日本は偽の対ISIS有志連合に加わってはいけない:イラン
2015-01-29

日本人人質事件への考察 1/28 ガフーリー解説員 イラン国営放送
日本人二人を人質に取ったテロ組織ISISは、24日土曜、湯川遥菜さんが殺害されたことを示す動画を公開しました。
ISISはこれ以前、日本政府に対して人質2名の解放の代わりに2億ドルの身代金を要求していました。
現在、ISISは後藤健二さんとヨルダン人パイロットの解放と引き換えに、自爆テロ未遂でヨルダンに拘束された女性死刑囚を解放するよう求めています。
地域の西側の傭兵として殺人や犯罪を行っているテログループは、その主人にとっての悩みの種に変わっています。
ISISによる欧米諸国の人質事件は、こうした問題の一つです。
こうした人質事件は、一部は西側の軍国主義の口実になっていますが、最終的にテロリストによる人質事件はこれらの国の市民にとっての悪夢となっています。
例えば日本人の人質事件もこの内の一つです。
一部のメディアや政界は、この事件はテロリストの犯罪の悪しき性質から来るものだとし、彼らは各国の人間を人質にとることで、理不尽な要求を相手にのませようとしていると見ています。
世界に恐怖を作り出すこともまた、テロリストが人質をとる目的の一つです。
日本の事件においても、一部では、日本の対ISIS有志連合やテロに反対するアラブ諸国への資金支援が原因だと見られています。
日本人の人質事件でもこうした要因を考慮することができますが、ここで重要なのはテロリズムや彼らの犯罪行為の根源です。
世界にとって、アメリカとイギリスの情報機関がISISやアルカイダなどのテログループを作り出したことは明らかです。
彼らは対ISIS連合の結成を主張している現在も、ISISへの支援を継続しています。
現在、彼らはイラクやシリア軍を通じて、これらのテロリストのために兵器を移送しています。
言い換えれば、テロリストの犯罪の強化や継続の下地を作っているものは、西側諸国の行動です。
これにより日本人は、テロを支援することで依然として利益を得ている西側の友好国の政策の犠牲となっているのです。
こうした中、多くの政治評論家は、対ISIS有志連合に加わるためのヨルダンへの自衛隊の派遣という日本の措置は、日本人の安全やテロとの戦いに向けた同国の目的を助けるものとはなりえないと強調しています。
なぜならこの有志連合はテロリストを支援しているからです。
このため、日本は実際、日本人を殺害した要員に対抗しようとするなら、この連合に対抗し、テロと本当に闘っている地域の抵抗勢力に加わるべきなのです。
イラクやシリア軍への支援は、こうしたアプローチの重要な部分となりえます。
なぜなら、アメリカの有志連合は本性を表し、テロとの戦いに向けた意志がないことを示しているからです。
その結果、日本人が人質にとられ、地域の多くの罪のない人々が殺害されているのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※ 日本にとって米英やヨルダンとの連携は、集団的自衛権の行使(米軍の下請け出兵)に引き込まれるだけである。
イランがいうとおり、影でISISに武器供与して表向きが「反イスラム国」などの連中に関わるべきではない。
米英、イスラエル、サウジがISISの黒幕である。
真っ当に人質を救いたいなら、モスル陥落の際の人質42人をさせたISISと密接なトルコに仲介依頼するのが自然なはず。
もちろん、日本政府はイラン、イラク、シリアとは連携しないし、トルコとも連携しない。
なぜなら、8月に人質事件を把握していながら、放置隠蔽したのみならず、10月の再救出を妨害封殺し、隠蔽したまま総選挙に持ち込み、年明け唐突に中東歴訪し、宣戦布告に等しい発言を行ったのである。
集団的自衛権行使、自衛隊を米国の傭兵として派遣するための布石として、8月から仕組んでいたシナリオである。
誰が?
米英軍産複合体とその実行部隊のCIA以外にいないではないか。
国内の操り人形が、安倍政権とマスコミであることは言うまでもないだろう。
追記
「イスラム国」という言い方について。
これは彼らの自称である。彼らがイスラム教徒といって良いかどうかは非常に疑義がある。
スンニー派イスラム法学の権威であるカイロのアズハラ大学、イランイスラム共和国、同じくシーア派のヒズボラなどは彼らをイスラム教徒とは認めない声明を発表している。
イスラム教徒の多い国で半端な態度不明をとっているのはサウジ、カタール、トルコくらいである。
もっと重要な事は、世界のイスラム教徒をテロリストとして誤解させ、イスラムの印象を悪化させていることである。
私たちが、仮に普通のイスラム教徒であるなら、絶対に残虐テロ集団がイスラムなどと名乗って欲しくないだろう。
自己満足と言われるかもしれませんが、今後このブログでは彼らをISISと表記します。
ただし、引用文の場合は勝手な修正になりかねないので、その限りではありません。
- 関連記事
-
- イスラエルとの戦いが熾烈化している (2015/02/08)
- イスラムとは? (2015/02/06)
- ヒズボラ、イスラムを侮辱し、シオニスト犯罪に貢献するISIS (2015/02/04)
- 「嘘の帝国」となっている欧米 (2015/02/01)
- ウクライナ市民に義勇軍と戦う気はない (2015/01/31)
- 日本は偽の対ISIS有志連合に加わってはいけない:イラン (2015/01/29)
- イスラムから、若者へのメッセージ:ハーメネイ (2015/01/28)
- 西欧に対するイスラムの怒り、神と共にある自由 (2015/01/27)
- ギリシャ国民は「緊縮」に反対する、急進左派連合が勝利 (2015/01/26)
- 私はシャルリになどなりたくもない!二枚舌と侮蔑の欧米リベラル (2015/01/26)
- ISISとは何者か、誰の利害か (2015/01/24)
コメント
Re: タイトルなし
大丈夫ですか?
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2650-f29f93c5
結末で席から滑り落ちた。
「米英の操り人形安倍」というのは安直過ぎた表現であり
誤解や偏見を助長させる悪の表現である。
本当の形を知っている者ならば、そんなに簡単な構図で
主張してはいけない事を強く意識している。
現在の自民党の安倍政権は「米英にも国民を人質に捕られた政権」である
その上で反日である近辺国ともバランスを取って
政治を動かさないといけない極めて難しい立場だ
先の戦争で国際社会からの孤立が自国の敗戦を導いた
孤立せずに人道支援という仲介の立場で安倍政権は
ギリギリの選択肢を続けている
どちらの側にも人質に捕られているのは我々日本人1人1人だ
両挟みになっても国内で分かりやすい国際テロが起きない日本にしているのは
アジアでの安倍政権の強さの表れだ、今に感謝しなければならない
日本人は両挟みになっても踏ん張っている自民党を応援するために
年末に自民党に投票し応援したのだ、根幹を勘違いしてはいけない