出ます。
そしてこれがウクライナの実態です。
子どもと言っても5歳から10歳ですから、
だから日本で…例えば埼玉の状態ですと、埼玉のものは去年25~30ぐらいですから、
あの位の汚染がもし5年続けば、埼玉で痛みの出る子どもというのが半分いきますけど、
今年は、ゼロになって、ゼロじゃないですね、検出検体が1体になっていますから、
埼玉はもう大丈夫ですけれど、
まだ、福島の方はおそらく、おそらくダメでしょうね。
平均が6とか10とかにはならないんじゃないですか。
とにかく平均値ですけれども、5から10ベクレル位で、痛みが出てしまうんです。
その理由はですね、今まで皆さんは癌の話を聞かれていたと思いますけれども、
僕らが言っているのは癌じゃありません。
痛みです。
癌は、良く再生する、良く分裂するところで放射線が遺伝子に傷を付けると癌になりますが、
ところがですね、ほとんど再生しない、
たとえば神経などは昔再生しないって、分裂しないって言われていた細胞から、
そういう再生しない細胞のところに内部被ばくで遺伝子に傷がつくとどうなります?
ダメージだけが蓄積していくんですよ。

ダメージがどんどん蓄積していくと、たとえば心臓が痛くなるということで、
最終的には心筋梗塞で死にますけど、
それと同じような事が筋肉でも起こるわけですね。
それであちこちが痛いんです。
で、わたしたちが実際に避難をしてもらいました。
クリミアといってそうとう遠いです。
なん100キロというところではない南の方に避難をしてもらいまして、
そこから非汚染地帯を70日間転々と療養してもらいました。
26歳の女性という事はチェルノブイリの事故の時に生まれた女性です。
彼女は1月に生まれていますけれども、
その女性に70日間避難してもらいますと、
45日目までは全然、全く治りませんでした。
全身が痛くて痛くてしょうがないと、足も腕も肩もというかんじですね。
ところが、54日目位で相当良くなっていまして、70日目でほぼ良くなった。

我々のところに来てもらったのは70数日目ですけれども、報告をしてもらいましたら、
「ほら!」って、「もうどこも痛くないのよ」と、ニコニコで話を締めくくってくれたんですね。
だから、痛みの場合は直る可能性があります。
いいものを食べてれば治るんじゃないかと思っていますが、
まだ、多少サナトリウムなんかで治療を受けていますから、
食べ物だけでよくなるかどうかは、まだ完全に確認できていませんけど、
一応治ることは確認できました。相当時間がかかるけど。
だけど被害は出ますよ、筋肉がやられる、神経がやられるんですから、
細胞分裂はしない組織で放射能が内部被ばくで傷がつくと痛みが出るという事だけはほぼ間違いがない。
それは治せるという事が今回見付けてきた事です。
原理的におかしいのはですね、僕は添加物とか農薬をやってきましたけれど
添加物や農薬というのは動物実験で無作用量のを出すんですよ。
ところが放射能の場合は無発がん量です。無作用量じゃなくて無発がん量です。
で、「癌が出ないところを健康に影響が無い」と言って言い換えるんですよね。
インチキです。
言い換えた上に安全率を掛けません。
添加物・農薬の場合は100分の1の安全率をかけて基準を作ります。
ところが放射能の場合は安全率無しです。
「癌が出てない」という証拠のところまで下げて、人に健康が無いというふうに騙すんですよ。
それが今の学者です。
だからもう、まるでおかしいと思いますけれども、
ま、実態がそうなんで、騙されないようにしなきゃいけない、
被害を受けないようにしなければいけませんから、ぜひ、
とりあえずは5から10ベクレル位で被害が出るという事を確認しました。
もうちょっと遠くでもしかしたら被害が出てるかも。
要するにね、7割子どもの足が痛いという地域が、5から10だったという、
5から10ベクレル位で7割の子どもの足が痛かったという、これが今分かっている事実です。
そこまで今つきとめていまして、もうちょっと先へ進めたいと、今考えているところです。
ご清聴ありがとうございました。
質疑応答
低線量食品を食べたことによる健康被害のお話が今あったんですが、
それを今の福島の現状と比べて、
チェルノブイリの問題が福島との問題にどういうふうに絡んでくるのか?を、
少し具体的にお聞きしたいと思うので、その辺のところからちょっとお話しいただきたい。
質問:
先程の説明ですと、
チェルノブイリの健康被害が出ている線量の汚染の低線量汚染食品のベクレル数というのは
5~10ベクレル/kgのものを食べていると。
で、日本の今の基準というのは100ベクレルですよね、
10ぐらいのもので されている訳なんですけれども、
そういうものを日本の国民なり子供たちが食べ続けた場合の
健康被害の可能性というものについてはどういうふうにお考えですか?
小若:
それは一緒ですから、全く一緒ですから、
安全率をかければ当然1ベクレル位に規制しないと、日本の子供に被害が出てくると思いますね。
今までは老人はまぁ良いんじゃないかと言われていましたが、ところがそんなことはありません。
年を取った人もやっぱり痛みが出てきますから、
分からないでしょ?
腰が痛い原因が放射能なのか?
こむら返りをする原因が放射能なのか?
そういったものは判断としては分からないので、
だから…因果関係などの証明は出来ないと思いますけれども、
実態はものすごくひどいです。
僕は、触ってみましたけれども、
もう、ガチガチでね、全身が。
こんなに身体が硬い人には会った事が無いみたいな人がズラズラっているんですよ。
第3種汚染地帯で。
つまり郡山市よりもずっと線量が低い。
郡山の今の5分の1位。
その位の線量のところで自給生活をすると、
もう心臓は痛い、腎臓は病院にかかっている、身体がガチガチという人が、
もう、ぞろぞろ居る訳です。
だって、5歳から10歳の子どもで、健康な子どもが…
不健康な子どもが95%で、
健康な子どもが5~6%しかいないというのが実態なんですから。
だから100ベクレルなんていうのは論外だと思います。
質問:
そういう問題についてですね、IAEAもICRPもですね、
「科学的に放射能といまのウクライナの現状が立証できてない」という事で突っぱねているというか、
被害の救済の手を差し伸べていないのですけれども、
その辺は現地に行かれて、現地の反応とかはどういうふうだったんですか?
小若:
反応はね、もう山下の影響がものすごくて、
山下礼賛です。
それで、山下の息がかかっているところに行くと、「放射能は無い」という話になるわけですよ。
だから、論争はもう、いちいち嫌だからしませんけれど、
山下の関係ないところ、例えば学校に行くと「みんな病気」って、どこへ行っても言うわけです。
だけど、病院とかに行くと、「放射能の影響ではありません」という話になって、
「病気は増えていません」
山下の息のかかっていない所では病気は増えていないけれど、
人口が何割か減って、たとえば3割ぐらい減っている訳です。
3割ぐらい減っているという時に病気が増えていないというのは、
「実は3割増えているんですよ」というようになるんです。
ウクライナ政府の別の機関の報告書だと、癌は1.5倍に増えている。
病気 と言ってるんですけれど、
山下のところに行くと「科学的に解明されていない」という話になっているんです。
そこに日本は山下を通じていっぱい金がいっていまして、
建物がそもそも違います。外壁がきれいです。
他の、日本から金がいっていないところは外壁が汚いです。
「ここはそうだ」と思ったら、やっぱりそうだというようなひどい事になっていまして、
要するに山下がウクライナで子どもたちに被害をいっぱい出していて、
そういうことを黙認させている一人の元凶な訳ですね。
で、それを我々がどうも調査しに行っているという、実感がありますね。
結局、「ウクライナは健康被害が出ていないから福島は大丈夫ですよ」と言って
日本人が騙されているところを、私が多分いま、解明しつつあるんだろうという感じで思っています。
質問:
今回の食品と暮らしの安全基金の調査と相前後して、
ちょっと前にNHKのETVで同じようにウクライナの報告があったと思うんですが、
非常に話題というか反響を呼んでいる番組なんですが、
あの番組と今回の調査というのは、どういう形でリンクするんでしょうか?
小若:
緊急事態省というのがありまして、そこが出してて、
要するに病気になって病院に行っている子の調査をやっているんです。
それで6%の子どもだけが健康でという話なんですけれど、
実は、その、
病気ではない、ただ単に足がちょっと痛くて、元気そうに遊んでいる子どもの調査をしたわけですよ。
それでしかも、
NHKがやっていたのは第2種と第3種の入り混じったところで、
線量は僕らよりもずっと高い。
だから、ま、今の福島並みと思えばいいですよね。
そういうところでもう、体育ができない子どもが殆どという。
我々が行った地域はさすがに体育はやっていまして、元気そうに遊んでいるんですけど、
NHKでやった番組だと、もう遊べない
470人いて10何人が体育ができるという、その位健康が悪いんですから。
だから、福島は本当に…自給生活をしたら危ないと思いますよ。
ただ、外部被ばくだけであそこまでいくともとても思えないんですが、
それでとにかくどう違うか?というご質問ですから、
病気になった子どもを調べて
6%健康な子どもがいて、
確実に病気の子どもが78%。
で、僕たちは病気じゃなくて、ただ痛みだけ調べていくと、
7割の子どもが足が痛いという、
痛みだけの話です、我々のは。
質問:
私たちは、前回、前々回の集会の時に
「NHKのETVの番組はいい番組なのでぜひ見ていただきたい」と言ったんですけれども、
いまの小若さんのお話ですと、
NHKが調査した場所というのは、大体今の福島と同じ程度の汚染地域の子どもたちの状況をやったと、
で、今回やられた調査というのはそれよりもずっと低い、
いまの埼玉と同じくらいの汚染地域の子どもたちの実態調査をしたら
すごい事になっていたという事なんですね。
小若:
はい、そのとおりです。
私たちの事務所と同じ線量のところで、子どもの7割「が足が痛い」と言ったんでびっくりして、
だから健康影響が無いなんて学者が言っているのは本当に詐欺師ですよ。
言葉をね、「発がん量、健康影響が無い」と言っているんだけど、
「実際に行って見てみろ!」って言いたいですよね。
ひどい被害が出ているわけですから。
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欠陥機、女性暴行、侵入殴打破壊。沖縄はもはや無法地帯
2012-11-07
社説 米兵に暴行容疑 沖縄はもはや無法地帯だ 11/3 琉球新報
またしても米兵とみられる男による事件が起きた。酒に酔った米兵が読谷村の居酒屋で暴れ、同じ建物の3階住居に侵入し、眠っていた男子中学生を殴り、テレビを破壊したとみて傷害、住居侵入、器物損壊などの容疑で県警が捜査している。沖縄はもはや無法地帯だ。
米海軍兵による集団女性暴行致傷事件からわずか17日後の事件発生だ。しかもこの米兵は在日米軍が出していた午後11時から翌日午前5時までの深夜外出禁止の指示に背いて外出し、事件を起こしている。
どんなに再発防止策を講じても、それを守らない米兵が存在する以上、米軍が沖縄に駐留している限り事件は繰り返されることを証明した。事件を防止するには空虚な口約束ではなく、米軍そのものが沖縄から去る以外に道はない。
米兵は3階から飛び降りて負傷したため、米軍基地内の病院に搬送された。けがをしていなければ、通報で駆け付けた県警の警察官に現行犯逮捕されただろう。完治すれば県警が逮捕して身柄が日本側に移ると考えるのが自然だ。
ところが藤村修官房長官の見解を聞いて耳を疑った。「起訴前の身柄引き渡しを要請する必要はない」と発言したからだ。開いた口がふさがらない。どこの国の政府なのだろうか。自国民の生命と財産に危害が及ぼされたのに、犯行に及んだ容疑者の身柄引き渡しを求めない理由など見当たらない。
日米地位協定では容疑者の身柄が米側の手中にある場合、日本側の起訴前まで米側は身柄引き渡しを拒否できる。1995年の少女乱暴事件を機に凶悪犯罪に限って、米側が「好意的配慮」で起訴前の引き渡しが可能となる協定の運用改善で合意している。
しかし引き渡しを要請しないという日本政府の姿勢をみると、今回の事件が「凶悪犯罪」ではないとでもいうのだろうか。就寝中に突然自宅に踏み込まれて殴られた中学生の恐怖に思いを寄せれば、こうした対応などできるはずがない。
政府はこの機会にどんな犯罪でも日本側に身柄が自動的に引き渡されるよう地位協定を改定すべきだ。このまま不平等な状況を放置しておけば事件は再び起きる。
空には頻繁に墜落している欠陥機が飛び交い、外を歩けば米兵に性的暴行を受け、自宅で眠っていても米兵に襲われる世界はどう考えても正常ではない。
またしても米兵とみられる男による事件が起きた。酒に酔った米兵が読谷村の居酒屋で暴れ、同じ建物の3階住居に侵入し、眠っていた男子中学生を殴り、テレビを破壊したとみて傷害、住居侵入、器物損壊などの容疑で県警が捜査している。沖縄はもはや無法地帯だ。
米海軍兵による集団女性暴行致傷事件からわずか17日後の事件発生だ。しかもこの米兵は在日米軍が出していた午後11時から翌日午前5時までの深夜外出禁止の指示に背いて外出し、事件を起こしている。
どんなに再発防止策を講じても、それを守らない米兵が存在する以上、米軍が沖縄に駐留している限り事件は繰り返されることを証明した。事件を防止するには空虚な口約束ではなく、米軍そのものが沖縄から去る以外に道はない。
米兵は3階から飛び降りて負傷したため、米軍基地内の病院に搬送された。けがをしていなければ、通報で駆け付けた県警の警察官に現行犯逮捕されただろう。完治すれば県警が逮捕して身柄が日本側に移ると考えるのが自然だ。
ところが藤村修官房長官の見解を聞いて耳を疑った。「起訴前の身柄引き渡しを要請する必要はない」と発言したからだ。開いた口がふさがらない。どこの国の政府なのだろうか。自国民の生命と財産に危害が及ぼされたのに、犯行に及んだ容疑者の身柄引き渡しを求めない理由など見当たらない。
日米地位協定では容疑者の身柄が米側の手中にある場合、日本側の起訴前まで米側は身柄引き渡しを拒否できる。1995年の少女乱暴事件を機に凶悪犯罪に限って、米側が「好意的配慮」で起訴前の引き渡しが可能となる協定の運用改善で合意している。
しかし引き渡しを要請しないという日本政府の姿勢をみると、今回の事件が「凶悪犯罪」ではないとでもいうのだろうか。就寝中に突然自宅に踏み込まれて殴られた中学生の恐怖に思いを寄せれば、こうした対応などできるはずがない。
政府はこの機会にどんな犯罪でも日本側に身柄が自動的に引き渡されるよう地位協定を改定すべきだ。このまま不平等な状況を放置しておけば事件は再び起きる。
空には頻繁に墜落している欠陥機が飛び交い、外を歩けば米兵に性的暴行を受け、自宅で眠っていても米兵に襲われる世界はどう考えても正常ではない。
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