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語れない、生徒を守れない、福島の高校教諭退職

 http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-583.htmlにもありますが、現地では対立的な様相が、あちこちで進んでいる。
 もちろん、政府とマスコミへの迎合派が多数だ。

 だが、健康の問題、生命の問題が「解ったふり」で強制されてはいけない。
 せめて、被曝の事実は、広めなければならない。

 kiikochan.blogから

被ばく語れぬ空気「生徒に申し訳ない」
福島の高校教諭退職

東京新聞「こちら特報部」8月6日

福島県で一人のベテラン高校教諭が先月、退職した。
原発事故後、被ばくを避けるように生徒らに再三指導していたが、管理職から「動揺を与えるな」と注意された。
被ばくの不安を抱えつつも、仕事の事情などで避難できない県民が大半という現実。
そこでは「被ばく」という話題そのものへのいら立ちが募っている。
高校教諭が直面したのも、そうした無言の壁だったのだろうか。 (篠ケ瀬祐司、中山洋子)


「危険を知りながら、子どもたちへ伝えられない自分に耐えられない。彼らが被ばくするのを見ているのもつらい」

福島第一原発から約60キロ離れた県立福島西高校(福島市、生徒数871人)を退職してから一週間足らず。
宍戸俊則さん(48)は苦しげな表情を浮かべ、同校を辞めた経緯を語り始めた。
 
宍戸さんは原発事故発生直後はできる限り、表に出ずに過ごした。
新学期が始まると、生徒らに
「健康を害する恐れがあるから教室の窓を閉め、マスクをした方がいい」と呼びかけた。
顧問を務めたソフトテニス部の屋外練習も最大二時間に限るようにした。
 
だが、初夏になり気温が上がると、生徒たちは窓を開け始めた。
「嫌がる生徒もいたので、閉めるよう大きな声を出したこともあった」と宍戸さんは振り返る。

5月20日、宍戸さんは同校の教頭から
「不安をあおるようなことを言ってはいけない」との指導を受けた。
宍戸さんが「マスクをするように言ってはいけないのか」と尋ねると、
教頭は不安をあおらないようにと、繰り返したという。
 
「生徒にマスクをする理由を聞かれれば、危険があるからと説明せざるを得ない。
『不安をあおるな』とは『危険だと言ってはいけない』という意味と理解した」。

宍戸さんは悩んだ末、六月上旬に退職を決意した。
 
「管理職は県側から言われて私に指導をしたのだろう。学校から圧力を受けたのではなく、県からだと思っている」

県の対応については、原発事故直後から疑問を感じていた。
3月15日の高校の合格発表は屋外であった。
「県が決めた以上、校長は従うしかない。体育館は避難所になっていたので、発表は外ですることになった。
放射線量は高かった。しかし、警告はなかった。傘も差さずにやってくる子どもたちを見て、本当に申し訳なくなった」
 
たしかに県は危険の広報に消極的だった。

「県は放射線量が高い時に『安心』を強調する学者を呼び、
その話はマスコミを通じて繰り返された。結果的に多くの県民が被ばくした。
住民も被ばく後の不安を認めると、いたたまれなくなってしまう。
だから『不安がっていては暮らしていけない』と言うしかない」
 
宍戸さんは来週、北海道に居を移す。
県が発表した5日午前10時の福島市内の放射線量は毎時1,1μシーベルトとまだ高い。

「生徒をおいて、自分だけ安全な所に逃げていいのか、という引っかかりはいまもある。
生徒たちには不安があったら手伝うよ、不安は表現してもいいんだと伝えた」
 
宍戸さんの目に光るものが浮かんだ。

同校の井戸川方志教頭は
「(宍戸さんに)長袖を着てマスクをつけるように言ってはいけない、と指導したことはない。
授業内容が手薄になっているという苦情が生徒や保護者から入っていると伝え、
話の仕方や授業時間の使い方に気を付けてほしい、生徒に動揺を与えないように、という話をした」と説明する。

「宍戸さんは教員会議で放射線量が高いと指摘していた。
それぞれの物差し(判断基準)で高い低いはあると思う。
しかし、学校としては文部科学省の基準で判断するしかない」(同教頭)
 
文科省は4月19日、子どもの年間被ばく線量限度を20ミリシーベルト(毎時3,8μ)と規定。
同校は限度を下回っていることを確認し、屋外での体育を再開した。
文科省は5月に「年間1ミリシーベルト以下を目指す」としたが「努力目標」にすぎない。


一方、県は六月、教育委員長名で各市町村や県立校あてに熱中症予防に関する通知を出した。

通知には
「放射線の影響から夏服の着用を控える傾向が見られるが、
そのことによって引き起こされる熱中症や心身のストレスによる体調不良を予防するように」

「窓を開けて活動しても差し支えない」などとある。
 
県教育庁では
「長袖を着たりマスクをしたりしてはいけないとの指導はしたことはない」
(学校生活健康課)と、強制でないと説明するが、県からの通知と違うことをするのは容易ではない。
 
文科省では福島では校庭の表土除去も始まり、学校での被ばく線量が低減されていると強調。

今月初めには、福島県内で年間被ばく線量が1ミリシーベルトを超える学校は「ゼロ」と発表した。
ただ、この線量は学校で過ごす八時間のみの推計だ。

子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さん(53)は
「結局、文科省の20ミリシーベルト基準に従う学校が多い。これが現場の被ばく予防の取り組みをはばんでいる。
本心では、安全と思えない場所で教育活動をさせられている先生はほかにもいる」と語る。
 
学校現場では放射能汚染を話題にすることがはばかられる“空気”が広がっているという。
ネットワークに参加し、被ばくを学んでも「学校では口にできない」という教師も少なくないという。

7月下旬から、二人の子どもを連れて札幌市のサマーキャンプに参加している福島市の父親(37)も
「福島では放射能が怖いと言えない空気がある」と漏らす。
三月に県外へ一時避難した知人から
「戻ってきて、周りから白い目で見られている」と打ち明けられた。
 
「逃げたくても逃げられない人たちが、危険を直視できないでいる」

実際、被ばく予防の話をしていて、親戚に「うんざりだ」と言われたこともある。
「その親戚もマンションを買ったばかりで、どこにも行けなかった。
福島で働き続けるしかなく、震災直前に生まれた赤ん坊に『おれんどご生まれて悪かったな』と謝っていた」
 
その気持ちも痛いほど分かるだけに、周囲にはそれ以来、もう何も言えなくなっているという。
それと同じ構図はいま福島の教室にもある。

宍戸さんはこう話した。
「学校には、みんなと同じでなければいけないという“同調圧力”がある。
男子は弱さを見せたくない。女子はファッションの面からも、自分だけマスクをしたり、窓を閉めたりはしにくい」

<デスクメモ> 
「半年もたてば、世論も変わる」。毎日新聞に載った電力総連出身の藤原正司参院議員(民主)の言葉だ。
福島では事故を苦に数人が自ら命を絶ち、「原発離婚」という現象も生まれた。
将来への不安は語り尽くせないだろう。孤立させてはならない。
この議員がうろたえる世論の変化を生み出したい。 (牧)
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ただいま被曝中

 「ただいま被曝中」から

夏休みにはいり、子供たちの姿がずいぶん少なくなった気がしています。
保養に出かけていることと思います。
福島から出られた子どもたちはとても良かったと思います。
現在、夏休み終了後の見通しについて話し合っていますが、正直、予想が困難になっています。
このまま、戻らずに安全なところにとどまってくれればと思っていますが、どうなることかは判りません。

最近、ツイッターや掲示板等でフクシマに対する書き込みをよく見かけます。

とても心配してくださっている方、原発の恩恵を受けていたのだから自業自得だと言う方、一見、冷静に判断し見られているような方、等さまざまです。
ひとつだけどうしても理解していただきたいことがあります。

『現場に居ないと、絶対に判りません』
ということです。

いろいろ頭のいい方が予想してとんでもない理論を展開しているようですが、可笑しいほど的を外しています。
フクシマに居ない方には判りませんし、お話しても理解されないと思います。

それほどまでに異常事態で皆、おかしくなっています。

いや、本性が剥き出しになっている方がかなり残ってしまったと言うべきでしょうか?
とにかく、人というのはこれほどまでに多種多様で考え方に違いがあるとは想定外でした。
ほぼ同一の条件の方など居るはずはありませんが、いたとしても避難組と非避難組に分かれるでしょう。

つまり、避難出来るか出来ないかではなく、するかしないか、なのです。
考え方や性格によるもので環境の違いではないのです。

避難しない人々は必ず環境や金のせいにします。
しかし、かなり高いハードルを超えて避難した方はたくさんいます。
私自身その方の立場であったら、避難できるか自信がないほどです。

昨年マイホームを建てたばかりで30年ローンを抱えたまま、しかし子供の健康を第一に、さらにご主人まで会社を辞め避難された方が知人におります。

大変立派で、あるべき姿であると、私は思います。

自分が同じことを出来ないと、自分の情けなさを認めたくないがために、こういった素晴らしい英断をした方を悪く言う人がいます。

たかが、自分を否定したくないだけの為に!

素晴らしい方は素晴らしいと認めることから始めてもらいたいものですが、先に申し上げた次第ですので、非常に残念な状態です。

東電に、国に、と言う方がいます。

県が立て替えて保証し、後で国と東電に請求すればよいのだ!とおっしゃいます。
ではまず、その方が立て替えて、一刻も早く避難していただきたいものです。
そういう方の多くは、必ず、『避難すると、家電6点セットがもらえる』とか『引越し費用は、交通費はそっちの県が持ってくれるのか』とか言います。

正直、ため息がでます。
これが実情です。

こんな方ばかりではありませんが、目立ってよく耳にします。
意識が全く違っているのです。
避難された方は健康を何よりも第一にされた方です。

その他、『危険、危険と煽るな』という方がいます。

現在、放射線の健康被害というのはまだハッキリ解っていません。
だから「山下大先生」がはりきっていらっしゃるのです。

防災の基本は万一を考えての備えなのです。

専門家でもこれからだという分野に、一般人がどっかの受け売りや独学で、被曝を強いられているフクシマの人間に『煽るな』と言う資格などあるのでしょうか?

私は、どんどん煽りますよ!

それで、万一のことがあったとき一人でも多く助かるのであれば、気取って分かったふりをしているより全然マシですからね。
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チェリノビリ事故の汚染木材は日本に大量輸入されている

 チェリノビリ事故の汚染木材は日本に大量輸入されている。
 政府も大企業も信用できない。油断できない。
 東電の原発事故がなかったら、誰も測定しようなどと思わないだろう。
 「柏崎原発近くのGSで9万ベクレルの汚泥
 思い当たる産地の木材を使った住宅などは測定してみたほうが良いだろう。

チェリノブイリ原発放射能汚染木材の輸出先は日本だった
2011-08-02

「25年前のチェルノブイリ放射能事故で、汚染された森林の木材をヨーロッパ諸国が、どの様に処分しているのか報告します。ドイツ・フィンランド・スウェ-デンから、20年前からドイツトウヒ、フィンランドパイン等総称ホワイトウッド材を、日本の木材商社が大量に買い付け輸入が始まり現在も続いています。日本のスギ材より節が少なく、白系の色調で何よりスギ材より値段が安いホワイトウッドざいは、日本のハウスメーカー・ホームビルダー・ホームセンター等で大量に消費されました。ドイツ産の木材はもう伐採処理が済んだせいか、最近めっきり見なくなりました。ロシア産のアカ松は現在もタルキ用材として、マンション現場で消費されています。即ち自国より遥か遠方で、汚染材の処理に我々が気付かない内に、成功しました。われわれの無知が問題です。」

という報告を先ほど炭生産業者からメールでいただいた。驚くべきことですね!
(森敏)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 EX-SKF-JPから

真偽のほどは私には分かりません。日本だけが輸入していたとも思えませんが、面白いのが「20年前」、つまり1991年から、日本の木材商社が大量輸入を開始した、というところです。

なぜ面白いかと言うと、当時の科学技術庁が作らせた原発推進のための「指南書」が作られたのがちょうど1991年。このブログでもポストを出しましたが、

チェルノブイリ原発事故後、旧科学技術庁(現文部科学省)が原発推進のため、政府機関や電力会社向けに“指南書”を作成していた。そこには、国民や報道機関、教育現場に原発の必要性を浸透させるための具体策が列挙されている。(西日本新聞7月20日付け記事)

つまり、「事故時を絶好の好機とせよ。」

「指南書」を作るだけでなく、チェルノブイリ原発からの汚染被害を受けたドイツ、フィンランド、スウェーデンの林産業を助け、安い木材を日本は手に入れることが出来る、木に含まれる放射能は極めて低いもの(かどうか私は知りませんが)なので、健康に影響はない、買い手に言わなければ分からないし、チェルノブイリ原発事故を過小評価しておけば誰も騒がない、と政府が思って、商社に対して「行政指導」を行わなかったかどうか。

というのも、このような(仮想の)考えが、今回の福島第1原発事故後の政府の対応に酷似しているように思えるからです。「ドイツ、フィンランド、スウェーデン」を「福島、宮城、東北関東諸県」に、「林産業」を「農業、漁業、畜産」に、「木材」を「野菜、果物、魚、肉」に、「チェルノブイリ原発」を「福島第1原発」に置き換えてみてください。

北欧の木材を使った北欧風住宅は、日本でも人気があるようですね。気候が合うが合うまいが、関係なさそうです。この人気が、チェルノブイリ汚染の木材を大量に引き受けるための、国の「やらせ」ではなかったことを望みます。
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