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もうすぐ北風が強くなる

秋の食材、危険な物と比較的安全な物:武田

 至るところで拡大を続ける放射能汚染によって、絶対に安全な場所は狭まり、疑わしい場所が多くなっている。
 食品も同様で絶対に安全なものを調達することが、だんだん困難になりつつある。
 政府の暫定基準はもとより論外だが、少しでも疑わしいものを排除すると生活が成り立たない。

 せめて、飲み物10ベクレル/L、野菜40ベクレル/kg未満くらいを守って行くべきだろう。
 「食品の安全基準」。 
 武田氏の食品アドバイスも少しだけ妥協してきたような感じもするが、生活の目安としては非常に役に立っている。

 以下引用。 (※ )は私の注釈。
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 秋の食材・・・これは大丈夫、これは危険  8/24 武田邦彦

3月に原発事故のブログを書来始めるとき、「お父さん」として書きたいと思いました。それは原発事故のすべてを全く間違いなく書いていくのは大変だけれども、「家族が健康で幸福になって欲しいという愛情では誰にも負けないが、おっちょこちょいで誤字、誤記が多い」というお父さんならできると思ったからです。

そしてブログを書いてきて、これまでも誤字脱字は多いし、数字の書き間違いをするので、多くの読者からお叱りやご指摘を受けて修正してきました。

「お父さん!ダメじゃない!早く修正しなさい!」

と娘に怒られているようなものです。でも、本当のことを書き、多くの人に少しでも役立つ情報を提供したいと願ってきました。だからと言って間違いがあって良いと言うことはないのも当然です。
・・・・・・
この前、「普通のガンで死ぬのと、被曝して子供が病気になるのは違う」ということを書いたときに、うっかり1年100ミリシーベルトと書くところを1年1ミリシーベルトと書いてしまいました。これまでこのブログでは被曝のことを何回も書いてきたので、ほとんどの読者の方は「また、書き間違っている」と思って、正しく解釈しながら読んでいただいたのですが、一部の方には誤記に気がつかれなかったようです。

なんであれほど繰り返し書いていることが一回、誤記すると何回かの内容がゼロになるのかわからないのですが、そのように解釈する方もおられるようです。

【再度確認:正解】

1年100ミリシーベルトを浴びると、平均的には0.5%の過剰発がんがでる。日本人の死亡原因の30%がガンということと、この過剰ガンとは質的に比較できず、もし質的なものも併せて比率を出すと、2倍から数10倍以上の危険性になる。

読者の方からのご指摘で気がつきましたので、修正しておきました。これまで通り、修正はお断りなくしていますが、今回の誤記が4カ所もあったので、お知らせしておきます。
・・・
どうも誤字や誤記がなくなりません。おっちょこちょいの性格はなかなか直りませんね。もし、それが気になる読者の方がおられましたら、私が慎重になるまで暫くほかのブログの方でお願いします。
・・・・・・
ところで、秋が近くなり、新しい食材がでてきました。そこで、野菜、肉、魚、牛乳、お米などを中心に最近の状況を調べています。まだ、完全ではありませんが、おおよそ次の通りで、個別の食材については情報がおおよそわかりましたら、書いていきます。

ただ、書くときは食卓で「どうも、***はすこし汚れているらしいぞ」という話をお父さんから聞くような気持ちでお願いします。

野菜:かなり綺麗になってきて、水道でしっかり洗えば安全な領域に入ってきました(測定時に流水でよく洗っているので)。

キノコ類:土壌からの汚染があるのか、比較的高いレベルです。良心的な店(東部生協など)で売っている食材の中でもキノコはやや警戒した方が良いでしょう。目安はキログラム20ベクレル以下です。

果物、みもの: やや高めの値が続いています。名古屋などでは若干汚染されていると思われる果物(表示はなし)が特価で売られていますが、心配です。
 (※果物に限らず、産地表示のないもの、産地表示の大まかなもの(例えば魚で「太平洋産」など)は避けましょう。)

: 牛肉事件があり、事件のおかげでやや安全になってきましたが、まだ全部を国産にせず、外国産と地元産を中心にした方が良いと思います。
 (※牛肉は大騒ぎになりましたが、豚、鶏、ミンチ、畜産加工品は放置されています。産地、工場を確認しましょう。参考:「各地に広がる様々な放射能汚染」のページの5番目の例「生ハムのベータ線測定」。)  

牛乳:相変わらず不誠実な対応が続き、小売りでベクレルを表示している良心的なところで買いましょう。北海道産は一時、危険でした(情報不足)が、今は大丈夫のようです。私の表現がフラフラしたのは情報が動いたからです。牛乳販売会社の不誠実は驚くほどで、断固、ベクレルを表示しません。汚染されているうちは表示しない方針のようです。
 (※牛乳はこどもや若い人が好むので要注意です。ブレンドしない特定産地銘柄が多少は安心です。)

ミルク: 牛乳に比べれば良心的で、外国産、北海道産と明記してあるものか、製造年月日が3月11日以前のもの(多くは製造年月日は表記されていないが、賞味期限が表示されていて、おおよそ製造から18ヶ月なので、今年から来年の春頃までの賞味期限のもの)は安心でしょう。赤ちゃんには無くてはならないものですから、是非、販売に当たってはベクレルを表示し、赤ちゃんが1年1ミリ以上被曝しないように良心的な態度を望みます。
 (※3/11以前のものがなければ、外国製がまだ良いでしょう。放射能は幾ら微量でも乳幼児には絶対厳禁です。)

: もっとも危険な時期に入ってきました。海藻、近海物はだめでサバも一部が汚染されました。ストロンチウムを測定しなければ安心はできません。(地域は太平洋側の宮城沖から静岡、愛知ぐらいに限る)
 (※私は潮ノ岬までと考えています。それと日本海側も誰も調査していなかっただけで、程度の差は大きいですが、既存原発による微量の汚染はあったと思います。)

お米:新米が勝負ですが、5000ベクレルまでのところで成長していますので、300ベクレルは入るかも知れません。最初(今年いっぱい)は警戒した方が良いでしょう。
 (※米は元来がコーヒーなどと同様にブレンドするので、非常に困難です。用心するしかありません。非汚染地から直接購入か、産地銘柄純米か、外国産くらいでしょうか。)

お茶:汚染されているものが多いのですが、通常の飲み方なら大丈夫です。九州産などはまったく安全で美味しいものもあります。
・・・・・・
放射性ヨウ素が半減期を遠く過ぎたので、注意すれば、お米、肉、野菜が比較的安全になってきました。一安心です。ただ、かなり良心的な生協でも「政府の決めた暫定基準値が安全」としているところがあり、私には理解できません。
 (※大規模な全国チェーンが意外と政府の暫定基準値を尊重しているので、ご用心です。)

食材からの内部被曝は、すでに何回かこのブログに書きましたが、人は1日に約1キログラムの食材をとります(水は少し換算する)。そこで、買うときに1キログラムあたりのベクレルが表示されていれば、100ベクレルですと、それを100で割ると、1年あたりの内部被曝が1ミリシーベルトになります←これは間違いありません!!見直しよし!!見直しOK!!

今の暫定基準値は1キロあたり100から2000ベクレルですから、どうも政府は密かに「1年5ミリシーベルト」で食材の基準を決めたらしいのです(まだ公表も説明もなし)。

そこで、私は良心的な流通会社が説明もされていない暫定基準値で安心していることが理解できません。単に「政府が決めた値だから安全だ」ではなく、自ら「自分たちは子供を守るために1年何ミリシーベルトを守る」と宣言してから「安全です」と言って欲しいのです。

今のところ、食材のベクレルを表示している東部生協(東京)ですら、{政府基準=5ミリ=子供にも安全}としていますので、それだけが私には理解できません。本当にお客さん(子供を含む)に対して愛情をもった表示をお願いします。

(なお、このようなブログを書くと、消費者の安全より、お金を重視する生産者からバッシングが来ますが、私は気にしません。消費者の立場だけから書いています。)
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三橋:税金の「元」は何なのか?

 経済成長しないデフレ循環の中で増税などしたら、増税した分の可処分所得が減少し、需要が減って経済はその分縮小する。
 増税した分野以外の税収は撃滅するので、総税収は減少する。
 同時に失業と窮乏が急増する。

 1997年の消費増税の例を引くまでもない。
 これが当然だ。
 テレビも大新聞も、御用学者、御用評論家の騙し記事が多い中で、この当然のことを解りやすく書いている。
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 税金の「元」は何なのか?    8/23  三橋貴明

 政府の税金の元となっているものは何だろうか?

 無論、消費税であれば企業の売上であり、法人税は企業の税引き前利益に課税される。また、所得税とはもちろん、家計の所得に課されるものだ。さらに、家計の所得からは健康保険料など、社会保険の負担分も差引かれ、残りが可処分所得になる。

 いずれにせよ、政府が毎年、徴収する税や社会保険料は、国民の労働の成果たる所得が原資になっているわけだ。これをマクロ的に表現するならば、
政府の歳入とは、国民の所得の総計たるGDPから政府に分配された所得である
 と、表現することができる。

 要するに、政府の歳入の原資はGDPなのだ。

 GDPとは、国民経済の支出(=需要)の総計であり、生産(=付加価値)の総計であり、同時に分配(=所得)の総計でもある。すなわち、
「支出面のGDP=生産面のGDP=分配面のGDP」
 となるのである。これをGDPの「三面等価の原則」と呼ぶ。

 本連載では、主にGDPの需要面(支出面のGDP)しか取り上げていないが、分配面のGDPをブレイクダウン(細分化)すると、以下の式で表現される。

◆分配面のGDP=
   雇用者報酬+営業余剰+固定資本減耗+生産・輸入品に課される税-補助金


 分配面のGDPとは、企業などの従業員の所得(雇用者報酬)、企業の利潤(営業余剰)、過去の投資の減価償却費の総計(固定資本減耗)、そして生産・輸入時点で政府が徴税した金額から、民間に「返却」される補助金を差引いたものの合計として成り立っているわけだ。

 さらに、家計は雇用者報酬から税金や社会保険料を差引かれ、企業は利潤から法人税を支払う。結果的に家計や企業の手元に残されたお金が可処分所得となり、「次の消費」「次の投資」といった支出に回り、新たなGDPとなるわけだ。

 また、可処分所得から支出に回らなかった分は、貯蓄として銀行などの金融機関に貯められていく(厳密には、貯蓄とは借金返済も含む)。企業や家計などの民間は、「過去のGDPからの蓄積」である貯蓄を借り入れ(銀行融資など)、新たな消費活動や投資活動を行う。この場合も、民間が支出した金額は、新たなGDPとしてカウントされる。

 貯蓄からお金を借り入れるのは、何も民間には限らない。政府にしても「国債発行」などにより、過去のGDPの蓄積たる貯蓄を借り入れ、自らの支出に充当する。注意しなければならないのは、政府の支出には、GDPを直接拡大するものと、そうでないものの二種類があるという点だ。

 具体的には、政府が公共投資や医療費(政府負担分)の支払いにお金を使うと、GDPの公的固定資本形成や最終消費支出が増える。すなわち、新たなGDPになる。

 ところが、年金や生活保護、それに子ども手当てなど、
「政府が民間にお金を振り込む(=贈与する)」
 形でお金を使っても、直接的にはGDPは増えない。このタイプの政府の支出を「所得移転」と呼ぶ。

 無論、政府から所得の移転を受けた民間が、受け取ったお金を消費や投資に回せば、GDPは増える。とはいえ、移転された所得を「貯蓄」に回されてしまうと、GDPは一円も増えないわけだ。

 上記の国民経済におけるお金の流れをまとめたものが、図116-1になる。

【図116-1 全ての源泉はGDPである】
20110823_01.png
※政府の所得は、国民の社会保険料の支払いを含む

 図116-1を見ると、本稿のタイトルである『税金の「元」は何なのか?』の答えが容易に分かるだろう。もちろん、政府が徴収する税金の元になるのは、GDPだ。GDP以外に、政府の税収の原資はない。すなわち税収(及び社会保険料)とは、「政府に分配されたGDP」と表現することができるわけだ。

 ところで、増税とは果たして何だろうか。もちろん、
「GDPから政府に分配される分の所得を増やす」
 という話である。

 マクロ的に見る限り、増税とは単に政府の所得の取り分を増やすという話であるため、当たり前の話として民間の可処分所得が減少する。可処分所得が減ると、日本国民(企業含む)は「次の段階」において、支出(消費・投資)を減らすことになるだろう。

「自分の可処分所得が減った。だから、消費や投資を増やす」
 などと考える人は、極めて少数派だ(と言うか、皆無に近いだろう)。

 結果、増税により「新たなGDP」が減り、GDPから政府に配分される所得である税金も減ってしまうのだ。実際、97年に消費税アップ、社会保険料の引き上げ(及び公共投資削減)を橋本政権が強行した結果、翌年(98年)のGDPがマイナス成長に落ち込み、三大税(消費税、法人税、所得税)の合計は四兆円も減ってしまったのだ。

 当時の橋本政権は、増税や社会保険料引き上げにより、政府の歳入が9兆円は増えると豪語していた。ところが、増えたのは消費税のみ(税率をアップしたので、当然だ)で、残りの歳入はことごとく減少してしまったのである。増税や公共投資削減といった緊縮財政により、「税金の元」であるGDPが激減してしまった以上、当たり前だ。

 もちろん、国民経済上、政府が増税をするべき環境もある。名目GDPが健全な範囲を超えて成長している時期である。例えば、高インフレ率が発生している時期や、あるいは経済がバブル化している時期だ。

 経済のバブル化が進行し、インフレ率が高いのであれば、政府は「GDPを抑制する」ことを目的に増税すべきである。何しろ、上記の説明の通り、増税をすればGDP(需要)が抑制され、インフレ率を押し下げることができる。増税で需要の急拡大を防げば、膨張しつつあるバブルを沈静化させることもできるかも知れない。

 要するに、政府にとって増税とは、民主党(自民党やその他の党も例外ではないが)の多くの政治家が理解しているように、家計の家計簿や企業の売上のごとく、
「収入が足りないから、増やそう」
 といった概念で捉えてはならないものなのだ。

 ところが、8月末に代表戦を控えた民主党の要人たちは、未だに「復興増税」に関する発言をやめようとしない。

『2011年8月21日 NHK「岡田・谷垣両氏 大連立で発言」

 NHKの「日曜討論」で、民主党の岡田幹事長は、自民党などとのいわゆる大連立について、「すぐに実現するのは困難だ」としながらも、与野党が協力できる体制の構築が必要だという考えを示したのに対し、自民党の谷垣総裁は「大連立は普通はあり得ない」としたうえで、震災復興には協力するものの、そのほかの政策課題には是々非々で対応する考えを示しました。

 この中で、民主党の岡田幹事長は、代表選挙の日程について、菅総理大臣が成立を退陣の条件としている再生可能エネルギー買い取り法案が今月26日に成立した場合、30日に国会で新しい総理大臣の指名選挙を行うことができるよう、29日を投票日としたいという考えを示しました。そのうえで岡田氏は、いわゆる大連立について「将来の方向としてはあるが、現状を見ると、すぐに実現するのは困難だ。ただ、ねじれ国会で物事が動かないことは許されず、必要な協力は行う体制を目指すことは必須だ」と述べました。また、岡田氏は、復興財源を確保するための臨時増税について「経済の現状を見なければならないが、あまり先送りすることは許されない。多くの人が痛みを分かち合おうという気持ちを持っているので、きちんと説得して、次の世代に負担を残さない姿勢が必要だ」と述べました。(後略) ※下線部は三橋』

 上記、岡田幹事長の、
「(復興増税について)多くの人が痛みを分かち合おうという気持ちを持っているので、きちんと説得して、次の世代に負担を残さない姿勢が必要」
 という発言は、三重の意味で問題である。


 一つ目は、上記の解説の通り、名目GDPが成長していない状況で増税を強行すると、国民経済(=GDP)が縮小し、翌年の税収が減少してしまうためだ。税収が減ると、当たり前だが復興のための財源は先細りになってしまう。東日本大震災の復興は、少なくとも数年間は続くのだ。

 さらに、二つ目の問題として、東日本大震災のような「数十年に一度」あるいは「数百年に一度」の震災復興の負担を、現在に生きる日本国民のみに押し付けようとしている点があげられる。例えば、東日本大震災が百年に一度の大規模自然災害だというのであれば、復興の負担は今後の百年間で「薄く、広く」負担すればいいのである

 しかも、復興需要を切っ掛けに名目GDPが成長していけば、税収が増える。日本国民は別に増税を我慢することもなく、長期に渡り復興費用を負担していくことが可能になるのだ。さらに、日本の国民経済(=GDP)が健全に成長していけば、「実質的な復興負担 対 GDP比率」も、年々小さくなっていく。

 例えば、復興の原資を六十年償還の建設国債に求めたとしよう。その場合、日本国民は六十年間かけて「薄く広く」復興資金を負担することになる。

 日本の名目GDPが、今後六十年間平均で3%ずつ成長していったとする。その場合、六十年後の日本のGDPは、何と2860兆円に拡大していることになる。そうなれば、現時点で何十兆円を(国債を発行し)復興のための資金として充当しようとも、最終的な年間の実質的な負担額は「誤差」の範囲で済んでしまうのである。

 名目GDPの3%成長など、日本政府及び日本銀行がきちんと仕事をすれば、たやすく達成できる数値である。むしろ日本経済の潜在力を考えると、3%成長は「低すぎる」想定と断言できる。

 さらに言えば、現時点の日本の国債金利は、未だに世界最低だ。金利が低い時点で国債を発行すれば、高金利の時期と比べて国民の負担は小さくなる。

 まさに「今」、「長期の国債」を発行し、東北復興と国民経済の成長を実現すべきなのだ。それにも関わらず、民主党政権は「短期」かつ世代間不公平を招く増税に、復興の原資を委ねようとしている。ここまで的外れなソリューション(解決策)を、筆者は他に思いつくことができない。

 岡田幹事長の発言の三つ目の問題だが、日本国民の健全なナショナリズムを、増税のために「活用」しようとしている点だ。

 他国に比べてナショナリズムが強い日本国民が、震災の負担を分かち合いたいと思う気持ちは崇高であり、尊いことである。とはいえ、民主党及び財務省は、将来(早ければ来年)の日本経済に大ダメージを与える増税を実現するために、国民の崇高な気持ちを利用しようとしているわけだ。許される話ではない。

 どうも民主党政権の復興財源に関する考え方は、
「日本経済は、これ以上成長することができない」
といった、何というか極めて自虐的な思想に基づいているように思える。

 だからこそ、
「収入が足りないから、増税で増やそう」
 といった、国民経済のお金の流れや「経済成長」を根底から無視した議論が進められてしまうのではないだろうか。本来、政府が税収を増やしたいのであれば、適切なデフレ対策を打ち、名目GDPを成長させれば済む話なのだ。

 ところが、上記の「当たり前の話」が、政権中枢部からは一向に聞こえてこない。
日本の情報の歪みは、「実に根深い」としか言いようがない。
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小出:依然として爆発の危機、広がる放射能汚染

 「ざまあみやがれい!」から

2011年8月23日、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」の週刊エンターにて、昨日に続いて、小出裕章氏のインタビューが放送されました。1週間前の取材だったそうです。

内容は、2号機3号機のメルトダウンの可能性、今後の原発への対処、そして、福島県全体がどれだけひどく汚れているか。それを小出氏が働いている放射線管理区域内の汚染レベルになぞらえて説明して、とんでもないことが起きていることを認識すべきだと主張しています。

(書き起こし)

※スタジオ

吉田「今日は東京電力福島第一原発事故から今後のことについてです。まずは事故の収束について伺いました」

※京都大学原子炉実験所

小出「えー、とても難しい、ですね。ただ私が恐れているのは大量の放射能が大気中に噴き出してくるということを恐れています。えー、当初3月の11日に事故に至ってからほぼ10日のうちに、大量の放射能が大気中に出てきたという出来事がおこり、ました。えーそれ以降は一応はなんとかその大気中への大量の放射能を防ぎながら今日まで来ているのですね。ただあの汚染水が溢れかえって」

吉田「そうですね。そっちの問題があります」

小出「それがどんどん海へ流れているとかいうのは、もうどうにもならないのですけれども。えーでも大気中に大量のが出るという事態はとりあえず3月の中頃でいちおう収まって今日まで来ていると、思うのです。

ただ、ただし、また、そういう事態がおきる、起きないかととわれると、私はそんなことは起きないと自信を持って断言できない、のですね。
ヘタをすると原子炉圧力容器の中で、水蒸気爆発という巨大な爆発が起きる可能性、まだ残っているというふうに思っていまして、それが起きてしまうと、今までのまた、何倍、あるいは10倍というような放射性物質が大気中に吹き出してくる可能性があるとおもって、います。
東京電力もその可能性が、えー、自信を持って否定出来ないがために、未だに大量の被曝を作業員の人たちがしながらも、原子炉を冷やし続けるという作業を、続けているということだと、思います」

吉田「その可能性っていうのは、何がきっかけとか、どういう事が原因で、っていうことになるんですか」

小出「えー……。1号機と2号機と3号機というのが運転中だった、わけですが。今、東京電力は1号機に関しては原子炉の水位計を調整しなおした結果、炉心には水がないしもう溶けて落ちてしまっている、メルトダウンをしてしまっていると、認めた、のですね。
それで2号機と3号機に関しては原子炉の水位計の調整すらまだ出来ない。原子炉建屋の中に入れませんので。ですからどういう状態になっているのかいまだに分からない、のですね。
ただし1号炉で、水位計を調整しなおしてみたら、メルトダウンをしていたので、2号機も3号機もそうだろうと彼らは推定している、し、政府もそれを認めているのですね。

で、でもそれは単なる推定なんであって、ひょっとするとまだ2号機3号機はメルトダウンという状態までなっていないかもしれない、と私は思っているし。あの東京電力もその可能性を完全に否定出来ない、状態でいる、のですね。
ですから今、の段階で言えば炉心っていう部分に原子炉のほん、炉心の本体が残っているという状態である、かも、知れないと。えー、それが今後もし冷却に失敗するようなことになって、炉心全体が溶融して落ちてしまうようなこと、つまりメルトダウンというようなことが今後おち、起きるとすると、その時に水蒸気爆発という現象が起きる可能性がある、のです。

えー幸い1号機はそうでなかったよう、なので私は胸をほっとなでおろしたわけですけれども。えー2号機と3号機がこれからもしメルトダウンをするのだとすれば、水蒸気爆発の可能性が、あります。
ですからそれをなんとか防がなければいけないし、えー、本当にその被曝をしながら作業をしている作業員の方には申し訳ないけれども、えー、なんとかその冷却という作業をですね、まだ当面の間は続けて欲しいと思って」

吉田「これ、当面ってどの程度までなんですか、先生これ…‥」

小出「わからないすいません」

吉田「実際問題として、気が遠くなるほど長くなるんじゃないかっていう」

小出「はい」

吉田「危惧がありますけれども」

小出「そうです。えーこれから水蒸気爆発を自信を持って回避できる、できたと言えるまでには多分半年とか1年という時間を頑張り続ける必要が、あるだろうと思います」

吉田「それは1つ目処としてあるわけですか」

小出「はい。まずはその、ウラン全体が溶け落ちてしまうというそれだけの発熱がいつまで続くかということなのですけれども。えー、半年1年という期間は予断を許さない、状態が続くと思い、ます。
ただしじゃあ、それが過ぎてもう大量の放射能が大気中に出てくるようなことがなくなった、としても、放射性物質そのものは消えない、わけでそこにある、わけです。で、それはいずれにしても放っておけば環境に汚染をすこしずつ、ですけど広げるということになりますので。

えーそれが環境に出ないように地下ダムというものを作らなければいけないでしょうし、えーその他チェルノブイリ原子力発電所でやったような、石棺とよばれるような地上の巨大な構造物、を作って、原子炉そのものをお墓の中に閉じ込めると、言うそういう作業もしなければいけません。
えーその為には何年、何十年というあの時間がかかりますし、1度作ったとしてもコンクリートの構造物ですので、次々とまた壊れていきますのでそれをまた次々と新しくしていくということがこれから何十年あるいは何百年という期間で続くわけです」

吉田「なるほどねー」

※スタジオ

吉田「えー非常に小出先生、わかりやすくお話しいただいてるんですけど。今後のこと聞きますとですね。
まあとてつもないことが起きてしまったんだなと改めて感じるんですが。こういうことをなんであの 公式に発表しないのかと。政府とか東京電力は。今の現状とかこれから起こることとかですね。隠すばっかりというね。
正しく伝えるってことの大切さが全くわかってないんではないかというきがしますけども。そして小出先生はですね、今のひ、福島の放射能汚染状況について、こんなおはなし、されました」

※京都大学原子炉実験所

小出「吉田さん今日は私の研究室に来てくださっている。」

吉田「はい」

小出「ここは、京都大学原子炉実験所と言って、まあ本当におもちゃのような原子炉ですけれども、あるのですね。そして私たちはその原子炉を動かしながら放射能を使って実験研究をしているわけですけれども。そういう放射能を使う時というのは、放射線の管理区域というところで作業をしろと言われてるのですね。」

吉田「はあ、はい」

小出「でも、その放射線の管理区域であっても、放射能でベタベタに汚れていたら私たちそんなかで仕事することも出来ない……」

吉田「そうですねえ」

小出「わけですから、管理区域だってなるべく汚染を起こさないように、常に注意をしてきれいにしている、わけですね。ほんで管理区域の中からものを持ち出すときには放射能で汚れてないかどうかということを確かめた上でなければ持ち出せないということに、なっているわけですね。」

吉田「はい」

小出「そういうところで私は仕事をしてるわけですが。今現在福島県、の、人が住んでいる大地。建物。瓦礫。なんでも、放射線管理区域から持ち出してはいけないというほどの汚染をどんどん、全部が受けている、わけです。
ですから私が嫌だなあと思いながら放射線の管理区域、のほうが、ずうっときれいです。
福島県で今普通の人たちが生活している場所よりは。むしろそういうところに放射線管理区域に逃げ込みたいと思うほどに、現地は汚れきっている、わけです。
ですから日本の法律、これまであった、放射性物質、放射線を規制するために作られた法律体系は全て崩壊しています」

吉田「全てですか」

小出「はい。日本って法治国家だと言うんですよね。」

吉田「まあ、言ってるんですよ」

小出「国家が法律を決めたと。」

吉田「そうですねえ」

小出「国民がそれを守れと」

吉田「うんうん」

小出「破る奴は、とっ捕まえて処罰するんだと、言ってるんですね。そうであれば国家こそ法律を守る最低限の義務がある…」

吉田「そうそれがなければ成り立たないですよね」

小出「のはずですよね。その国家は法律を作って、日本に住んでいる人々は1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけないし、させてはいけないと、書いてある、のです。
で放射線管理区域から放射能で汚れたものを持ち出すときには、1平方メートルあたり4万ベクレルという、汚染以上のものはけっして放射線管理区域から持ち出すなと書いてある。持ち出したら処罰すると書いてある。わけです。
えーところが、福島原子力発電所の事故が起きた途端に、その法律をさっとチャラにした」

吉田「それ誰がやったんですかね?」

小出「誰がやったんですかね。マスコミの人にきちっと追及してもらいたい」

吉田「追及してもらいたいですね。いずれこれはちゃんと追及されるべき事柄として、非常に重大な事になりますよね」

小出「そうです。私はだから政府の首脳は全員刑務所に入れるべきだと思います。」

吉田「いやあ僕もそう思います、本当に」

小出「はい。1,年間に1ミリシーベルト以上はさせるなと命令を下した人たちが今1年間に20ミリシーベルトまではもう我慢させると。言ったわけですね」

吉田「すごい話ですね」

小出「1平方メートルあたり4万ベクレルというような汚染物質は管理区域外にあってはいけないのですけれども。それをもし厳密に適用すると、福島県全域に匹敵するような地域が放射線の管理区域にする、つまり無人地帯にしなければいけないというそういう法律なん、です。それを一切チャラにして、」

吉田「ひどいっすねえ」

小出「はい。人々が住んでもいいとか言い出してる、わけですね。とんでもないことを言ってるわけで。今回地震と津波でたくさんの街が破壊されて町ごと無くなってしまったようなところだってあるわけですけれども。そういうところだって必ず復興できます。」

吉田「そうですねえ」

小出「流された街に人々が帰ってきて、街を再建して、そこでまた歴史を刻むということは必ずできるし、きっとなると私は思いますけれども。放射能で汚染されたところは、失われる」

吉田「うん本当そうだ」

小出「それが福島県全域に匹敵するようなところが失われるなんていうことを思えば、もう本当とんでもないことが今起きてると」

吉田「言うことですよね」

小出「はい。あの、皆さん実感していただきたいと思うし、マスコミもそれをきっちりと取り上げて欲しいと思います」

吉田「やっぱり報道すべきだと思いますよね、その点をね」

※スタジオ

吉田「えーこれ、永久保存にしていただきたいね、事柄だと僕も思うんですけれども。実はもう1つ今後の日本についての衝撃た、衝撃的な話あるんですけれども。ここ時間になりましたので、8時過ぎのピースマイルのコーナーで紹介させていただきたいと思います」

(2回目放送分書き起こし)

吉田照美「京都大学原子炉実験所助教の、え、小出裕章氏のお話の続きのご紹介をさせていただきます。放射能汚染が心配される今後の日本について伺いました」

※京都大学原子炉実験所

吉田「今後その福島のみならず、日本全体で言うとどの程度のとこまで、もう日本全域なんですかこれ。一番最悪の事態を考えたときには、もう日本自体がもう本当に危ないということになるわけですか」

小出「えー、放射能に被曝をするということは、どんなに微量でも危険なん(です)。ですから福島原子力発電所から吹き出してきた放射能は、もうすでに世界中に汚染を広げている。ですから」

吉田「はい当然ですね」

小出「はい。地球の裏側のようなところに行っても、これがあの日福島のあの原子炉から吹き出してきた、んだよということがわかるように世界中にもう広がっ ているわけです。
ですから日本だって沖縄だって放射能が飛んでってるし、北海道だって飛んでってる。大阪だって飛んできている、わけですね。そういう意味 ではもう全て、これから生きる人達は福島の原子力発電所から飛んできた放射能から逃れられない、のです。
ただし、もちろん濃淡が、あります、汚染の。えー 福島県内の汚染は猛烈ですし、茨城県、宮城県、えーそして千葉、うー、埼玉、ま、東京もそうですけれどもホットスポット的に、汚れているところ」

吉田「ありますね」

小出「ところというのはたくさんある、のですね。神奈川だって静岡だってお茶から、許容濃度を超える放射能が見つかるほどに汚染している、わ けです。そういうところからこれから沢山のまあ汚染したというか、高度に汚染した食べ物が、出回ってくる。
そしてその、それは全て検査されるわけではない ので、えーわからないまま皆さんの食卓にのぼるということになるわけです」

吉田「なるほどねー。でも先生は、どうなんですか? 希望は正直持ってらっしゃるんですか? そこも伺いたいんですけど」

小出「いや、私は、原子力を一刻も早く廃絶したいと願いながら、原子力を廃絶させられないで、事故を、おこし、起こさせてしまった、防げなかった」

吉田「いやいやいや」

小出「ま一人の責任者でもあるので、」

吉田「そういう事をおっしゃるってのはなんか本当にお人柄だと思うんですよね。」

小出「まあとっても残念だけども、でも私は非力だった、わけですね。」

吉田「うーんいやいやいや…」

小出「ですからその私は非力……、非力な私がこれから本当に希望を持てるかというと、えー正直に言えばあんまり希望は持てなくて、です。」

吉田「うーん」

小出「ただし、絶望してしまったらそん時が、最後の負けだと思いますので、えー絶望はしたく無いし、せめてこの事故を引き起こしてしまった責任をどうやって取れるかといえば、子どもを守りたいという。そこでその1点で私のやるべきことがあるだろうと思っている」

吉田「まあ僕らも出来る限りのことは本当にねえ。もうこの年になったら、最後は少しでも人のためになんないといけないって言うふうに思うのが人間だと思うんだけど。最後まで自分のためばっかりっていう人があまりにも多すぎるのがね。」

小出「はい」

吉田「非常に残念だなあと思ってるところなんですけどね。またぜひ今後もよろしくお願い致します」

小出「こちらこそ」

吉田「今日はどうもありがとうございました」

小出「ありがとうございました」

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