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もうすぐ北風が強くなる

食べてはいけない魚

 北海道から静岡県に至る太平洋側の水産物は、子どもに与えてはいけない。
 福島県沖、茨城県沖は大人も食べてはいけない。
 それより遠くでとれたものなら大人なら食べて良いのか。

 これが簡単にはいえない話になるのだ。

 先ずはそれら以遠でも、魚の種類によってばらついている。
 また遠くの港に下ろすと「愛知県産」なり「青森県産」になってしまい、誰も解らない。
 大衆魚でも、漁獲してから300~400kmくらいは運ばれると考えたほうが良いのではないか。

 面倒な話だが、現実は現実なので、食べないほうが良い。

 サカナは食べられるか?      10/25   武田邦彦

8月から10月にかけての太平洋側のサカナの汚染状態について整理をしてみたいと思います。基本的には状況は変わっていません。結論としては、次のようになるようです(太平洋岸の北海道から静岡まで)。

1)時々、大人でも食べてはいけないサカナが見られる(セシウム)。

2)おおよそ、子供は食べない方がよい(セシウム)。

3)ストロンチウム、プルトニウムのデータがほとんど無く、小魚を骨ごと食べるのは避けた方がよい。

4)汚染の数値はセシウムの値を2倍にするのがメヤス。

結局、東日本の太平洋側のサカナは買わない方がよいのですが、その理由は、
1)暫定基準値が高く設定されいるので、表示されていなければ1年5ミリの被曝になる可能性がある、
2)安全レベルの1キログラム40ベクレル以下のものもあるが、40ベクレル以上のものも「安全」として売られているので区別がつかない、
3)相変わらず福島近辺の海からとれるサカナが汚染が高く、海の海流などでのセシウムの拡散が遅いようだ、
4)川魚、貝類、藻類も同じように危険、ということです。今年は買うのをやめておいた方が良いでしょう。(川魚の汚染と水道の汚染のつじつまが合わずに、若干困っています。)
・・・・・・・・・
1. 8月のグリーンピースのデータ

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8月のデータでは、アイナメ、メバル、サクラマスなどの主力魚が200から1000ベクレル程度汚染されています。1年1ミリの被曝として、空間0.4ミリ、水0.1ミリ、ホコリ0.1ミリ、食材0.4ミリと割り振ると、サカナは1キログラム40ベクレルが限度になりますから、いずれもまったく食べることができないぐらいでした。

日本にいてグリーンピースのデータを使うのは残念ですが、私が最初にサカナの汚染を調べたのもグリーンピースでした。今までグリーンピースの批判をしていましたが、国がダメなときには「徹底的な反対派」がいることも大切ですね。

2. 9月の水産庁のデータ

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9月は8月と同じく福島近辺では50ベクレルから1700ベクレルぐらいになっていて、状態の変化はありませんでした。これを「放射性物質の移動」という意味では海に流れた放射性物質を陸揚げしているということを意味しています。特に海に流れたと考えらえられるストロンチウムやプルトニウムをサカナを媒介して陸に揚げていることも心配されます。

また水産庁の測定は信頼できると思いますが、肝心のストロンチウムとプルトニウムの値が出てこないので、その点で不誠実と思います。またサカナも一部が公開されているのか、全体から見て、ここで示したサカナが何%なのかも判らない発表のしかたです。

3. 10月の水産庁データ

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青森県から宮城県沖でとれたサカナは、タラ、カレイ、ブリなどの主力魚がおおよそ10から40ベクレルぐらいで、「汚染されているが食べられる」というレベルにあります。もし、国が食材について1年0.4ミリシーベルトというまともな規制を引いていたら、これらのサカナは堂々と「安全」というレッテルを貼って出荷されるでしょうが、なにしろ基準値が500ベクレルなどになっているので、これらのサカナも紛れて危険になってしまいます。

bandicam3_1.jpg

茨城沖も10から50ベクレルぐらいでギリギリの状態が続いています。このような状態は北海道の太平洋側から神奈川まで続いていて、静岡のデータはほとんど得られません。静岡のデータが見つからないのは、私の探し方が悪いのか、本当に測っていないのか判りません。静岡はお茶の時に「測定しない」という方針をとったので、その名残があるのかとも思っています。

bandicam4.jpg

川魚はどうかというと福島などは汚染されていますが、100ベクレル程度の汚染がみられます。このデータは栃木県のアユですが、子供は絶対に止めた方が良いという値です。これでも国の暫定基準値(1年5ミリ、セシウムだけ)の範囲に入るのがとても残念です。

このような状態なので、「検出せず」のサカナも多いのですが、基準値が高いので、やはり避けた方が良いと思います。総じて、水産の人にも順法精神と日本の子供を守る日本の大人としてのプライドを求めます。
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ウォルフレン:世界に例を見ないメディアと司法

緊急インタビュー カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は小沢裁判をどう見ているのか

小沢氏のカネの出所?「それがどうした」と言いたい   10/24  日刊ゲンダイ

<司法と大メディアによる「人物破壊」>

「誰が小沢一郎を殺すのか?」(角川書店)――オランダ人のジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は今春、この本を出して話題を呼んだ。小沢一郎という異能の政治家を検察、メディアがよってたかって潰そうとしている実情を描き、日本の特殊性、異常を浮き彫りにしたのである。
さて、その後、陸山会事件では元秘書3人に有罪判決が下り、小沢氏本人の裁判も佳境を迎える。司法判断、それを報じるメディアの姿勢、小沢氏本人の対応について、改めて、冷徹なジャーナリストに聞いてみた。

 私が最初に小沢氏に会ったのは90年代半ばで、サンデー毎日誌上でやった対談でした。実は、その後も、彼をずっと追い続けていたわけではありません。むしろ個人的には菅氏との方が親しいくらいです。
 2010年の暮れ、小沢氏と再会しました。そのとき、素直にこう言ったものです。
 「はっきり言って、あなたのことはよく知らない。どういう人なの?」
 そして今夏、再び長い時間、話をする機会があって、彼が本当に強いリーダーであることを再認識しました。

 何が言いたいのかというと、私は小沢氏本人に人間的な興味があるわけではないのです。小沢氏の所業に対する司法当局とマスコミの扱い方。これは大変異常なものです。これに多大の関心を寄せているのです。

 今、小沢氏を標的にして進行していることは「人物破壊」です。長年かかって築き上げてきた既得権益を破壊しようとする人物に銃口を向け、そして引き金を引く。体制にとって、新種の人間というのはいつの時代も脅威なのです。
 日本の政治史を眺めると、建設業者から領収書のないカネが政治家の元へ流れるというのは、半ば常識化していて、システムとして組み込まれていました。特に小選挙区制に移行する前は顕著でした。これで小沢氏を有罪にするなら、自民党議員の多くも同罪です。
 小沢氏はたぶん、そうした資金を受領していたのでしょう。私がここで指摘したいのは「それがどうしました?」ということです。真の問題点は小沢氏や秘書が金を受領していたかどうかではないのです。

<先進国ではありえない>

 小沢一郎氏の初公判で考えなくてはいけないのは、捜査、逮捕、起訴、裁判が先進国として、きちんとバランスのとれたものであったかということです。
 昨年暮れ頃から、検察に対する不信感が市民の間で増幅してデモが行われたりしていましたが、大手メディアは黙殺したままでした。そこに大震災がきたので、しばらく小沢問題はないがしろにされてしまいました。
 その間にも大手メディアは小沢氏の「人物破壊」を続けました。司法が一人の政治家を撲殺しようとし、それに大手メディアが加担した。それによって、多くの国民が小沢氏=悪者のイメージを持つに至ったのです。

 検察と裁判所の不健全な関係も問題です。日本では起訴された被告は99%以上の確率で有罪になってしまう。こんなことは世界中どこにもありませんが、その検察に小沢氏は完全に狙い撃ちにされたという事実です。
 一度は不起訴になったが、検察審査会という新しい手続きが持ち出され、結局は強制起訴された。
 小沢公判の前に秘書3人が有罪判決を受けた陸山会裁判がありましたが、あの判決にも驚きました。これも世界では例がないものでした。
(インタビュアー・堀田佳男)
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