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もうすぐ北風が強くなる

小沢一郎氏12/27茂木健一郎

 小沢一郎すべてに答える - 『週刊朝日』 2011年1月7・14日号(12月27日発売)掲載≫

以下転載「」、特に注目≪≫

聞き手/脳科学者 茂木健一郎

【出ていくのは我々じゃない】

茂木 先ずは、いま世の中を騒がせているこのことを聞かなくてはなりません。

小沢 政治倫理審査会(政倫審)、ですか?(笑い)

茂木 はい(笑い)。菅首相と会ったんですよね。どうでしたか?

小沢 菅首相が会いたいというので、会いました。会談は2人きりだったので、僕がその中身を言うわけにはいきませんが、僕は間もなく始まる刑事裁判で身の潔白を証明します。だから、「政倫審に出ろ」「出ない」は考え方の違いです。

茂木 民主党の岡田克也幹事長も再三、政倫審への出席を求めましたが、小沢さんは拒否しました。周囲は「党内から内輪モメみたいにして出ろと言われるのは筋が違う」と語っていたそうですが、やましいことがないなら堂々と出て証明すればいいという意見もある。何故出ないんですか?

小沢 ≪≪岡田君への回答文にも書きましたが、僕はこれから刑事裁判が始まる身であり、国会の政倫審に自ら出席しなければならない合理的な理由はない、ということです。
そもそも政倫審は、僕が自民党で議連委員長だった時に作った仕組みです。本来の政治的な趣旨は、捜査対象になっていないけれど政治家として問題を指摘されている時、本人が国会で釈明する為の場です。

 政倫審の規定では「行為規範等の規定に著しく違反している場合」ということになっていますが、いずれにしても、司法の場で取り上げられていることを、さらに国会で議論するということになると、三権分立の趣旨に反することになってしまう。論理的に筋違いだと思います。≫≫

茂木 検察審査会で「強制起訴」が決まった陸山会事件では、年明けにも起訴される見通しですね。

小沢 ≪≪そう、事件はまさに司法手続きに入っております。裁判では、検察審査会の起訴議決の可否も含めて粛々と闘うつもりです。≫≫

茂木 でも、小沢さんが政倫審に出れば、野党からの突き上げもなくなり、党内の反小沢の動きも収まるんじゃないですか?

小沢 ≪≪政倫審に出れば、果たして野党が国会運営に協力してくれるのか、ということですよ。もしそうならば、党の為、国の為に、法制度の建前は横に置いても僕はどこへでも出ます。だけど現状は、野党と話し合いをして次の国会運営の展望が描けているのかと言えば、全く何も出来ていない。

 政倫審に出たところで、国会の審議がスムーズにいく保証は全くないのが現状ではないでしょうか。それに、そもそも野党が指摘している政権の問題の本質は、僕のことではなく、問責決議を受けた国務大臣の処置についてですよね。≫≫

茂木 でも、いまや党執行部からは、小沢さんに対する「離党勧告」に踏み込む声も出ています。新聞・テレビなどでも「小沢新党」の見出しが躍っている。ズバリ、小沢さんが民主党を割る可能性は?

小沢 鳩山(由紀夫前首相)さんとも認識が一致しているところですが、それはありませんよ。(笑い)
≪≪ただ、9月の代表選の際、鳩山さんが一生懸命骨を折り、菅首相も、挙党態勢で全員野球をやろうと一度はOKしたわけですが、それが一晩でひっくり返って、「お前たちは要らないよ」という話になってしまった。
 いまもそのまま蚊帳の外です。それで物事が上手くいっていればいいのだろうけれども、どうもそうではない・・・・。

 そもそも、こちらは協力すると言っているのに「お前たちは要らない」という強権的な考え方は、民主党に馴染まないんじゃないでしょうか。我々が出て行く理由がない。特に鳩山さんは、自分が民主党をつくったという思いがあります。

 だから、本来の民主党の考え方に戻ってもらえれば文句はないです。
ただ、どうしても相容れない場合、出ていくのは我々のほうではないんじゃないですか。≫≫

茂木 なるほど。一方で、大手メディアの世論調査では、小沢さんの「説明」を不十分とする人が8割程度います。政倫審に出ないなら、私が代わりに聞きましょう。
先ず、焦点の陸山会事件ですが、元秘書の大久保隆規さんや石川知裕衆院議員の公判で、検察は、中堅ゼネコン「水谷建設」から小沢さん側に計1億円の「裏ガネ」が渡ったことを立証することになりました。これまで大手メディアで散々書き立てられた疑惑です。

小沢 立証なんて出来ませんよ。本当にもらっていたら、検察は僕を起訴していると思います。また、石川も大久保も絶対にもらっていないと確信しています。

茂木 「政治とカネ」を巡る問題では、陸山会が09年8月の総選挙直前に、民主党の立候補予定者に対して総額約4億5000万円を支援していたと報じられました。その資金の多くは94年の新生党解党時に残ったものであり、“私兵”を養う為に使うのはいかがなものか、という意見がある。菅首相や岡田幹事長も「問題だ」としています。

小沢 当時は政党助成金制度はなかった。
 僕の最も信頼していたスタッフ(故人←Roentgenium:2006年9月に亡くなった八尋 護〔やひろ まもる〕氏)が、いろんな献金・寄付を集めてくれていた。それが新生党の主要な資金となった。解党の時に、同志が国家と国民の為に活動出来るよう、法令に沿い、「改革フォーラム21」に整理して移してくれていた。
 その人物は僕に生涯を捧げてくれた男でね。彼がいたから、僕は自民党を離党出来た。
 岡田君らは、何も知らないんです。

茂木 なるほど、クリアですね。実は、小沢さんが認識されていたかどうかはわかりませんが、9月の民主党代表選で、新聞・テレビの伝統的メディアが相変わらず「政治とカネ」問題を批判する中、ネットの世界では、ちょっとした「小沢ブーム」が起きていたんですよ。これは私にとって顕著な出来事だったんです。

小沢 ≪≪そうですか。新聞・テレビとネット上では、支持傾向が正反対だと聞いていましたが、自分でコンピューターはやらないものですから。≫≫

茂木 要は「政治とカネ」問題に関する認識がネット上では全く違う。小沢さんは、既存メディアの論調についてどんな印象を持っていますか?

小沢 ≪≪そもそも日本では政治家もメディアも、余りにも無知過ぎると思います。
例えば、オバマ米大統領は大統領選で6億4000万ドル(←Roentgenium:約640億円)もの個人献金を集めました。
 米国とは個人献金の意識と民主主義の成熟度が違うけれど、基本的には、日本でも国民の個人献金を後押しする税の仕組みを作って、習慣として馴染ませていくのがいいと思いますね。

 ところが、日本は何かあると直ぐ規制の方向へ行ってしまう。規制とは、官僚の権力を強めることです。僕は政治資金も行政の中身も会社の経営も、すべてオープンにすればいいと思う。政治家ならば、誰からいくらもらって、何に使ったかをハッキリさせていれば、後は国民が判断出来る。

 僕は法律上、公開しなくていいものまで全部公開していますよ。ここまで徹底しているのは、僕ぐらいでしょう。それなのに、何で僕だけ怒られるんでしょうか、という感じがしますがね。(笑い)


【首相をやる気はありますか?】

茂木 いま政治の世界を見ていると、先の臨時国会で仙谷由人官房長官と馬渕澄夫国土交通相への問責決議が参院で可決されたり、今度は、小沢さんの政倫審問題が浮上したり、政治家の政治生命に関わりかねない問題が、国会の駆け引きの材料に使われている感があります。国民としては、政策や国家観を議論してほしいのに、無駄に時間を使っているとしか思えません。

小沢 ≪≪まあ、いまは国会対策らしきものがなされていないので、余計に混乱しています。例えば岡田幹事長は、国会日程などで野党と事前に話し合うのは「55年体制」体質だからダメだという考えのようです。彼は、ぶっつけ本番でいいという感覚のようですが、それでは国会運営が上手くいかないのではないでしょうか。
ただ、問責決議について言えば、野党が問題視したことの本質は、国家の根幹に関わる部分なんです。「尖閣事件」では領海侵犯した中国人船長の“扱い”が問題になりましたが、それは外交問題ですから、指揮権発動だと言われようと何だろうと、法治国家として内閣が判断すべきだったということです。≫≫

茂木 小沢さんだったら、どう処理しましたか?

小沢 ≪≪事実として領海侵犯、公務執行妨害があったならば、法に照らして厳然と処理する。そして、ハッキリと「政府が判断した」と言わなければならない。まあ、僕だったら、先ず釈放はしません。≫≫

茂木 11月のAPEC首脳会議が迫っていても?

小沢 ≪≪はい、僕はいつも中国の人たちに言っていますから。尖閣諸島は琉球王朝の島であり、中国数千年の歴代王朝では一度も支配下に入っていない。琉球が日本と一緒になった以上、尖閣諸島は日本領土であり、現に中国人は一度も住んだことがない、とね。≫≫

茂木 小沢さんはよく「親中派」だとか言われますが、言うべきことは言う、ということですね。

小沢 ≪≪中国でも欧米でも、自己主張のない人間は軽蔑されます。逆に信頼を損ねることになる。僕が自民党政権時代以来、一貫して批判してきたのは、日本のトップリーダーに自己主張と見識がなさ過ぎることです。歴代首相と一緒に外遊に行った時、世界観や哲学を問われて答えられる首相は、僕の知っている限りいなかった。だから、いけないんです。≫≫

茂木 北朝鮮問題はどうですか?

小沢 ≪≪北朝鮮は中国の考え次第です。その中国は現状維持を望んでいる。というのも、朝鮮半島が統一されたら恐らく自由主義圏になるから、中国は絶対に朝鮮統一を認めない。だから、北朝鮮の金正日体制を支え続けますよ。

 僕が気になるのは、北朝鮮よりも、むしろ中国そのものです。中国はアジアで最も先進的な文化を持っていた国であり、周囲の国に対して大きな影響を与えてきた。ですから、今尚、その意味において変わっていないのは当然のことです。その一方で中国は中華思想、すなわち覇権主義的な考え方を色濃く持っていることも事実です。

 言い換えると、中国の歴史は、漢民族の膨張の歴史でもあります。この覇権・膨張主義の考え方が徐々に出てきているのが、いまの中国の危険なところです。≫≫

茂木 やはり、小沢さんに首相をやってもらったほうが・・・・(笑い)。個人的には、強制起訴された人が首相になっても何の問題もないと思うんですが、やる気はまだあるんですか?

小沢 ≪≪まあ、起訴された身で、敢えてやるかというと・・・・僕としては、出来るだけ早く公判で無実を認めてもらって、スッキリしたいと思っていますので。いまの段階では考えていません。
ただ、僕がいまの政治状況に強い危機感を持っているのは事実です。変化を嫌う日本人が、60年ぶりに正式な選挙戦を経て政権交代を成し遂げた。その重い決断を無にしてはいけません。≫≫

茂木 政権交代は、小沢さんの夢でした。そこで改めて伺いたいのですが、実現した時の感慨は?

小沢 ≪≪確かに当初は、本当によくここまで来たなという満足感、充実感がありましたね。だけど、直ぐに、これを成功させないと逆に、日本はムチャクチャになってしまうと思った。自民党もダメだけど、民主党もダメだ――となったら、日本の悲劇です。日本人は極端なナショナリズムに走ってしまう恐れがある。だから、いま、大変心配しています。

 僕としては、せっかく日本で初めて、民主党と自民党という2大政党の形で政権交代が出来たのだから、何としてもこれを成功させたいんです。≫≫

茂木 ということは、「ねじれ国会」解消の“秘策”として、巷間(こうかん、世間の意)言われている自民党との「大連立」はあり得ないんですか?

小沢 いまは考えていません。それは、かえって良くないんじゃないですか。

茂木 あくまでも民主党を立て直す、と。

小沢 そうです。その為に僕と鳩山さんは6月に、党に迷惑をかけないように身を引いたのです。7月の参院選で過半数を取らなければ、本当の政治が出来ないと考えていましたから。

茂木 ところが、菅内閣に代わった民主党は、10議席減の44議席と惨敗しました。

小沢 本来ならば、絶対に60議席は取れたはずです。だから、我々2人には、どうしてこうなっちゃったんだろうという思いが強いんです。

茂木 振り返れば、民主党の最大の失敗は、菅首相の「消費税増税」発言だと思いますが、何故唐突にあんな話が出てきたんですかね?

小沢 やっぱりねえ・・・・みんな、政権に就いたことがないですからね。役人のもっともらしい財政論で言い包められてしまったんでしょう。役人は頭がいいし、経験も知識もある。だから。いつの間にか財政健全化路線に引っ張られて、それが責任のある政治家だ、政府本来のあり方だという錯覚に陥ってしまったんじゃないですか。

茂木 官僚にやられてしまったということですね。

小沢 ≪≪やられたというよりも、それに対抗する自分自身の論理と見識、政策がなかったということですよ。≫≫


【僕は情に棹(さお)さして流されるほう】

茂木 いま国民はイライラしていると思うんです。せっかく政権交代をしたのに、従来、民主党が主張してきた政策は、すっかりひっくり返ってしまった印象があります。

小沢 ≪≪しっかりとした政策論やビジョンを持たないと、結局、財源がないという話になってしまうんです。
お金はあるんですよ。90兆円以上の予算を作っているんですから。だけど、いままでと同様に役所が原案を作る積み上げ方式でやろうとしたら、新しい政策をやる余裕がないのは当たり前。
 だから、僕たちは「要らない予算は切る」「優先順位をつける」と言ってきたんです。そこが非常にもどかしい。≫≫

茂木 小沢さんは以前から、いわゆる「ドブ板選挙」の大切さを説いています。たくさんの有権者と会って話すことが民主主義の根本だ、と。実際に有権者と接してみて、いまいちばん国民が感じていることは何だと思いますか?

小沢 ≪≪将来への不安ですね。「年金はどうなんの?」とか、「医療もどうなっちゃってるの?」とか。雇用についても、小泉政権で分別なく米国流を採り入れた結果、良くも悪くも日本的だった、終身雇用が「悪」とされ、雇用そのものが不安定になってしまった。
 だから先ず、こうした不安を解消することが政治の要諦(ようてい)だと思うんです。いまの生活を将来的に安定したものにするから頑張ってほしいということを、メッセージとして発し、また、その仕組みを作ることが出来れば、日本人はいままでの何倍もの能力を発揮すると思いますね。≫≫

茂木 その為には、どうすれば?

小沢 ≪≪個別の政策論は別として、やはり「政治主導」「国民主導」にしないとダメです。
僕は官僚無用論を言っているわけではありません。官僚は優秀ですし、必要です。彼らにサポタージュ(本来は破壊活動の意味だが、日本語では仕事を勝手に放棄することの意味で使われることが多い)をされたら、何も出来ません。

 ただ、政治家が、官僚を自分の理想や政策を実現する為のスタッフとして使えるだけの見識とビジョンを持たないとダメです。いまは、官僚から「じゃあ、大臣、責任を取ってくれるんですか?」と言われて、たじろいでいるでしょ。それでは、彼らも新しい政策なんかやりっこない。

 「僕が責任を取る。我が党としてはこれが最優先だ。これにカネを付けろ」とちゃんと言えば、官僚は従いますよ。≫≫

茂木 私は脳の研究が専門で、先程から小沢さんの話を聞きながらいろいろ考えていたんですが、とても率直にものを言いますよね。

小沢 それで嫌われる。(笑い)

茂木 いやいや(笑い)。世間の小沢さんのイメージは、先ずダーティー、そして剛腕、辣腕ということに尽きます。「悪代官顔」とかひどいことを言う人もいますが、日本人が得意な「空気を読む」ことを余りしないほうなのかな、と思いました。

小沢 ≪≪僕がダーティーだと言われる原因の一つは、僕の最初のお師匠さんが田中角栄で、それから竹下 登、金丸 信という流れの中にいるからでしょうが、実は、3人とも「足して2で割る」技術、すなわち「空気を読む」ことにおいては最高のものを持っていました。

 日本人の最も得意なのは、どこにも波風が立たないように、足して2で割ることでしょう?彼ら3人は手法が違うんです。例えば田中先生はバンバンバーンと相手にタマをぶつけて、その跳ね返り具合を見て、正確に足して2で割るんですよ。竹下さんと金丸さんは、自分ではものを言わないで、人の話を「ふんふん、ふんふん」と聞いて、正確に足して2で割る。僕は親分たちから免許皆伝を受けていますから、足して2で割る。すなわち空気を読むやり方は十分知っているつもりです。

 しかし、いまの激変の時代は「足して2で割る」では済まない。それでは対処出来ない、難しいというのが僕の持論です。それをやってはいけないという思いでものを言っているのです。≫≫

茂木 なるほど。小沢さんが代表選の時にネットで圧倒的な支持を得たのは、そういう旧来の日本の政治文化を断ち切ってくれるという期待があったんでしょうね。2011年のニュー小沢はどうなるんですか?

小沢 ≪≪んー、パフォーマンスの面、これは政治家に絶対必要な要件ですが、僕はそれが苦手なんです。
その意味で、小泉純一郎という男はすごかった。そしてけんかが上手い。だから政策面は別として、その点において評価しているんです。少し真似しなきゃいかんかなと思って。(笑い)
 あと、これも世間で思われているイメージと逆なんですが、実は僕の性格は情に棹(さお)さして流される(同情心を持ち過ぎて、自分自身が流されて彷徨ってしまう、の意)ほうなんですよ。≫≫

茂木 それは意外ですね。よく「非情」って言われていますからね。

小沢 ≪≪だけど、自分自身の性格はよく知っています。僕は外見に似合わず、本当に情に流されるほうなんですよ。だから、政治は絶対に私情に流されてはいけないというのが、自分に対する戒めです。≫≫
日本の歴史上の人物では、僕は、大改革者としての大久保利通が好きなんですけれど、政治家はああいうタイプであるべきだと思っています。

茂木 まさにいま、大久保利通がやったような国家の再構築が必要な時期です。でも、大久保利通は人気がないんですよね。

小沢 理性的だからですよ。好きなのは西郷隆盛。彼は情の人です。日本的な最大の親分ですね。だけど、情に流されちゃう。その点、大久保は絶対に流されない。

茂木 つまり、小沢さんは敢えて嫌われ役を買ってでも、平成の大久保利通を目指す、と。本当に国を再構築しようとしたら、嫌われないといけないのかも知れないですね。

小沢 ≪≪誰かがやらなくちゃいけないんです。たまたま僕もその近い位置にいますから、やらなきゃいけないだろうということです。
日本社会は、何でも全会一致で、波風を立てない談合社会です。誰も責任を取らない仕組みになっている。誰も傷付かないから、それがいちばんいいんですよ。しかし、いまはそれが通用しない。日本人の本来の国民性と違う、誰かが決断して物事を進めなければならない難しい時代になっているんです。

 実際、国民の意識も変わってきていると思いますよ。リーダーに求めるのは、単に「和をもって貴しとなす」ではなくて、ある程度、指針を示してくれる人間、何かをやってくれる人間というイメージになりつつあるのかなと感じます。≫≫

茂木 そこで心配なのは、やはり民主党の今後です。7月の参院選で惨敗して以降、衆院補選も負け、沖縄知事選は不戦敗。先日(12月12日開票)の茨城県議選も全く振るわなかった(Roentgenium:12月26日開票の西東京市議選も民主党の牙城なのに、“菅違い”伸子夫人や“仙谷チルドレン”蓮舫大臣の応援もまるで効果なく大惨敗に終わった)。春に統一地方選を控え、地方議員からは「何とかしてくれ」と悲鳴が上がっていると思うんですが。

小沢 ≪≪党内の若手議員も地元を回ると、もはや浮動層からの批判ではなくて、本来のコアな民主党支持層から文句を言われる危機的状況だと言うんですよ。それで「どうしたらいいでしょうか」と聞いてくるんだけれど、国会議員も地方議員も不平不満ばかりを言ってないで、みんなで議論し、行動すればいい。その結論を、僕が先にどうしろとは言えません。≫≫


【いま選挙をしたら3分の1に】

茂木 もともと小沢さんは政権交代した09年の総選挙を、ホップ・ステップ・ジャンプの「ホップ」と考え、参院選が「ステップ」、そして統一地方選を「ジャンプ」として、ガッチリとした民主党政権をつくり上げる構想だったと思います。ところが、ステップでこけてしまいました。これを、どう立て直しますか?

小沢 ≪≪非常に難しいですね。立て直しの第一歩は、とにかく民主党内閣がしっかりすること。そうでないと、もう立て直しがきかない。
 いま国民は、せっかく民主党に変えたのに、自民党よりも悪いんじゃないかと思っています。この状況で選挙をやったら、民主党は吹っ飛んでしまう。そして、ここで失敗すると、日本に議会制民主主義が定着しなくなってしまう恐れがある。

 だから僕は、何としても民主党政権を成功させ、それに対抗して自民党からも新しい芽が出て(←Roentgenium:CSIS小泉進次郎のことではない)、そしてお互いに政権交代が出来る姿になってほしいのです。≫≫

茂木 ここにきて「衆院解散・総選挙」の可能性を語る人も増えていますが、小沢さんはどう見てますか?

小沢 このままの状態では、年明けの通常国会はほとんど機能しないことになると思います。では、内閣としてどうするかという話になりますが、「選挙」と言った途端に民主党内は全員、反対するでしょうね。

茂木 勝てないから、ですね。

小沢 いま選挙したら、残るのは3分の1ですね。

茂木 逆に勝つのは?

小沢 自民党は増えるでしょうが、過半数は取れないと思います。まだ国民も、自民党にパッと政権を返そうとは思っていないでしょう。そうなると、みんなの党とか何々党とかが増えて、どれも過半数に届かずゴチャゴチャという状況になる。それは悲劇です。

茂木 いま日本は、政治が停滞している場合じゃありませんよ。

小沢 非常に心配です。だから、直ぐに選挙というわけにはいかないと思います。

茂木 ただ、通常国会を乗り切るのは容易じゃない。

小沢 ≪≪そうでしょう。先日(12月8日)、鳩山さんに呼ばれて行ったら、舛添要一(新党改革代表)さんがいてね。「補正予算は通さないといけないと思ったから賛成した。だけど、(仙谷、馬渕両氏の)問責決議は本質的に国家の重大な問題だから引っ込めるつもりはない」と言う。
 問責決議は法律的に強制力はないけれど、政治的には不信任です。このままでは通常国会を召集しても審議が出来ないわけです。大変しんどい状況に差し掛かっている。≫≫

茂木 その突破口は?

小沢 ≪≪わからない。地方議員や一般の党員が、どういうアクションを起こすかですよ。民主主義なんだから、それ以外にないでしょう。≫≫

茂木 最後に一つ、聞きたいことがあります。小沢さんにとって民主党らしさ、つまり、自民党とのいちばんの違いは何ですか?

小沢 ≪≪うーん。先ず若い政党なので、良さは、俗に言う「癒着」「腐れ縁」「しがらみ」といったものがないことでしょう。逆に、最大の欠点は、日本人としての基礎的な素養に欠けることですね。
 例えば、僕が国会内で歩いていても、きちんと挨拶するのはむしろ自民党の人たちが多いです。民主党の若い議員は、挨拶するのもいるけれど、あっち向いてひょいと通る人もいる。そういった基礎的な倫理観や道義感、行儀作法が全く欠けている人が珍しくない。

 いまの社会は、日本人的な道義感や倫理観が失われてきた。それを反映しているんですよ。≫≫

茂木 「学級崩壊」じゃなくて「国会崩壊」だ。“民度”を上げる為にはどうすればいいですかね。
小沢 ≪≪国民のレベル以上の政治家は生まれないというのは、そこなんです。だけど最近は、永田町の人たちよりも国民のほうが先に、かなり認識が変わりつつあると思いますよ。≫≫
茂木 じゃあ、小沢さんが実はダーティー、剛腕ではなくて、プリンシプル(原理・原則)の人だということが、ちゃんと伝わってほしいですね。(笑い)

[構成/週刊朝日・鈴木 毅]

    ◇

【〔対談を終えて〕 「プリンシプルの人・小沢一郎」 by 茂木健一郎】

 小さな頃から、日本の新聞を読み、テレビを見て育っているから、政治の報道のされ方については、「こんなものだろう」という「相場観」のようなものを持っていた。小沢一郎さんについての一連の報道も、途中まで、そんなものかと思っていた。

 「政治とカネ」とか、「剛腕」だとか、小沢さんを巡って報道される時の決まり文句のようなものも、政治報道というものはそういうものだと思っている限りにおいては、違和感がなかったのだろう。

 それが、どうもおかしい、日本のメディアの報道を見ていても、政治の本当のあり方、政治家の素顔は見えないのではないかと思い出したのは、2010年になってからである。小沢一郎という人の本質も、メディアの報道のされ方を見ていただけでは伝わってこない。そんな風に思うようになってきたのである。

 メディアの力は大きい。どのような世界観に基づいて、どのようなことに注目して報道するかということによって、同じことの見え方も変わってきてしまう。

 イギリス留学時代のこと。あの国で、政治過程がどのように報道されているかということを目の当たりにしてびっくりした。政治の実質的な内容についての議論が行なわれているのである。
 
 また、オバマ大統領の登場も新鮮だった。その演説は、アメリカという国が何を目指すのか、自身の生い立ちを含めて説き起こす。情熱とヴィジョン。そのようなことが当たり前に論点となり、人々に伝わっていく国もあるのだと思った。

 小沢さんとの対談を終えて、その印象を一言で表現すれば、「プリンシプル(原理・原則)の人」だということである。
民主主義はどうあるべきか、という原理原則の問題。しばしば、「古い」と批判されてきた「ドブ板選挙」についても、有権者と直接話し合うことが民主主義の原点だと言われれば、まさにその通りである。イギリスでもアメリカでも、候補者たちは小さな集会を積み重ねて支持を訴えていく。

 ≪≪決まり文句のように言われる「政治とカネ」の問題についても、小沢さんの現場からの言葉は重かった。政治には、お金がかかる。それを、誰がどのように負担していくのか。「ドブ板選挙」、「政治とカネ」という日本では

「古い政治」の象徴のように片付けられている問題にこそ、むしろ政治に関わるプリンシプルが表れるのだと、小沢さんに教えていただいた。≫≫

 ≪≪もはや、国内政治と同じように、或いはそれ以上に国際政治が大切な時代。首相選びにおいても、外交の能力を重視すべきだろう。小沢さんとの対談で印象的だったのは、その発言を英語に直して発信しても、違和感がないだろうということだった。
 日本のメディアの慣習の中では際立たないことが、視点を変えると輝きを増す。

 小沢一郎という人の真価は、日本の因習を離れ、国際的文脈の中にあって初めて明らかになるのではないかと思う。小沢さんが表舞台に登場することを、楽しみに待ちたい。≫≫
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2010ビルダーバーグ会議

スペインシッチェス
 世界経済が国際金融資本に牛耳られており、その国際金融資本は国際金融資本「家」によって牛耳られている。
 その国際金融資本「家」を牛耳るのは、数百年にわたって血縁の一族となった、合体した西欧王族とデル・バンコの一族である。

 従って、世界経済について、かなりの程度に意図的ヘゲモニーを取れる者は、彼ら以外にはいない。

 そしてまた、彼らが自分たちのために世界経済に意図的な力を行使しないと考えるのは、米を食べない日本人とかうさぎを食べないライオンとか言った類の、「あり得ない」話である。

 経済学はこの血族郎党の事実には立ち入らない。
 唯一社会学の祖(失礼ながら某・ウェーバーではない)ウェルナー・ゾンバルトがユダヤ人の経済生活を指摘したのみである。
 しかし、現実の世界史。
 帝国主義も世界恐慌も世界戦争も、彼らの主体的な意図的行動抜きには、とても解明されない。

 国際金融資本の歴史的成立については「世界通貨戦争(2)」、「国際金融資本の成立」を御覧ください。また、金融の秘密とその批判は「信用創造とは」、「通貨、金利と信用創造の特殊な性質」を御覧ください。
 
 第二次世界大戦後、秘密裏に欧米の王族と国際金融家が一同に会しているビルダーバーグ会議。
 ここ2.3年出席者が公表されるようになり、2010年会議は日時場所も事前公表されるようになった。
 それまでは、完全に秘密であり、事後の漏洩情報のみだった。

 この会議が注目されるのは、世界の大物が集まる会議としてはダボス会議とか三極委員会とかあるが、比べて人員が百数十人と限定少数であることと、王族資産家と国際金融資本、関連政治家といった、まさに欧米の資産家関連のエッセンス会議だからである。
 この地球を動かせる会議である。
 
 2010年6月3~6日スペインのシッチェスで三泊四日の会議は、オラニエ公ウィーレムの子孫であるベルギーのエティエンヌ・ダビニオン公爵が主催した。公表されているここ数年は、同公爵である。
 ちなみにオラニエ公ウィーレムは日本の文部省教科書ではオレンジ公ウィリアムである。
 イギリス名誉革命により、ネーデルラントの国際金融資本のイギリス上陸を成功させた。
 
 会議は十数の課題「アジェンダ」が公表されているが、前年と異なったのは「地球温暖化」が「地球寒冷化」に変わった事くらいで、他は一般的な政経課題のタイトルである。
 何をどんな形で話をしているかは全く不明である。単なる新参者(例えばビル・ゲイツ)の顔合わせにしては会期が長い。

 新参者はともかくとして、このメンバーの7割くらいは、いわゆる「ユダヤの陰謀」とか、「300人委員会」とか、「爬虫類人間」、「黒いカナン人」などと言われている血族郎党である。そう、「イルミナティ」てのもありましたね。
 いっそ、この会場を空爆したら........................世界にまたがる利権集団・権力・暴力装置が火を吹くことでしょう。

 そんな訳で、世界経済はこの人達の天文学的な資産の欲望(物神化)抜きに語っても、現実性がないと言うことである

 最後に参加者リスト。
 なお、西欧王族とウォーバーグ、ロスチャイルドなど当主はほぼ全員が参加していますが、リストには載りません。
 8.9割がユダヤ人名と思いますが、実際には10割かも知れません。

 Bilderberg Meetings
Sitges, Spain 3-6 June 2010

■名誉議長エティエンヌ・ダヴィニオン
■ヨゼフ・アッカーマン ドイツ銀行
■マーカス・エイギュアス バークレイズ銀行
■セサル・アリエルタ テレフォニカCEO
■ホアキン・アルムニア 欧州委員
■ロジャー・アルトマン元米財務副長官 エバーコア・パートナーズ会長
■ソニア・アリソン Author and policy analyst
■ウルバン・ベックストローム スウェーデン産業連盟事務局長
■フランシスコ・ピント・バルセマン元首相(ポルトガル)
■フランコ・ベルナーベ テレコム・イタリアCEO
■カール・ビルト外相(スウェーデン)
■アンティ・ブラフィールド Helsingin Sanomat(フィンランドの新聞社)上級論説委員
■アナ・パトリシア・ボティン バネスト(銀行)会長
■スベイン・リチャード・ブランツェ ノルスク・ハイドロCEO
■オスカー・ブロンナー Der Standard編集委員
■Ruşen Çakır Journalist
■ゴードン・キャンベル ブリティッシュ・コロンビア州首相
■Jaime Carvajal Urquijo アドベント・インターナショナル・マネージングディレクター
■ヘンリ・ド・キャストリーズ アクサ経営理事会会長
■フワン・ルイス・セブリアン PRISA CEO
■グスタヴォ・A・シスネロス シスネロス・グループ会長兼CEO
■エドモンド・クラーク TDバンク・ファイナンシャル・グループCEO
■ティモシー・コリンズ リップルウッド
■フルビオ・コンティ エネルCEO
■ジョージ・デヴィッド コカコーラ会長
■アンダース・エルドラップ  ドン・エナジーCEO
■ジョン・エルカン フィアット会長
■トーマス・エンダース エアバスCEO
■ホセ・マニュエル・エントレカナレス アクシオナ会長
■Ulrik Federspiel ハルダー・トプソーA/S Vice President Global Affairs
■マーティン・フェルドシュタイン ハーヴァード大教授
■ニオール・ファーガソン ハーヴァード大教授
■ハインツ・フィッシャー大統領(オーストリア)
■ポール・ギャラガー アイルランド司法長官
■ビル・ゲイツ ビル&メリンダ・ゲイツ財団
■フィリップ・ゴードン 欧州ユーラシア担当国務次官補
■ドナルド・グラハム ワシントンポスト会長兼CEO
■カレル・デ・グフト 欧州委員
■Zeynep Damla Gürel Special Adviser to the President on EU Affairs
■ヴィクター・ハルバーシュタット レンデン大学教授
■リチャード・ホルブルック アフガニスタン・パキスタン担当特別代表
■ヤン・ホメン ING会長
■ロバート・ホーマッツ 経済・エネルギー・農業担当国務次官
■Jan Huyghebaert KBCグループ会長
■ジェームズ・ジョンソン ペルセウス副会長
■ユルキ・カタイネン財務相(フィンランド)
■ジョン・キーン SCP Partnersのシニアパートナー
■ジョン・カー ロイヤル・ダッチ・シェル副会長
■ヘンリー・キッシンジャー キッシンジャー・アソシエイツ
■クラウス・クラインフェルト アルコア会長兼CEO
■ムスタファ・コチ コチ・ホールディング会長
■ヘンリー・クラヴィス KKR創業者
■マリー・クラヴィス ヘンリー・クラヴィスの妻
■ネリー・クルース 欧州委員
■エリック・ランダー MIT教授
■アンヌ・ローベルジョン アレヴァ会長
■ベルナルディノ・レオン・グロス Secretary General, Office of the Prime Minister
■ピーター・ロシャ シーメンス会長
■Birger Magnus ストアブランドASA会長
■ピーター・マンスブリッジ カナディアン・ブロードキャスティング
■ジェシカ・マシューズ カーネギー国際平和財団プレジデント
■フランク・マッケナ TDバンク・ファイナンシャル・グループ
■ジョン・ミクルスウェイト エコノミスト誌編集長
■ティエリ・ド・モンブリアル 仏国際関係研究所所長
■マリオ・モンティ Bocconi大学学長
■ダンビサ・モヨ エコノミスト
■クレイグ・マンディ マイクロソフト社
■エーギル・ミケルバスト ノルスク・ハイドロASA元会長
■モイセス・ナイム フォーリン・ポリシー誌編集長
■ベアトリクス女王
■ファン・マリア・ニン・ジェノバ ラ・カイシャCEO
■ポール・ニューロップ・ラスムセン元首相(デンマーク)
■ジョン・オルドハム National Clinical Lead for Quality and Productivity
■ヨルマ・オリラ ロイヤル・ダッチ・シェル会長
■ピーター・オルザグ 米行政管理予算局長
■トゥンジャイ・オジルハン アナドル・グループ会長
■パドア・スキオッパ 元イタリア財務相
■ジョージ・パパコンスタンティヌ ギリシャ財務相
■ショーン・パーカー ファウンダーズ・ファンドのマネージング・パートナー
■フランク・パール ペルセウス会長兼CEO
■リチャード・パール アメリカン・エンタープライズ研究所
■イグナシオ・ポランコ PRISA会長
■ロバート・プリチャード メトロリンクスCEO
■Bernard Dean Ramanantsoa HEC Paris Group
■パウロ・レンジェル European Parliament
■ヘザー・レイズマン インディゴ・ブック&ミュージック会長兼CEO
■ラーズ・レンストロム アルファ・ラバルCEO
■Alexander H. G. Rinnooy Kan Chairman, Social and Economic Council of the Netherlands (SER)
■Gianfelice Rocca テチント会長
■マティアス・ロドリゲス サンタンデール副会長
■チャーリー・ローズ ローズ・コミュニケーションズのプロデューサー
■ロバート・ルービン 元財務長官
■Suzan Sabancı Dinçer Akbank会長
■パオロ・スカローニ 石油大手エニCEO
■エリック・シュミット グーグル・会長兼CEO
■ルドルフ・ショルテン オーストリア輸出銀行
■オラフ・ショルツ 前労働・社会保障相
■ジョゼット・シーラン 国連世界食糧計画事務局長
■ハビエル・ソラナ 前欧州連合理事会事務総長
■ソフィア王妃
■ジェームズ・スタインバーグ国務副長官(米)
■ビヨン・スティグソン 持続可能な開発のための世界経済人会議事務総長
■ローレンス・サマーズ国家経済会議委員長(米)
■ピーター・サザーランド ゴールドマン・サックス・インターナショナル会長
■マーティン・テイラー シンジェンタ会長
■フェルナンド・テイシェイラ・ドス・サントス財務相(ポルトガル)
■ピーター・ティール クラリウム・キャピタル・マネジメント社長
■ルーカス・ツカ-リス ELIAMEP社長
■ゲルトルード・トゥンペル・グゲレル ECB専務理事
■クリスティン・バーニー 米司法省反トラスト局長
■ダニエル・ヴァゼラ ノバルティス会長
■ポール・ヴォルカー経済再生諮問会議議長(米)
■ピーター・ヴォーザー ロイヤル・ダッチ・シェルCEO
■Björn Wahlroos Sampo会長
■フランシス・ウォルドヴォーゲル ノバルティス・ベンチャー・ファンド会長
■ジェイコブ・ウォーレンバーグ インベスターAB会長
■ノート・ウェリンク オランダ中央銀行総裁でバーゼル銀行監督委員会議長
■ビング・ウェスト Author
■シャーリー・ウィリアムズ Member, House of Lords
■ジェームズ・ウォルフェンソン 元世銀総裁
■サパテロ首相(スペイン)
■ディーター・ツェッチェ ダイムラー会長
■ロバート・ゼーリック世銀
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100号記念特集?

 興福寺

 と、言っても何も格安とか大特集とか臨時増刊は無いのですが。
 諸先輩にはとても追いつきませんが。2010年の4月11日にこのブログを始めてから、9ヶ月を越え、今日の投稿で100ページ目となりました。
 
 始めたころの数月は、一体誰が読んでくれるのかと危うい気分でした。
 浅学非才のへぼブログですが、真面目に書いてきたつもりです。 
 ご訪問、ご愛読いただいている皆様に、感謝させていただきます。

 1998年ころからNetを常時接続で使えるようになり、当時は検索がもっぱらYahooでしたが、どういう加減か木村愛二氏の「憎まれ口」に入り込み、そこから「韋駄天迷宮」、「阿修羅」へと繋がりました。

 今の阿修羅は十数種の掲示板ですが、当時の阿修羅は掲示板は一つ(現在の空耳の丘)で誰でも自由に投稿できました。
 私も投稿していたのですが、その後、掲示板アラシが激しくなり、板を増やすと共に登録制になりました。
 忙しい時期だったので、登録せず、そのままになっている次第です。

 ちなみに、このブログの名前の由来は、当時の「asyura.com/index」からとったものです。
 管理人さんのへたな詩で、当該ページの下の方、「出発の朝」にあります。(失礼をすみません。でも、下手なのがまたとても魅力なのです。今でも。)

 現在的には多少昔の言葉使いかも知れませんが、私は当時としての記念碑と思っていたりします。
 「阿修羅」は十数年前としても、既に比べるべくもない水準に達していたのですが、無謀にも真似してHPを作りました。
 作ってみたら、とても小っ恥ずかしくて、止めました。

 その間にもNetはさらに飛躍的に進歩して豊かになりました。
 匿名を良いことに無責任な誹謗中傷を繰り返したり、成りすましがいます。 
 この間も「成りすましの連続集中コメント」が来ました。成りすまされる人にとっては狂気の迷惑です。

 ともあれ、発信出来るのがNetです。
 例え、少数でも読まれ、意見の反応があれば、拡大してゆくと思います。
 拡大させて行きましょう。
 
 追記
 写真は阿修羅像のある興福寺です。
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