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もうすぐ北風が強くなる

世界通貨戦争(11)中央銀行制度批判

 ロン・ポール

 通貨、金利と信用創造制度と言った金融資本の三点セットが、暴力装置である「国民国家」の保証により、貫徹されていること。
 この意識的な発明の歴史経過は荒っぽいですが「国際金融資本の成立」に書きました。

 そして、そのために国家から「独立した」営利法人たる「中央銀行」が発行する「無記名有価証券」つまり「無記名債券証書が」中銀傘下の金融資本により、信用創造として帳簿上拡大し、常に過剰与信を作り出すこと。
 その利益のからくりを「信用創造と言えば聞こえは良いが」、「信用創造とは」にて書いたので御覧ください。

 さらに、近代では資金需要と高金利を求めて、為替を中心とする投機市場に向かうため、通貨の不安定性と恐慌循環をもたらしていること。
 これらについては「通貨、金利と信用創造の特殊な性質」、「世界通貨戦争(9)危険なアメリカ」、「信用創造(3)無政府的過剰通貨」を御覧ください。
 
 現代においては、デリバティブとレバレッジにより実体経済の百倍の額である。遂に後進国、新興国を含めたグローバルな実体経済を破壊する力を持ってしまった。

 また、このことによって、膨大な富を蓄積する「国際金融資本「家」が存在していること。
 従って、この金融制度、少なくとも18世紀に始まった中央銀行制度、20世紀に始まった公然たる民営中銀は、放置していては変えられない。

 世界を圧倒する富に対して、金融制度を改善するのは、国家(暴力装置を備えた)を改善する以外の方法はないだろう。

 アメリカの社会思想、経済思想は欧州とも日本ともかなりカテゴリーが異なるが、この通貨問題については、ふるくからFRBの廃止を主張してきた、議会の重鎮である、ロン・ポール上院議員が、FRB監視委員会の委員長となる予定となった。
 
 FRB。そして中央銀行制度と通貨の問題点に、せめて陽が当たることは期待できるだろう。
 
 fxdondon氏より

 
FRBの廃止を唱えるロン・ポール議員
2010/12/14 19:58
 (ブルームバーグ):

 米連邦準備制度理事会(FRB)議長のバーナンキは、共和党が下院で過半数を握る年明け以降、26年ぶりの水準近くで高止まりする失業率の押し下げで取り得る選択肢が制限されることになりそうだ。
 FRBの廃止を唱えるロン・ポール議員がFRBを監視する小委員会の委員長に就任する予定。
 下院監視・政府改革委員会の委員長となるダレル・アイサ議員は、FRBの国民に対する説明責任の強化を求めている。
FRBは6000億ドル(約50兆円)相当の国債の追加購入計画について、拡大が必要かどうかの検討を開始する見通しだが、これを数カ月後に控えて、共和党がFRBに対する影響力を強めつつある。
アトランタ連銀の元調査局長で、カンバーランド・アドバイザーズの金融担当チーフエコノミストは「政治と無縁でいられないのは明らかだ。四面楚歌で窮地にあるときは、動きを止めるべきだろう」と同氏は述べた。

 
 まぁ、共和党が下院で過半数を取ったことで、米国の政治的対立が起こることは既に予想できていたこと。
 ポール議員のFRB廃止の過激思想にどこまで皆の同意が得られるかは疑問だが、至るところでFRBの限界を知ることになるだろう。
 
FRBは1913年に議会によって創設され、「通貨を発行し、その価値を管理する」権限が、憲法で保障されています。議会は国民の負託を受けており、その議会によってFRBは創設された。ならば、議会によって、FRBを解散させることも理屈では可能である。あくまで、FRBと政府とは無関係で、政府との資本関係もない。
 まぁ、FRB議長の任命は大統領の権限ではあるが、それはあくまで議長を任命するだけの権限であり、FRB自体を維持継続、または解散させる権限は大統領には無い。FRBの存在が無ければ、議長の任命も無いわけだ。


 ドル紙幣が米国政府と係わりのない、利息のつかないFRBの社債証書であることを忘れずにいたいものである。
(引用終わり)

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