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もうすぐ北風が強くなる

菅谷松本市長インタビュー

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26年経っても原発事故被害は現在進行形――菅谷昭・松本市長/医師に聞く 10/05  東洋経済

 1986年に発生したチェルノブイリ原発事故。その後急増した小児の甲状腺がん患者を5年半にわたり、医師としてベラルーシ現地で治療や医療支援に当たったのが、長野県松本市の菅谷昭(すげのや・あきら)市長だ。菅谷市長は今年7月下旬にベラルーシを訪問し、26年経った現地の様子を調査した。

 福島第一原発事故から1年半。ベラルーシの現在の状況が、福島の事態改善にどう参考になるのか、菅谷市長に聞いた。

――事故から26年経ったベラルーシの現状はどうでしたか。

 結論から言えば、チェルノブイリの影響は現在進行形ということだ。ベラルーシは政治体制が強権的であるため、行政側は楽観的なことを口にせざるをえない側面もあるが、実際は、改善への見通しはまだ明確になっていない。

 また、低線量被曝による健康への影響に関し、今後も定期的な検査が必要であることは認識の一致を見た。併せて、除染の難しさについても聞いた。ベラルーシの現状を見て、あらためて原発の建設推進には慎重さが必要だということを思い知った。

――住民たちの様子はどうでしたか。

 汚染地区に舞い戻ってきた老夫婦が出ている。政府は居住を禁止しているが、半ば黙認している状況だ。彼らのために1週間に1回、食物などの移動販売車を回しているという。また、不審者たちが住み着かないか、火災などの発生防止などで定期的に監視・管理もやっているようだ。

■除染に過度な期待は禁物

――日本政府は汚染地区の除染に力を入れて、住民の帰還を目指しています。

 政府としてそのような対策を取るのは理解できる。だが、ベラルーシで除染について聞いてみると、「われわれも事故当初、除染は相当やったし、カネもかけたが……」と「結果的には無理」ということを言いたそうだった。除染をしても、森林地帯の木の枝や葉っぱなどで放射線量が戻り、イタチごっこに陥ってしまったようだ。地面を掘り返しても、時の経過とともに放射線量は元に戻るとのことだった。

 現在、汚染地域では除染はやっていないとのこと。これは、日本にもそのまま当てはまるのではないだろうか。もちろん、やらないよりやったほうがいいとは思うが、日本には過度の期待があるように思える。ベラルーシで日本の除染計画について紹介したら、「そのような高汚染地区でなぜ除染をやるのか」という口ぶりだった。

――がれきや汚染土壌の処理は、ベラルーシではどうしているのですか。

 ベラルーシでは高度汚染地区で処分しているという回答だった。日本の状況を話すと、「残念だとは思うが、汚染土壌などは高度汚染地区に置いたほうがいい」という印象だった。

 いずれにせよ、26年経っても住めないという事実がベラルーシに厳然と横たわっている。野田佳彦首相は、原発問題に「毅然として対処する」と言うが、それならば、住民にはたいへん気の毒だが、補償策をはじめ現実的な対応を取ったほうがよいのではないだろうか。

■低濃度汚染地区でも子どもたちの免疫低下が深刻

――日本では放射能の影響において、子どもたちの健康問題にも強い関心があります。

 現地でもそれは変わらない。低濃度汚染地区のモーズリ市を訪れた。ここには今年の春、日本に来て公演してくれた民族舞踊団の子どもたちがおり、再会してきた。また、子どもたちの親にも会った。親たちは「子どもたちの免疫機能が低下している。風邪などひきやすく、また治りにくい」と嘆いていた。「食事など気をつけてはいるのだが……」とは言っていたが。

 また、民族舞踊団の練習も「子どもたちの体力が明らかに落ちており、長時間の練習がしづらくなっている」とのこと。検査で免疫機能が落ちていることがはっきりしている。また、子どもたちは10~15歳で、事故から10年以上経って生まれた子どもたちだ。それでも、子どもたちの健康にこれほどの影響が出ていることには注意すべきだろう。

 残念ながら、医学的・科学的な因果関係の立証は十分なされていない。しかし、低濃度汚染地区に住む子どもたちの現状は事実なのだ。

 ベラルーシ・ゴメリ州の保健局長と会った際、「小児甲状腺がんは事故の影響であることは明らか。それ以外は、日本の専門家も言っているようだが、感情的な問題(psyco-emotional effect)によるものだ」と言った。保健局長は国の官僚であり、現在のベラルーシのような政治体制ではそう言わざるをえないのだろう。

 そこで、私は「精神・感情的な影響と言われたが、小児の免疫機能が落ちているときに、はたしてそう断言できるのか」と問い返した。すると、この保健局長はもともと医師だったようだ。
 「医師として話すのであれば、免疫機能が落ちていることは単に感情的な問題ではない。医学的に調べる必要があり、今後、長期的に見ていかなくてはならない」と言ったほどだ。

――福島の女性たちなど、妊娠・出産に放射能の影響がないか非常に悩んでいる人も多いようです。ベラルーシ女性の出産状況などご存じでしょうか。

 ベラルーシでは現在、妊娠期間中の出産前の検診が厳格なものになっている。異常が見つかった場合、中絶を強く勧められることがある。もちろん、産みたい人は産んでもいいのだが、その後のケアが国の保障体制を含め、かなり難しい。

 だが、現地の産科医は「産む人が増えて困っている」と言っている。中絶を勧めても、また経済的な問題があっても産むという人が多いという。

 福島で甲状腺がんが見つかったというが、「原発事故とは関係がない」と福島県立医科大学の先生が言っていた。というのも、「チェルノブイリ原発事故では、4年目以降に患者が出てきた。1年半という早い時期に出ることはない」ため、とのことだ。

 確かにチェルノブイリ原発事故では4年後に甲状腺がんの患者が急増したが、事故から4年目まででも、わずかだが発生し始めている。急に増えたのが4年後ということなのだ。

 長期的な立場から子どものことを考えると、たいへん気の毒だが、一時的に避難して、汚染のない地域で生活し、本来の居住地域が除染により改善したら戻ることが大事という、福島原発事故後からの私の考えは変わっていない。

――現地の医師は、日本の状況をどう見ているようですか。

 首都ミンスクにある国立医学アカデミーも訪問した。ここは医師育成機関であり、そのトップに、かつて私がベラルーシで医療支援活動を続けていたときの仲間だったユーリー・デミチク医師が就任していた。

 デミチク教授は、「原発事故による子どもの健康問題について、たくさんの日本人がここに来た。でも、この問題についてこうしたらいい、ああしたらいいとベラルーシで言ってくれたのは日本の医学者だ。なぜその問題をベラルーシまで聞きに来るのか」と、痛烈な皮肉で私を出迎えてくれた。
 現在ベラルーシで行われている、甲状腺がんに関する年2回の検査体制を敷くといったことは、かつて日本人医師らが指導したことだったようだ。

 そのデミチク教授は、「チェルノブイリ原発事故は甲状腺がんの発症に影響があったが、ほかの健康障害にも関係がないとは言えない」とのことだった。
 彼は、日本と連携して「調査・研究の体制を考えていこう」と言ってくれた。
 この問題は長期にわたる。福島の25年後の状況を考えると、この提案は有意義なものだろう。
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肥田舜太郎10/1沖縄講演

肥田

  肥田舜太郎氏10/1沖縄講演 全書き起こし「kiikochan.blog」氏から
  2012/10/1肥田舜太郎講演会@沖縄

広島で経験した放射線の殺人、大量殺人を経験した人間として少しお話ししていきたいと思います。
皆さんは今度の福島の事故以来、
「放射線」という言葉が新聞やテレビに沢山出てくるのを見たり聞いたりされたと思う。
ところが「放射線」というのは目に見えません。
人間は目に見えないものは、いくら理解しようとしても理解できないんです、分からないんだから。

それともうひとつ。
今医学は大変進歩したと言われていますが、
放射線の影響を受けた人間の身体にどういう病変が起こっているのかという事は、
今の医学、今日の段階でもまだ全く分からないんです。

従って、皆さんがもし放射線の被害を受けられたとしても、
日本中の医者は、だれ一人みなさんを正しく診断したり、治療することはできません。

日本の医者だけじゃありません。
世界中、アメリカもフランスもロシアも、どこへ行っても診断をして正しく治せる医者は、
世界中にいないんです。

私は、沖縄の方達に言わせれば、
私は大和人(やまとんちゅう)という人間なんです。
 ※沖縄では、日本本土(内地)の出身者のことを
  大和人(やまとんちゅう)とか内地人(ないちゃー)と区別して呼びます。
沖縄の方は自分たちの事をウチナーンチュ(うちなーんちゅ)と呼びます。
「ウチナーンチュは大和人を信頼しない」
これが高校生まで浸透しています。

無理もないと思うんですね。
沖縄の人達は本当に間違った日本の犠牲者とと無知な大衆とによって、
本土の大和人を守るために一切の犠牲をみなさんに負わせて平然と暮らしてきている。
口を開けば沖縄の今のいろいろな困難を分かったような事を書く学者もいるし、いろんな人もいます。
しかし腹の底から沖縄県に住んでいる日本人の本当の人権を考えて、
自分たちが今まで皆さんにどんな事をしてきたか、
心の底から反省をする人間はほとんどいないと思います。

こういう点で、私は沖縄に来て、
日本の国民が世界で初めて放射線による大量殺りくを受けた原爆の話を、
実は、沖縄にきてするのが、何時も心苦しかったんです。

確かに私が経験した広島長崎の被爆者たちは、
死んだ人はもちろん、悲しい結果でしたけれど、
生き残った者から見れば、「死んだ方が良かった」と思う人がほとんどなんです。
「こんな苦しい思いをして生きていくんなら、あの時一思いに死んだ方が良かった」と、
それが正直、沢山の被ばく者の本音です。

何故そんなふうに思ったのか。
戦争も終わって、苦しい状態が、
家も無い、焼けた。父ちゃんは帰ってこない。子どもに食べさせるものも無い。
いろんな苦しみの中で、原爆を浴びた人間も、危なかった人間も、同じように10年、20年苦しみました。

しかし、原爆に遭わなかった人は、
あの日を境に、働くことのできないまともな健康を失うというような事はなかった。

あの戦争で腕一本無くした。目が一つダメになった。
いろんな傷は負った人は沢山いるけれども、
あの日を境に、学校時代健康優良児と言われて病気一つしなかった健康な人が、
あの日を境に、67年間今日まで、病院通いをし、医者通いをし、
社会からは「なまけもの」「働かない」と言われながら、
中には「仮病」とまで言われて社会から抹殺された原爆の被曝者の苦しみ。

これはある意味で言えば、腹立たしいというよりも、
ものすごい激しい地上戦の中で、助けてくれるはずの日本軍からも阻害され、
まかり間違えれば命までも奪われるという、非常に悲惨な状態の中で戦われた沖縄の方々には
私は被ばくの人達の苦しみを、人間としての苦しみを、
「何とかして分かってもらいたい」そう思って今まで7回沖縄に来ました。
そして一生懸命話をしましたけれども、
話をしながら私は、本当にこれを話すべきなのかどうなのかと、ずいぶん迷いました。

ところが今度福島で、全く平和な生活をしていた人達が、放射線の被害を受けて、
おそらく本当の恐ろしい被害はこれから起こってきます

広島長崎の経験で言えば、3年ないし4年後から放射線に被害は表に出てきます。
そして、その被害に対して日本中のどの医者もその正しい治療法を誰も知らない。

政府、役人、議員、今盛んに分かったような事を言っている専門家と称する人たちも、
年齢を見ると、みんな原爆が落ちる後に生まれた人達ばかりなんです。
10年、20年、30年経って、本当に苦しんできた、
そういう被ばく者の苦しんだ姿を見た人は一人もいない。

アメリカに言われた通り、
「放射線が体内に入った内部被ばくというのは、一部の医者が恐ろしいとか何とか言っているけど、
それはみんな嘘である」
「内部に入った放射線は非常に微量だから絶対に病気は起こさない」
「人間に害は与えない」

彼らは爆弾を落とした直後から、目に見える、
焼けたとか、町を一つ潰したとか、沢山の即死をしたとかの目に見えた被害は隠しようがない

ところが10年後、20年後、30年後、50年後に現れてくる放射線の被害は
それはもともとないんだ」という事を
占領軍が日本に入った瞬間に、彼らはそれを占領軍の名前で、政府と被ばく者に押し付けた
んです。

私は広島で助ける方法が分からない。
毎日毎日死んでいく、大事な大事な命の重みに向き合いながら、
何で死んでいくのか。
どういう症状で何の病気なのか。
全く分からないまんま、本当に医者であることが悲しくて苦しくて、
しかしやっぱり立場上私が診て、病名を付けて、死亡診断書を書くより仕方がない。
その苦しみを私は30年続けました。

そして30年経って初めて、アメリカへ行きました。
そしてアメリカで、政府にやはり弾圧されながら医者の良心を守って、放射線の内部被ばくの問題を、
これこそが本当に恐ろしい被害だということを研究した学者に会って、
その人から初めて、
30年間全然原因が分からずに、何で死んだのかもわからない。
しかも自分はその人に何にも出来なかった。
そういう病気の根源が、
原爆の時に放出された放射性物質が空中に漂い、水の中に溶け、あるいは食物の表面についていたのを
人間が知らずに体内に取り入れる。
それで起こってくる内部被ばくの症状が、
生前どんなに良心をもって助けようと思っても、一人も成功しなかった。
だから今も、誰がやってもそれが出来ないんだ。
今の医学はそこまで分からないんだ
、という事を教えてもらいました。

その日から私は鬼になって、日本の医師、外国の医師、友達、そう言った人たちに
放射線被害の本質を自分が分かった範囲で知らせたい。
そう思って何冊しかないアメリカの本、ドイツ語の本、
放射線に関する本を翻訳して私自身も勉強しました。

仲間や沢山の人にそれを教えたくて今日まで生きてきました。

広島で、頼ってくる沢山の被ばく者を診ながら、
被ばく者を親切に沢山診れば診るほど、
占領軍の憲兵、軍隊の警察、これが目を付ける。
反米思想を持つ人間というレッテルを貼って、
「何も知らない被ばく者を先導して、反米活動に駆り立てている男」と言うふうにれっているを貼って、
朝から晩まで、いつ殺されるかわからない
中で、
でも、医師として患者の命が守りたくて頑張ってきました。

今日では、世界中で原子爆弾の被害を受けた人間の身体の中の
どこがどういうふうにどういう理屈で悪くなっていくかということを、
私は世界中のどんな博士よりもちゃんと説明する能力を持っています。

それは、理屈を知っただけじゃなくて、
私が実際に会って、診察をして、死ぬまで面倒をみた被ばく者の数が、
私の推定で約6000人います。
人によってはもっと多かったという人もいます。わかりません。
しかし、それだけの顔の違う、しかも被ばくをして苦しんで苦しんで苦しんで
どこのお医者さんにかかっても最後は仮病だと言われるような状態で、
社会の片隅で、涙をのんで死んでいったその人たちの経験の中から
3年後5年後10年後15年後25年後30年後40年後50年後に死んでいった人たちの症例を、
私はいくらでもしゃべることが出来ます

そういう医者は世界中に1人もいません。

つい最近、沢山の被ばく者が、今はもう75から80になる人たちが
かつて自分がこんな身体になったのはあの原爆に遭ったことが原因だと確信を持っている、本人は。
ところが政府の方はアメリカの言う通り、
「内部被ばくを受けた被ばく者には放射線の病気は起きない
」という考えをもって、
被爆者援護法という中で決められた、法律で決めた援護を全部そういう患者に断ってきたんです。
それからはしょっちゅう裁判をしました。

大阪の裁判で初めて、当日広島にはいなかった。大阪に行っていた。
あるいは3日間は福岡にいたと。
原爆は全然浴びていないと。
家族が心配で焼け跡に帰って、行方の分からない家族を探して焼跡を1週間2週間歩いたと、
それが原因で身体の具合が悪くなったと。
それは内部被ばく以外に原因は無い。
それを全部政府は原発とは関係ないと言って、法律で決めた補償を全部断った。

それと争って私たちは勝ちました


やはり人間が生きてのたうちまわって苦しんで死んでいく、
一つ一つの経過を詳しくしゃべることで、
裁判官は私が相手をして厚生省の側の証人が出ます。
どこどこの大学の何とか博士というのが出てきて、
アメリカに留学してアメリカで教わってきた放射線被害を滔々(とうとう)と述べます。
そして「この患者は放射線の影響も何にもない」「全然関係ない」ということを証言する。
それと対で論争をしながら私が勝ちました。

それは医学で戦ったんじゃなしに、
人間が苦しみの中でもがいて死んでいくその具体的な事実を、
3年、5年、8年にわたった経過を諄々としゃべる。

それを聞いた裁判官はアメリカで習った放射線の理論をぺらぺらしゃべる博士よりも、
救う事が出来ないで涙を流しながら、その例に詫びながら、
その人の命の終わっていく様を具体的にしゃべった私の証言の法を裁判官は取りあげた
んです。

今、福島で被ばくをしている人達は全部内部被ばくです
あの人たちが何にも知らない所へ、あそこから洩らされてきた放射線が風に乗って
彼らの身体の中に水を通じたり、呼吸を通じたり、あるいは野菜をつまんで食べたことを通じて、
体内に入った放射性物質が時間をかけてじわじわと、あの人たちの身体を中から壊していく。
今その途中にいます


最初は子どもが先にやられます。
大人は何でもなくても、まず子供が被害を受ける。
下痢が続く、鼻血が止まらない、口の中が荒れて口内炎がだいぶ続く。
そういう状態が福島で起こり、それが埼玉で起こり、静岡で起こり、山梨で起こり、
だんだん関東から関西へ広がっていく。

今、日本中を私はしゃべって歩いていますが、
あそこの放射線の影響がまだ全然来ていないという場所は日本にはもうありません

専門家と称する人達は「逃れる道はあそこから出来るだけ遠くへ引っ越せ」
それと「食べるものと飲むものを絶対汚染が無いという事を確かめて食べろ」
もっともらしい事を言っています。

そういう事が出来る人が、じゃあ何人いますか?

あそこで先祖から住みついて、農業をやり漁業をやり、そこでしか収入の道が無い。
家族を養う道が無いという人が放射線の影響のために九州の遠い親せきにやっかい行って、
そこで親子4人で生活するなんていう事ができますか?

「出来ない人をどうするか」が一番だいじなことで、
それを「遠くに逃げれば大丈夫」「汚染されていないものを食べれば大丈夫」
それで専門家と称して威張って皆にしゃべる。

人殺しですよこれは。

人間の命を考える気が全然いない。
残った人はどうなる


つまり、今、原爆であれ、原発であれ、
これは放射線がもとの兵器であり、殺人です。
命の問題からこれを見つめる人が誰もいない。

もしこの中に何人か現地から来られた心配なお母さんもおられると思います。
「なにを食べたらいいか」とかね、
「どうやって生きたらいいんですか」という質問がもう積もって必ず出ます。

自分の子供だけ助ければいいんですか?

そんなこと出来っこないんです。
福島中、埼玉県中、山梨県中、
今問題が起こっているところの子どもさんが全部助かる道を一緒に考えなければダメだ。
「自分の子どもだけ何とかしてくれ」これじゃあ絶対に問題は解決しない。

私は何十万という被ばく者と一緒に生きてきました。
私が対象にした人間は被ばく者です。
僕の任務はそういう集団の中でたった一人被ばくを経験した医師なんです。
僕から見れば、放射線の影響で出てくるであろう病気を起こさせないで長生きさせることが、
原爆に負けない人生なんです。

そう思うから私はその人たち、
当時二十歳の人もいれば30の人もいる50の人もいる。
毎年その人と集まって、「どうやったら病気を起こさないで長生きするか
その勉強を一緒にしてきました。

そして、
高血圧でも死なない。
糖尿病でも死なない。
脳梗塞を起こさない。
心筋梗塞も起こさない。
つまりみんなが恐れる成人病を自分は絶対に起こさないで生きていく
そういう、まず考えをみんなに植え付けておく。

あなた方が自分で、自分の命の主人公になって
「俺は絶対に放射線に負けない。生きるんだ」そう思う覚悟を決めていく。
私がやっちゃいけないという事をやるような人には俺はこれから付き合えない。
俺が止めろといっても食べ物止められない人間は二度と俺の前に顔出すな。
脳が悪いからと言って俺のところに相談に来るな。
来るんだったらまず煙草を止めてこい。

そういう厳重な道をつくって指導しました。

現在約20万の人が生き残っています。
平均年齢は78歳です。
当時1歳だった人が今67歳で、そういうのも平均しますから年寄りの数はやっぱりもっと少ないですよ。
でも少なくても90、80まで長生きしている被ばく者が私の一緒に生きてきた仲間には沢山います。
それはみんな他人を頼らないで、自分が自分の命の主人公になって
「俺は負けないで生きる」
「病気を起こさない」
そのための生活を一生懸命意識的にやったんです。

私はその経験を持っているから、福島で被爆をした人が
「最近かったるくなった」と。
「一人前に動けない」
あるいは中にいるご婦人で「頭の毛が抜け始めた」という人もいます。

現地では今、もう何もかも終わったと。
綺麗になったと。
何でも福島のものを食べても大丈夫。魚でも野菜でも全部大丈夫。
身体の悪い人間は一人もいない。
これを上から押し付けた


だからそういう中で、髪の抜けた女性が泣いて訴えてくるんです。
髪が抜けた。っていう事が言えない
よそへ行ってくれ。
埼玉や福島には住んでくれるな。
村八分になる。
それが今起こってて、

ようするに、福島の放射線被害は、みんながワーワー言うほど大したことないんだと。
もう、大部分終わったと。
そういう事であそこを鎮める。

国際的な力が今、
大変な人間が日本へ入りこんで、
チェルノブイリの被害も放射線被害はなかったという事を、
皆さんが知っているWHOという国連の健康に関する一番頼りになる集団があります。
ここの総会で、「チェルノブイリには放射線被害はない」という事をこの間決議させてしまったんです。
つまりあそこを買収しちゃった。


世界中の核を維持する勢力は皆さんが想像する以上にしつこく反対勢力を押し殺しながら
爆弾をつくることと原発を続けてあの機械を売りこむことに一生懸命になっています。

そういうのを相手に我々は子どもの命を守り、皆さんの命を守りながら
原発の放射線に負けないで生きていく道をみなさん自身がやらなければならない


医者に頼ってもダメ、
学者に頼ってもダメなんです。
だから最後は命を持っている皆さん自身が、命の主人公として自分の意志で生きていく。

皆さん毎日毎日目を覚まして、自分が今日こうやって生きている。
これを明日から続けていこうと思えば
ただ漫然と生きていたんじゃダメなんです。
していけないこととするべきことを自分で決めて、それを守って、
どんなにつらくても健康を守って生きるという事を意識的に続けなければ、
自然に生きている恰好では放射線に負けます



今日、今は100人以上の方がここにおられる。
皆さんに私は本当に命懸けでお願いを教えてあげます。
どういう願いか?

皆さんの中にもお孫さんの人はいる
だけど、ひ孫がいるという方はそう多くないと思う。
ひ孫はこれからお孫さんのところから生まれてくる。
このひ孫は何も知らずに自分の両親が住んでいた
綺麗だと言われる日本の自然の中に生れて幸せになる。と思って生まれてくるんですね。

ところが彼らは汚れた空気を吸い、水を飲み、汚れた野菜を食べ、ごはんを食べるかもしれない。
そして、何にも分からないうちに、中から放射性物質で身体を壊されて、
健康な一人前の人間になれないで欠陥を帯びたまま大人に
なっていく。
そういう人生を強いられる。

これを何とかして防がなければならない
それには生き延びた、今日まで生きてきた、戦後を生きたみなさんが戦後の日本をつくったんだから、
「俺は知らなかった」と言っても、責任を逃れるわけにはいかない。
53も、外国の人が
「原爆を浴びた人間がなんであんなものを53も造ったんだ!」と、
みんな言いますよ、外国では。

それをみなさんは電気が安くできればいいんだ。
自分たちがね、停電が無くて、あるいは電気がいる
その元っこでなにが起こっているのか?

さっき、原発の労働者が本当に決死隊で毎日働いて僅かなお金をもらって
追い出されて、最後は肺がんになって死んでいくっていうのをみんなやってきた。
それも知らずに原発がいいことだと思って反対もしない。
そういう大人がほとんどいたから、あれが出来ちゃった。
だから今日から、今日私の話を聞いて、
大田先生(大田昌秀氏)の話を聞き、原発労働者の苦しかったことも聞かれ、
沢山の被ばくした人間をみて、助けることが出来ずにみんな死んで、
死亡診断書を書かざるを得なかった一人の医者の苦しみを今日聞かされて、

放射線というものは人間とは一緒に生きていけない
人間にはどうする事も出来ないんだと
一緒に生きていくことが出来ないというものは、まずは自分たちの生活の実態の中からは
これを排除する!


原発は全部止める!
アメリカから持ってきている核兵器は全部沖縄から持って帰ってもらう。
放射線とは縁のない綺麗な日本の中でこれから住もうじゃないか


そういう覚悟を決めて、明日からがんばってくれ。

皆さんは、おそらく自分はまだ放射線の被ばくを受けていないと思っている方がほとんどだと思う。
もう1年半経っているんですよ。
1年半毎日毎日あそこから放射線が出ている。(※現在、毎時1000万ベクレル)
同じ量が出ているんです。
1年半。
計算すると600日近いんです。
いくら少しずつでも同じ量が毎日出ていて、風にのって全国にきている。
今日まで1年半何も知らずに生きてきたみなさんが
知らずに放射性物質の一つや二つを身体に取り入れなかったっていう事はあり得ない、もう。

皆さんは僕から言わせれば、
皆さんはカタカナの、みんなヒバクシャにもうなっていて、
問題はこれから先、その放射線のいたずらで恐ろしい変化が起きないとは限らない、誰も。
可能性はみんな持っている。

そう思って明日から発病しないための自分の大事な命を一生懸命守って生きる。
家族にもそれを教えて、そういう生活をする。
これ以外に上手い方法が無いんです。
どうやっても。

何かうまい方法があればね、大きな力でそれを手に入れて、
それで何とかするっていうのがあり得るんだけど、
どう考えても世界中の良心ある医者や学者が、
どう一緒になって相談しても今のところうまい方法が全くありません。

結局本人が耐えて頑張って生き抜く以外手が無い。

そのためにはもちろん、これから新しいそういう人をつくらないために
今あそこから出ているのを、一日も早くあれをまず収めなければいけない。
だからあれは、さっきも言われたが、決死隊を組織して、
1000人なり2000人が死ぬつもりであれを掘ってね、下に沈めると、持ち上げて、
そこからじゃないとやる方法が無い。
どこへ持っていっても始末の付けようがない。
これは消すわけにいかない。

だからアメリカに頼もうと、フランスに頼もうと、どんな専門家に頼んでも、
結局は生身の労働者が死ぬつもりであそこへ行って、少しずつ掘って…持って行くところが無いんだ。

地面に置ければ地下水が全部汚染します。
だから、ただ埋めればいいというわけにもいかない。

彼らは海の中に少しずつ流している。
アメリカの西海岸のマグロが汚染しているのが分かりました。

世界の漁業者があの事故が起こった後会議を開いて、
もし、自分らがとる魚に汚染が見つかったら賠償を要求しよう。いくら貰えばいいか
もうちゃんと会議をやっているんです。

結論は「300兆円」弁償してもらう。
どうします?300兆円っていうお金を「むこう10年間で払え」って言われたって
日本人には払えませんよ。

そういう事をやっちゃったんです。

反省が全然ないの。
「俺の責任じゃない」ってみんな
思っている。
国民もそう思っている。
あれをつくる時に賛成反対っていうのを問われなかった、知らなかったから反対も言わなかった。
みんなそう思っている。

1億総無責任。

で、世界中、地球の上で住んでいる人間に対して、我々は大きな罪悪を犯してしまったと。
そういう意味で、せめて、これから生まれてくる子どものために
原発は全部止めておく。
アメリカさんには余計な核兵器は持って帰ってもらう。
「安保条約」なんていうものはいりません


先生もおっしゃった、今我々に必要なのは、
仲良く付き合って商売でお互いに儲けさせてもらう、これはみんなやるべきだ。
ところがアメリカさんが「どうも将来、中国がへんてこりんだ」と。
あれと?が起こった時に、アメリカからじゃ戦争にならない。
日本という?な?を足場にして戦争をやらしてもらおうじゃないか


そのために日本で軍事同盟を結んで、
「アメリカがなんか起こったら、日本人が金と命を出して助けます」
アメリカは変わりに何をやるか?
「日本が核攻撃を受けたら核兵器で守ってあげます」という事になっている。

だから最近アメリカに行って、どんな人に聞いても
「『日本人が危機になったから、アメリカが核兵器を使って核戦争を起こして日本を守る』
そんなバカなことを誰がするか!」


当り前ですよこんなことは。
それは日本の政府が勝手に国民に言っただけのことで、初めから嘘なんです。

だから私も、先程大田先生がおっしゃった、
今日本を苦しめている一番の本家本元は「軍事同盟」です。
それを日本がどこかと戦争する気になって、
「やれないから助けてくれよな」そういう同盟じゃないの。
彼らが自分でやる戦争に日本を足場に使わせてもらう。
そういう条約
なんです。

あれを何度も私は読んでみた。
そしたら最後のところに、
この条約は加盟しているどちらかの国が『来年から止めましょう』って言ったら
別に両方が討議をして一致しなくても,片方が言っただけでその翌年から効力が無くなる
」って書いてある。
だから日本の総理大臣が
「今日までありがとうございました。明日からは結構です」って言えばいいんですよ。
書いてあるもの。

そう言わせるように、何か反対反対、デモもやる。それももちろんいいけれども、
同時にそのもとになっている安保条約は、
「もう67年も経って大昔の事だから、もうそろそろやめた方がいいんじゃないですか

世論を国民の中から起こすべき。
政治家は自分ではよう言わんの。

だから誰が言ったか分からないように国民の中からね、
どこで言ったか分からないけれども、だんだんだんだん方々で
「安保はそろそろやめましょうよ」世論をここで起こしていく。
それが私は非常に大事な時期になっている
と思っています。

時間がきましたからこれ以上はもう話せません。
だから、皆さんのお知り合いに
子どもを連れて向こうからね、疎開をして逃げてこられた人がいろいろと心配しておられたら、
あなた自身が子どもと旦那を自分の身体の主人公になって健康を守るような一生懸命の生活を一緒にしなさい
具体的にはこういう事を本に書いてあります。

そうやって放射線に対する抵抗の姿勢をきちんと打ち立てたうえで、
沢山の人と一緒になって、もとっこになるね、一つ一つの原発を止めていくという運動に、
自分のこれからの残りの人生の時間を何がしかそこへ使って全体で戦う
という事が必要なんだ、
という事を私は思ったんです。

それ以外、人間の命を守る道は
世界中の原発の火を止めて、原爆を新しいのをもう作らせない
これが何よりも一番大事なことだ。

いうふうに、
人間の命が一番大事だと思ってきた、
一人の被ばく者、医者の67年かかってつくった結論
です。

ま、皆さんこの話をお聞きいただいて、いろいろ検討されて、
「そうだな」と思われたらご自分の持っている力をそっちの方へ集めていただいてというために、
明日からの生活設計をしていただきたい、そういうふうに思います。
大変長い間ご無礼をいたしました。これで終わります。

ーー質疑応答

自然の放射線と人工の放射線 人体への影響

肥田:
たとえば成田からニューヨークまで2回飛行機で往復すると、かなり自然の放射線を浴びる。
それでも無害であると、
「だから今の程度の放射線はいくら吸い込んでも心配ないんだ」と盛んにしゃべります。

これはね、全くの間違いなんです。

というのは、人間というのは、学問によれば、
4億年前に海の中に生活していた動物が波打ち際で何万年も跳ねたり踊ったりしているうちに、
空気をエラで取り入れて、つまり空気で酸素をとるという事が可能になった、生理的に。
その連中がだんだん地上に上がって、地上の動物になっていく。
ところがそうやって地上に上がると、
地上にあった自然放射線とそれにもうひとつ紫外線という非常に強い線に当たって、
ほとんどがみんな殺された。
殺されても殺されても上がった連中が頑張って、だんだんだんだん免疫をつくっていったんです。
それは何千万年であり、あるいは1億年であり、何億年であったかもしれない。
で、かつては海中にいた生物が地上で生活をするようになった。
それが人類の祖先なんだ。

つまりそうやって、自然の放射線と紫外線という強敵に長い間順応しながら免疫をつくって、
人類が地上の生物になったんです。
そういう歴史があって、自然の放射線に対しては人間は何億年という歴史をもってね、
対抗して免疫をつくってきたんです。

それが今危険だという放射線は、自然の放射線ではない
工場で作られて、同じであると彼らはは化学方程式では同じであるから同じものだと言うけれども、
ウラニウムにしてもプルトニウムにしても、人間の身体にとっては自然にあるものとは違うんだ。

そういう人口の放射線は今まで作った免疫では役に立たなくて、それで皆が被害を受ける。
そういう生理の事を全く考えなくて「同じだから大丈夫だ」なんて言うのは
根拠のないデタラメだっていう反論がずっと出ていて、この頃はもう言わなくなっちゃった


そういうふうに国民が無知であることを知ってて、ウソばっかり付くんですよね。
そういうふうにちゃんと分かっている学者が
いろいろ自分の専門で抵抗してちゃんと本を書けば、黙っているんです向こうは。
もう言わなくなる。

そういう頼りない宣伝で「安全だ、安全だ」をやっている。
まだいっぱいあります、そういう例は。
だけどそれをしゃべっているともう、何時間でも時間がいるから、
ま、要するにみなさんがもし、もうちょっと知りたいと思ったら、
私が訳した本とかそういうものを多少困難でも読みこなせれば、
大体私と同じくらいの知識はみなさん持てるようになる。
彼女だって何も知らなかったのを、私の本を読んできて、いろいろな人と交流している間に
僕なんかよりもよっぽどエネル源になっちゃった。
だから何も知らない人でも、本を読んでその気になって学べば、
現実に社会で人を苦しめて、今いるわけだから、その事を正しく理解をする。
これは難しい事ではないんです。

どうか、「子どもさんが可愛い」あるいは「主人が心配だ」と思われるんだったら、
女性でもそういう本を。
たとえば250ページあれば、2年かけてじっくり読まれれば
2年目には全部が理解できるようになります。
そうすれば知らない人にね、あなた方が僕と同じようにちゃんと説得できるようになる。
それは放射線と一緒に生きていかなくちゃならない皆さんとしては、
時間がある方はそういう努力をしていただきたいと思います。


アメリカ軍のヘリに積まれている放射性物質

質問:
実は、沖縄の国際大学にヘリが墜落しまして、
たまたま夏休みで死者も出ないで済んだんですけど、
そのヘリのバランスを取るためにどうしてもストロンチウムが必要だと、
で、MV22のオスプレイもストロンチウムがそのバランスを取るために搭載されている。
で、そのヘリが国際大学に突っ込んだ際にも、
そのストロンチウムがどこかに飛んで行っているわけですよね。
多分宜野湾のあの周辺のどこかに飛んで行っていますが、
アメリカ軍は回収できなかったと言っています。
これは先生、どれぐらい私たちの身体にもし被曝を受けているとしたら、
そのストロンチウムの除去に100年ぐらいかかるんですか?50年位?

肥田:
具体的にどのぐらいの被害が起こり得るという事は、私にはあまりよく分かりません。
ただあの飛行機にはね、おもりとして核物質の、あれは重いんですとても核物質はね。
それで要するに、各原発とか、原爆工場なんかで出た廃棄物でそういうおもりをつくってね、
飛行機のバランスを取るためにそれを使っていた
という事は、いろんな事で私も知っております。(※劣化ウラン)
それがどこへ行ったかが分からないんで、日本の警察があそこへ入って
はじめは消防とかね、それがみんなアメリカ兵に追い出されて、
日本は全然タッチできなかったという状態が起こって、
結局アメリカだけが始末をしたんですが、
アメリカのどんな文献を探しても、
その結果何がどうなったかというのを書いたものはありません。
で、何人か詳しいものに聞いて見ても、
「俺も気になっているけれども何か分からん」という返事が多いんですね。
で、アメリカにとっては、うっかりすると核兵器の、核の恐ろしさが、
あの時に世界中に知られる危険があったんです。
だから必死にあの事実を隠した。
というのが私の知っていることで、具体的にどうなったかというのは分かりません。

で、消防やなんかでそういうのを気がついて、
なんで自分たちがあの学校の被害について、日本人として救援しようというのが
アメリカ兵によって阻害されて追い出されたのか、
そういう事にだいぶ疑問があってそういう事を長くみんな言っていました。
無理も無いと思うんですね。
でもその事を対処交渉?に立って、ちゃんと報道した機関はどこも無いんですね。
新聞も報道しなかったしテレビやラジオもそのことには触れていない。

つまり日本の側は、やっぱり当時の政治権力が一緒になって日本側のものを押さえてね、
公にならないようにしたという事だけは分かります。

で、あの時にチェルノブイリの放射線被害が国連のWHOの機関でもね、買収されて、
「直接の被害はなかった」という結論
をあそこで押しつけられて出したという事実から考えても、
煙にするという、事実を知らせないようにする側の勢力の熱心さと、
その力は侮(あなど)れない
とそういうふうに思います。

だから今でも世界中の関心は、福島がどうなるかをみんなが見ている。
その結果がいつの間にかうやむやになって、政府と県知事が発表いしている、
「もう事は終わった」と「片付いた」という声明が、そのうち力をもって、
いつの間にかそういうものが無くなる方向へ行くんじゃないかという危惧を感じています。

それにはやっぱり、これから起こってくるあそこの実際の被害者が、
どれぐらい自分の命の大事さに目覚めて、
なんと言われようと事実を訴えるというね、勇気を持ってもらいたいと思うんだけど、

なかなか、我々があそこへ入ることだって、もう大変ですから。
下手すると殺されるかもしれない


だからこれは、
ロシアというあの大国の、
あれだけ大きな被害が、「放射線と関係ない」という結論に学問的に押し付けられてきた。
で、中で勇気を持ったお医者さんがね、命を取られる覚悟をして本を書いたのをいろいろといましたよ。
抵抗している人は。

だけど全体としては、ロシアそのものが、今の政府そのものがね、当時の共産党政権とは違うけれど、
やっぱり今の大統領にしても、あるいは首相ですか、
あの二人のごちゃごちゃが時々新聞に出てきますけども、
二人とのやっぱり蓋をして、「放射線の問題には責任を負いたくない」と
やっぱり今度の核兵器に対する?方の力の強さは
一政治家ではどうにもならないぐらいの力を持っているんですね。

フランスでもあれだけある原発の施設が何時事故を起こしても不思議でないような状況であることが、
いろんな報告で知っています。
一つ事故を起こせば大変なことが起きる。
だけど、フランスの陸軍が、頑固にそれに手を付けることを反対してます。

要するにやっぱり軍隊なんです、基本は
軍隊の侵略性格が各自の立身出世の欲と抱き合ってね、
なかなか国民の良識が示す方向へ国の世論を導いていくという事は軍人の勢力の反対でなかなか難しい。
これが私の実感です。

それに負けないように草根の力をどこまでも大きくして、どこかで勝たなきゃいけない。
そう思っています。
それに勝つには、やっぱり草の根が立ち上がって、
だれが指導したのか、誰が頑張っているのかが分からない形で、?と政府を追い詰める。

いま首相官邸前で毎日行われているあのデモも、責任者が誰もいないんです。
だから捕まえて妥協して収めたいと向こうも一生懸命なんだけど、
誰に話したらいいかが分からないんです。
で、出ているのは何も知らないお母さん方であり、お父さん方が毎日毎日入れ替わってきているんです。
あの形が一番すぐれているんです。

あれを絶対に?にさせないように遠くにいるみなさんがたも
何人かが時々あそこへ自発的に出て行って、日本全国であそこを支えるというのが、
僕は一番大切だと今でも思っています。
 ーーーーーーーーーーーーー
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