世界通貨戦争(3)欧米と国際金融資本
2010-10-26

G20会議は米中欧の妥協点で声明を出し、具体的約束事は無し。市場は当然として、さらにドル安となった。
「世界通貨戦争」、「世界通貨戦争(2)」の続きです。
ドルは80円台となり、円の独歩高はますます進行している。
逆に言わなくてもそのままで、世界通貨戦争はアメリカの牽引により激しさを増している。
以下は、筆者の勝手な予想。
この冬を越したら、行き着くところは、
通貨安バブル=債券、株、商品市場のバブル。
この隙間に戦争を作りたい勢力があがいている。
実体経済の需要不足デフレと、通貨下落によるインフレの同時進行。
金融市場は最終的には「金」に向かうだろう。
ドルとユーロは一度暴落寸前まで下げ続けるだろう。
欧米は債務をちゃらにする。
最後に「金」が売られ、通貨買い占めが行われる。
このサイクルを二度位は繰り返す。
同時に現物資産、実体資産に転換される。
発券中央銀行はそのための道具であると考える。
こうして、国際金融資本は天文学的な資産を蓄積するだろう。
実体としての富は急に増えるものではないので、彼らに蓄積されただけ人類の資産は減ることになるだろう。
日本と中国は欧米に対して能動的と受動的と言う全く違う条件ながら、このサイクルに組み込まれない可能性が高い。が故に、たかられ、財布にされる可能性も高いと思います。
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