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もうすぐ北風が強くなる

資本主義を社会と血迷う米倉経団連

 経団連の米倉弘昌会長は13日、2011年度税制改正の焦点である法人税率引き下げに関連して、減税と引き換えに経済界が雇用・国内投資の拡大を約束するべきだとの意見が出ていることについて「資本主義でない考え方を導入されては困る」と述べた。
 個別企業が将来の雇用・投資規模を確約することは、株主への責任などから無理であり、「約束」を明確に拒否した発言だ。

 では、米倉某の「資本主義の考え方」とは何か。資本主義に何か社会的な考え方(思想)があるのか。
 これは、非常に注意が必要な発言だ。
 住友財閥のスーパーエリート米倉某は、この15年間の新自由主義で遂に血迷ったか。

 最近、マスコミなどで「資本主義」と言う言葉が何かおかしな使い方をされていると感じていた。

 小泉政権当時か、マスコミは市場原理主義以外の発言をほぼ「それは社会主義だ」と言って封殺してきた。
 言い方は少し変わったようだが、今でも何かしら資本主義と言う名の政治とか、資本主義と言う名の行政とか、資本主義と言う名のまるで社会思想でもあるかのような使い方がされている。

 もちろん、すべてとんでもないことである。
 産業革命と帝国主義の時代に、各種の社会主義が生まれ、その社会主義側が対比で「資本主義」なる名称を使った。
 一般社会学では社会主義と社会的宗教を含めて社会思想と言うが(レーニン派は区別する)、社会思想としての資本主義はあり得ない。
 
 何故なら、個人の利益、私的資本の無限の増大を目的原動力とするために、いわゆる「資本主義思想」は社会思想ではなく、反社会の思想に他ならないからである。
 これは、「個人思想」なのである。
 
 資本主義社会という言い方は批判の対象としての現状を表す概念であり、個人利益思想が社会思想になったら、まさに血迷いだ。

 従って、資本主義的な経済体制は現に存在しても、社会のあり方として「資本主義」などと言うのは、結果的に私的資本の反社会的な行為を公認する捏造と詭弁になる。

 はっきりさせておかないと、言葉が混乱し、マスコミのプロバガンダがまかり通ることになる。

 非常に明解に説明されているがけっぷち氏からの引用です。
 文中大文字を太字に、段落を付けたほかの文言は原文どおりです。

 資本主義ってナニモノ?

 お勉強の時間を始めるわけじゃない(笑)。
 よい子ちゃんを騙すのに都合のいいことしか教えない学問というヤツにおいても、この資本主義って言葉の定義に関しては、ある一定の真実が記されている。

 まあ、世の中には、言葉の意味もよく考えず、「資本主義=自由でまともな国の考え方」で、その反対語が「社会主義・共産主義=全体主義」と思い込んでるヤツらが多いから、ちょうどいい機会かもしれんね。
 いまだによくわかってない人は、再確認すべし。

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 しほん-しゅぎ 【資本主義】

〔capitalism〕商品経済の広範な発達を前提に、労働者を雇い入れた資本家による利潤の追求を原動力として動く経済体制。資本家が生産手段を私有し、労働力以外に売る物をもたぬ労働者の労働力を商品として買い、労賃部分を上回る価値をもつ商品を生産して利潤を得る経済。封建制に次ぎ現れた経済体制で、産業革命によって確立された。

 <大辞林 第二版 (三省堂)より引用>

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 さて、なにやら菅内閣が法人税の実質税率5%下げを指示したとか、その上で内部留保に課税しろとか、あからさまな工作をおっぱじめているわけだ。

 まあ、いまさら説明するまでもないよね?
 法人税下げるのは、まったく経済にいい効果がないどころか弊害だらけ。
 前に書いたヤツでも読んでくれりゃわかると思うが。

 http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-338.html

 ちなみに、内部留保課税っていうのは、要するに株主にカネを吐き出させることと、企業自体の体力を消耗させようってことだ。
 しかも、内部留保ってのは、すでに課税が済んでいるものだから、二重課税になるわけだ。
 ありえないことだらけとしか言いようがない。

 マスコミどもが、法人税率を下げないと未来はないみたいなことをさんざん言ってるわけだがね、そもそも、法人税率下げて、経済がよくなったことが一度でもあるのかよって話だ。
 まあ、考えてみりゃわかることで、株価が上がったくらいのことだ。

 で、これも前から何度も書いていることなんだが、株価が下がると経済によくないみたいな論調もとんだペテンだ。
 いまだに騙されてるヤツらが多数いるけどな。

 日本ってのは、本来はすごい経済の実力を秘めていて、株が下がろうが銀行が疲弊しようがどうにでもできる。
 アメリカの株が暴落するのなんかとはまるで意味が違うのだ。
 それを封印している…というか、わざと悪化させるヤツらばかりが日本を操っているからそうなるわけだが、連中に好きなようにさせているのは、我々国民自身であって、最も愚かなのは、我々国民の無知と無関心と無思慮にある。

ちなみに中国も、現在、間違いなくバブルが起こっているが、単純に経済だけの意味で言えば、崩壊したところで別段問題はない(そのほかの危険な要因はいくらでもあるが、それはすでに何度も書いたとおりだ)。
 それをどうにかする連中が政府のトップにいるからだ。
 その最大の原因は、中国政府の最大の敵は、日本でもアメリカでもなくて、自国にいる15億人以上とも言われる国民であり、しかもそれをもっとも恐れているのが政府のトップだからだ。

 さて、長々と書いてきたけれど、実はここからが本題。
 なにやら経団連のおっさんがとんでもない爆弾発言してんだってね。

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 雇用・投資拡大の「約束」拒否=法人減税で―経団連会長

 日本経団連の米倉弘昌会長は13日、2011年度税制改正の焦点である法人税率引き下げに関連して、減税と引き換えに経済界が雇用・国内投資の拡大を約束するべきだとの意見が出ていることについて「資本主義でない考え方を導入されては困る」と述べた。
 個別企業が将来の雇用・投資規模を確約することは、株主への責任などから無理であり、「約束」を明確に拒否した発言だ。

 都内で記者団に語った。米倉会長はさらに「新成長戦略に書いてあること(経済活性化に取り組む方針)をないがしろにするのは、政府の『自己否定』だ」と言明。法人税率の5%程度の引き下げに踏み切らなければ、政府の経済運営は一貫した姿勢を欠くことになると指摘した。 

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 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-101213X885.html

 読んだ瞬間そのままの感情的な意見を書くなら…

 じゃあ、とっとと日本から出てけ、クソども!

だろうな(笑)。
 日本に本拠があるということがどういう意味であるか、世界でビジネスやっている人ならみんな知ってるだろう。
 それでも本当に商売できると思うなら、どうぞお好きにって話だ。

 まあ、そんなことはどうでもいい。

 話を冒頭の絡みに戻すがね、要するにこれが資本主義ってヤツの正体なわけさ。
 そして、資本家の力をさらに増大させるのが、なんでも規制緩和、なんでも民間横流し、庶民みんな奴隷化という新自由主義というヤツなわけ。

 で、「資本主義でない考え方」って言葉を使ってることに注目してもらいたいね。
要するに、日本は資本主義国であって、それが守られるべきだという話だし、同時に資本主義的でないものを暗に否定しているというか、レッテル張りのようなことをしているわけさ。

 これね、前にも書いたけど、アメリカで「ソ連になるぞ!」「全体主義がやってくるぞ!」って叫んでるのと同じ構造なわけ。
 でもさ、現実を見ればわかるように、こいつらによって政府が操作されるようなことになってるのだから、つまりは資本家が絶対君主になっているのとなんにも変わらないってわけよ。
 しつこいようだけどね、新自由主義ってのは、形を変えた全体主義でしかないのだ。

http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-276.html

 結局、資本主義がいいことのように思い込んでる人ほど、このワナにかかりやすいんだよね。
 ていうか、物事を善悪で考える人はたいていハマるかもしれない。
 善悪なんてのは、所詮は主観的な概念でしかないのだ。
 日本は一神教の国じゃないわけで、そのへんは理解しやすいと思うのだけどな。

 ところで、前のエントリーで「官僚は悪ではないのか?」という意見というか質問があったので、ちょうどいいからここでお答え。
 おいらは善悪では判断してないので、悪とは思わない。
 優秀かどうかというのは、結果を見て判断すればいいことじゃないかと。
 かつてはよかった、いまは最悪…ただし、官僚をそのように変容させてしまったのは、我々国民側にもというか、むしろ国民側に大きな過失があると思う。
 それが正直なおいらの感想だけどどうだろう?

 資本家でも官僚でも同じことでね、また、同時に国民も見かけに騙されているという面はあっても、自分の利益を中心に物事を考えるのは同じ。
 そういうのがいることはしょうがない。ていうか、いなかったことが、いままで一瞬でもあっただろうか?

 おいらは、資本主義と社会主義、民主主義と官僚主義、という考え方のどれかに傾倒する気はまったくない。
 史実が証明しているように、そのどれもがなんらかの欠点を持っている。
 要はバランスの問題なんだろうと思うわけだ。

 しかし、いまはこの通りの情報支配社会なわけで、かつての時代の強権の代わりに、プロパガンダによって変な方向に動かされようとしている。
 対抗する手段はほんのわずかで、知ることというよりも、社会がどの方向に向かっているか感じとって、その上で戦うことが必要なんだと思う。

 よって、官僚にしろ資本家にしろ、あいつが悪だって考え方はおいらにはないし、そんな連中の話は二の次、枝葉だと思っているわけだ。

 まあ、社会がどうなろうと生き抜いていく方法を常に考えているので、正直そこまで心配はしていない。
プランBもCもいろいろ準備中だ。

 そろそろみんな気がついてもらいたいけどね。
 この最悪な流れは、いよいよ危険なところにまで迫っている。
 それだけは間違いないと思うけどね。
 (引用終わり)

 米倉
 「経団連会長」とか言う「米倉某」。
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2010年の経済総括

 私は、株も為替もしませんが、私自身を含めこの国の人々の生活と、世界の経済状況については、おおいに関心があります。
 何故なら、社会生活(幸と不幸)に多大な影響を加える制度も、また現実の有様も、経済制度とその有様に依拠していると思うからです。

 FP兼経済評論家の中原圭介と言う人がいて、1.2年という中期見通しでは概ね予測が当たります。
 彼は、1年以内の短期の相場予想ではなく、ファンダメンタルスと現状の歴史展開からの実体経済予測をもとにして、概ねの中期傾向を述べるというスタンスです。

 従って、個別利益と個別不利益、というか、勝ち負けについては明確な断定はしません。
 また、国際金融資本の恣意的な動向も、あまり断定はしません。
 それが、かえって経済の中期見通しには有益な発言となっています。いわゆる長期投資家に人気があるようです。

 投機の予想でなく、経済予測となっている所以です。
 投資家向けの記事ではありますが、おおいに参考になっています。
 
 中原氏から、2010年の総括を引用します。
 .............................................................................
 2010年の総括
12/15
今年も残りは2週間あまりとなりました。そこで今回は、2010年の予想の総括をしたいと思います。

全体の流れを俯瞰すると、ブログでは以下のような予想をしていました。

〔1月〕過剰流動性相場を侮ってはいけないとし、春先までは国際優良株が買われる展開を予想(1月6日の記事)

〔2月〕ギリシャの財政問題が他のEUの高債務国にも波及し、今後の世界経済の大きなリスクになるだろうと予想(2月15日の記事)

〔4月〕世界的に株価が高いのは4月中までで、5月からは軟調になるだろうと予想(4月5日の記事と4月19日の記事)

〔5月〕株式は利益確定し、相場を休むことを提案(5月7日の記事)する一方で、マネー経済の復活が欧州の財政悪化国を次々と攻撃すると予想(5月19日の記事)し、米国経済が再び後退に向かうだろうとも予想(5月27日の記事)

〔6月〕当面のNYダウ平均のレンジを11258(10507)ドル~9757ドル、日経平均のレンジを9000円~10000(10393)円と予想(6月23日の記事)

〔8月〕9月の日本株は様々な要因から警戒する必要があると注意を喚起(8月25日の記事)

〔10月〕米国の金融緩和の長期化は結果的に実体経済を悪化させると予想(10月25日の記事)

〔11月〕個別銘柄では下げ過ぎなものが多く、年内はワンチャンスあるだろうと指摘(11月2日の記事)する一方で、欧州の財政危機は2011年以降も蒸し返されると予想(11月29日の記事)

中にはまだ結果が出ていないものもありますが、経済や株価については大きな流れは当たっていたと思います。

確かに、政治的なイベントや中央銀行の金融政策を読み間違い、実体経済や株価の動向にズレが生じたこともあります。

しかし、実体経済の大きな流れが理解できていれば、資産運用で大きな失敗をすることはありませんし、いつも冷静に余裕を持って対処できるでしょう。

(セミナーのお知らせ) 12月22日(水)にスタンダードチャータード銀行で『2011年以降の世界経済』と題するセミナーを行います。ふだんセミナーではしないような内容のお話もする予定です。興味のある方は、以下のURLをご覧ください。
http://www.standardchartered.co.jp/jp/cb/pb/event/index.html

(感謝のお知らせ) 新刊『騙されないための世界経済入門』が発売後1カ月足らずで47000部まで増刷されました。これもみなさんのおかげです。ありがとうございます。
 (引用終わり) 
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いろんな旅を続けています。
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