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もうすぐ北風が強くなる

嵐のスペイン

spain0512.jpg
2012/5/12 マドリッド

 債務危機とEU支援条件の財政緊縮政策によって、窮乏化が進むスペイン。
 さらなる失業と貧困以外の展望なき緊縮政策に、国民の怒りは大きい。
 全土で10万人との報道もあるが、マドリッド3万人超、バルセロナ4万人超との報道もあり、80箇所なら50万人は下らない大規模抗議行動となったようである。
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  スペイン諸都市で緊縮策反対のデモ 5/14  WSJ

  スペインの主要都市では12日、暗い景気見通しと国際金融危機に対する政治的対応に怒った市民少なくとも10万人が街頭に出て抗議行動を行った。ちょうど1年前には同様の抗議行動が展開され、他の国に波及している。

  首都マドリードでは何万人もの市民が同日夕、市内中央のプエルタ・デル・ソル広場に繰り出した。3日間、広場にとどまる意向。しかし、当局は広場での夜営を認めないと警告しており、2000人の機動隊を派遣する予定。

 学校教師のロベルト・アロンゾさん(57)は「わたしは失われつつある権利と、極めて厳しい状況に置かれている若い人々を守るために来た」と述べ、「彼ら若者は以前よりも教育水準は上がったが、職がない」と語った。

 バルセロナでは少なくとも2万人がデモを行った。ビルバオ、マラガ、セビリアでもデモ行進が行われた。他の欧州の都市でも連帯のデモが行われた。

 昨年の場合、抗議行動は5月15日に始まり、何十万人もの市民が「怒りの運動」に参加した。緊縮ムードが高まるにつれ、デモはスペインと欧州全域に広がった。

 スペインは現在、経済的に追い込まれており、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルに対する救済と同じ措置が必要になるとの懸念が生じている。リセッション(景気後退)に落ち込んでおり、失業率はほぼ25%とユーロ圏参加17カ国の中で最悪だ。25歳未満のスペイン人は2人に1人が失業している。

 スペインのラホイ首相率いる保守政権は政府債務削減のため大幅な支出カット法を実施したが、多くの人々は緊縮策が家計を悪化させていると非難している。

 1年前の「怒りの運動」ではスペイン各地で数週間にわたりテントが張られ、都市や町の広場が占拠された。警官隊はこれを排除するために出動し、デモ隊と衝突した。

 しかし米コンサルティング会社ユーラシア・グループのロンドン駐在欧州アナリスト、アントニオ・バロッゾ氏は、スペインの抗議行動を受けて、政府が政策転換を余儀なくされるか疑問だとしている。
 同氏は分析報告で、「デモは政府の戦略に何ら影響しないだろう」と書いた。

 他の欧州の都市でもデモが12日実施された。ブラジルやチリなど中南米諸国でもデモが計画されている。
 英国では、「占拠」運動の反資本主義デモ隊数百人がロンドンの金融地区を秩序を守って行進し、メリルリンチやサンタンデールといった金融機関大手のオフィスの外側で気勢を上げた。

 ブリュッセルやポルトガルの首都リスボンでも数百人が街頭に繰り出した。ただし参加者は昨年よりも少なかった。
記者: Associated Press
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   若者の半数が失業中のスペインでデモ 将来への失望は深く 5/16 津山恵子 WSJ

 こんなに多くの失業者に一度に会ったことは、今までになかった。12日、スペイン首都マドリードで約3万人が集まったデモで出会った人たちだ。

 「彼も、彼女も、ここにいるみんなが失業中で、両親と一緒に住んでいます」
 「大学院を卒業して1年ちかく、職探しをしている」

 失業と緊縮財政に業を煮やした若者らによる抗議行動(約4万人参加)1周年を記念して、この日再び、スペイン市民が結集した。

 状況は、失業率が昨年10―12月期は22.9%だったのが、今年1-3月期は24.4%と25%に迫る勢いで、悪化の一途。ギリシャを上回り、ユーロ圏で最悪の失業率で、特に若者層では50%を軽く超える。

 それだけではない。緊縮財政を続ける政府が次々と発表する、退職手当の削減、公共交通料金の大幅引き上げ、大学の学費引き上げなどに、若者だけでなく、幅広い市民層の不満が鬱屈(うっくつ)している。

 例えば、マドリードに着いて利用した地下鉄の乗車券(1区間、複数乗車)が4ユーロ(412円)。5月1日に最高で20%以上の値上げをしたばかりで、こんなに生活に困窮している人がいる国で、あきれる値上げ率だ。

 デモは、「怒れる者たち」「スペイン革命」「グローバル革命」などと呼ばれる若者グループが、フェイスブックなどで呼び掛けた。30度を超える炎天下の中、市内に点在する広場から、王宮、国会、中央銀行などに囲まれるソル広場に、午後9時にかけて市民が殺到。
 「予算、人員の削減反対」「民衆は目覚める」などのプラカードや横断幕、政府を弾劾するギロチンの大模型などを掲げ、CNNによると約3万人が集まった。

 これだけ多いと、集会の主催者などはなく、あちこちで歓声や歌、マーチバンドの太鼓が鳴り響く。若者が多いが、中には乳母車を押す夫婦や幼い子ども連れ、老夫婦なども少なくない。
 運動の初期、圧倒的に若者が多かった、ニューヨークの経済格差を批判する「オキュパイ・ウォール・ストリート(OWS)」に比べると、いかに幅広い問題を抱えた市民が多いのかが分かる。

 「ノー・ジョブです。工場でウェイターをしていますけど」
 「工場にある社内食堂のウェイターということですか?」
 「いえ、食堂のウェイターも、トイレの掃除も、廊下の掃除も、何でもするということです」というガブリエル・バリオス氏(35)は、歴史学の博士課程を修了し、希望するのは教職だが、そんな就職先はない。

 彼が一緒にいた若い仲間のことを尋ねた。

 「こちらは僕の妹、看護士ですが失業中。ガールフレンドは建築士で失業中。いとこも失業中で、この4人が、僕の両親と同居中です」
 「人生のほとんどを学問に捧げたのに、北アフリカからの移民の方が、僕よりも掃除は上手。せめて英語を教えるぐらいの職には就きたい」と訴えた。

 実は、若者の失業率が半分にも上ると、みなどこに住んで、どうやって食べているのか、と疑問に思って、デモに合わせてマドリードに来てみた。

 家族の絆が強いスペインでは、失業中の人を親族が面倒をみる。ただ、驚いたのは、失業中の家族のメンバーが1人ではないことだ。バリオス氏のように、ガールフレンドも含めて一家に4人もいる。

 「家族の中に失業者がいるということが、いかに家族やコミュニティーの中に暗い影を落とすか、知ってもらいたい。海外メディアは、スペインでは失業しても誰も餓死していないといいますが、将来がない辛さは、目には見えません。両親の支援だって、いつまで続くかも分からない。毎日顔を見合わせる度にみながそう思うのです」

 ボーイフレンドと弟が失業中という英語教師マール・チエサ―マルセロさん(27)は、こう話す。

 そこで、市民が繰り出すのがデモだが、昨年5月の大規模デモ以来、当局はデモへの規制を強めている。昨年は、ソル広場に若者がテントや寝袋を持ち込み、座り込みを続けた。しかしその後、警察はソル広場の閉鎖を午後10時に変更した。

 「午後10時に警察がどう動くのか、広場に泊まるつもりで出てきました」とチエサ―マルセロさん。

 10時過ぎ、広場を取り囲む警察に動きはなかった。
 しかし、午前4時を過ぎて、広場に残っていた数百人の若者が寝る場所を求めて、横断幕でテントを作り始めると、警察車両が隊列を成して広場に侵入。広場を離れることに抵抗する若者を一カ所に追い詰めて、数十人を逮捕した。

 「スペインの政府や企業の体質を変えることはできない。でも、何もしないでいるよりはと思って、広場に来ました」と、失業中のアルベルト・アベラン氏(25)。

 「何も変えられないけれど、デモに来ることも人生よ」と、未明まで広場にいたローシアさんも語った。
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チェリノブイリと比較しないよう単位を変えた政府

 先に掲載した「発表される数字に注意。m2とkg」の関連です。

 原発事故の影響をできるだけ低く見積もりたい政府やマスコミでは、国際基準とは異なる単位を用いている。国際的な基準に換算すると、チェルノブイリ事故で「立ち入り制限区域」に指定されたレベルの汚染地域が、関東一円でも数多く見られる。

 土壌汚染については、Bq/m2とBq/kgでは比較にもならない。
 文科省と農水省でも異なる測定法をとっており、農水省の「Bq/kg」はおよそ150倍にすると「国際基準」になるようだ。
 と言う話でした。
 このことについて、「ex-skf-jp」氏が正確な計算方法をやってみた結果を報告してくれているので、掲載します。
 
 結果を先に言えば

 文科省の5cm採取したBq/kgは、65倍してBq/m2になる。
 農水省の15cmまで採取したBq/kgは、196倍してBq/m2になる。
 「黒い物質」のような超高濃度の付着物や局所少量物には、土壌汚染の「換算」は有効でない。

 前回の船橋の畑260ベクレル/kgは、換算すると約5万960Bq/m2となる。
 チェリノブイリは3万7,000/m2以上の地域が、妊婦、子どもの立入禁止地域である。
 はるかに超える土壌汚染の地に、妊婦も子どもも居住させられている事実だ。

 政府は一般人ががチェリノブイリの立入禁止と比較しないように、国際基準と単位を変えているのも事実だろう。
 とんでもない国だ。情けない思考停止、見えないふり死んだふりの国。
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 キロ当たりベクレルから平方メートル当たりベクレルへの変換計算  5/15  「ex-skf-jp」氏から

ツイッターでフォローさせていただいている方から以前教えていただいたリンクですが、日本保健物理学会の「専門家が答える暮らしの放射線Q&A」というページがあります。その中のQ&Aの一つに、「Bq/kgからBq/m2への変換方法について」というのがあります。

チェルノブイリの区分と比較したいので、どのように変換がなされるのか、教えて欲しい、という質問に対して、計算の仕方を答で解説しています。

福島第1原発事故から14ヶ月以上経った今でも、「なんとなく聞いたことがあるけれど詳しく見たことがないので今ひとつ分からない」ことの一つがこの変換の計算ではないでしょうか。
特に最近、放射性セシウムが濃縮したような場所から取った少量(時には10グラムにも満たない量)のサンプルを自動的に65倍、あるいは150倍してチェルノブイリの汚染と比較しているような事例もちらほら見ましたので、ここはまじめに算数をやってみよう、というわけです。

文部科学省による土壌検査は表面から5センチの深さまで取ります。その結果のBq/kgを平方メートルに変換したい場合、65倍という数字を使っているようです。
一方、農林水産省による土壌検査は、農地はその深さぐらいまで耕すため、という理由で、表面から15センチの深さまで取ります。その測定結果を平方メートルに変換するときは、150倍、との記載をウェブなどで見かけます。
5センチの3倍の15センチなので倍数も65倍の3倍で195倍ではないかと単純に思いますが、さて計算は。

まず、日本保健物理学会のページの情報から、文部科学省の「65倍」を検算してみましょう。

日本保健物理学会「専門家が答える暮らしの放射線Q&A」より、「Bq/kgからBq/m2への変換方法について」(計算部分抜粋):

「土壌の密度を1.3 g/cm3と仮定し、土壌採取の深さを5 cmとした場合の換算方法を以下にお示しいたします。」

「土壌1kgに相当する体積は、体積(cm3)=1(kg)/1.3(g/ cm3)から、約769cm3と求めることができます。今回は、土壌採取の深さが5 cmですので、その面積は、体積を深さで除することにより、面積(cm2)=約769(cm3)/深さ5(cm)=約154 cm3 と求めることができます。よって、Bq/kgに相当する面積はBq/154cm2となり、これを単位面積あたりに直すと約65 Bq/m2となります。」


誤植(面積(cm2)=約769(cm3)/深さ5(cm)=約154 cm3 ではなく、154 cm2)を直して整理すると、

計算の大筋としては、比重を使って1キロ当たりに相当する体積を求め、次にその体積(縦x横x高さあるいは深さ)を深さで割って、面積(縦x横)を出す。
土壌の密度 1.3 g/cm3
体積(cm3)=1(kg)/1.3(g/cm3)=約769cm3 (分かりやすく書くと、体積(cm3)=1000(g)/1.3(g/cm3)=769cm3
面積(cm2)=体積(cm3)/深さ=769/5=154cm2
Bq/kgに相当する面積=Bq/154cm2
1平方メートル当たりにすると、1m2=10000cm2なので、倍数を x とすると
Bq/154cm2=x Bq/10000cm2
x=10000/154=64.9≒65

出来た、65倍!

変数(これが変化することによって答が変わってくる数値)は、土壌の密度と深さ、ということが分かります。

同様に、農水省の土壌15センチを取る場合の倍数は、土壌の密度が同じとして、

土壌の密度 1.3 g/cm3
体積(cm3)=1(kg)/1.3(g/cm3)=約769cm3 (分かりやすく書くと、体積(cm3)=1000(g)/1.3(g/cm3)=769cm3
面積(cm2)=体積(cm3)/深さ=769/15=51cm2
Bq/kgに相当する面積=Bq/51cm2
1平方メートル当たりにすると、1m2=10000cm2なので、倍数を x とすると
Bq/51cm2=x Bq/10000cm2
x=10000/51≒196

196倍、という答が出ました。

では、同じ計算方式を使って(というより、同じ計算方法が使えると仮定して、ですが)、道路の表面、あるいは吹き溜まりなどの浅い部分から取ったサンプルの倍数はどれくらいのものが適当なのか、やってみます。仮定として、

土壌の密度は南相馬の「黒い物質」の例(100ml容器に詰めて45グラム、つまり比重は0.45g/cm3)を使って、表面1センチを採取することにし、これをBq/m2に変換するための倍数を求めます。

体積(cm3)=1000(g)/0.45(g/cm3)=2222cm3
面積(cm2)=体積(cm3)/深さ=2222/1=2222cm2
Bq/kgに相当する面積=Bq/2222cm2 倍数を x とすると
Bq/2222cm2=x Bq/10000cm2
x=10000/2222≒4.5

答は4.5倍

表面1ミリのサンプル採取が可能だとすると、

体積(cm3)=1000(g)/0.45(g/cm3)=2222cm3
面積(cm2)=体積(cm3)/深さ=2222/0.1=22220cm2
Bq/kgに相当する面積=Bq/22220cm2 倍数を x とすると
Bq/22220cm2=x Bq/10000cm2
x=10000/22220≒0.45

答は0.45倍。キロ当たりのベクレルが仮に100万ベクレルだとすると、それを敢えて平方メートル当たりに直す場合は45万ベクレルになる、という計算です。

ということで、結論としては放射能が濃縮するような場所から表層の浅い部分だけ取った場合、表層から5センチまで、あるいは15センチまで取ったサンプルと同様の倍率でキロから平方メートルあたりのベクレル数を単純に換算できるわけではなく、そもそも濃縮された、面積の狭い場所から取ったサンプルのキロ当たり濃度をを平方メートルあたりの濃度に変換する意味があるのかどうか、よくわからない、というところに私は落ち着きました。

それでも、東北、関東の広い範囲から発見されている「黒い物質」が高い放射能であることには変わりはなく、自治体がなぜこれを取り除く努力すらしないのか、私には理解できません。
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癌の縮小(奏効率)で患者は延命しない

 抗癌剤によって癌が縮小あるいは消滅しても、それらの副作用で健康を損ない早死するようだ。
 とりわけ胃癌、肺癌についての抗癌剤化学療法は、何の延命効果も無い。
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  癌の縮小(奏効率)は延命を意味しない   5/9  「異端医師の独り言」から

 抗癌剤化学療法は、複数の薬剤を組み合わせる(多剤併用療法)。」 それは、たいていの薬剤の容量制限因子(=生体が、耐えうるぎりぎりの量を投与した時に生ずる副作用)は、骨髄抑制。
 だから骨髄抑制の強い薬剤と、比較的軽い薬剤、例えば、シスプラチン(腎毒性)、ビンカアルカロイド(血小板毒性)、アドリアマイシン(心毒性)などを組み合わせる。

 かつて、有効性は奏効率で表わされてきた。これは、治療前後にがん病巣の大きさを比較し、完全消失(CR)、50%以上の縮小(PR)、変化なし、増大などと分類し、CRと PRの占める割合をもって奏効率と言う。

 ところが、ほとんどの固形癌に対して奏効率が高い、すなわち、有効と判定されても、癌化学療法には延命効果がないことが明らかにされてきた。
 がん病巣が縮小しても元気で長生きできなければ、つらい治療を受ける意味がない。
 現場の医師が「がん病巣の縮小」を「延命効果」と混同し、結果、患者を死ぬまで癌と闘わせる。
 これは医者の勉強不足、あるいは「化学療法学会」「癌治療学会」「制癌剤適応研究会」…とか 4流以下の「学会」で勉強した気分になった「洗脳された」医師が繰り返す悲劇だ。

 最近、一流の癌治療専門誌(欧米誌)に掲載される論文要旨には、「奏効率」の文字はなく、無病生存期間(DFS:がんが消滅し、また現れるまでの期間)あるいは無進行期間(PFS:がんの進行が止まり、再び大きくなるまでの期間)は、3ヵ月延長したが、総生存(overall survibal;OS])は変わらなかった」と記される。

 抗癌剤で「治せる転移のあるがん」は「白血病、睾丸腫瘍、胎盤の癌、悪性リンパ腫、膀胱癌の一部」だけです。
 胃癌や肺癌は治せないどころか、延命効果もありません。
 大腸癌や肺癌の一部では延命効果が示されていますが、50%生存率でせいぜい 3ヶ月延長、無治療群と全滅するまでの時間はかわりません、残念ながら。

 近藤誠・著「抗癌剤のやめ方、始め方」に平易に解説されています。
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