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2020年廃炉作業開始は不可能

   廃炉は出来ない──東電廃炉責任者がNHKで語る現実を無視する「自粛」の狂気  4/15  田所敏夫  鹿砦社

NHK WORLDというサイトがある。
ここでは国内向けではなく、外国向けに収録され放送された番組の一部を見ることが出来るようだ。その中に見落とせないニュースがあると知人から教えてもらった。
3月末に放送されたと思われる「NUCLEAR WATCH」のコーナーで、「福島第一廃炉推進カンパニー」プレジデントの増田尚宏氏がインタビューに応じている。

「福島第一廃炉推進カンパニー」は2014年4月1日に発足した「廃炉」を専門に扱う東京電力の子会社だが、インタビューによると増田氏は東電で原子力畑を何十年も経験したベテランだという。
このインタビューで増田氏が答えている内容は、東電関係者にしては珍しく「正直」である。
そして「正直」であるだけに改めて事故の深刻さと恐怖を感じる内容だ。

   ◆「私はそれ(廃炉作業の2020年開始)が出来ますとは言えない」
  (増田尚宏=福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデント)

以下はNHKインタビューからの抜粋だ。

格納容器内の放射線量は依然として非常に高いので作業員は数分しかとどまることが出来ない
「溶融燃料についての形状や強度は分からない。
30メートル上方から遠隔操作で取り除く必要があるが、そういった種類の技術は持っておらず、存在しない
「本当に格納容器をに水が張ることが可能かどうかまだわからない
壊れた格納容器3基にヒビ割れや穴をいくつかを見つけたが、それで全部かどうかわからない
それを塞いで水を入れても、まだそれより上にひび割れがある可能性がある。
ほかにもあれば、がれきを取り除く他の方法を見つけなければならない」

そして、「政府は廃炉作業を2020年に始める意向だ。増田氏にそれについてどれだけ確信があるか尋ねた。彼の回答は驚くほど率直だった」とNHK記者が驚いた増田氏の回答は、
それは非常ハードルの高い大きなチャレンジだ。正直に言って、私はそれが出来ますとは言えない。でも不可能だとも言いたくない」

作業を成功させるために最も必要とされるものは何か、との問いには、
「言うのは難しいが、おそらく経験だろう。人々にどのくらいの被ばく線量なら許容されるのか、周辺住民ににはどんな情報が必要でどのように伝達するのかなど、これは今までに経験したことがない、教科書に載っていない話なので、1つ1つ決めながらやていかなければいけない。1つ1つの判断が正しい判断が出来るかというとそれは難しい
と答えている。
政府が収束予定として示しているロードマップは「極めて困難で実現する技術はない。2020年の廃炉作業開始は約束できない」と言うのだ。

事故現場最前線責任者の重大な見解発表なのに、国内のNHKはこのニュースを放送したのだろうか。
 ーーーーーーーーーーーー
※ 地中に落下した炉心は拡散して地下水と融合し、断続的な再臨界をおこしていると考えられる。
 これを回収する技術など世界のどこにもないし、研究開発の目安さえない。
 つまり、2020年作業開始が到底不可能ということは、少なくとも10年程度では方向性さえわからないということだ。

 原爆数千発に匹敵する放射能は断続的に空中に、また海中に放出される。
 また、地震などあるいは豪雨で土砂崩れで本格的な再臨界爆発となる。近くに人間は入れなくなり、冷却できなくなって原発は第二次の大臨界を引き起こす。
 例えば、関東から宮城は交通もできなくなるだろう。

 4年間、綱渡りの応急処理に追われてきただけなのである。
 廃炉に向けてはまったく展望がないし、放射能を封じ込めることも何も進んでいない。
 いつ再びの大惨事となるかわからない、これが事実なのだ。

 下は今のところ最も妥当と思われる模式図。
スイス日本
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コメント

事故当時から

良識ある専門家であるなら現在のこういう事態はわかっていたはずです。今からでも国民に真実を告げ、賢明な国民の判断に委ねるべきです。

この福島原発事故がこれからの日本の方向性を決める良い転機にもなれる筈なのに、現実は隠微と誤魔化しで悪い方へ突き進んでいるようで悲しいものです。

Re: 事故当時から

良識ある専門家はそれなりに発言しているのですが、大マスコミは一切報道しません。
世界でも最悪クラスの報道統制です。
事故から4年間、安心・安全の大キャンペーンを続けているのですから、国民の多数は事なかれ主義と権威権力への盲従盲信状態がまかり通っています。
せめて、まともな判断が窒息してしまわないように、ちゃんと同じ意見があるんだよと、そんな意味を込めてこのブログ記事を作っておりやす。

模式図について

模式図の出典がないとまずいですよ。ちなみに、ここでどう扱いが変わったかがわかります。

http://togetter.com/li/619253

Re: 模式図について

私が描いた模式図と考えてもらって結構です。
東電ならば地中は確認できないからと空白にします。
もう4年も経って格納容器やコンクリートが、保っていると考えるのは異常です。
従って、誰が描いたかはこの模式図の妥当性には関係ありません。
私が描いてもこのようになります。

この状態のメルトダウンは 事故10かで予測した。
金属融点、セメントの強度
セメントは1000度、24時間で  完璧100%ぼろぼろになるからねえ。
砂になる。ということで 、今やドウシヨウもないわけ。

地下水を燃料から迂回させる。迂回地下水路を作る。例外として、壁に一部穴を開けて 核燃料付近だけは 少しは流して、核燃料が爆発
せん、ようにするしかない。今の量の100分の一程度の
垂れ流しにするしかない。

原子力 放射性雲子水、垂れ流し製造所に、
なったなあ。 原子力 うんこ製造所 とよぼう。
燃料は無料で永久に動く。
大体それがもともとの原理なんだから。
原子力発電という先進的名前に、ごまかされていたけども。

結局は水を沸かす 、燃料が ウランというだけ。
きわめて、簡単な装置。冷却水 命という装置。
その基本建築の金をケチったという見本。

冷却液をナトリウムにするなどという、
神にしかできない 文珠も廃炉になって
良かった。あれは、まともな人間の考える装置ではない。傲慢以外の何物でもない。神にしか動かせない。
完璧な機械など人間には作れない。
大体、金属パイプなどいつかは、破損するだろう。
人間が溶接するねんで。しかも地震が来たら、
ひずんで 割れる、ひびが入る。
経年劣化もある。ナトリウム中の不純物で 摩擦による
金属の擦り切れ 穴もできる。

まあ原子力は爆弾だけでよい。
平和安全利用など無理。

核分裂は怖いということ。



予備電源を10mの高さにつくるべきだったなあ。

安物買いの銭失いの設計であった。
今後はやはり、
原子力はやめるべきだ。火力で十分。
電気は節約するしかないだろう。今後は
電気の使わない 産業に力を入れるべき。

それにも懲りずに、まだ原発推進とは、
これは太平洋戦争に突入した日本軍と同じ。
長期では負ける戦。

東京はいずれ廃墟になるだろう。

地震で東京湾津波が来たら、
放射性ヘドロで汚染される。それで 東京は終わりだな。

なぜ、金で動く。死んだらおわりだよ。地獄までも
金をもっていくつもりなのか?
やっぱり、日本のトップの多くの指導者、経済人、孫に代表される超富豪どもは、日本人ではないのだろう。実際
朝鮮ハーフども、 嫁が挑戦ばかりではないか。原発推進人は
子孫のことを考えない バカ日本人か、 朝鮮人だけだろう。
狭い日本、どこへ逃げる?日本民族を滅亡させるつもりか ?
子孫のいない俺が言ってるのだぞ?
子、孫もおる、日本人のやることではない。


島国狭小国日本は
火力で十分。
原子力軍は負ける戦争はするな。いずれ大敗する。
亡国の発電だ。


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10−057廃炉は不可能・東電幹部

風の谷通信No.10−057 大切な情報が入ったのでアベさんの記録を中断して原発の問題を記録しておきます。 出展は「福島第一廃炉推進カンパニーのプレジデント・増田尚宏」氏の言葉。NHKの外国むけ番組と思われる「NUYCLEAR WATCH」という番組で...

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